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はじめに・ご挨拶

実況アナウンサーの清野茂樹です。普段は、新日本プロレスのリングサイドに座って生中継の実況をしています。団塊ジュニア世代の私は80年代のプロレスブームで育ち、古舘伊知郎さんに憧れてプロレスを伝える仕事に就きました。新日本プロレスに限らず、バラエティ番組であらゆるものを実況し、ステージで一人しゃべりの実況芸をやっているのもすべて「古舘さんと同じことをする」を目指してきた結果です。

リングサイドで実況中の様子


20歳のときに古舘さんとの奇跡的な接点によってアナウンサーになった私は「師匠」を追いかけるように、日々の仕事に取り組んできました。もはや「尊敬」とか「敬愛」とかいう単純な言葉では表現できない、古舘さんに対する思いについてはこちらの動画をご覧ください。



このプロジェクトで実現したいこと

さて、そんな私が今回挑戦したいのが『燃えろ!吠えろ!タイガーマスク』という曲のレコードを作ることです。1982年に古舘さんが歌い、『およげ!たいやきくん』で日本のレコード史に残る大ヒットを飛ばした高田ひろおさんが作詞、五木ひろしさんや小泉今日子さん、最近では純烈など、多くの歌手に曲を提供してきた幸耕作さんが作曲した、知る人ぞ知る名曲です。

発売から約1年間にわたって、当時大人気だった初代タイガーマスクの入場テーマ曲に使用されていましたが、なにしろ初代タイガーが引退してから40年も経つので、記憶している人は少ないかもしれません。それにしても、実況アナウンサーでありながら、レコードまで出すなんて…当時の古舘さんがいかに人気者だったかがわかりますよね。

古舘さんと同じことをやってみたい。そして、思い出の曲を復刻してもっと知ってもらいたい。しかも、当時と同じく7inchのレコード盤で作ってみたい、と思ったのが今回のプロジェクトの始まりです。

子供の頃に聴きまくった『燃えろ!吠えろ!タイガーマスク』のレコード盤


さて、アナログレコードという音楽メディアは、平成の時代にCDに取って代わられてしまいましたが、ここ数年は再び注目されています。日本レコード協会が発表した2021年のアナログレコード生産量は191万枚(前年比174%)ですから、完全なるV字回復を遂げたと言えるでしょう。私もレコードは大好きで、プロレスに関連したアイテムを数多く収集し、2017年には収集したレコードや入場テーマ曲に関する著書『1000のプロレスレコードを持つ男』も出版しました。

本の出版をきっかけに取材やラジオ番組などで取材を受ける機会も増えました。その中で「いつか『燃えろ!吠えろ!タイガーマスク』を自分で歌ってレコードにしてみたいんですよね」という夢を語ってきたところ、「その夢、かなえましょうよ」と言ってくれたのが、昨年、ラジオ番組で知り合った音楽プロデューサーのFPM田中知之さんでした。


田中知之さん


田中さんは、2021年の東京オリンピック開会式と閉会式、パラリンピック開会式の音楽監督も務めた方で、DJとしての活躍をご存知の方も多いはず。音楽を作り変えるRemixのお仕事も多く、これまでにFATBOY SLIM布袋寅泰さん、東京スカパライダイスオーケストラくるりUNICORNサカナクションなどの楽曲を手がけられてきました。そんなすごい方がサウンド面をプロデュースしてくださるのは、心強すぎます(この並びに私が入って大丈夫でしょうか…)。

そして、もうひとりギターで参加を約束してくださったのが、THE 2というバンドのボーカル&ギターとして活動している古舘佑太郎さんです。

古舘佑太郎さん


佑太郎さんと知り合ったのも7年前のラジオ番組がきっかけです。この企画への参加を恐る恐るメールで依頼したところ「僕でよろしければ、是非やらせていただけたらと思います」と快諾してくださいました。古舘伊知郎さんの歌のカバーに古舘佑太郎さんが参加してくださるなんて…とてつもなく、大きな意味があります。

さて、今回のプロジェクトは単に音楽を録音するだけではなく、当時と同じくアナログレコードにすることにこだわっています。プレスに関しては信頼できる国内レコード製造メーカー東洋化成、創業63年を誇る老舗の品質については間違いありません。

東洋化成のレコード工場(写真提供:東洋化成)


