はじめに

皆さん、こんにちは。コワーキング協同組合の伊藤です。神戸で日本初のコワーキング「カフーツ」を運営しています。今回、コワーキング協同組合で、「全国のコワーキングスペースをネットワーク化し、イベント情報の共有と、その売上・収益を分配するスマホアプリ」の開発をすることになり、そのプロジェクトリーダーを務めています。(プロフィールは後ほど)

そのアプリの開発資金調達のためにクラウドファンディングをすることになりました。ぜひ、皆さんのご協力をお願いします。

今回、このプロジェクトで開発するアプリで実現したいこと

1)コワーキングで開催されるイベント(オンライン、オフラインとも)の情報をそのコワーキングが登録・公開し、このアプリを使用するすべてのコワーキングスペース間で共有する

2)各コワーキングが発行する無料アカウントを有するコワーカーがアプリ上でイベントに参加申し込みし、決済する

3)決済が完了するとそのコワーカーにアカウントを発行したコワーキングに紹介手数料を受け取る権利が付与される

4)併せて、このアプリによって組合がプールする積立金の中から、起業・創業などコトを起こすコワーカーに資金提供する

※コワーキング=コワーキングスペースのこと
※コワーカー=コワーキング利用者のこと
※イベント=セミナーやワークショップ、トークセッション、カンファレンス、フォーラム、交流会、パーティ等々、コワーカーを募って開催されるもの
※コト=ビジネスに限らず社会課題の解決なども含めたコワーカーの活動のこと

まとめますと、

全国のコワーキングをひとつの共同体として連携し、その共同体の一員であるコワーカーの小さな行動のひとつひとつが、コワーキングならびにコワーカーの相互扶助を促進する、そういう善循環のエコシステムを実現する

ということです。

発端:コロナ禍におけるコワーキングスペース維持のご相談がコトの始まり

今回の新型コロナウィルスの流行に際して、一昨年から昨年にかけて多くのコワーキングスペースが自主的に休業を余儀なくされ、結果、家賃や人件費も賄えない状態が続き、中には廃業するスペースもありました。

この間、大幅な席数減や営業時間短縮に取り組みながらなんとか収益を得ようとする中、当方にも「どうすれば営業を続けられるか」というご相談が相次ぎました。

コワーカーがコワーキングスペースをリアルに利用するという物理的な行動が制限される中で、いくばくかの支援金はあったにせよ、それは一時的なものであり、何か他の継続的な収益モデルを考える必要がありました。

解決策:オンラインイベントの開催を提案

そこで我々が提案したのは、これまでオフライン(リアル)で開催していたセミナーやワークショップなどのイベントを、オンラインに置き換えて開催することで売上をあげる、ということでした。

これは、コロナ終息後も、もはやオンラインとオフラインの融合型(ハイブリッド)のコワーキング運営は必至であると考えていたことも理由の一つです。

オンラインイベントには、コロナ禍の感染予防以外にも、コワーキングにとってオフライン(リアル)にはないメリットがあります。

まず、会場であるコワーキングに物理的に移動してこなくてもいいので、逆に日本全国はおろか世界中から参加者を募ることが可能です。一方、参加者も実際に移動する手間がなくなり、どこからでも参加できます。つまり、距離の問題がなくなります

これは実は、セミナー講師やプレゼンター、パネラーなど、イベントのプログラムを進行する側の人にも言えます。講師は会場であるコワーキングに行かなくとも、自宅や出かけ先からでもオンラインイベントにログインして講義することができます。

また、会場の席数に関係なく、進行に支障のない限りより多くの参加者を集めることが可能です。面積の問題がなくなるということです。例えば、カフーツはわずか12席しかありませんが、ことと次第によっては120人集めることも可能なわけです。

