はじめまして。花鳥風月を愛する”花恋う人~唐沢野枝”と申します。
私は綺麗なもの、美しいものが好きです。
子供の頃、家の周りが田圃ばかりだったので、物心ついた時から野の花を摘み、植物の本を見ては身近には無い珍しい花に憧れ、お小遣いを持って植木市に行っては花木を買っていました。
ハナミズキ、マユミ、カイドウ、アセビ、コデマリ…
学校嫌いで”ナマケモノ”だった私が唯一やりたかったのは華道です。けれど小心者で人の顔色を窺う子供だったので、貧しい家で姉が習い事をしている上に、私まで花材費の掛かる華道をやりたいとは言えませんでした。
そんな私が5年ほど前からプリザーブドフラワーをやる事になりました。
本業だった漫画の描き下ろしの仕事が、幸か不幸か全く取れなくなったからです。
その数年前から眼病とヘルニアを併発して絵を描くのが苦になっていたものの、描き下ろしの原稿料が入らなくなったのは死活問題でした。
プリザーブドフラワーが高いのは知っていましたが、実際にやってみると思った以上に花材費が掛かりました。
4回の上級コースのレッスンを受けただけで委託販売やネット販売を始めたものの、資金が全く無いどころか生活費もままならない中での製作。
食費光熱費や医療費まで切り詰め、安い造花や自作のドライフラワーも使って、どうすれば市販品に無いような物を安く作れるか、そればかりをいつも第一に考えていました。
安く仕入れが出来るよう自身で交渉して大手花材店と業務取引、ネット販売でネックになる宅配料も安くなるよう年間200個以上ゆうパックを出すという条件で審査を受け郵便局とも業務取引になりました。
が、技術を磨くのは独学では限界があります。本やネットを参考にしたり、他作家さんの作品を見て”どういう物が売れるのか” ”これはどうやって作っているんだろう”と試行錯誤を重ねても、独学では”自分のやり方は間違っているのでは?”という疑問が絶えず付き纏います。
ディプロマ資格を取る数十万のお金が無いどころか、単発の講習会も受ける余裕がありません。花材や資材の仕入れも、私の生活の犠牲の上に成り立っています。着物等、売れるものは売って花材費に充てています。
夏は冷房を殆ど点けない為、ただでさえ高温多湿や紫外線で劣化してしまうプリザやドライフラワーの傷みが激しいです。せっかく作った作品が売れる前に劣化して”綺麗”でなくなってしまうのは、作り手としてはとても悲しいものです。
又、花作品はプレゼントやブライダルに使われる方が多い為、そんな”綺麗でなくなった作品”を売りたくはない。けれど、材料費や生活が掛かっている以上、余程酷い劣化でない限り値を下げてでも売らざるを得ない。これが現状です。
私は「これは自分の作品です」と自信を持って言えるようになりたい。そして、より”綺麗”で完璧なものをお客様にお届けしたいのです。
その為にも、今の製作環境を少しでも良くしたい。技術を磨くために講習を受け、仕事の幅を広げる為にもディプロマ資格を取りたい。花の仕事で身を立てたい。
私も今こんな生活をしているので”いい物を安く手に入れたい”という気持ちは充分過ぎる程よく分かります。なので、お客様が購入しやすいよう安い値段で、送料も安く済むよう定形外でも送れる物を…とは常々思っていますが、”安く作る”事にばかり捕われて、自分の作りたいものを見失ってしまうのは違うと思うのです。”技術が無いから” ”手間や材料費を掛けて作っても高いとどうせ売れないから”と、不本意な作品作りはしたくないのです。
今迄は”とにかく安く売れるもの”を最優先してきましたが、今後はナチュラル・アンティークに作品を統一して自分らしさを追求し、尚且つ多くの方に喜ばれる作品作りをしていきたいと思っております。
リターンは、資金が無い状態でのプロジェクトなので、なるべく在庫のある材料で作っています。”安くいい物を”と思われる方は、ハンドメイドサイトで出品中の作品をご購入下さい。
今回のプロジェクトだけでは、ディプロマ資格を取るだけの金額は集まらないかと思いますので、終了後もファンクラブを作って引き続き支援を募るつもりです。
どうか、心から私の作品や志に共感して下さる方のご支援を、宜しくお願いいたします。
▼資金の使い道
<集まった金額が5万円以下の場合>
仕入れ代・花の書籍購入の一部に使わせていただきます。
<5万円以上50万以下の場合>
仕入れ代と、仕入れ先の店(会社)でやっている単発の講習を受けます。
<50万以上集まった場合>
12回程度の講習と検定試験でディプロマ資格が取れるスクール(社団法人の所を予定しています)で資格を取ります。
本当は某デザイナーさんの主宰するスクールで受けたいのですが、2年がかりで60万以上(その他交通費等も)掛かるため、スクールは集まった金額によって決めたいと思います。
▼リターンについて
お届け予定は余裕を見て遅く設定しています。プロジェクト終了から年末までにはお届けいたします。早めのお届け希望の方は、その旨お知らせ下さい。また、プロジェクトオーナーとパトロンの域を越えたお友達的なお付き合い(個人的な手紙や電話等)はできませんので、予めご了承下さい。
サイン色紙は、手を加えずに転売等されるのはご自由ですが、販売・譲渡したものでも著作権は私にありますので、将来詩集を出版することになった場合は(詩人になりたくて、どんなに辛くても漫画家を続けておりました)色紙の詩も掲載する可能性がございます。それも併せてご承知おき下さい。
花作品は基本的にはキャンプファイヤー限定品となっております。
▼最後に
いつも人の顔色を窺って人に合わせて、自分が本当にやりたい事は出来なかった私が見つけた”やりたい事”です。
漫画はやりたかった訳ではないので”売れない漫画家”で終わってしまいましたが、花は違います。きちんとした”デザイナー”になりたいのです。
どうか宜しくお願いいたします。
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