さらに、レコードという“形のあるモノ”で大切なのはジャケットです。そこで、レコードとプロレスの両方が好きで、しかも、私のことをよく知ってくださっている画家の五木田智央さんにお願いしました。

五木田智央さん



五木田さんはニューヨークのメアリー・ブーン・ギャラリーで個展を開催し、描いた絵は飛ぶように売れる世界的アーティストです。レコードジャケットもYMOのコンピレーションアルバムをはじめ、METAFIVEテイ・トウワさんの作品も手がけてこられました(改めて、この並びに私が入って大丈夫でしょうか…)。

と言いながら、実は五木田さんには、先述した私の著書『1000のプロレスレコードを持つ男』出版の際にも表紙を描いていただいたことがあり(スピンオフ商品として作った7inchレコードも)、今度は図々しくも自分が歌うレコードのジャケットを描いていただけませんかと伝えると「オレなりの解釈でよければやりますよ!」と即答してくださったのです。

2017年にレコードショップの店頭に並んだレコード
そして翌日、五木田さんから届いた作品がこちら。


五木田智央さんによるジャケット

「うわっと、鮮やかカラー!まるでタイガーマスクのジャーマンスープレックスホールドを思わせるような芸術品だ!」と実況したくなるほど素敵。愛情の詰まった解釈で作られたコラージュ作品がジャケットになるのが、今から待ち遠しくて仕方がありません。


プロジェクトをやろうと思った理由

プロジェクトをやろうと思った理由は最初に述べましたが、実はもうひとつあります。それは2023年が、私にとって実況デビュー20周年の節目にあたるということです。忘れもしないデビュー戦は、2003年4月23日。当時住んでいた広島にやってきた新日本プロレスの興行で、会場のお客さんに向けてしゃべる場内ラジオ実況でした。

メインイベントでは、永田裕志さんが安田忠夫さんを大流血の末に破ってIWGPの防衛記録を打ち立て、棚橋弘至さんがU-30の王座決定戦を制してチャンピオンベルトを初めて腰に巻いた日でもあります。コンビを組ませてもらった解説者は、魔界倶楽部の星野勘太郎さん。携帯ラジオを持って応援に駆けつけてくれた会社の先輩や友人から「よかったね」とお祝いされてのスタートでした。

あれから20年ー。

幸運にも同じ仕事が続けられていることへの感謝の気持ちを込めた記念品を作ってみるのもいいな。古舘イズムの正統継承者を自認する者としては、あの歌でしょ。せっかくなら、私のデビュー記念日である「4月23日」に合わせてのリリースしてみよう。そんな思考回路でプロジェクトは動き出しました。

しかも、まったくの偶然ですが、私の実況デビュー記念日である4月23日は、初代タイガーマスクが1981年に蔵前国技館でデビューした日と同じ。したがって、「燃えろ!吠えろ!タイガーマスク」という曲を4月23日にリリースすることは、意味のあることだと思っています。

デビューのときに作製されたポスター


これまでの活動

“プロレス実況のトップランナー”
清野茂樹
1973年 神戸市生まれ
1981年 プロレスファンとなる
1992年 青山学院大学に入学
1996年 広島エフエム放送に入社
2003年 実況デビュー
2006年 上京してフリーとなる
2015年 史上初世界メジャー3団体の実況制覇
2016年 実況芸を開始
2021年 プロレスの副音声中継を神田伯山と開始


田中知之 
1967年京都市生まれ。1995年にFantastic Plastic Machine名義でメジャーデビュー。これまで8枚のアルバムを発表している他、楽曲提供やプロデュースも多数あり、リミキサーとしては100曲以上を手がける。東京2020オリンピック開会式と閉会式、パラリンピック開会式の音楽監督も務めた。

古舘佑太郎
1991年東京都生まれ。高校在学中にバンド活動を始め、2008年にTHE SALOVERSのボーカル&ギターでデビュー。バンドの無期限活動休止後はソロ活動を経て、2022年にTHE 2を結成している。また、俳優としての顔を持っており、映画『アイムクレイジー』やNHK連続テレビ小説『ひよっこ』に出演。

五木田智央
1969年東京都生まれ。イラストレーションから始まり、90年代後半にドローイングで熱狂的な支持を得る。日本国内での広範囲にわたる出版・展示活動に加え、ニューヨーク、ロサンゼルス、ベルリンなど海外での個展・グループ展にも参加。YMOのコンピレーションアルバムをはじめ、レコードジャケットも手がけている。