さらに、会場設営が必要ないぶん、同じ日に複数のイベントを開催することも容易です。仮に時間帯がかぶっていても、進行管理をうまくやれば理論上は可能です。

これらは必然的に、オンラインイベントによってコワーキングの収益性が高まるということを意味します。

また、コワーカーがコワーキングに期待していることの一つに、「仲間を得る機会創出」があります。今ではフリーランサーに限らず、企業に勤めるワーカーも、会社の内外により多くの人的リソースを持つことがこれからの社会で生きていく上で不可欠であると考えています。

オンラインイベントなら、距離の問題でこれまでつながる可能性がなかった多くのコワーカーや講師、プレゼンターとの接触機会を持ち、以後、交友関係を結ぶきっかけにもなります。

また、そのコワーキングとの接点ができたことで、将来、実際にそのコワーキングを訪れる動機になる可能性もあります。オンラインイベントで知り合い、友達申請をし、その後リアルに会うことで更に親交を深めるというケースは多々ありますが、それと同じことがコワーキングに対しても言えます。

蛇足ですが、多くのオンラインイベントでは、録画しておいて、後日、参加者にビデオファイルを限定公開するということもよくあります。セミナーなどでもう一度確認したい場面があるときに大変便利です。

オンラインイベントはコワーキングとコワーカー双方に多くのメリットをもたらすわけです。

目的:コワーキングとコワーカーをネットワーク化し相互に助け合う仕組みを作ること

ところが、当組合が相談に対応するうちに、自らイベントを企画、開催したことのないコワーキングが多数あることが判ってきました。また、企画、開催したことのあるコワーキングでも、過去のイベント参加者を把握できておらず、集客に繋げられていないケースもあることが判りました。

オンラインイベントを企画・開催するにあたっては、そのテーマ決めから講師のアサイン、告知、参加申込みの受け付け、参加費の徴収と支払い、配信の設定と当日の進行などやるべきことは多岐に渡り、その手間を考えて開催数が抑えられる場合も考えられます。

そうした課題を解決するために、当組合のノウハウを少しでも多くのコワーキングスペースに伝え実践できるようにすることが必要だと考えました。

それはコワーキングの経営環境を改善するだけでなく、引いてはコワーキングというコミュニティを必要とするコワーカーにとっても有効であり、以って、これからのハイブリッド社会においてコワーキングが役割を果たすことにもつながると考えたのです。

そこで、当組合ではコワーキングスペースの運営・経営サポートという事業分野において、新たなサービスを提供し、以下の3つのテーマを実行することとしました。

①全国のコワーキングスペースとコワーカーのネットワーク化

②コワーキングスペースとコワーカー情報のデータベース化

③オンラインイベントの情報共有と収益分配による相互扶助の仕組みづくり

①と②は③を実現するための必要条件です。

※なお、本プロジェクトが起案された当初は、まだコロナ禍真っ最中であったため、対象を「オンライン」のイベントに絞り込んで創案されていましたが、ここへ来て世界的にもやや落ち着きを見せ、人の移動も再開されてきたことから、現時点では「オフライン(リアル)」のイベントもアプリ上に登録・公開する対象としています。

スマホアプリが提供する各機能

このアプリでは、初期段階において以下の機能を提供します。

(1)コワーキングスペース基本情報(前述②コワーキングスペースとコワーカー情報のデータベース化部分)

コワーキングスペースの基本情報、運営者プロフィール、コワーカーへのメッセージを掲載し、アプリ利用者が情報を検索参照し、自分が利用したいシーンにあったスペースを見つけることが可能になります。また、公開情報は、各スペースが随時更新できるものとします。

(2)各コワーカーのプロフィールページ(前述②コワーキングスペースとコワーカー情報のデータベース化部分)

利用するコワーカーが、プロフィールを公開できる機能。どんな職種でどのような技能・知識・経験があり、どんなカテゴリの案件に対応できるかなどを掲載することで、営業ツールとして活用することが可能です。

この情報をもとにコワーキングスペースや他のコワーカーが仕事を頼みたい人を探しているときにメッセージ等でオファーをかけることも可能になります。(第2フェーズで「プロジェクト登録機能」も実装予定)

