このたびは数あるプロジェクトのなかから私たちのプロジェクトに目を留めていただき、ありがとうございます。
Knit-K(ニッケ、と読みます)は「国籍」や「民族」、さらに「世代」「性」などといった個々の立場を越えた多様な人びとによる交流の場を創出したり、出版物の発行など各種媒体による情報発信をおこなったりすることで、それらがより多くの人びとのあいだで共有され、継承されるものとなることを目的とする特定非営利活動法人です。
具体的には学術団体の講演会やシンポジウムの企画・運営、冊子・博物館の図録などの出版物編集・発行のお手伝い等をおこなっています。 [Knit-Kについて(HP)]

また2020年9月に『K』という雑誌を創刊し、年2回発行しています。
わたしたちKnit-Kの「Knit」は文字通り「編む」ことを意味しています。「K」にはおもな活動の場である「京都・関西」のほか、「価値」「考え」「記憶」「気持」「暮らし」「継承」「交流」などの意味がふくまれています。
雑誌『K』は、国籍や世代、性別などの立場の違い、理系や文系という分野の違いなどといったさまざまな垣根をこえた、多様な情報を発信します。『K』が、情報に翻弄されない、より安心できる社会への糸口になればと考えています。 [『K』通販サイト]


2023年3月でKnit-Kは発足から7年目を迎えます。
会の運営や発行物のお手伝いからはじめ、自分たちでつくる雑誌の発行、と少しづつ活動を広げてきました。この春、Knit-K自身が「場」をつくり、それを多くの人びとに共有してもらいたいと考えています。【屋号】こもれび書店 [こもれび書店 HP] 

【場所】京都市上京区養安町242-1 ROOST御所西 2階
    最寄り駅:京都市営地下鉄烏丸線〈丸太町駅〉徒歩3分

【開業予定】プレ:2023年4月下旬 本オープン:5月初旬

【営業日時】月・木・金11:00〜19:00/土・日・祝10:00〜18:00 (予定)

【貸棚式書店として】棚を借りてもらい、借り主はその棚を自由にレイアウト、本の販売をすることができます。配架する本に関連する雑貨の販売も可能。「本屋になる」という経験を提供します。ゲストは個性豊かなそれぞれの棚から購入することも、また自身が出店者となることもできます棚主のあつまりを開催したり、レジ前を利用して1日ご自身の本を直接販売してもらう機会も作ります。
貸棚利用者さんは個人だけを想定していません。家族で、同じ趣味のグループで、版元さん、自店のある本屋さんもどうぞ。
京都には多くの大学があります。ゼミで実践・実験の場としてもらったり、企業やお店が自社の商品や仕事と絡めた本を並べたり、京都から離れた自治体や地域のPRの場、小さなサテライトショップのように使っていただくのもいいかもしれません。
[貸棚システムの詳細]

【書店として】『K』でとりあげたもの、これからとりあげたいテーマなどにあわせ、こもれび書店としてセレクトした書籍(新刊)、雑貨などを販売します。

【イベント】読書会、雑誌『K』関連等、こもれび書店主催のイベント(講演会、ワークショップ)をおこないます。伝統産業からベンチャーまで多種多様な業種があり、大学や研究機関が多いという京都の土地をいかして、多彩な講師陣を迎えた学びの場も目指します。
またイベントスペースを内外から利用していただけます(有料)。

【貸ギャラリー】店内に小さなギャラリースペースを設けます。プロのかただけでなく、個人の趣味で制作したものを気軽に展示してもらえる場とします(有料)。

【セルフ喫茶】本を見たあと、お茶やコーヒー、おやつとともに過ごしていただける場所を提供します。

【編集・出版のご相談窓口】Knit-Kのこれまでの経験を活かして、冊子・本の編集・出版のお手伝いをいたします。

【その他、近い将来の展望】研究者の蔵書を次世代へ引き継ぐお手伝いをすることで知の保全・継承につなげていくこともしていきたいと考えています。

 

雑誌『K』の販売をしていくなかで、各地の本屋さんを訪ねたり、ブックイベントへ参加したりしてきました。

それらのなかでとくに印象深かったことは、奈良にある無人書店「ふうせんかずら」で、のべ1年と少し、「貸棚」を借りたことです。
「ひと月幾ら」で借りたひと棚で、棚を借りた人それぞれが、自分のおすすめの本や、自分で作った冊子、関連した雑貨などを販売します。そのほか、店内イベントを企画して主催したり、貸棚を借りている人たちでグループを作り、奈良でおこなわれるブックイベントに出店もしています。
Knit-Kでも『K』や古書、個人で作った小冊子(Zineとよばれるもの)などを配架・販売しました。
「ふうせんかずら」では貸棚を借りている同士が、お互いの本棚から新しい本との出会いをしたり、SNSでつながったり、イベントなどで実際に顔をあわせたりする、〈コミュニティ〉が生まれています。
この貸棚式をメインとする書店は、近年、東京を中心に増えており、シェア型書店や共同書店などとも呼ばれています。関西では奈良・滋賀・兵庫・大阪、ほかに福岡、長野などにもあります。棚貸しではなく本持ち込みタイプ、閲覧のみの本も混ざった書店と図書室を兼ねるタイプなどもあります。

