▼プロジェクトキッズアドベンチャー(PKA)について

PKAシリーズは、プロジェクトキッズたちがさまざまな問題にぶつかりながら、柔軟な発想で困難を乗り越えてゆく物語を読み進めるうちに、自然とプロジェクトマネジメントの考え方を理解できる小学校高学年から中学1,2年を対象にした青春小説です。全5巻からなり、読者はそれぞれ異なる5つのプロジェクトを登場人物と一緒に体験しながら学習できます。
プロジェクトキッズアドベンチャーのWebサイト

プロジェクトキッズたち

読者は、性格、性別、容姿の異なる8人のプロジェクトキッズの誰かに自分を投影しながら、物語の世界に入り込めます。

▼このプロジェクトで実現したいこと

本シリーズは、PMとして長年世界各地のプロジェクトに従事してきた著者が、2013年から毎年1冊のペースで書き進め自主出版をしています。今回これをボランティアチームで翻訳しましたが、自主出版のため学校や図書館では購入できません。そこで、全国の子供たちに届けるためにクラウドファンディングで資金を集め、献本することにしました。目標金額の100万円が集まれば、以下のような試算で650冊(130セット)を全国の小中学校や図書館に寄贈できます。

資金計画

100万円ーCampfire手数料(14%)=86万円
仕入れ値(850円)+国内送料(150円)=1000円/冊
86万円÷1000円=860冊
210冊(支援者リターン用)
650冊=130セット(図書館寄贈用)

リターン

リターンとしてPKAシリーズ(全5巻のうち1冊もしくは全巻、カードゲーム)をお手元へお送りします。また今回、全ての支援者のお名前(匿名可)はサイトへ記名させていただきます。

▼プロジェクトにかける思い

子供たちは自由な発想でいろいろなアイデアを思いつきます。しかし、「何から手をつければいいか判らない?」とか「対抗勢力に対処できない!」などの理由で企画倒れで終わってしまうことも少なくありません。プロジェクトマネジメントは、アイデアを形にする力を与えてくれます。

ボランティアで高校や大学でのPM教育のお手伝いする中で、計画やマネジメントの重要性を伝える教材は多いのですが、プロジェクトの楽しさを効果的に伝えるのが難しいと感じていました。たとえば、第1巻の究極のツリーハウスプロジェクトでは以下のようなシーンがあります。

パパ
「事前にしっかり計画を立てると、プロジェクトを簡単に実施できるんだよ。間違いや、やり直しが減って予定通りに終わる可能性が高くなるんだ。」
アマンダ
「パパ、わたし本当にツリーハウスを建てたいのか、もうわからなくなってきたわ。こんなにいろいろやらなきゃいけないなら、ツリーハウスづくりなんて楽しくないわ。」

アマンダの言う通り、プロジェクトマネジメント自体はちっとも楽しくありません。一方パパが言うように、より楽に高い成果を上げたければ、状況に応じた適正なプロジェクトマネジメントが欠かせません。

物語の中でプロジェクトキッズたちは、まったく異なる5つのプロジェクトを通して必要に迫られてプロジェクトマネジメント(と我々が呼んでいるもの)を体得していきます。そして、アマンダのパパがときどき子供たちに問いかけをしたり、振り返りを促すことで、読者がそれらの概念を再利用可能な知識として習得できるように工夫されているのです。

▼著者について

著者のゲイリー氏は、25年以上世界各地でIT関連プロジェクトに従事してきたカナダ出身のプロジェクトマネジャーで、現在、家族と共にニュージーランドに移住してPMの仕事を続けながら、PKAシリーズの執筆をおこなっています。日本語以外にもボランティアにより、スペイン語、ポルトガル語に翻訳されており、近日中にはシリーズ最終となる第6巻を上梓予定です。

▼各巻の内容と印象的なセリフ

第1巻 究極のツリーハウスプロジェクト

→なるほど。でもどんなものかわからなければそれをどうやって作る?どうやって、それができたかどうか判断するんだい?
→やりたいことを考えて、持っているものでできるものを設計して、それをまとめたのよ。

第2巻 怖すぎるお化け屋敷プロジェクト


→いい案ならどれもやればいいじゃない?何人もいるんだから手分けをすれば、いくつかの案を同時にできるでしょ。
→全部店で買いそろえなきゃいけないなんて誰が決めたの?どうせ全部買うお金なんかないんだし、自分たちで作ればいいじゃない!
→プロジェクトの最初に計画を立てるけど、途中で変更しなければならない場合もあるよ。現状を立て直すのに何ができるか考えてみよう!