また、公開範囲はコワーカーが任意に設定可能ですが、コワーキングスペース側としては自身のスペースや、過去のイベント参加者の属性を把握しマーケティングへ活用することが可能となります。

(3)メッセージ交信機能(前述①全国のコワーキングスペースとコワーカーのネットワーク化)日頃のコミュニケーションツールとして、コワーカー同士、コワーキングスペース運営者とコワーカー全員、そしてスペース運営者と特定のコワーカー間でメッセージを送受信することが可能です。言い換えると、コワーキングに紐付けされる人たちだけのSNSです。

従来、コワーキングの情報伝達の方法として既存のSNSを使うケースが多くありましたが、今日では多くの情報の波に飲み込まれて、コワーキングが真に伝えたいことをコワーカーにもれなく伝えることは困難になっています。また、アルゴリズムの変更に伴い、交友関係からの情報より、過去の行動履歴に基づいた広告やおすすめ投稿などが増えてきていることも災いしています。

一部、SlackやTeams、あるいはDiscordなどのウェブサービスを導入しているコワーキングもありますが、このアプリの目的は専らコワーキングで開催されるイベント情報の共有と収益の分配ですので、もっとシンプルに、あえてクローズドな環境下で交信できるツールを提供することが、プロジェクトの前提になると考えました。

この機能により、顔を合わせる機会が少なくなってもコミュニティが維持できます。

(4)イベント登録・告知・集客・決済機能(前述③オンラインイベントの情報共有化による相互扶助の仕組みを作ること)

コワーキングスペースによるイベントの告知と集客、参加の申し込みの受け付け、さらに参加費の事前決済機能を、手の平に乗るスマホアプリひとつで提供します。これにより、今まではコワーカーにダイレクトに伝えられず機会損失となっていたことを防げると共に、ツールの一本化による手間の削減が図れます。

なお、参加費の支払いは、決済代行サービスのStripeとの連携により参加申し込みの段階で完結します。事前決済することでドタキャンのリスクも回避できます。

さて、ここまでは既存のサービスとそう変わりはありませんが、このアプリの真骨頂と言えるのが以下の機能です。

(5)コワーキングスペース連携およびイベント情報の相互提供と収益分配機能(前述②コワーキングスペースとコワーカー情報のデータベース化、③オンラインイベントの情報共有化による相互扶助の仕組みを作ること)オンラインイベント情報を共有する機能により、ひとつのコワーキングスペース内だけではなく、アプリでつながっている他のコワーキングスペースのコワーカーにも通知でき、広い地域からより多くの参加者を募ることが可能になります。

この時、そのコワーカーにアプリのアカウントを発行したコワーキングスペースが紹介手数料を収受できる権利を付与します。


例えばAというコワーキングスペースが主催するオンラインのセミナーに、Bというコワーキングスペースがアカウントを発行したコワーカーBが参加した場合、コワーキングスペースBに受講費の◯%を紹介手数料として支払うという仕組みです。

これにより、主催する側のコワーキングスペースは広く参加者を募ることができ、結果的にコワーキングも講師も収益が増すと共に、アカウントを発行した(=受講者を紹介した)コワーキングにも収益が発生します。

もちろん、紹介手数料は通常の参加費(受講費)の◯%ですが、このプロジェクトに参加することで、わずかずつとはいえ、自前でイベントを企画しなくても売上が上がります。そして、アプリを利用するコワーキングとコワーカーが増えるに従って、塵が積もって山となります。

システム内では、協力するコワーキングスペース(この場合、B)がアプリ内に登録されたイベント情報の中からコワーカーに伝えたいものを選択さえすれば、コワーカーへの告知と集客、決済、手数料の分配を自動的にシステムで処理されます。またコワーカーが、アプリ内で興味のある分野からイベントを検索することも可能です。