また、『K』4号(特集「それぞれの市場」)で「不忍ブックストリート」についてとりあげました。そこでおこなわれている一箱古本市へ参加した人たちは「本を介してのコミュニケーションが楽しい」「年齢も職業もバラバラな面白い人たちとつながれた」「町や人、本との出会いが広がった」と言います。社会学でいう「趣味縁(趣味によってつながる人間関係)」を形成する場となっているのです。(cf.『K』4号 「市が生み出す『楽しさ」と『縁』 東京谷中・根津・千駄木地区の一箱古本市とほおずき千成り市から」石井清輝氏)

これらを見てきたなかで、京都でも「本を介したゆるやかなつながり」の拠点をつくりたいと考えました。
コロナ禍によって多くのイベントが、規模縮小や中止・延期になりました。古本市や即売会などのイベントもその例には漏れませんでした。ずいぶんと、以前に近い状態へ戻りつつありますが、感染症の状況をみながら活動の範囲を広げたり縮めたりする生活はもう少し続いていくのだろうと思います。
人と人が直接顔を合わせにくいときには、「貸棚」はそれらのイベントの代替にもなります。活動的になれるときには、実際に本屋に集まってイベントをすることもできます。またここでできた「縁」が新しいなにかにつながっていくこともあるでしょう。

開業のための費用は以下のとおりです。

店舗取得費
什器・備品購入費
初期仕入れ費
運転資金

自己資金で開業準備をしていますが、それらも限りなくあるわけではないので、最低限のものを揃えるところで精一杯というところです。

そのため、ご支援いただいた資金は以下のことに充てる予定です
・仕入れ書籍を充実させるため
・追加の什器(本棚や陳列台)、プロジェクター等の備品購入

予想を上回るご支援をいただいた場合は開店後の運転資金とさせていただきたいと思っています。


〈2023年〉

3月下旬 クラウドファンディング開始
4月上旬 什器・備品・商品の搬入
4月中旬 リターンで貸棚プランを選んでいただいたかたの本の搬入開始(13日頃を予定)
4月下旬〜末 プレオープン(20日頃を予定)
4月末  クラウドファンディング終了
5月初旬 本オープン/貸棚一般募集開始(5月2日頃を予定)


<シンプル応援プラン>

○シンプル応援プランA(1,000円)
 本オープン時にお礼のメールをさしあげます

○シンプル応援プランB(5,000円)
 こもれび書店ホームページに支援者としてお名前の掲載をいたします
(本オープンから2023年10月末まで/ニックネーム等でもかまいません。掲載をご希望でない場合はその旨をお書きください)。

○シンプル応援プランC(10,000円)
 こもれび書店店内に支援者としてお名前の掲示をいたします
(本オープンから2023年10月末まで/ニックネーム等でもかまいません。掲載をご希望でない場合はその旨をお書きください)。

<応援グッズプラン>
○応援グッズプランA(3,000円)ゴバッジ+オリジナルエコバッグ

○応援グッズプランB(3,000円)
 ロゴバッジ+おやつセット(小)

○応援グッズプランC(5,000円)
 おやつセット(中)

○応援グッズプランD(5,000円)
 エコバッグ+お買い物券(1,000円分、2023年10月末まで有効)わだちさんのお菓子

○応援グッズプランE(10,000円)
 ロゴバッジ+オリジナルエコバッグ+おやつセット大

※おやつセットは菓子工房わだちさんのクッキーやパウンドケーキが入ります。わだちさんは京都市伏見区で、「こども食堂わだち」などこどもの居場所づくりをしておられます。こもれび書店の店頭でもお菓子を販売する予定です。右のなかから(小)セットは3品、(中)6品、(大)10品入ります。 

※ロゴバッジ、エコバッグ(A4程度の雑誌が入る、大きすぎず小さすぎず、本屋のお供にピッタリサイズ)は、こもれび書店でも販売するものと同じです。



<貸ギャラリープラン>
○貸ギャラリー(22,000円)
本オープン後〜2023年10月末のあいだのお好きな2週間(搬出入日、定休日を含みます)に貸ギャラリー(幅約2.5m×高さ約2.2mの壁面)を使って作品を展示していただけます。
[ギャラリーの詳細]