第3巻 驚異の科学フェアプロジェクト

アマンダは悩んでいました。彼女は友だちと一緒に巨大なツリーハウスや素晴らしいお化け屋敷を作りましたが、今度ばかりはかなり厄介です。これまでは遊びでしたが、今度のプロジェクトは学校の成績に関わるのです!授業でおこなう科学フェアのためのプロジェクトですから!でも、どこから手を付ければいいのか?何を研究すればいいのかすらわかりません。 こんな状態で科学フェアに優勝できるのでしょうか?
一方、男の子たちはプロジェクトの結果が生死を分けるかもしれない別の大きな問題に直面していました。まあ「死ぬ」というのは大げさかもしれませんが、電気もないところでビショビショになって凍えてお腹もペコペコで週末を過ごさざるをえなくなるかもしれません。さあ、プロジェクトキッズと一緒に3つ目の冒険に参加して、ネズミと人、そしてマシュマロの謎を解き明かしましょう!

→同じ場所にキャンプに行ったとしても、行くたびにいろんなことが違うはずでしょ。だから行ってみないとどうなるかわからないよね。だからキャンプはプロジェクトじゃないかと思ったんです。
→先生は、実験には中心となる問いが必要だって言っていたわ。つまり証明したい理論や仮説をたてて、それを明らかにするために実験をして結果を分析するの。たとえ理論が間違っていたとしても、そのまま発表するのよ。
→ベッキー、プロジェクトの最初から最後まであなたのことを信用していなかったのに。あなたは、成績A以上の価値がある親友だわ!

第4巻 バレンタインプロジェクトの災難

「成功の最大の問題はみんなからさらに大きな期待をされることだわ!」アマンダはそう考えながら目の前の紙きれを恨めしそうに見つめていました。「モルディバ先生、分かりました。楽しそうだし私やります!」アマンダは、そう言って校長先生に約束してしまったのです。そしてその紙に大きな太い字で書かれていたのは・・

バレンタインのダンスパーティ主催者募集!

4番目のプロジェクトはこれまでで一番大きいだけでなく多様かつ複雑です。何と言っても学校中の人たちに参加してもらうために関係性を構築しなければならないのです。彼らはプロジェクトを通して他者に良い影響を与える方法やいじめに対応するコツを学んでいきます。
さあ、プロジェクトキッズと一緒にウィルキンス中学校でのバレンタインのダンスを企画しましょう。恋のキューピッドがプロジェクトキッズのハートを射抜くか?それとも外れちゃうかも?

→それって断る言い訳を考えているだけじゃないの。やればできるって知っているくせに。
→もう一つの強力な動機付けの要因は、目的意識を持つことだよ。信念を持つって言うのかな。志というか、プロジェクトを最初にやろうと思うきっかけみたいなものだね。
→いい影響力を持つ人は、人に指示するんじゃなくて自らやりたくなるように仕向けるんだよ。彼らはコミュニケーション能力に優れていて、これがプロジェクトでもとても大事なスキルなんだ。

第5巻 イースターのいじめっ子更生プロジェクト

バレンタインのダンスを邪魔した「いじめっ子のピート」がその報いを受けるのは当たり前だと考える読者がいるかもしれません。ところがなぜかプロジェクトキッズたちはピートを助けようと言い出します。その真意は何でしょうか?
今回彼らは関連する複数のプロジェクトに同時に取り組みます。ピートのいじめの背後にある理由を慎重に探りながら、いつの間にか学校や地域をはるかに超えた大きな目標に取り組むことになるのです。
彼らは「いじめっ子の更生なんかできるのか?本当にやるべきなのか?」というシンプルな疑問に悩み続けますが、その答えは思わぬところにありました。でもそれはイースターバニーさえ知らなかったのです!

→僕が言いたいのは、全員ができると信じないとうまくいかないってことだよ。
→プロジェクトの選択は慎重にやる必要があるって。そのためにはプロジェクトをやる理由と意味をしっかり考えなさいって。そうすれば、何をすべきか優先順位がつけられるし、取り組むプロジェクトの妥当性を確認できるからって。
→それってピートのためになるのかしら?私たちにとって都合がいいからピートに変わってもらいたいと言っているだけのような気もするんだけど?

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