この時、コワーカーBがどこのスペースのどんなテーマのセミナーに参加したかをデータベースに保存し、コワーキングBもその情報を、今度は自前でイベント企画する際に役立てることができます。(ただし、コワーカー情報は本人の希望により公開範囲の制限は可能とします)。

本アプリを利用する全国各地のコワーキングスペースをネットワーク化しイベント情報を相互に提供し合う仕組みを構築することで、コワーカーは複数のコワーキングスペースのイベントが一覧でき、どこのコワーキングスペースのどのコンテンツにも参加できるようになります。

逆に、コワーキングスペースはこれまで自前のユーザーリストに限定されていたデータベースを何倍もスケールアップして活用できるようになります。

さらに、もうひとつあります。

(6) 手数料収益の一部をプールし起業・創業資金を提供する機能

コワーカーがイベント参加費を決済する際に組合が収受する手数料のうち、一部を組合が積み立て(プール)しておき、年に一回、公開の審査会を経てコワーキングスペースまたはコワーカーの事業計画や起業プラン、活動計画に対して資金援助します。


これはコワーキングという共同体の中から、起業・創業、あるいはビジネスに限らず社会的インパクトを伴うさまざまな活動のための資金を、このプロジェクトに参加する皆の総意で以って提供するものです。

ここにおいても、人と人をつなげ、コトを起こし、新しい価値を生むハブであり、インフラであるコワーキングというスキームを活かしたいと考えています。

これは当組合が一般の事業会社ではなく、事業協同組合という組織形態であることも大いに関係しています。事業協同組合は非営利法人ではありませんが、組合員である事業者(個人、法人問わず)の事業支援のためにある組織です。従って、プールした資金を事業者に還元するのは理に適っています。

コワーキング協同組合について

このプロジェクトを起案し推進するのは、経済産業省の認可法人である「コワーキング協同組合」です。2012年に国の承認を得て事業協同組合として設立されました。

事業協同組合は、組合に加盟する事業者のビジネスをサポートする「事業者のための共同体」です。協同組合は株式会社ではありませんので株はありません。事業者が各自出資(後述)をして共同体の一員となり、かつ、この組織を共同で所有します。いわば、組合員=株主といった立ち位置になります。

従って、組合員には議決権があります。ただし、株式会社と違って出資金額の多寡に応じて議決権が増減しません。いくらの出資額であったとしても、3,000円でも300,000円でも、議決権は公平にひとり一票です。

コワーキング協同組合では、主に以下の事業を行っています。

この中でここ数年とみに多いのが「コワーキングスペース開業支援」のご相談です。特にコロナ禍以降、その数も増加傾向にあります。

コワーキング協同組合には、日本のコワーキング創世記からその発展・普及に努めてきた現場を知りぬいたエキスパートが多数おります。また、全国のコワーキングスペースを訪ねる「コワーキングツアー」の開催や、各地のコワーキングスペースを紹介するメディア「コワーキングプレス」の運営など、各地のコワーキングスペースとの連携も行っております。

前述のように、今回のプロジェクトはコワーキング運営のご相談に対応する中で浮かび上がってきた課題を解決するために企画されたものです。

全国のコワーキングとコワーカーがネットワーク化することで、相互に助け合い、継続可能な環境を維持する。まさに、コワーキングの本質をさらにアップデートするこのプロジェクトを、当組合はコワーキングの共同体として推進してまいります。

コワーキングとコワーカーのアカウント発行について

コワーキングスペースはコワーキング協同組合の組合員になることでこのアプリを使用できます。組合の加入者は出資をして組合員となります。コワーキング協同組合の出資額は一口1,000円、3口(3,000円)以上と、世間一般の組合出資金と比べて非常に少額です。出資金は退会時に返金されます。

また、組合員には賦課金という年会費が毎年課せられます。コワーキング協同組合の年会費は6,000円(月500円)です。これも、極めて安価です。言い換えますと、わずか月額500円でこのアプリを利用できます