<貸棚プラン>
○貸棚プランA−1(7,500円) 
 棚A2段目またはA3段目(約83cm幅)
 《1ヶ月分》

○貸棚プランA−2(13,000円)
 棚A1段目(約83cm幅)+平台 
 《1ヶ月分》

○貸棚プランA−3(15,000円) 
 棚A2段目〜3段目(約83cm幅) 
 《2ヶ月分》

○貸棚プランA−4(26,000円)
 棚A1段目(約83cm幅)+平台 
 《2ヶ月分》

○貸棚プランB−1(5,000円)
 棚B2段目(約42cm幅)
 《1ヶ月分》

○貸棚プランB−2(9,000円)
 棚B1段目(約42cm幅)+平台 
 《1ヶ月分》

貸棚プランB−3(10,000円)
 棚B2段目(約42cm幅)
 《2ヶ月分》

○貸棚プランB−4(18,000円)
 棚B1段目(約42cm幅)+平台 
 《2ヶ月分》

※貸棚プランは本オープン(5月初旬予定)から2023年10月末までのあいだのお好きな期間でご利用いただけます(ご利用時期はプレオープン日、本オープン日決定後すみやかにお伺いのご連絡をいたします)。
本オープンと同時に利用開始される場合は、プレオープン期間中(11日間の予定)もご利用いただけます。プレオープン前から搬入開始になります(下図参照)。


※複数口のお申し込みはできません。期間延長は、プレオープン後、通常の更新手続きをおこなってください。
※リターン分適用期間は販売手数料はいただきません。
※通常の貸棚システムについては以下をご参照ください。


〈貸棚システムについて〉予定

詳しくはこもれび書店HP、「貸棚システム」をご参照くださるか、Knit-Kへお問い合わせください。

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

<お届け>応援グッズ・お菓子など:本オープン後、5月中旬以降にご用意でき次第お送りいたします。
ギャラリープラン・貸棚プラン:ご利用時期はプレオープン日、本オープン日決定後すみやかにお伺いのご連絡をいたします(2023年4月)。

Knit-Kのふだんの実働スタッフが夫婦ふたりのちいさな会社です。創業時も、『K』創刊時もまわりの多くのかたのお力添えをいただいてやってきました。
〈身の丈〉という言葉を最近きくことが増えています。どちらかというと、分不相応なことはするな、身を縮めていろ、と限られた範囲に相手を押し込めるニュアンスをもって使われることが多いように思います。
本をつくりながら、直接手にとってもらいに来てもらえるお店もやりたいね、という話は何年か前からしていました。ただ、大きな本屋さんは減ってしまったけれど、京都には個性的なちいさな本屋さんがたくさんあります。そのなかにどんなお店を開くのか、開いてよいのか、それはKnit-Kの〈身の丈〉にあっているのだろうかと考えました。
【なぜ貸棚式本屋なのか】に書いたように、『K』を広げてくださるお店とのおつきあいや、制作・直接販売していくなか、コロナ禍の人とのつきあいかたの変容をみるなかで、〈身の丈〉というのは状況に応じて人の手を借りたり、一時的にグループになってみたり、そのときどきにあわせて、大きくなったり、もとのサイズに戻ってみたりしてもいいのではないかと思うようになりました。
今回もまたみなさまのお力をお借りしたく思います。こもれび書店の根をしっかりと張って、幹が太くなるころには、次はKnit-Kがみなさまのお手伝いをできるようにしたいと願っています。

ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

  • 2023/05/04 15:43

    4月30日、プロジェクト終了いたしました。ご支援くださったかた、関心をお寄せくださったかた、シェアなど応援くださったかた、ありがとうございました。ご支援いただきました資金は、大事に使い途を決め、活用させていただきます。こもれび書店は5月2日本オープンいたしました。まだ手の回らなかったところなど...

  • 2023/04/24 00:45

    ここまでのご支援/応援に感謝いたします。4月20日、こもれび書店は予定どおりプレオープンいたしました。初日はテレビ局や新聞社の取材もあり、地元テレビ局の夕方のニュース番組で〈京都初!「貸棚式」書店オープン〉として取り上げていただきました。その後、テレビで観たよ、と覗いてくださる方もいらっしゃっ...

  • 2023/04/07 19:45

    先日開催したプレイベント・めばえ市での棚の様子です。これと棚がずらりと8台並びます。幅83cm×奥行き×30cm高さ33cmあるので、たくさん並べても、面出しでゆったり並べても。台を持参するなど、並べ方を工夫すれば、文庫本を2段に並べることも可能です。下から2段目の棚は、床から85cm〜118...

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