近江牛・和牛専門「寛閑観(かんかんかん)」とは?


はじめまして。

今冬、「寛閑観」の屋号のもと、新たに会社を立ち上げました「株式会社 もりしま」代表の森嶋篤雄でございます。

琵琶湖の雄大な自然に囲まれた滋賀県は近江八幡市。西側を琵琶湖に接し、対岸の晴れ晴れとした比良山系の姿に目を洗われる、そんな場所の旧市街地にて「近江牛」をメインに扱う精肉店を開業いたしました。

 いきなりになりますが、「近江牛」と聞かれて、まず、みなさまはどのようなイメージを抱かれるでしょうか?

 ・美味しいとは思うけれど高級品だからなあ?

 ・たくさんのほかの銘柄牛とどう違うのかしら?

 ・食べるきっかけなかったしな。

 ・そもそもそんなに美味しいの?

 いちどお召し上がりいただければ、味がすべてを物語ってくれます。最終的にはそうなのですが、しかしこれではお答えになっておりませんね。

 さて、自己紹介させていただきます。わたくし森嶋篤雄は、青雲の志をもって、江戸末期から明治初頭に食用としての「近江牛」の価値を生みだし、東京に牛肉卸小売業と牛鍋屋を兼ねた「米久」を開業した竹中久次と森嶋留蔵兄弟を先祖にもちます。そして、戦後首都圏を中心に「近江牛」ブランドの普及に尽力した四代目、森嶋正雄の子にあたります。

 高価になりすぎて地元からは敬遠されがちであった「近江牛」。それを今風に言えば、ローカル・ビジネスとして、地元の方々にこそまずは愛されるようなステキな場所をつくりたい。そんなつよい思いに後押しされて近江八幡市にてレストランを営んでまいりました。

 もう45年前のことになります。それからひたすら走りました。走り、走り、走り。もちろん、地元お客様はじめ、県外からのお客様、関係取引先のみなさま、そして何よりも店の仲間たち、一言では尽くせない、多くの心温まるご支援という強力な伴走者を伴ってこそできたのだと今も身に染みて実感しております。

 「なんとか心から美味しいと笑顔になってもらいたい」。そんな多くの方々への思いを叶えようと、さらにより美味しい近江牛肉をご提供したい、そうやって自分なりに先代が築いた近江牛ストーリーを紡いでまいりましたが、ひょんなことから、あらたに再スタートを切ることとなり、2022年12月に新会社の設立を決意するに至りました。そうです、第2ステージが開始となったのです。

 「寛閑観」。かんかんかん。何かが鳴っているような不思議な響きをもちますこの屋号。実は、とてもユニークで、わたくしとも縁のあります伝説的美食倶楽部「春岱寮」が、かつて戦前に東京は麻布にて出版していた会員向けの月刊誌の名前なのです。

 少し近江牛のヒストリーに触れさせてください。お読みいただければ、なぜ「近江牛」がこうまで広く支持を集めてきたのか、そしてこれから私とその次世代はどのような新しい世界観・価値観をもって未来を切りひらこうとしているのか、その一端をお伝えできると思います。

 先ほど申しました先祖留蔵。その兄に竹中久次がおりました。江戸末期から明治初頭の、まだまだ牛肉が食用としては出回ってもいない頃、つまり人々の仏教信仰のもと食べられることも想定していなかった時代のことです。いまはトラクターがその代役をしておりますが、田畑を耕作するための手段として、当時は牛が使役されておりました。各家庭には、ですので耕うんの助けをする牛が当然のごとく飼われておりました。

 さて、歳月がたてば、牛も年をとります。老廃牛と呼ばれるこの牛に着目し、これをビジネスに結びつけたのが久次と留蔵兄弟になります。文明開化の波をうけ、外国人居留者が横浜港などで増大。どうやら彼らは牛肉として牛を食べるらしい。そこで兄弟は類まれなフロンティア精神を発揮し、陸路二週間余りをかけて、東京へ向けて曳行します。弟が近江国からその出荷を担い、兄が牛肉卸売業と牛鍋屋を兼ねた「米久」という屋号のもとを牛鍋文化を開花させます。

