▼はじめにご挨拶

 ページを見ていただきありがとうございます。東京演劇アンサンブルという劇団の三木元太と申します!

この度、劇団が約40年運営してきた劇場『ブレヒトの芝居小屋』を惜しまれながら閉めることとなりました。只今、『ブレヒトの芝居小屋』に変わる新たな本拠地に移転するための準備中ですが、劇団の移転となると費用・期間・準備等が桁外れにかかってきます……

こで移転費用の一部を、クラウドファンディングで募ろうと思います!!

 

 

 

東京演劇アンサンブル 『ブレヒトの芝居小屋』

東京都練馬区関町北4丁目35-17

TEL03-3920-53230  FAX03-3920-4433

HP:http://www.tee.co.jp

 

▼プロジェクトをやろうと思った理由

『ブレヒトの芝居小屋』がなくなっても、劇団にはやはり『人が集まる空間』が必要だ!

劇団の先人たちは『ブレヒトの芝居小屋』をつくりましたが、これまでの創造活動を続けていけるだけの場所に移動したい、いや!  さらに発展させて行けるような新しい空間をつくりたいと思いました。

しかし移転費用を計算したところ、

費用は概算で、【2000万円】 程度がかかります! 

新しい場所に移転するには費用・期間・準備等が桁外れにかかってきます……

大家さんの諸事情もあり、やむおえず移転する運びとなりましたが、これだけの費用を全て劇団だけで捻出することは困難なのが現状です。

そこで移転費用の一部を、クラウドファンディングで募ろうと思いました!!

「東京演劇アンサンブルはなくしてはいけない、もっとたくさんの人に知ってほしい」という全国各地からの声も受け、今年3月から劇団では「劇団移転 応援基金のお願い」をしておりますが、今回クラウドファンディングを通じて新しく、このような劇団・空間に興味を持ってくれる方、応援してくれる方に出会いたいとも思っています。

▼このプロジェクトで実現したいこと

幸いにも移転を発表してから、多方面の方から移転の候補地を紹介していただいてます。

まだ移転先をどこにするかは決定していませんが、新しい場所での活動は、その地域と共に演劇を中心とした文化交流の場『新しい芝居小屋』をつくりたい!と思っております。

出来ればブラックボックスで、客席キャパが最大で100名、稽古場として公共ホールの舞台が飾れる広さ。オリジナリティあふれる魅力ある空間を目指し、探しています。

その他に

  劇団及び芝居小屋の事務所

  美術道具の倉庫

  トラック3台がおける駐車場が必要です。

『ブレヒトの芝居小屋』は2018年3月の劇団公演を最後に、2019年4月~6月にかけて移転作業を行う予定です。荷   物の移動等、できうる限りは自分たちの手でやっていきます。

40年前、現在の撮影スタジオだった所を『ブレヒトの芝居小屋』に劇団員の手で改築。

 

 ▼これまでの活動

 

 東京演劇アンサンブル(TEE)は、演出家・広渡常敏(1927~2006)を中心としドイツの劇作家、B・ブレヒトに憧れ、1954年の創立以来60年以上にわたって活動している劇団。一貫して既成概念の自分にとらわれずに未知の自分に向かうことを求めて、愚直に、人間の変化の可能性を信じて芝居をつくってきました。現在は50余名が所属。

      劇団創立40周年記念

 劇団創立60周年記念    

 

これまでに『ブレヒトの芝居小屋』で行われる本公演を中心に、学校での芸術鑑賞教室・市民劇場やおやこ劇場など演劇鑑賞団体を対象に、全国各地での公演を展開しています。

形や数字にすぐ表れなくとも芸術や文化がいかに人を育て、心の豊かさを育むかということを胸に、各地の観客との出会いを大切に、『走れメロス』『銀河鉄道の夜』『奇蹟の人』『目をさませトラゴロウ』『おじいちゃんの口笛』など、永く記憶に残る作品を数々生み出してきました。

太宰治作『走れメロス』 

 宮沢賢治作『銀河鉄道の夜』

小沢正作『目をさませトラゴロウ』  

 