コワーカーのアカウントについては、そのコワーキングスペースのメンバー(マンスリー会員等)の他、ドロップイン(一時利用)利用者であっても、そのコワーキングがそのコワーカーをこのアプリを利用するに妥当であると判断した場合、そのコワーキングによってアカウントが発行されます。コワーカーのアカウントは無料です。

このアプリが実現することの本当の意味

このアプリは、コワーキングスペースがイベント情報を提供し合い、同時にコワーカーが自由にイベント参加することで、お互いにコワーキングスペースの維持継続のために寄与貢献する相互扶助の仕組みを提供するものです。

これは、よくお話しする以下の「コワーキングの5大価値」の概念にも合致するプロジェクトです。

・Accessibility(つながり)
・Openness (シェア)
・Collaboration (コラボ)
・Community (コミュニティ)
・Sustainability (継続性)

「コワーキングの5大価値」についてはこちらの記事を参照ください。

コワーキングはただの作業場ではない〜2005年頃に提唱された「コワーキングの5大価値」を解説付きで紹介する

また、SDGsの「9.産業と技術革新の基盤を作ろう」には、「すべての人々に安価で公平なアクセスに重点を置いた経済発展と人間の福祉を支援するために、地域・越境インフラを含む質の高い、信頼でき、持続可能かつ強靱(レジリエント)なインフラを開発する」という目標が掲げられていますが、このアプリはまさしくそのテーマに適っています。

当組合は、過去10年の間に、いわゆる「草の根」的なさまざまな活動を通じて全国各地のコワーキングスペースとのつながりを構築してきました。そのネットワークをベースに早期にこのアプリを開発、提供したいと考えています。

このアプリでは、プラットフォーマーによる利益の寡占ではなく、プロジェクトに参加する者がつながり合うことで、適正に利益を分け合うビジネスモデルが実現できます。プラットフォーマーが一人勝ちするのではなくて、協力する皆に分配される仕組みが理想であり、それこそがシェアリングエコノミーたるコワーキングの本質だと言えます。

蛇足ですが、いつも講演の際にご紹介する「コワーキング曼荼羅」にも「シェアリングエコノミー」がしっかりあります。

そして、こうしたコワーキングの理念に基づいた共同体を維持継続することが、結果的にコワーカーの理想とする環境整備につながっていること、そして、そのことに自らも参画して実現に協力するコワーカーのためにもなると確信しています。

そしてまた、この仕組みがいずれひとつの経済圏を構築し、新しい価値を創造するエコシステムを実現する、そのファーストステップになることを期待しています。

本プロジェクトは、「コワーキングスペースをネットワーク化し収益をシェアする」ことでコワーキングそのものをアップデートする、世界でもまれに見る画期的な取り組みとなります。

プロジェクト・チーム(当組合理事会)のご紹介

大変遅くなりましたが、自己紹介させていただきます。

⚫伊藤富雄(プロジェクト・リーダー)

経済産業省認可法人「コワーキング協同組合」代表理事。
日本初のコワーキング「カフーツ〜コワーキング@神戸」 主宰。

コワーキング開業・運営を支援するコワーキング・プロデューサー&メンター&コーチ。
コワーキング・ワークショップ主宰。
コワーキングを含む各種ウェブメディア企画、制作、執筆、翻訳、編集。

2010年5月に日本で最初のコワーキングスペース「カフーツ」を神戸に開設し、以来、12年余にわたって自らコワーキングを運営しつつ、全国各地の産官学民すべてのコワーキングプロジェクトのご相談に応じサポートしています。

2016年以来、全国のコワーキングスペースをめぐる「コワーキングツアー」では、これまで19の県で104ヶ所のコワーキングを訪問しました(継続中)。ツアー以外を含めると(たぶん)その倍のコワーキングのネットワークを持っています。