「春岱寮」にて出版されていた会員向け月刊誌「寛閑観」

 少し時代が下ります。竹中久次の子孫によって、「米久」の新組織にして会員制美食倶楽部「春岱寮」が大正末期から戦前まで麻布で展開されました。ユニーク、とさきほど申しましたのは理由あってのことです。実は、東京大空襲で焼失する前には、かの北大路魯山人の「星岡茶寮」のライバルとみなされるほどの質の高い料理文化を誇っていたのです。

 器は加藤春鼎の作陶による瀬戸焼で統一され、設えも当時としては最も洗練されたもの、料理の最大の特色として「寿喜焼(すきやき)」だけでなく、精進料理の流れを組む、本来牛肉は使われないはずの懐石料理のなかに「近江牛」を組み込むという大胆さ

 まとめますと、「近江牛」がブランド化されていく過程には、東京という一大消費地があったこと、じっさい東海道本線の開通により、敷設されたばかりの近江八幡駅から東京へと出荷される牛の頭数が全国一であったこと、そしてそれを消費する空間が他に例のない「おもてなし」の心で整えられていたことが深く影響しています。

 わたくしたちは、このような豊かな歴史と背景をきちんと受けとめつつ、その名前を受け継がせて頂くことで、かつて確かに存在し、高度な近江牛肉料理を誇った「春岱寮」の世界観を今後さまざまな形で必ずや展開していき、今から未来へと繋いでいきたい。そう、時空を超えた「時をかける近江牛肉」ワールドとも言えるでしょうか。

 そして何よりも、次世代メンバーが毎日ワクワクと活躍する舞台を一緒になってつくり上げ、絶えず進取の気性で新風を起こしたい。喜びを、笑顔を、忘れられないひと時を、「寛閑観」よりお客様に運ぶことを目指したい、と意気揚々!目標を高く掲げております。今後さまざまな形で近江牛の奥深い魅力をお客さまに伝えてまいります。小さな精肉店でのスタートを切ったわたしたちを、ぜひ、一緒に育ててください。

近江八幡市にオープンした「寛閑観」精肉店内観

 2022年12月初旬、寒さ極まり始めるこの季節に「寛閑観」は、精肉店として、そしてやはり近江八幡市にて商いをスタートしたばかりになります。

 ほんとうにおかげさまで地元の方々がすでに多くご来店していただき、感謝するばかりです。何より、共に結集してくれた次世代の若き実力あるメンバーの心意気には言葉にならない想いです。そんなまだまだ駆けだしたばかりの私たちはいったいこれからお客様にどんな共感をつくり上げていくことができるのか、正直、試行錯誤の日々です。

 そんな中、当初より私たちの強みは、ふたつある、それを最大化することで必ずやお客様の満足に通じると信じておりました。精肉店ではその比重、重要度は言うまでもありませんが、まず経験がものをいう目利きを通した牛肉の選別。そしてこれは当店のオリジナルであり、今後の発展と展望を見据えてのことになりますが、レストランで腕を磨いたシェフによる、牛肉の旨味を最大限にいかしながらアレンジメントを加えたデリカテッセンの開発・販売です。

バラエティ豊かなデリカテッセンの開発

 精肉については、品質に徹底的にこだわり職人の誇りをかけて選んだ、牛肉の「味がしっかりとする」お品を取り揃え「寛閑観なら間違いなく美味しい」という安心感を抱いて頂けるよう心がけながら、豊かな経験と鋭いきゅう覚の精鋭たちが日々、奮闘中!おおくの方々からご好評を頂いております。

 またデリカテッセンについてもすき焼き風味が特徴の「じゅんじゅんハンバーグ」、トマトベースとカレーベースの二種の味わいが楽しめる牛肉の「ロールキャベツ」、それに「牛肉のどて煮」などバラエティ豊かに腕利きのシェフのもと展開、地元の方々からお喜びの声をたくさん頂戴しております。

新庄祐也料理長 なかでも当店が自信とまごころを丁寧に込めて手づくりし、リターン品の目玉として推しております新商品が、ずばり「オリジナルローストビーフ」です。

 火入れの妙が試されるこの一品では、牛肉独自の口どけのまろやかさを最大限に生かすことを念頭に、ほんとうに試行錯誤の末、和ハーブ仕立てと山椒仕立ての二種類を完成。

 和ハーブ仕立てについては、大手化粧品メーカーが化粧水等に成分を抽出している月桃、ハマゴウ、ヤブニッケイ、滋賀県伊吹山に多く自生するイブキジャコウソウ、ウイキョウなどを、和ハーブインストラクターから直接アドバイスを受けながら、香りと効能でチョイスしオリジナルに調合。その香りと効能をできる限り消さないように最大限の注意を払いながら、ほんとうに手間ひまかけて仕上げたものになります。なんと、美容の効果も期待できる!一品になっております。

