プロジェクト本文

Photo top:Tetsuya Hayashiguchi

アートプロジェクト「水図」が山田創平原作、ブブ・ド・ラ・マドレーヌ監修、山中透の音楽による京都公演「井戸の話~ある井戸守の見た900年~」を上演し、オリジナルDVDを制作します!

■アートプロジェクト「水図」について

暖かな日も、霜の降りる静かな夜も、あなたと私は共にあります。
雷鳴とどろく朝も、世界が雨にぬれる日も、あなたと私は共にあります。
(水図_2012 朗読テキストより)

人間が海岸を埋め立て、河原を塗り固めだしたのはいつ頃からでしょうか。
長い歴史の中で、一部のお金や権力を持つ人々が乾いた丘の上の、広くて日当たりのよい場所に住んだ時代はありました。しかしそのような時も、ほとんどの人々は水と親しみ、水と大地がせめぎ合うじめじめした場所で身を寄せ合って、力強く生きてきました。

しかしいつの頃からか人々は水を嫌い、水を隠蔽し、避けるようになります。
水路は覆われ、海辺は埋め立てられ、湿地はコンクリートで固められました。
私たちが「近代化」の過程で失った「じめっとしたもの」とはいったい何だったのでしょう。
この社会の、この言いようのない生きにくさの正体は何なのでしょう。

人と人の間にも、人と世界の間にも、生と死の間にも、神と人の間にも、水が満ち、それらをつなぎます。
どのような時も、死に臨む時も、水は私たちをやさしく包み、受け止めてくれるのです。

水はまた、私たち自身でもあります。
人間の体は大地のようです。
自分の体の湿った部分や、涙や血液などの体液を、自分の感情のじめじめした部分を、そして性や病や老いや死を、恥ずかしいものや穢らわしいもの、人に見せてはいけないものと感じるようになったのは、いつ頃からでしょうか。

私たちは「水」を失い、そしてまた命の脈動をも失ったのではないでしょうか。

水の世界を、もう一度よみがえらせたい。
そして私たちは、「水図」の旅に出たのです。



アートプロジェクト「水図」は、現代美術作家のブブ・ド・ラ・マドレーヌ、社会学者の山田創平を呼びかけ人として、音楽家の山中透、女優パフォーマーの宮階真紀、パフォーマーのu-taが展開するアートプロジェクトです。水は流動して定形を取らず、常にそのありようを変えるため、一カ所にとどまり誰かに所有されることはありません。
その開かれたかたちは現在の社会を見直す重要なイメージになると思います。アートプロジェクト「水図」は、芸術と研究の協働を試みつつ、現在の社会を斜めから見て、新しい社会観や人間観を模索するために、日本列島の各地、世界各国で制作を行う一連のプロジェクトです。
これまで大阪市、大分県別府市、京都市、富山県氷見市、ロンドンなどでインスタレーション展示や公演を行ってきた他、日本列島のさまざまな水辺や東南アジア諸国、南西諸島、香港島、台湾島、バリ島などの太平洋の島々でリサーチを行ってきました。
今回、私たちは新たなパフォーマンス「井戸の話~ある井戸守の見た900年~」を制作し上演します。これまで行ってきたリサーチの成果や制作の経験を存分に表現するために、今回、気鋭のパフォーマンスグループ「MuDA」、前衛的な音楽表現で注目を集める音楽集団「山/完全版」、そして世界的に活躍を展開する照明家の藤本隆行との共演が実現しました。

suizu1
photo:Shinya Yamaki

suizu2_1 suizu2_2
photo:BuBu de la Madeleine, Yukiko Yoroidaka

■パフォーマンス「井戸の話~ある井戸守の見た900年~」

アートプロジェクト「水図」は、山田創平原作、ブブ・ド・ラ・マドレーヌ+山中透監修による京都公演「井戸の話~ある井戸守の見た900年~」を上演し、本公演のオリジナルDVDを制作します。その撮影・編集費、プレス費等の制作費について、ご支援をお願いします。

