【 ごあいさつ ]

はじめまして!楠岡義肢製作所の安田伸裕と申します。
現在、社内ベンチャーのような形で、「 KYOTO gishi * design 」という” 義足や装具のデザイン "に関するプロジェクトに取り組んでいます!!

その中で、現在京都の伝統工芸やアートと融合した義足・装具をデザインから考え製作しつつ、多種多様なニーズに答えられるよう様々な場所で発信活動も行っております!

普段は手足が病気や怪我で失い不自由になった方々に義肢(義足・義手)や装具(サポーター)を製作する義肢装具士として仕事をしています。
主な部分は、一人一人の身体に合わせてオーダーメイドで行っており、人の身体に合わせて作るためミリ単位の身体適合が必須になります。

(ミリ単位に丁寧に皮革をカットします)

(設計図の線を素材に丁寧に写していきます)


そんな ”人と向き合って作る義肢装具(義足や装具の総称)” は日常生活で必要になるため、”機能性”が重視されます。

義肢装具士として一人一人に合わせたモノづくりをしていく中で、その”機能性”に対するアプローチは日進月歩多岐にわたりますが、”装飾性”に対するアプローチが不足している現状をどうにか出来ないかという課題に今回チャレンジします!


【 企業の紹介 】

私が勤めている楠岡義肢製作所は昭和50年に創業し、医療機関で医師の指示の元、医療用装具を中心に製作してきました。

特に先代の頃から、” 基本に忠実なモノづくり " の考え方を徹底し、作業場の整理整頓・品質管理など現在でもそのこだわりを継承したモノづくりを世代が変わっていく中で継続して取り組んでいます。

家族で始まった会社も、私を含め共に働いてくれるメンバーが少しずつ増え、現在では12名で日々、義肢装具が必要な方々に製作しております。

(先代の教え通りに鋲留めの穴あけも丁寧に作業します)

(人それぞれの身体の曲線に合わせて、1つ1つ曲げ加工を行います)

(接着剤を塗る際にも丁寧に不用意に汚さないように作業します)


【 これまでの活動 】

① 伝統工芸と融合した「 藍染義足 」プロジェクト 

藍染の染色過程において、染めた生地を水洗している間に水の中で”輝く藍色”を表現出来ないかと考え、義足の製造過程の中で掛け合わせる事でその色を実現し製作した藍色の義足です。


② 日常に”光が咲く”「 BLOOM 」アートプロジェクト 

何気ない日常の中で咲いている花や草木のように、義足や装具を装着する日常を少しでも生き生きと歩いてほしいと考え、アーティストと共同でデザインから製作まで行った装具です。


③ 異業種のモノづくりから学ぶ”持続可能を目指したサスティナブルプロジェクト 

 身体形状を再現する際に使う石膏に、神社仏閣の建築作業で出る削り屑を混ぜて製作しました。それにより、最終的に産業廃棄物として破棄される石膏の使用量を減らしつつ、残る身体のモデルを保管する上で、ヒノキなどの木の香りが感じられるものに変わり、重量も軽くなり作業を行いやすくなった取り組み。

 

【 このプロジェクトで実現したいこと 】

そういった日々の義足や装具を製作していく中で、どうしてもぶつかってしまう「壁」が存在します。

それは外観の”装飾性”(デザイン)の部分にです。

治療や日常生活での”機能性”が最も大事な部分となるため、外観や色の選択が不足するケースが多々あります。

もちろん今では機能性に加え、外観を意識したデザイン性のあるものも増えていってますが、まだまだスタンダードではありません。そんな中、

今回プロジェクトとして実現したい事は、その”装飾性”に繋がる”素材”の開発です!

現在、義足に使用される生地は、他のモノづくりで使用される生地の中から強度や見栄えを考慮し選択しています。しかし、義足そのものの立体的な形や身体に合わせた曲線などを考え、義足の向きが変わる事で色の見え方が変わるような義足専用のオリジナル生地が、出来るのではないかと考えています。

(実現したい未来予想図のイメージイラスト)


【 プロジェクトをやろうと思った理由 】

このプロジェクトを立ち上げる一番根底にあるきっかけは一つのイベントへの参加からでした。

京都のモノづくりの現場をオープンにし、現場で働く作り手と繋がり、自分たちのモノづくりの価値を改めてデザインする

DESIGN WEEK KYOTO 」に企業で参加した事から生まれたものです。

京都の多種多様なモノづくりの作り手の方達とお話し、自身のモノづくりに生かせる事はないかと様々なアプローチを重ねてきました。

そうした中で、ここで出会う方々と協力する事で、自身が叶えたい”素材から考える装飾性”の実現が可能になるのではないかと考えたためです。

私自身のこの取り組みは最初にお伝えした通り、社内ベンチャーのような形で活動しており、なかなか予算が確保出来ず、一進一退の状態です。継続を目指していくためにも今回、活動の推進力を生むためにもクラウドファンディングでの挑戦を選びました!