山形県酒田市、長野県佐久市、福岡県北九州市、徳島県美馬市、沖縄県宜野湾市、鹿児島県奄美市および徳之島町、愛媛県西条市、岩手県盛岡市、北海道北見市、山口県宇部市、山形県山形市その他の地方自治体で、コワーキング、リモートワーク、ワーケーション等をテーマに講演多数。また、個人、法人、自治体からの個別相談にもオンライン、オフライン問わず随時対応しています。

目下のテーマは、「コワーキング曼荼羅」によるコミュニティとしてのローカルコワーキングの共創と、リモートワーク時代の新しい働き方の啓発と普及。全国の1788の自治体すべてにローカルコワーキングを整備し、それらを縦横につないだコワーキングのエコシステムの構築を目指しています。

2010年、日本で最初のコワーキングスペース「カフーツ」を神戸に開設。
2012年、経産省認可法人コワーキング協同組合設立、代表理事就任。
2014年、『コワーキングマガジン』発行。
2016年、全国のコワーキングスペースをめぐる旅「コワーキングツアー」開始。(2022年8月現在、全国104ヶ所訪問)
2017年、リモートワーク時代におけるコワーキングについて情報共有し行動するイベント『移働の時代 "Beyond the Coworking" 』をスタート(2021年8月現在17回開催)。
2020年、『コワーキングプレス』ウェブメディア開始。
2022年、note定期購読マガジン「伊藤富雄のFuture of Work 〜移働と共創の羅針盤〜」開始。
2022年、noteメンバーシップ「Beyond the Coworking〜移働の時代〜」開始。

著書:

『グレイトフルデッドのビジネスレッスン#』(翻訳)
『USERS 顧客主義の終焉と企業の命運を左右する7つの戦略』(共訳)
『現場のプロがやさしく書いた Webサイト運営・プロデュースの教科書』(共著)
『コワーキングマガジンVol.1』(取材・執筆・編集・発行人)

ブログ:

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⚫佐谷 恭

株式会社旅と平和 代表取締役。
日本パクチー狂会 会長/パクチー銀行 頭取/全国銀行跡地協会 代表理事。

交流する飲食店「パクチーハウス東京」(2007.11〜)での事例をヒントに「パーティするように仕事する」場として、東京初のコワーキング「PAX Coworking」を立ち上げ(2010.7〜)。

現在は鋸南(千葉)・高浜(福井)・五反田(東京)の3拠点体制の「PAX Coworking Group」を統括しつつ、アーティストインレジデンスとコワーキングの融合施設「鋸南エアルポルト」などを運営している。

著書:

『「ありえない」をブームにするつながりの仕事術』
『つながりの仕事術〜コワーキングを始めよう』
『ぱくぱく!パクチー』
『みんなでつくるパクチー料理』

⚫新妻正夫

教育ライター/ICTコンサルタント。運営する住宅街の一軒家コワーキング「Hanareひばりヶ丘」を拠点とし2012年よりCoderDojoひばりヶ丘を主宰。世界中で利用される教育版マインクラフトの啓蒙/普及活動に取り組み、Global Minecraft Mentor、Microsoft認定教育イノベーターに認定。

登壇:「地域に広げようマインクラフトクラブ」(Code for Japan Summit 2022)
寄稿:「地域マイクラコミュニティ始めてみた。公園みたいに子どもも大人も集まれる場所を作ろう!」(インプレスこどもとIT)

⚫大久保道和

日本初の学生向けコワーキング主宰。農業コワーキング主宰。兼業主夫エンジニア。コワーキングとは「働き方だけ」ではなく「考え方の一つ」と捉え、17年余にわたって若者に向けて啓蒙活動に取り組み、輩出したコワーカーは多数に及ぶ。また、コワーカー同士が仕事をするコミュニティを構築。現在、兼業主夫の傍ら、夫婦がコワーキングできるような環境づくりに取り組んでいる。

応援メッセージ有難うございます!

