初めに・ご挨拶

はじめまして。


数ある中から、

このプロジェクトをご覧頂き

ありがとうございます。


アーティストの伊藤沙恵と申します。

わたしはこの春、

大学の薬学部を卒業したばかり。


国家試験にも合格し、

現在薬剤師として働いております。


そんなわたしが、どうして

アーティストとして個展をするのか。


その想いを伝えさせてください。


このプロジェクトで実現したいこと

アーティストとして

人生初のチャレンジ、

ギャラリー個展を開催したいです!



「avancez d'un pas 伊藤沙恵展」

 日時:7月16日17日12時〜18時 

場所:表参道ROJI  東京都港区南青山3-18-4 ブライト南青山103 

入場料:無料


avancez d'un pas (アヴァンスドゥパ)

とは、

フランス語で「踏み出す」

という意味です。


絵画10点を展示予定です。


わたしの眼で見た世界、

感覚を表現したいと思っています。

世界は思っているよりも美しい。

そんなメッセージを込めたいです。


個展にチャレンジするきっかけ

このチャレンジを踏み切るに

至ったのは、


昨年、

ある現代アーティストの女性と

出会ったことがきっかけでした。


彼女は、わたしが知りあった時、

すでに美術館で展示をしたり、

作品が高値で売れるような存在。


「羨ましい」

「才能があったんだろうな」


最初は遠まきに見て嫉妬するだけで、

別世界の人として捉えていました。

しかしその後、

直接話ができる機会があり、


彼女が会社員から

独学で自分の道をすすみ、

アーティストへと転身したのだ

ということを知りました。


当時、わたしのなかで ”アーティスト”

というのは、


美大を出ていたり、

何十年も絵と向き合い続けた人しか

なれないものだという認識でした。


でもそれは、ただの思い込みだった

ことに気付かされたのです。


「私もアーティストになりたい!」

自分の本当の欲望が、

心の底から湧き上がってくるのを

感じました。


叶えるには、どうしたらいいんだろう?


「夢を実現させるには、決めるだけ。

自分には才能があると信じることだよ」


彼女は、

そうわたしに教えてくれました。


そうだ、わたしがわたしを

一番信じてあげなきゃいけないんだ。


気がかりだったのは、

薬学の道をすすめ、

大学にお金をかけてくれた親のこと。


薬剤師の資格が取れれば、

生きる術を身につけ、

自分で責任をとれるようになる。


それは、わたしなりのケジメでした。

国家試験に合格したら、個展をやろう。


そして、その願いが叶いました。

わたしの集大成のチャレンジを、

今はじめます。


なぜ創作が好きなわたしが、 薬学部に進学したのか

<優秀な姉と比べて、 負い目を感じていた中高時代>

創作が好きだったのにも関わらず、

薬学部に進んだ理由を 

お話していこうと思います。 


東京都23区に生まれ、

いわばエリート一家に生まれたわたし。



バブル崩壊を経験した 

両親の方針は、

何があっても食いっぱぐれない 

ということ。


父姉ともに医療従事者であり、 

女性も働きやすいということから、

薬学部を薦められました。 


姉はいつも、

わたしのことを助けてくれて、 

ものすごく優しかったです。

就職のときも、受験の時も 

わたしがつまづいた時は 

いつも元気づけてくれ、 

助けてくれました。 


そんな姉が大好きで 

姉みたいになりたい、ならねばと 

いつも思っていました。 


わたしと姉は高校まで同じ学校。 


成績優秀で優等生の姉と比べて 

気分屋で不真面目だったわたしは 


わたしは姉よりこれができない... 