 「オリジナルローストビーフ」山椒仕立てについては、こちらも国産山椒(仁淀川山椒)を使用し、日本人が大好物な味わいであり、世界にも通用すると信じておりますメイラード反応のお味を存分におたのしみ頂けるよう製法過程に細心の注意を配りながら完成させた一品になっております。

 とても有難いことですが、こころからの「感動」のお声をいただき、「これは凄いです、日本一やと思うてます!」とのご感想まで届いております。是非どうかこの機会にそのお味をお試し頂きたいと思います。

 いま動き始めたばかりのわたくしどもは、「近江商人」ゆかりの地、まさにそのお膝元である近江八幡で商いをスタートさせて頂きました。規模の大小を問わず、現代にこそその価値が見直され始めている「三方よし」(「売り手よし、買い手よし、世間よし」)のスピリット。

 彼ら先人の英知に大いに学びながら、まずはお客様にこそ幸せをもたらし、そして地域とのつながりをより太く強いものに、最後にそれらがめぐりめぐって自分たちに喜びをもたらしてくれると信じ、挑戦する日々のなかを邁進していく所存でございます。

 どうかまだまだこれから変化・成長・展開していこうと強く意欲する私どもにご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

株式会社 もりしま
代表取締役 森嶋篤雄

資金の使い道

「寛閑観」が厳選し、お届けする近江牛・和牛の販売促進や商品開発、今後の展開、CAMPFIREの手数料など、大切に使用させていただきます。


Q&A

①お肉はいつ頃届きますか?

 5月中のご到着を予定しておりますが、状況によっては6月以降のお届けとなる場合もございます。ご了承ください。

なお、あらかじめ、支援者様にはメールにて到着日をお伝えいたします。

②ギフトにも使えますか?

 ギフトにもご利用いただけます。備考欄に「ギフト利用」の旨をご明記いただき、ご発送先の「お名前・住所・電話番号」をご記入ください。お届け希望日は承れませんが、支援者(支援主)様には、先方様へのお届け日をこちらからメールにてお知らせさせて頂きます。

③お肉はどんな状態で届きますか?

 冷蔵を基本としますが、冷凍便の商品もご用意しております。商品ごとの説明に各々記載しておりますのでご参照ください。

④お届け日の指定は可能ですか?

 お届け希望日は承りかねますが、頂いたメールアドレス宛に到着日をこちらからあらかじめお伝えいたします。

【その他、ご注意事項】

*誤って商品を2度押しされた場合、弊社では取り消しのご対応ができかねますので、ご了承ください。

*商品は出荷日から2日後までにお受け取りできなかった場合、冷凍保管に切り替え、再配達となります。

*リターン品をお受け取り後、万一、不良の場合は、下記お問い合わせ先までご連絡ください。

店舗紹介



近江牛・和牛専門「寛閑観(かんかんかん)」精肉店

滋賀県近江八幡市小幡町中14

営業時間 10:00 ~ 18:00(月曜定休)

ホームページ https://www.kan-kan-kan.com

問い合わせ先 

tel:0748-32-0361


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2023/04/21 13:03

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2023/04/20 10:58

    いよいよ本日でプロジェクト最終日になりました。ここまでご支援くださった方、お気に入りに入れてくださっている方、ここまでこうしてやって来られたのも皆様のお力添えをいただいたおかげです。本当にありがとうございます。今回のプロジェクトで非常に人気の限定商品をご紹介します。こちらの商品もまだまだご提供...

  • 2023/04/14 18:00

    当プロジェクトにご支援いただきました皆様、誠にありがとうございます。プロジェクトの実施期間も残すところあと6日になってまいりました。ここまでこうしてやって来られたのも皆様のお力添えをいただいたおかげです。本当にありがとうございます。 4月20日(木)でプロジェクトは終了になりますが、最後の最後...

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