このプロジェクトを応援するメッセージもいただいております。

コワーキングスペースGRANDSLAM 吉永 亮さん

今回のアプリの開発の件、自分には全くない発想でした。日本で最初のコワーキングスペースを開業した伊藤さんのご経験やご知見があっての今回のアプリ開発かと思います。

コワーキングスペース2.0の時代がもうすぐそこまで来ており、コワーキングスペース間の横の繋がりやコワーカー同士の連携がなくてはならないものになってきていると思います。

コワーキングスペース業界の発展に寄与して頂けることを願っておりますし、我々も微力ながら全力で応援・支援させて頂きます。

コワーキングスペース&モノづくり&コトづくり マイスタ加古川 中田 成紀さん

今回「コワーキング協同組合」が、全国のコワーキングスペースを繋ぎ、各地の施設の利用者であるコワーカーさんが開催される、各種のオンライン講座の開催状況がわかるというアプリのお話をお聞きして興奮しました。

地方では、セミナーや講座を受講したくても都市部での開催が多く、受講料の上に交通費や移動時間などのコストがネックで、学ぶたくても学べないことが受講したい人の共通の悩みでもあります。

また、小さいお子さんを抱えるママさん、同居人の介護など、長時間自宅を離れることができない人もいます。それは、講座やレッスンを主催する先生も一緒です。

このアプリでは、コワーキングスペース間でオンライン講座の情報を共有できること。そして、受講生からの申し込みと受講料の決済を代行してくれること。これは、主催する側も受講する側も非常に助かる機能です。

コワーキングスペースごとに利用者や運営の特色があり、それぞれのコワーキングスペースで開催されるセミナーや講座にも、個性がきっとあるでしょう。その出会いから人が繋がることを考えるとワクワクします。

コワーキング運営者としては、今までに開催したことがない講座のラインナップを、コワーキング利用者に紹介できることもメリットになります。

また、アプリを運用する組合がプールする積立金から、起業や創業など「コト」を起こすヒトに資金提供を行うという仕掛けに共感しました。

まさに、コワーキング(Coworking)=『協働』の考え方そのものですよね。

iitoco!! & ワークテラス佐久 江原 政文さん

ローカルでコワーキングを運営し始めて早いもので7年が経ちますが、その中で感じるローカルの課題のひとつは、大都市に比べて圧倒的に人が少ないということです。

もちろん面白い人はいますし、人が少ない分、より濃い関係性が構築できると思いますが、逆を言うと硬直化、言いかえると縮小均衡しやすいとも言えると思います。

そういった時、この仕組みがあれば、収益面もさることながら、全国のコワーキングやコワーカーと交流ができるし、その交流から新たな気づきが生まれ、ローカルの更なる活性化につながる機会になると思います。 

全国のコワーカーによる相互扶助により、支えあい応援しあえる経済圏ができることは、コワーキングのアップデート。コワーカーは貢献欲が強いから、より良い社会を実現していく、そんなきっかけになる仕組みだと思いますので大いに期待&応援しています!

コワーキング&シェアオフィスCOMMUNE 渡辺 葉一さん

大阪泉佐野市でコワーキングスペースを運営する中で、他地域の運営者やコワーキングスペースが持つ個性の幅広さをいつも実感しています。それぞれが提供するコンテンツはIT、起業支援、ものづくり、健康、子育てなど数え出せばキリがないほどに懐の深さがあるのがコワーキングの特徴だと思います。

私自身、他のコワーキングスペースで開催されるイベントに興味を持って遠征したり、オンラインで参加したりすることもよくありますが、自分とつながっていない施設のイベント情報はなかなかキャッチできないので「こんな面白そうな企画があったなら知りたかったな〜」と後から残念に思うことも。

今回のアプリでは、まさに全国のコワーキングスペース、コワーカーのつながりを広げ、情報をより流通させることができる仕組みがあり、これまで存在したさまざまな制約が取り払われるように思います。

コワーキングスペース運営者同士の収益の分配により助け合いを実現し、コワーカーにとってはより場所に縛られない、自由な働き方を可能とする大きな一歩。コワーキングスペース運営者、そしてクラウドファンディングキュレーターとしてわくわくの気持ちとともに本プロジェクトを全力で応援&サポートさせていただきます!