歌の経験者たちから寄せられたコメント


資金の使い道

音楽を作って歌ってレコードにするには権利も含めて費用がかかります。集めたお金は音楽制作費、スタジオ使用料、音楽権利料、レコード制作費、ジャケット制作費、ウェブサイト制作費、梱包費、送料、リターン制作費、CAMPFIREの手数料などに使用させていただきます。


リターンについて

①レコード
このプロジェクトで制作する「燃えろ!吠えろ!タイガーマスク」の7inchレコード。

②特製ステッカー(写真参照)
レコードを聴く環境はないけど、プロジェクトは応援したいという方にもおすすめです。

③美獣スポーツ(写真参照)
清野茂樹が作るオリジナル新聞。同姓の清野とおるさんの4コマ漫画も掲載されます。

④特製タオル(写真参照)
サイズは340mm×860mmで、材質は綿100%です。ねじって頭に巻けば現場監督に。

⑤特製Tシャツ(写真参照)
サイズは4種類です(応募にあたっては必ず希望サイズを明記してください)。

⑥活動報告
レコードの制作過程を報告したサイトを閲覧できます。

⑦お礼のメッセージ
お礼のメッセージを受け取れます。

⑧タイガーマスク(写真参照)限定3名
このプロジェクトのために清野茂樹デザインの試合用マスク。初代タイガーマスクが公認するTIGER ARTS製で、マスク職人中村之洋さんによるハンドメイドです。

⑨クレジット掲載権 ※〆切りは2月28日
レコードのライナーノーツにお名前を掲載できる権利(応募にあたっては必ず注意事項をお読みください)。

⑩広告出稿権(写真参照)※限定6名
美獣スポーツに広告を出稿できる法人を対象とした権利(応募にあたっては必ず注意事項をお読みください)。企業や商品のPRにご利用いただけます。

⑪ラジオ出演権(写真参照)※限定5名
清野茂樹がパーソナリティを務める音声番組にゲスト出演できる権利(応募にあたっては必ず注意事項をお読みください)。大人気のラジオ番組「真夜中のハーリー&レイス」の疑似体験ができます。

⑫実況依頼権(写真参照※限定1名
実況アナウンサー清野茂樹に「実況」を依頼できる権利。運動会や社内コンテスト、結婚式や誕生会など人生の記念日にもご利用ください(応募にあたっては必ず注意事項をお読みください)。


実施スケジュール

2023年
2月01日 クラウドファンディングスタート
2月28日 クレジット権の申し込み締めきり
3月22日 クラウドファウンディング締めきり
4月 中旬 商品発送
4月23日 リターン(レコード)お届け予定

最後に

今から20年前、 広島エフエム放送というラジオ局に勤務していた当時の私の仕事は、生放送でリスナーからのお便りを紹介したり、音楽を紹介したりすることでした。いわゆるラジオDJというもので、楽しい仕事でしたが、本来やりたかったはずのプロレスの実況ではありません。

何とか本来の夢にたどり着こうとして、仕事を通じて親しくなった新日本プロレスの営業部員に「広島の興行で体育館の中にミニFMの電波を飛ばして、ラジオで実況中継をやりませんか?お客さんには絶対わかりやすいですよ!」と提案したことが実況に繋がりました。つまり、私のデビューは誰かに頼まれたわけではなく、舞台は自作自演だったのです。

それから2年後、もっと本格的に実況に取り組むために会社を辞めて上京しました。これも誰かに「東京に来ないか」と誘われたわけではなく、自分で勝手に来たのです。拠点は広島から東京へ、仕事の内容はラジオからテレビへ、立場は会社員からフリーへと何もかも変わった中でのスタート。今思えば、仕事は何ひとつないのにずいぶん無謀なことをしていた気がしますが、とにかく試合会場に足を運び、手当たり次第「実況をやりたいです」と売り込み続けた結果、運良く広島での仕事ぶりを知ってくれていた関係者と出会って、実況のキャリアが始まりました。

今回の企画もけっして誰かに頼まれたわけではありません。自分がやってみたいから自分で企画するという、いつものパターンです。私の人生は「自分からやる」の連続です。今回の挑戦は、初代タイガーマスク、古舘伊知郎、レコードという、自分が強く影響を受けたもの3つを詰め込んだアイテムを作ること。共感していただけるようであれば、ぜひご参加ください。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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