姉と同じ大学に行きたいのに、 

コツコツ頑張れない。 


そんな自分が恥ずかしく、

負い目を感じていました。

両親は、

わたしが小さい頃から絵を描いていて、 

創作を好きなことは知っていましたが、


芸術の道は、

やはりお金にならず、

才能のある、 一握りの人か、

お金のある人しかできない 

と思っていました。 

芸術は贅沢品で、

なくても困らないもの。 


対して医療は、必要で、

なくてはならないもの。


自分でお金も稼いだこともなく、 

社会経験もないわたしと、

社会経験も人生経験もある 

両親の意見。


両親の意見が正しいはず。


その時の自分は思いました。 


小さな頃から 自由奔放で飽き性。 

習い事もすぐに辞めて、

何をやっても続かない。

いろんなことに興味があるのに、 

傷つきやすく、泣き虫だったわたし。


いつも姉のうしろを 

ついて回っていました。


薬学部を薦めることはそんな 

わたしのことを心配していた

両親の愛だったのだと思います。


しかし、その時のわたしは まだ気づけませんでした。


 無難に今をやりすごそう... 

自分の小さな願望は、

今は我慢して、 大人になってから、 

趣味でやれば良いんだから。


薬学部に進めば、 

とりあえずみんなが納得してくれるんだ。


そう自分に言い聞かせ、 

薬学部に進学しました。


薬学部の私がなぜアーティストを目指すのか

<アートは、唯一息ができる場所>


わたしは小さな頃から

創作活動が好きで、


学生時代に心震えていたことも、

自分の創造性を発揮できた時でした。

厳しい校則と、

同調圧力で息苦しい学校生活。


毎日小テストがあり、 

少しでも規則を破ったら

みんなの前で土下座、 

学年集会で晒し上げにされるなど、


とんでもなく

抑圧された環境にいました。 


この環境に、疑問を持ちながらも、 

目の前のことで精一杯。 


少しでも、みんなと違うといけない。 

勉強や環境に

ついていけなくなったら、 

退学させられる。 


同級生で辞めた人数は25人。


ストレスフルな環境の中で、

みんなお互いを監視し合い、 

少しでも目立っていると、

後ろ指を刺されました。


 「出る杭は打たれる」 

まさにこの言葉の通りです。


そんな中で、

次第に自分というものがなくなっていきました。


目立ったら嫌われる。

他の人と違ったら、笑われる。


もう少しの、辛抱だから。


「ここで頑張れなければ、人生終わり」

そんな風に思って、耐えていました。


その中でも、美術の授業の時間だけは、

自分を解放することができました。

ですが、

美術部に入ったり

美大へ行くことはありませんでした。


なぜなら、自分の作品が評価されたり、

否定されるのが怖かったから。


上には上がいて、自分は才能がない

と知るのが怖かったから。


それでも、運動部に所属しながら、

部活のTシャツや

文化祭の垂れ幕のデザインを作る

ということは楽しんでいました。

結局、美大に進む勇気も、

強い気持ちも持てず、


資格をとって安定した道に進もうと

進学した薬学部。


しかし、

授業は全く興味の持てない内容ばかり。


カタカナや構造式の羅列に

思考停止しながらも、

なぜか進級し続けていました。


ずっと生きる楽しみがわからないまま、

買い物や恋愛など、

一時的な娯楽で時間を浪費する日々。

いつも誰かに認められたい。

あの子より自分は勝っているだろうか?


と周りと自分を比べては、疲弊していました。

そんな時、世界的に流行したウイルスによって、立ち止まる時間が訪れたのです。


「自分が本当にやりたかったことは

何なのか?」


思い返してみると、

やはり創作、表現でした。


思えば大学生になってから絵を描いていない。


そして、悲しいことに、

しばらく創作から離れていたら、


わたしの創造の引き出しは

空っぽになっていました。

よし、絵画教室に通ってみよう! 