■公演概要

京都には今もたくさんの井戸があります。
井戸の底の水は、汲み上げられ、人々となり、世界となり、
やがて再び井戸に戻ります。
井戸はそれらすべてをゆるし、受け入れ、循環させ、流していきます。
そういう井戸がわたしたちのまわりにたくさんあります。

井戸をめぐって、京都を拠点に活動する3つのグループが共演します。

2013年 11月2日(土)18:30開場 19:00開演
2013年 11月3日(日)12:30開場 13:00開演 / 16:00開場 16:30開演

会場:アトリエ劇研

出演|
MuDA(QUICK / 内田和成 / CHIBIGUTS / 出川晋 / 鈴木宏樹 / 他)
山 / 完全版(今井健太郎 / 薮内美佐子 / ブブ・ド・ラ・マドレーヌ)
水図 (宮階真紀a.k.a.カウパー団 / u-ta / 瀧口翔 / 横山大樹)

サウンドデザイン|山中透 今井健太郎 薮内美佐子
照明|藤本隆行
原作|山田創平
「井戸の話」公式HP|http://idonohanashi.wix.com/idonohanashi

suizu2
photo:Michio Hayase

suizu3
photo:Sho Takiguchi

■目標金額内訳(合計20万円)

DVDプレス他製作費、15万円
撮影・編集費 5万円

今回は、パフォーマンス「井戸の話~ある井戸守の見た900年~」の上演のオリジナルDVD制作にあたり、合計20万円の支援をお願いいたします。

■リターンイメージ

・京都公演のオリジナルDVD(メイキング映像付き)(10,000円以上)
・水図オリジナルテキスト(活版印刷)(A3版)(5,000円以上)
・水図コンセプトブック(3,000円以上)
・水図オリジナル・ポストカード(活版印刷)セット(1,000円以上)
※いずれもブブ・ド・ラ・マドレーヌ+山田創平のサイン入り
・ご希望される方のみ、京都公演のオリジナルDVD(メイキング映像付き)にお名前をクレジット(500円以上)

suizu4


さらに、
・社会派ドラァグ・クイーンのブブ・ド・ラ・マドレーヌによる、「出張パフォーマンス」を一回行います。【限定2個】

suizu5

photo:Tomoaki Hata


※期間:2013年11月〜2014年6月中旬頃までの間。詳細な日時や場所については直接メール等でご相談の上、決定致します。京都以外で行う場合は、交通費および必要であれば宿泊費を別途ご負担お願いします。 演目は、所定のリストより一回のステージにつき2曲〜3曲お選びいただくことが出来ます。

■水図プロフィール

アーティストのブブ・ド・ラ・マドレーヌと社会学者の山田創平が2009年に立ち上げたアートプロジェクト。芸術表現と学術研究の協働を試み、アートを通して新しい社会や人間関係のあり方を模索している。元dumb typeメンバーで音楽家の山中透(オン・ケンセン演出作品における音楽担当等、国内外での活動多数)、女優パフォーマーの宮階真紀(カウパー団主宰。高嶺格「とおくてよくみえない」、マレビトの会「血の婚礼」等出演多数)、パティシエのu-taが加わり全国で活動を展開。2010年に大分県別府市でコンセプト展示。2010 年に京都市でインスタレーション展示。2011年に英国ロンドンで映像展示。2012年に別府市でインスタレーション展示とパフォーマンス。2013年に京都市と富山県氷見市にて講演とパフォーマンスを行う。

suizu6
photo:Takahiro Ishida

ブブ・ド・ラ・マドレーヌからのメッセージ
《水図のコンセプトは、ブブと山田がHIV/エイズに関わる活動や生活の中で生まれたものでもあり、その目指す世界観はHIVや差別や行きづらさといった課題に対する態度について明確な方向性を示そうとするものです。水図のパフォーマンスや展示はHIVに直接言及する内容ではなく、その手法も実験的なものです。しかし多くの異なる分野や立場や世代の人たちが直接出会うということを、製作の過程で重視しています。ぜひこのプロジェクトへの支援をお願いします。》

このプロジェクトの問題報告やご取材はこちらよりお問い合わせください