また海外公演も積極的に行い、『櫻の森の満開の下』『セチュアンの善人』『ガリレイの生涯』『沖縄』などの作品で、ニューヨーク・ソウル・ロンドン・ベトナム・イタリアなど、これまでに11カ国21都市での公演を成功させてきた。今後も精力的に国内外問わず、たくさんの観客と出会う旅をつづけます。

 坂口安吾作『櫻の森の満開の下』

B・ブレヒト作「ガリレイの生涯」 

 

 ■『ブレヒトの芝居小屋』(BR)とは

東京演劇アンサンブルの拠点劇場。ドイツの劇作家B・ブレヒトの作ったベルリーナ・アンサンブルにちなんで命名。

プロセニアムのないオープンスペース、ブラックボックス、客席数可変の前衛的な劇場。練馬のはずれにある約300㎡のこの小劇場から、時代と世界に向きあった演劇活動を生み出す。他劇団の稽古場・公演場所としても使用。演劇上演のほか、講演会や学習会、コンサート、ライブ、映画会、展覧会なども行われた。ここは、さまざまな人の交差する「街路」のエネルギーに溢れている。

A・チェーホフ作「ワーニャ伯父さん」 

1977年、『ガリレイの生涯』の公演場所として、私設の映画スタジオである「真映スタジオ」に出会い、公演。この客席可変のオープンスペースに魅了され、当時の稽古場(高円寺のビルのワン・フロア)を売って、ここに居を構えることに。 

1980年、劇団員総出で改造工事。鉄骨の梁を上げ、床を貼り、この小劇場を作った。事務所・楽屋・ワークショップ・倉庫に駐車場・果てには大型調理器具一式が揃った大きな厨房。まさに同じ釜の飯を食うことの可能な稽古場を、賃貸ではあるが、確保した。同年9月の『かもめ』が杮落し公演となり、以後拠点劇場として歴史を刻んできた。 

Aチェーホフ作『かもめ』 

1982年日本各地の市民運動、小集団を結ぶイベント「ブレヒトの芝居小屋フェア1982」を開催。演劇の稽古場・小劇場としてだけでなく、人と人をつなぐ場・命の空間としての威力を発揮した。以後、ここを使った様々なイベントを実施。最近では、公共施設からはじかれる美術展や映画会なども開催している。

2007年には、ブレヒト作品連続上演の成果とベルリーナー・アンサンブルの招待によるブレヒトフェス参加などの活動を評価され、翻訳劇の優れた上演に与えられる湯浅芳子賞受章。これを機に、老朽化の進んだ芝居小屋改修のため基金を募り、2011年にかけて改修を実施。 

しかし残念ながら、大家さんの諸事情で、2019年3月末をもって約40年の歴史を刻んできた「ブレヒトの芝居小屋」は閉館する。都内に遺された稀有な空間であり、演劇創造の場であり、マイノリティのたまり場、さまざまな文化人が出会う交差点でもあった場所が消滅する。

▼資金の使い道

 上記でも書いたように今回の移転費用には概算で、【2000万円】程度がかかります!

具体的には

  〇場所の契約時の初期費用

  〇退去時の倉庫等の撤去処分・廃棄費用

  〇移転先の設備・電気配備・防音・事務準備・水栓工事・資材等の改築費用

です。内部の機材等に関しては、今まで使用してきたものを持って行き継続して使います。他にも移転にともない細かくはいろいろ掛かりますが、大きくはこの3点になります。

皆様のお力添えがあれば、きっと魅力的な新たな創造の空間をつくれると信じてます!

▼リターンについて

これまで劇団・劇場活動を応援して来ていただいた方々や、これからも応援していただける皆さんへ、ここでしか手に入らないソウルフルなリターンを考えました◎

¥3,000-/¥10,000-/¥15,000-/¥30,000-/¥100,000-/¥1,000,000-

を用意しました。
劇団ならではの体験型もあり、これまでの思い出の一品をゲットするのもあり!

▼最後に

最後までご覧いただき、本当にありがとうございます。

読んでいたただいて分かるとおり、『芝居小屋』とはただの公演場所だけではなく、「人と人とが出会う場所」としてなくてはならないと思っています。

これまで以上に新しい人たちとつながり、交流・発信の場にしたいと思っています。

新しい芝居小屋への移転に向け、劇団員一同頑張りますのでご支援よろしくおねがいします!

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