はじめに

ページを見て頂きありがとうございます。 特定非営利活動法人 ディーセント・ファーム かしわらの植田です。
私たちは、2020年4月からディーセントワーク(誰もが働きがいのある、人間らしい仕事)を届けるため、ぶどう栽培体験農園の運営に取り組んできました。(※ディーセント・ワークとは、1999年にILOが決議した国際的に進めている取り組みです。)

ぶどうで「働きがいのある仕事」を

現在、障がい者やがん患者の方々にもご参加いただき、農作業を笑顔で楽しくやっています。みんなでしゃべりながら、汗をかいて作業すると不思議と癒やされます

つながりひろば(がん患者会)のみなさんと

ディーセント・ファームかしわらでは、「障がいのある方にも、経済的に安定できるお給料を支払いたい!」と、活動を始めてから3年間、栽培技術の向上や販路の拡大に地道に取り組んできました。
というのも、私(植田)は以前、行政の立場で障がい者の自立を支援する仕事をしていました。日々現場でいろいろな方と話す中で、屋内での細かな繰り返しの作業を毎日するのが苦手で、「自分には合っていないな・・」としんどく感じている障がい者の方もいることに気づきました。
屋外の仕事で、太陽のひかりを浴びながら、汗をかいて働くような「農業×福祉」の仕事があってもいいかもな。
そう思っていたことがきっかけで、ぶどう農園をスタートしました。

仕事の幅を広げ、より多くの「生きづらさ」を解決したい

事業を続ける中でずっと悩みの種なのが、
「工賃(給料)をどう上げるか?」ということです。

以前の職場で障害のあるみなさんが働く現場に出会い、
彼らが清掃のしごとに真剣に取り組む姿、その仕上がりのすばらしさを感じたことがあります。
工夫の仕方によっては、ぶどう農園とは異なる「力しごと」が主体であっても、
より多くの方に働いてもらえる、そしてさらなる価値を生み出せる可能性はあると感じていたのです。

障害のある方が自立するため、生活困窮に陥ってしまった方が少しでも生きていきやすくするために、
より工賃の高い仕事を作りたい。
そこで、今回私達が目をつけたのは、地域に多く放置されたままの「竹林」でした。


放置された竹林から竹炭をつくる

竹林について地域の方々にお聞きすると、「伐採するには時間もお金もかかるから、そのままにしておく」とのこと...
確かに、ディーセント・ファームかしわらでも、ぶどうを伐採したり剪定した時に出る、枝木の処理に困っているので、気持ちはよく分かるのです。業者さんにお願いすると結構お金がかかります。
でも、「ゴミ」としてお金をかけて焼却するのではなく、「貴重な資源として、なにか他の方法で活用できないか?と考え、「炭をつくってみるのはどうだろう?」というアイデアが浮かんできました。

かしわら竹炭プロジェクトの概要


POINT① 放置竹林の伐採・運搬は生活困窮者の方々の仕事に!

POINT② つくった炭のパッケージは、障がい者の方々の仕事に!

POINT③ 商品化せずに残った細かい炭は、バイオ炭(土壌改良剤)として、ハタケに戻し、農地を元気に!

このような「三方一両得」の取り組みをしていきます!


応援コメント

柏原市長        冨宅正浩さん

大阪・かしわら竹炭プロジェクトを応援します

6月14日、冨宅柏原市長から応援コメントを頂きました!
応援のコメントはこちらからお読みいただけます。


エルチャレンジ (障がい者就労支援)                  丸尾亮好さん 

ディーセント・ファーム かしわら さんは、農業という仕事を通じて対価を得ながら、障がいの有無にかかわらず共に働くことを実践されています。今回のプロジェクトは、「農業福祉」に「環境循環」を取り入れることで、これからの時代にマッチした「三方よし」を実現する取り組みになります。私はこのプロジェクトの成功に大きな期待をしています。

アトリエインカーブ(障がい者支援 アート)      今中博之さん

私は、放置竹林を資源化して、生きづらさを抱える人々に雇用の場を創出する「竹炭」プロジェクトを応援しています。安かろう悪かろうの商品ではなく、市場に判断されるものをつくりたい!その心意気が大好きです。地域の人々や関係者・政府・企業などが一体となって、このような取り組みを継続して行っていくことが、多様性のある社会の実現につながると信じています。


摂南大学農学部(バイオ炭)                      佐野修司さん  

土を健康にする土壌改良効果だけでなく、炭素貯留を通じて温室効果ガスの削減にも寄与できるバイオ炭の農地への還元ですが、だれが安定して炭を作るのかが一番のネックといえます。
地域で発生するバイオマスを福祉も考慮しつつ炭化するこのプロジェクトは、
まさにこの問いにズバリ応えるもので、今後の展開が楽しみです。

炭の一生から学び、次世代へつなぐ

放置竹林の課題や、それらを燃やすことで排出されるCO2、さらに使い終わった炭を畑に戻すという使いみちまで、
このプロジェクトで実現する「炭の一生」から学べることがたくさんあります。
地域の小学生を対象として、地域資源を有効に活用することの大切やバイオ炭の取り組みについての環境学習会を開催することも予定しています。

炭には土の中の水はけや通気性をよくしたり、微生物の活動を活発にする効果があります。
このすばらしい効果を教えてくれたのが摂南大学農学部の佐野さんです。
これから、バイオ炭の効果をより多くの人々に知ってもらい、
農地を元気にする
環境に優しい資源循環の取り組み

を、佐野さんとともに広げます。


集まったご支援の使い道

500万円(うち クラウドファンデング 250万円)

    400万円 製炭炉設置費用

      90万円 人件費 (製炭炉を操作する生活困窮者等の6月分の賃金)

   10万円 地域の小学生を対象とする環境学習会の開催経費

なお、ディーセント・ファームかしわらは特定非営利活動法人ですが、このクラウドファンディングを支援することで、支援者が税制優遇を受けることはありません。

実施スケジュール

2023.11月         製炭炉設置、製炭開始

2024,1月       地域の小学生対象とする学習会開催等

                     リターン発送 炭などのリターン開始




「障がい者だから」とチャンスを奪っていないか?

障がいがあることとしごとは基本的には関係ないです。
社会としてそのハンデを克服できるように支援する必要はありますが、商品にすれば質で勝負です。
「エルチャレンジ」の丸尾さんには、
先ほどの清掃現場の仕上がりの素晴らしさから「障がい者の方々に働く機会をつくることそして評価されることが大事」である 

「アトリエ・インカーブ」を主宰する今中さんには、
「障がい者アートなどラベリングするのではなく、その才能をきちんと評価して市場に繋ぐことが大事である。」と教えてもらいました。

 

アトリエ・インカーブのアーティストの作品は、ニューヨークの市場で 数百万円で取引されています。
このような出会いから、「障がいがあるから」とか「生活に困っているから・・」でなく、しごととなれば高品質なもの、市場で判断されるものをつくりたいと考えています。

 今回つくる炭は、800度の高熱でつくるとても質の高いものです。
例えば、竹炭は脱臭・除湿作用が高く、さらに炭をつくる過程でできる木酢液は植物などを元気にする作用があります。また、バーベキュー用の炭は火付きが早く、量販店などの炭の概ね半分の時間です。



また、このような炭などの商品のパッケージデザインを、アトリエインカーブのアーティスト湯元光男さんにお願いします。

みんなにより良い仕事の場を実現するために、
まずは、質の高い炭をつくる製炭炉が必要です。

皆さまのご支援、どうぞよろしくおねがいします。

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