ご挨拶

岩野精肉店は、1951年(昭和26年)創業者 岩野功が養豚を営み、自ら育てた豚を売るためにお店を開いたことに始まります。その後、卸業や加工場などを手掛け、川上から川下まで肉の流通に携わってまいりました。その過程の中で理想の肉について見識を深めていくことで伝統と誇りを繋いできました。
畜産物は同じように育てても、同じような肉を買っても、一つとして全く同じものはありません。
だからこそ、私たちは「安定した品質を安定して供給すること」を大切に、お客様に責任と誇りをもってお出しできる肉だけを取り扱っています。
精肉専門店として、 生産者の想いをお客様へ届け、 お客様の声を生産者へと届けることで、“想いをつなぐ”ことが私たちの使命です。 



商品が作られた背景

当店が地産地消畜産物に積極的に取り組まなかった背景
昨今、全国各地でご当地の地産地消畜産物が人気を博しています。当店がある山梨県においても甲州牛、甲州ワインビーフ、甲州富士桜ポークなどがあります。
このことも踏まえたうえで、当店が創業から現在までに培われお客様に信頼されているのは“品質”と“供給量”この二つがそろったうえでの安定供給、これに尽きると考えています。
しかしながらこれらの地産地消原料は市場流通において需要に対して弊当店が唱える“安定供給”を満たすことが難しく(過去もまた今後もそれが予想される)、当店が積極的に取り組むに至らなかった理由です。
*補足:生産数(出荷数・上場数)が少なく需要に追い付かないと価格上昇、さらには品質の安定が崩れることが予想される。


氷温熟成® 眠り豚はるな 誕生の背景

当店は生産者(川上)と消費者(川下)との中間、いわば繋ぐ役割。品質と数量の安定供給を行う上で大切なのはこのどちらかに偏り過ぎてはいけないということ。生産者の情熱や思いを消費者にしっかりと〝ツナグ“、消費者の期待や要望を生産者にしっかり”ツナグ“ことでより良いお肉に昇華させていきたい。
市場流通ではなく生産者との距離感を大切にする中で消費者が食するテーブルシーンにしっかりとしたストーリーを作ることで喜びや感動、笑顔を創出したい、そんな思いが当店オリジナルポーク”氷温熟成® 眠り豚はるな”誕生の根源にあります。



氷温熟成®を支えてくれた『氷温庫』が使えなくなる!?

2011年から取り組みを始めた”氷温熟成® 眠り豚はるな”。
眠り豚はるなの誕生には凍らないギリギリの温度で貯蔵保管管理できる”氷温庫”の存在が必須、当店の想いに共感していただいた地元の冷蔵会社が自社冷蔵保管施設にこの氷温庫を設備導入、当店がこの氷温庫をお借りする形で現在に至ります。
ところが今夏をもってその施設自体が老朽化により2年がかりという大規模な改修工事が決定、それに伴い今までお借りしていた氷温庫も使用できなくなることに・・・。
そこで、「だったら社内加工場に最高の氷温熟成設備を作ろう!」という、ピンチはチャンスの発想になりました。
その方法が、当店の加工場内にある巨大冷蔵庫の中に専用氷温庫を作る、名付けて「冷蔵庫in冷蔵庫」作戦です。
凍らないギリギリの温度調節は0.1℃単位の調整という非常に厳密な温度管理が必要なので、外気温の影響を受けない冷蔵庫の中に専用氷温庫を設備することが理想です。
これにより、多くのお客様に愛されリピート頂いている氷温熟成®眠り豚はるなを”さらに美味しくできる”という方法にたどり着きました。


氷温熟成® 眠り豚はるなとは・・・

”氷温熟成® 眠り豚はるな"は、群馬県にある(株)オーケーコーポレーションの赤城農場・大原農場(以後OKC農場と称す)で丁寧に育てられた「榛名ポーク」を、自然の機理によって素材本来の旨味を引き出す「氷温熱成®︎」によって仕上げた、岩野精肉店の誇りをかけたオリジナルポークです。 