⚫ミュージシャン・学習塾・音楽教室経営 才能活用コンサルタント 苔山 航佑さん


たまたまセミナーで行ったコワーキングスペースでコワーキングについて海外の最新事例を交え、熱く語る伊藤さんのお話と熱量に、コワーキングとは単なる場所ではなく、人同士の繋がり、学び、表現の場、そして食や健康、住まいや旅まで内包する仕組みであり、そのスケールの大きさにこれからのミュージシャンにも必要なものだと直感しました。

その後、コワーキングツアーにも参加し、現地からオンラインレッスンをしたり、現地セッションや現地の人やリモートワーカーさんとの交流で「コワーキング」「コワーケーション」の可能性の大きさを体感しました。ミュージシャンだけでなく、おそらく他の様々な仕事や活動されている方の可能性を大きくして花開かせると確信しました。

ただ、逆に繋がりが広がる、増えるにつれて、場所や時間の制約も感じるようになりました。そんな制約を取り除くのが今回のアプリ。

伊藤さんが日本で最初に作ったコワーキングが全国に広がったように、このアプリによってつながる仲間も広がると確信して、応援させていただきます。

資金の使い道

今回応援いただいたお金は、以下の3点に使わせていただきます。

①アプリ開発費・改良費
②広報宣伝費
③CAMPFIRE手数料

上記の費用について、自己資金で足りない部分をクラウドファンディングでご協力いただきたいと思います。
目標金額は以下のとおりです。

第1目標 :  80万円 
第2目標:150万円 
第3目標:200万円

<募集方式について>本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

実施スケジュール

このプロジェクトは以下のスケジュールで実施します。

2022年10月〜2023年3月アプリ開発

2023年2月〜3月クラウドファンディング

2023年3月〜βテスト開始

2023年5月〜正式リリース

リターンのご紹介

⚫御礼のメッセージ 3,000円〜

⚫コワーキングプレス見本小冊子1冊+コワーキングツアー2017年ステッカー3枚 4,000円

⚫著者サイン本『「ありえない」をブームにする つながりの仕事術』(佐谷恭 著) 5,890円

⚫Tシャツ(イエロー/グレー) 5,890円

⚫Tシャツ(イエロー/グレーの2枚セット) 8,900円

⚫お名前掲載(Special Thanks) 10,000円

⚫コワーキング開業・運営の個別コンサルティング(60分) 30,000円

⚫オンライントーク番組出演(動画版:30分) 30,000円

⚫コワーキングプレス取材記事掲載 50,000円

⚫コワーキングツアーでイベント開催権利 70,000円

⚫コワーキングマネージャー養成講座@オンライン割引受講(第3期:2023年4月〜5月) 88,000円

⚫コワーキングをテーマにした講演・研修(90分) 100,000円

⚫コワーキングをテーマにした講演・研修(伊藤&佐谷ダブルキャスト 120分) 200,000円

最後に

コワーキングはハコではなくヒトとコトによってその価値を発揮します。コワーキングスペース内はもちろんのこと、他のコワーキングとも連携することで、人と人がつながる輪が広がりそのポテンシャルが何倍にもなります。

プロジェクトに参加する者がつながり合うことで、適正に利益を分け合い、プラットフォーマーが一人勝ちするのではなくて、協力する皆に分配される仕組みを作りたい。このアプリは、その概念を具現化しつつ、前述の「コワーキングの5大価値」を最大化する、その第一歩になると考えています。

ぜひこの「コワーキングスペースをネットワーク化し収益をシェアする」ことでコワーキングそのものをアップデートする、世界初の取り組みにご協力ください!


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