【 資金の使い道 】

□ サンプル製作費 10万〜25万円(1番はここに資金を使います!)
□ 素材製作に伴う活動費
□ クラウドファンディング手数料

【 リターンについて 】

今回、ご支援頂いた方には、義肢装具を製作する際に出てくる端材を活用したリターンをお送りします。

身体に用いるには材料として小さく、使用が難しかったものを今回リターン品で用いる事に致しました。

( インソールで使う材料の切り出しで出る余り部分)

( この部分を使って今回コースターを作ります )

( プラスチックの端材でペン立てを作ります )

( コルセット製作で出る端材を縫製メッシュバックに)


【 応援コメント 】

◯ COS KYOTO 株式会社 代表 / 一般社団法人 DESIGN WEEK KYOTO 代表理事 北林功 氏 

くすおか義肢さんが「DESIGN WEEK KYOTO(DWK)に参加したい!」とおっしゃってきてくださったとき、まだまだ参加メンバー事業社は工芸の工房の人たちが中心でした。 そこで初めて訪問したくすおか義肢さんの現場で、素晴らしい笑顔で迎えてくださった安田さんがとても印象に残っています。工房をDIY技術を駆使して改装し続けていた安田さんは、まるで水を得た魚のようにDWKの様々なモノづくりの人たちの現場をフットワーク軽く訪れ、色んな素材・技術・文化を貪欲に学び、機能性中心の義肢装具の世界に新たなエモい風をどんどん吹き込んでいっています。 これからも義肢装具の世界を変えていくチャレンジを応援しています!

◯ 京都デニム 代表取締役 京友禅職人 桑山豊章 氏 

安田さんクラファン頑張って下さい!
安田さんは京都デニムでの活動でいつも頼りになる存在で皆さんに慕われています!
そんな安田さんが目指す義肢装具の未来なら絶対良いにちがいない!
いつも笑顔でみんなを引っ張ってる存在だからこそできるプロジェクト楽しみです!
絶対絶対クラファン成功間違いなし!応援してます!!


◯ 京都芸術大学通信教育部染織コース  専任講師 藍染作家 梅崎由起子 氏

今回のプロジェクトの企画を伺って、安田さんが考えるオリジナル生地を手に取りたくなりました。また、オリジナル生地✖️藍染のユニークな組み合わせで、どの様な布が染め上がるのかとても楽しみです。その生地が、有機的な温かみを持った軽やかな存在感のある義足になることを想像し、大きな期待を持ちました。応援しています!


【 実施スケジュール 】

□ 令和5年 2月〜4月末 クラウドファンディング 実施
□ 令和5年 4月末〜6月末 リターン順次発送
□ 令和5年 4月中旬頃〜 素材開発スタート 

【 最後に 】

実際に「藍染義足」を製作したユーザーの方から頂いた言葉が今も自分の活動の原動力になっています。

いつも義足を製作し、お渡しする際には製作した事のお礼を言われる事がほとんどなのですが、この時は違いました。

「これは私のものや。最高。」

と最初に言って頂いたんです。私の存在を越えて、義足そのものがユーザーの方に届いたんだと実感しました。

この感覚を自己の活動での取り組みで完結させる事がゴールではありません。

もっと義足や装具が必要な方々に届くような ”社会実装型”であるべきだなと思います。

今回のプロジェクトで活動を推進し、成果を生み、必要とするユーザーの方や義足や装具を製作する作り手のもとに、当たり前のようにデザインとしてのこの”スタンダード”が波及出来るよなものにしたいと思います。

多様性の中で、この一つのデザインの取り組みが、義肢装具を必要とする方々にとって「選択肢」のある社会になるよう向かって行けたらと願い、自らで行動して行きます!

諦めるわけには行かない気持ちも込めて、「All-in方式」で行いたいと思います!

応援とご支援、よろしくお願い致します!!

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2023/04/24 20:23

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2023/04/20 20:59

    【 残す所あと3日!! 最終目標200%達成へ!!】これまでご支援頂いた方々、温かい応援で背中を押してくれた皆様!義肢装具×デザインへのこれからの活動のBOOSTERとして始まったこの挑戦も残す所あと3日となりました!スタート時には想像もつかなかったたくさんの方々にご支援頂くことが出来て、本当...

  • 2023/03/14 18:00

    【 追加リターンについてのお知らせ 】クラウドファンディングへのチャレンジ期間も折り返しに差し掛かりました!早いもので残すところあと40日になります!現在、ご支援者数57名・目標金額に対し156%の達成となっております!ご支援頂いた方々、本当にありがとうございます!暖かいメッセージ、本プロジェ...

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