こだわりの豚 榛名(はるな)ポーク
高品質、安定供給を目的に、生産者指定で取り組んできたこだわりの豚“榛名(はるな)ポーク”。全国屈指の養豚の盛んな群馬県においてその生産体制とともにとりわけ評価の高い銘柄のブランド豚です。「肉色」「脂の厚み」「肉のしまり」など、様々な独自基準を設け、その基準を満たしたものだけを一頭買で仕入れ、脱骨から部位毎の成形加工、スライス等の二次加工全てを弊社加工場において行っております。柔らかさはもとよりドリップも少なく”口溶け”の良い肉質が特徴です。 



ロどけの良い肉の旨味と甘みの絶妙なバランス
肉のプロたちも唸るOKC農場の榛名ポークは、口どけの良い肉の旨味と甘みの絶妙なバランスが特長です。
その榛名ポークを氷温熟成®︎したものが「眠り豚はるな」。 氷温熟成®︎によって、リノール酸やオレイ ン酸が増加することで旨味やコクが増すだけでなく、脂の融点も下がるため口どけ感がさらに良くなるなど、榛名ポークの特長を最大限まで引き出しています。 ひとくち食べれば、 今までの豚肉とは“ひと 味違う”豚肉だと感じていただけると自負しております。

 


高品質・安定供給を実現するOKC農場の榛名ポーク
養豚が盛んな群馬県においてトップクラスの生産体制をOKC農場。 そのOKC農場だけで育てられている銘柄豚が榛名ポークです。岩野精肉店は創業以来「安定した品質を安定して供給すること」を大切にしながら、品質へこだわり、独自の選定基準により厳選した肉だけを取り扱っています。当店では1990年代からOKC農場を指定農場として群馬県から当店までの枝肉での搬入輸送を構築し、信頼関係を構築してきました。そのため、高い技術と生産規模の両方を持つOKC農場、 彼らが育てる高品質な榛名ポークでなければ、私たちの理想とする「眠り豚はるな」 は実現できませんでした。 


ぐんま百名山の中腹、豊かな自然で育つ
OKC農場は、 養豚には水・餌・空気が大切であると考え、 ぐんま百名山の中腹、豊かな自然に囲まれた農場で榛名ポークを育てています。農場で豚に与える水は全て湧水。餌は発育タイミングによって調整しながら、甘みのある脂と肉質になるよう麦類をふんだんに使用した厳選した配合の飼料を使っています。 農場は標高約600mに位置し、美しい空気はもちろんのこと、暑さに弱い豚にとっても過ごしやすい、理想的な環境です。 



養豚一筋50年、培われた技術力
養豚を専業として50年以上の歴史をもつOKC農場。 榛名ポークの品質は、長年の経験と知識に裏打ちされた確かな技術力によって守られています。榛名ポークの味を決める飼料配合へのこだわりはもちろん、 発育速度の違う雄雌を別管理し、 発育状況に合わせた餌を与えることで品質を安定させています。肥育・繁殖・分娩を分業化することでスタッフの専門性を高める取組み、全国の養豚業者とのネットワークによる最新情報の収集など、様々な取組みを行なっています。


氷温熟成®とは・・

日本には古くから”寒”という字のつく食品加工方法があります。“寒ざし”、“寒干し”、“寒仕込み”など凍るような寒さを巧みに利用した伝承技術により生の食品には“寒さ”というストレスが与えられ、うまみを増し、鮮度が持続されます。
0℃から細胞が凍り始める温度(氷結点)までの領域を“氷温域”と言い、その氷温域で一定期間貯蔵熟成するのが“氷温熟成®︎”です。“氷温熟成®︎”とは自然の摂理を活かしつつ食品素材本来のうまさを活かす画期的な技術です。氷温熟成®︎は近年流行のドライエイジングと違い、氷温域で熟成するため細菌などの繁殖が極めて少なく安全である事が大きな特徴の一つです。弊社においては専用の氷温熟成庫において適切な“氷温域”、“熟成期間”のもと保管することで氷温熟成®︎を行います。 


”眠り豚”の由来

氷温域(0℃から細胞が凍り始める温度までの領域)では呼吸代謝が抑制され、老化進行が遅くなります。
それは自然界の動物に例えるなら冬眠状態にあたり”眠り豚”の由来となりました。
ちなみに”はるな”は榛名ポークの”はるな”であり、ひらがな標記で女性的な美しさを表現しています。


