<祇園天幕映画祭について>

全国には数多くの映画祭や映画上映イベントがありますが、大通りの道路上でやる映画祭は珍しいのではないでしょうか。それも日本3大祭りの一つ祇園祭に。7月の1ヶ月間を通して行われる祇園祭、17日の山鉾巡行を控え多くの山や鉾が立つ京都のメインストリート四条通周辺は、16日の宵山、15日の宵々山の夜にお祭り気分を味わおうと多くの人が集まります。祇園天幕映画祭はその15日に、歩行者天国となった四条通の祇園周辺の路上にスクリーンを立て、京都にちなんだ映画を中心に露天上映しています。

 祇園天幕映画祭はもともと、八坂神社のお膝元でありながら、山鉾が無いため人通りが少なかった祇園周辺を盛り上げようと地元の商店街中心に始めたイベントの一つです。祇園に馴染み深い文化人の方はたくさんいらっしゃいますが、その中には映画監督や俳優といった映画にまつわる方も多く、祇園と映画は切っても切れない関係ともいえます。そんな祇園でイベントをするなら映画がよいと商店街のメンバーと京都在住の映画監督・林海象さんとでこの映画祭は始められました。商店街の建物に映画を投射したり、祇園をテーマにした短編映画のコンテストをしたり、京都の劇団ヨーロッパ企画さんの映画作品を上映したりといろんな趣向を凝らした内容で映画祭を行ってきました。おかげさまで祇園周辺の方だけでなく京都内外、最近は外国人観光客の皆さんも喜んでくださる映画祭となり、今年で11年目を迎えることとなりました。

この映画祭は地元の商店街と多くの学生ボランティア、そしてお手伝い頂いている個人・団体の人々の思いによって成り立っています。映画でお祭りを盛り上げよう、地元祇園を、そして京都を盛り上げようという気持ちでやっています。ここ数年は、京都に眠る膨大なフィルム資料のアーカイブのお手伝いも少しできればとの思いから、昔映画館で上映されていた京都ニュースの再上映も行い、大変好評をいただいております。

多くの文化を生んだ祇園、その祇園からまた京都の文化を大切にするイベントとして祇園天幕映画祭を皆さんの力で盛り上げてください。

そして皆さんと一緒に7月15日、四条通の上で一緒に映画を楽しみましょう。

 

<2018年のプログラム>

今年のプログラムは次のとおりです。京都の劇団「ヨーロッパ企画」が制作するような娯楽映画も上映しますが、近年は京都にちなんだ文化的な映画や映像も上映しています。そのうちの一つに京都市の広報映画『京都ニュース』もあります。


【スクリーン1】

 京都国際映画祭
  ~私のきょうと記録~永松仁美『夏の道』
 ヨーロッパ企画
  大歳倫弘監督『ノックは3回、クリックは2回』
  黒木正浩監督『硬派探偵〜いつも何かを覚悟する〜』
  黒木正浩監督『硬派探偵4〜見たもの全てを覚悟する〜』
 ☆ゲスト☆
  大歳倫弘監督、黒木正浩監督(ヨーロッパ企画)
  タナからイケダ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)

 
ヨーロッパ企画・黒木正浩監督『硬派探偵4〜見たもの全てを覚悟する〜』


【スクリーン2】

 京都国際子ども映画祭
  『イルカとネズミ』※子どもスタッフたちによる日本語生吹替上映
 京都シネマ
  『菊とギロチン』予告編の解説付き上映(招待券抽選プレゼントあり)
 京都歴史資料館
  『1960年代の京都ニュース』の日英解説付き上映
 おもちゃ映画ミュージアム
  大森くみこさんの活弁上映
  『ブッシュ家のポンコツ自動車』(アメリカ/1924年)
  『おもちゃ映画de玉手箱』(戦前無声映画時代の家庭用おもちゃ映画)
  『蛸の骨』(日本/1927年)
 ☆ゲスト☆
  大森くみこ(活動写真弁士)

 
京都歴史資料館に保存されている京都市広報課製作『京都ニュース』

 

<皆さまからいただいたご支援について>

祇園天幕映画祭のスタッフはほとんど祇園商店街メンバーとボランティアが中心ですが、各映画の上映には費用が生じます。今回のクラウドファンディングで集まった皆様の支援金は「上映費」「ゲスト費」の一部に使わせていただきます。また、祇園天幕映画祭の文化事業として「京都ニュースの保存と活用プロジェクト」に参画し、支援金の一部を当プロジェクトに活用させていただきます。
 

<リターンについて>

3,000円
 感謝の気持ちをお伝えするお礼メール

5,000円
 感謝の気持ちをお伝えするお礼メール
 映画祭オープニング映像にご氏名を掲載

10,000円
 感謝の気持ちをお伝えするお礼メール
 映画祭オープニング映像にご氏名を掲載
 京都ニュース映像にご氏名を掲載(支援金の一部を京都ニュースの保存・活用費に充当します)
 
リターンにつきましては、低予算のため「モノ」のご提供はできかねますが、その代わり映画祭にて、皆さまのご氏名を感謝の気持ちを込めて掲載させていただきます。
 

<最後に>

祇園天幕映画祭は、近年の映画フェスのように、大規模なものでも、有名な映画が上映されるものでもありません。しかし、京都に根づいた祇園祭の一行事として、これからも八坂神社のご参拝につながるように脈々と続けていきたいと考えています。また、京都に根ざした娯楽映画、文化的な映画・映像を発信する機会としても、その役割を果たしていく所存です。どうか皆さまの厚いご支援をお願いいたします。 

  • 2018/07/10 17:42

    最後のプログラム紹介は、大森くみこさんによる活弁上映になります。 <活動写真弁士・大森くみこさんプロフィール>関西を活動拠点に、無声映画上映会・寄席・国内外の映画祭等に出演。ある日初めて活弁をを知り「こんな素晴らしい世界があったのか」と衝撃をうけ、活弁の世界へ。おじさんから可憐な少女まで幅広...

  • 2018/07/08 22:37

    今日のプログラム紹介は、京都市歴史資料館提供『1960年代の京都ニュース』です。去年は事前に京都新聞に掲載されたこともあり、100人を超えるお客様に立ち止まって観ていただいたように思います。 今年の上映内容は次のとおり予定しています。 1960年「シーズンを前に−観光京都の表情−」1960...

  • 2018/07/07 23:47

    今年の祇園天幕映画祭は、京都の四条烏丸にあるミニシアター「京都シネマ」さんにご協力いただき、本日7月7日に全国公開した話題の新作『菊とギロチン』の予告編を上映させていただきます。 そして、その場にいる5名のお客様に『菊とギロチン』のご招待券を「じゃんけん大会」によりプレゼントします!! ...

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