思い立ってから、

すぐに申し込みました。


教室の先生は、

描き方はレクチャーしてくれますが、


表現は全く否定せず、

褒めて伸ばしてくれる方でした。


作品に向き合い、

時間がゆっくりと流れる、

心地よい空間。


ここで、

「絵に正解はないのだ」

ということに気づかせてもらえました。

アートには、

全てを包み込む懐の広さがある。


だからこそ、

わたしは創作が好きだった。


わたしにとって

創作や表現は「生きること」なのだ

と、やっと気づいたのです。


<創作の源は、最愛の祖母との時間だった。>


そして、

私の創作へのもうひとつの原動力。


大好きな祖母の話をさせてください。

私は、

豪華絢爛、しかし古さや繊細さもある、

そんな世界観が好きです。


その根源を考えた時に、

祖母の存在がありました。


私の感性は、

祖母の持っているアクセサリーや、

住んでいた部屋に

とても影響を受けています。


孫のわたしのことを

とても可愛がってくれ、

小さい頃に絵が上手と

一番褒めてくれたのも祖母でした。

祖母は幼稚園から高校生まで

わたしの絵や作品をずっと部屋に飾ってくれていました。


両親には理解してもらえず、

暗い絵だ、

セクシャルだと否定されてしまい、

傷つくこともありました。


ですが、

いつも私を認めてくれた

祖母のおかげで、


「好きなことをやってもいいんだ」

と、心のどこかで

信じつづけることができました。

そんな大好きな祖母が、

昨年亡くなりました。


国家試験勉強の最中だったので、

あまり会えていませんでした。


わたしは大きな喪失感に襲われました。


しかし、

祖母がわたしになにを求めているのか?

を考えた時、


「好きなことをやって死になさい。」

そう言っているように思いました。

わたしの好きなことは、

作品を作ることだ。


祖母は、わたしにたくさんの愛を与えてくれました。


今度はわたしが、その愛をくばりたい。


祖母が褒めてくれた

わたしの絵を通じて、


たくさんの人に

感動してもらいたいのです。


個展を通じて伝えたいこと

わたしはこの個展を通して、

この世界の美しさを伝えたい

と思っています。


「この世界って悪くないかも」と、


かつてのわたしのように、

生きている意味が

わからなくなっている人に、

少しでも希望を与えたい。


今、生きている多くの人が、

目の前のことに一生懸命だと思います。


本質的なことに目を向ける余裕もなく、

何も考えることができない状況。


でも、アートには、

そんな人たちの足を止めて

問いかける力があると思っています。


今の自分について、

一度立ち止まって、なぜ?

と考えてみたり、


この子も勇気を出して

一歩を踏み出したんだから、

わたしもやってみよう。


そんなふうに

思えるきっかけになりたい。


そのために、踏み出したいのです。


資金の使い道

・画材・作品制作費用 5万円

・ギャラリーレンタル費用 6万円

・作品往復送料 2万円

・外注費・人件費 20万円

・リターン費用 5万円

・広報費 10万円

・クラウドファンディング手数料 17%

リターン内容

・お礼のメッセージ動画

・DMはがき

・オリジナルポストカード

・チェキ撮影

・オリジナルデザインマグカップ

・ポスター協賛者掲載

・お茶会ご招待

・作品お渡し

・作品オーナー名掲載

・作品特別制作

実施スケジュール

2023年

6月3日 クラウドファンディング開始

7月16、17日 表参道アートギャラリーにて個展開催


さいごに

もう、誰かの意見に従って、

その人のせいにしたり、


誰かに認めてもらうために 

頑張ったり、 


振り回されることはやめにします。


みんなと同じだから安心できる。 


そんな安心に何の意味があるのか!


今まで、わたし自身が、

「繊細で、傷つきやすく、

弱虫で何もできない」と、

自分のことを認められず

一生懸命守ってきました。


同時に、

そんな自分の選択に、 

苦しめられてもいました。


もっと、 

素直な気持ちに従って、


心が震える世界に

連れて行ってあげたい。


個展というチャレンジを通じて、

今までの自分から卒業したい。 


その第一歩を、 

あなたと一緒に作っていきたい。


このチャレンジに共感して、 

応援いただけたらうれしいです!


最後までお読みいただき、

本当にありがとうございました!


<著作物の権利について>

リターンや作品などの著作物の権利は伊藤沙恵に属します。

2次利用する場合はご確認いただきますようお願いします。

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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