眠り豚はるなのこだわり

氷温熟成®︎で素材本来の旨さを引き出す
寒ざらし、寒干し、寒仕込み。日本には古くから伝わる‘‘寒さ’’を利用した伝統的な食品加工法があります。
その原理をも とに生まれたのが「氷温熟成®︎」。摂氏0℃以下でも凍らずに食品が生き続ける温度域「氷温域」になると、凍るまいとする防御反応よって旨味が増し、甘くまろやかな味わいになります。また、呼吸代謝が抑制されることによって、細胞の活性が保たれることで高鮮度を維持することができるのです。岩野精肉店では、社団法人氷温協会と共に榛名ポークの旨味を最大限引き出すのに最適な氷温域と熟成期間を繰り返し研究することで2011年に”氷温熟成®眠り豚はるな”を完成させました。
※「眠り豚はるな」は社団法人氷温協会より氷温商品として認定されています。




独自基準による一頭買
岩野精肉店では「肉色」「脂の厚み」「肉のしまり」など様々な独自基準を設け、その基準を満たしたものだけを一頭買してい ます。品質の高さが安定している榛名ポークであっても、私たちの基準を満たせるのは20頭に1頭程度です。 


〇岩野精肉店にとっての ”氷温熟成®眠り豚はるな”
氷温熟成®眠り豚はるな”は岩野精肉店の確かな“目利き力”と私たちの考える“品質”のスタンダードを表現したブランドです。一頭買で仕入れ、脱骨から加工まで全て自社 加工場で行なっています。これからも美味しさと安心·安全を追求し、より多くのお客様へ、自分たちの手で「氷温熟成®眠り豚はるな」お届けしていきたいと思います。 





プロジェクトで実現したいこと

突然届いた氷温熟成®の大きな要である外部施設にお借りしていた氷温庫の取り壊し決定の連絡。取り組みを始めてから12年、コロナ禍からの回復の明るい兆しが見えた矢先の出来事に衝撃を受けましたが私たちが出した答えは氷温熟成® 眠り豚はるなの完全自社内製化。
その方法が、当店の加工場内にある巨大冷蔵庫の中に専用氷温庫を作る、名付けて「冷蔵庫(氷温庫)in冷蔵庫」作戦です。新たに氷温庫を設置する場所がない当店にとってそれは一見、苦肉の策に見えますが実はここが最大のポイントでもありました。氷温域という凍らないギリギリの温度帯調節は0.1℃単位の調整という非常に厳密な温度管理が必要なので、外気温の影響を受けない冷蔵庫の中に専用氷温庫を設備することが実は理にかなっていてむしろ理想でもあったのです。
今回のプロジェクトで私たちが実現したいこと、それは店舗併設の自社加工場内に氷温庫を設置することで私たちが関わることのできる食肉流通におけるもっとも川上にある枝肉から脱骨、加工、そして氷温庫での氷温熟成まで一貫して内製化、最も川下である消費者にさらに昇華した氷温熟成® 眠り豚はるなを召し上がっていただくことです。





資金の使い道

*概算・消費税別
・冷蔵設備機器 1,700,000円
・冷蔵設備工事 570,000円
・諸経費    120,000円
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総額:2,390,000円
(+CAMPFIRE様への手数料)

今回は目標金額を1,000,000円に設定させていただきました。

今後のタイムスケジュール

2023年6月30日 クラウドファンディング終了
2023年7月上旬 氷温庫設置・稼働開始
2023年7月下旬 リターン発送開始

氷温庫の新設は状況が整い次第予定より早く設置を実施する予定です。
リターンについても7月に入り準備が整い次第、発送を開始いたします。

最後に

ここまでお読みいただきありがとうございます。
私たちの使命はお肉を通じてお客様の喜び、感動、笑顔を創出することです。
私たちの扱う”お肉”その多くは直接、お客様の口に入ることはありません。
私たちが提供した素材がお客様の食卓のテーブルシーンでどのように変化をしてその場を彩っていくのかをイメージして仕事に臨むことが極めて大切です。
この姿勢こそが付加価値やオンリーワンのヒントになり、それがお客様の”喜び、感動、笑顔を生むことにつながります。
本プロジェクトにおいてもこの思いをしっかりと掲げて邁進してまいりますのでどうか皆様のお力をお貸しいただければ幸いです。


岩野精肉店
〒406-0021
山梨県笛吹市石和町松本490-1
(JR中央線 石和温泉駅北口から徒歩1分)
営業時間 9:30~18:30
定休日 水・日・祝祭日


★募集方式について

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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