初めまして。旅行写真家として活動している小野慧太と申します。
ネガティブなものを含め、日本や世界を「自分の目で確かめる旅」をしてきました。海外は北朝鮮(平壌、板門店)、ウクライナ(チェルノブイリ、キエフ)、ロシア(ウラジオストク)など旧共産圏の国を中心に渡り歩きました。
新聞社に勤めた経験から、紙面や情報誌等に写真や記事を載せることはありましたが、写真集を作るのは初めてで、自分の意思で本当に伝えたいものを作る経験も今回が初となります。
1.樺太を訪問し、「自分の目で確かめた」賢治の世界観を写真に収める
2.人生初の写真集「樺太×宮沢賢治」を作る
3.宮沢賢治の魅力をもっと知ってもらうため、国会図書館等に写真集を納本する
以上、3点をプロジェクトを通じて成し遂げたいと考えています
東北に生まれ育った私は、小さいころから宮沢賢治が身近な存在でした。小さなころは彼の独特の世界観に浸るまでではありませんでした。社会人になり改めて本を読み直し、詩集「春と修羅」の中で、賢治が「北」への旅を通じて作り上げた「宇宙のような世界観」に魅了されていきました。
日露戦争後から第二次世界大戦終結まで、日本最北の地だった樺太に賢治が訪れ「銀河鉄道の夜」の着想を得たとも言われています。現地の情報を集めると、賢治が訪れた地は観光化される訳でもなく朽ちるままに放置され、痕跡を確認する事も困難になりつつあります。
折しもサハリンの鉄道は、日本時代に整備された線路をロシア規格に改修しており、当時の面影は消えていくばかりで、痕跡をたどるのは今しかない状況です。
宮沢賢治については樺太の旅の解説を含め、見解書や再録の詩集なども出ていますが「樺太×宮沢賢治」の純粋な写真集は調べた限り今までにない試みになります。死んだ妹の魂を探すとも、教え子の就職の斡旋ともいわれる賢治の樺太旅。彼が見てきた風景を私自身も感じとり、写真として記録に残したいと思っています。写真集にすることで、歴史の中に埋もれた賢治の「北」への旅をより多くの人に知ってもらいたく、国会図書館等に納本したいと思っています。
かつて樺太とよばれ、日本人の営みがあった最果ての地、ロシアのサハリン州。その地で彼の世界観を感じ、「樺太×宮沢賢治」をテーマに写真集を作りたいと考えています。
が、写真集を作成するには資金がどうしても足りません。
そこで、皆様に写真集作成資金のご協力をお願いしたく、クラウドファンディングに挑戦することを決めました。
どうぞご協力をよろしくお願いいたします。
頁数:52(表1~表4、本文48)頁以上
体裁:A4もしくはB5
綴じ:無線綴じ製本
色:表紙・本文フルカラー
国際標準図書番号(ISBN)取得予定
北海道・稚内からのサハリン航路を利用し、9月末までに渡航。
稚内よりフェリーでサハリン・コルサコフ(大泊)~ユジノサハリンスク(豊原)~ドーリンスク(落合)~スタロドゥプスコエ(栄浜)の行程で撮影取材します。
※船での渡航が不可能な場合、飛行機でユジノサハリンスクへ向かいます
8月 撮影準備・スケジュール調整
9月 樺太撮影取材
10月 写真集作成・編集・校正
11月 写真集色校正・印刷
12月 写真集のお届け・国会図書館等への納本手続き
写真集作成に向けた試算では、総費用91万6950円。そのうち写真集の制作・印刷・発送費30万0350円の資金がどうしても不足します。
写真集のレイアウトや編集を自分で行う事で限界まで予算を切りつめましたが、どうしても自分の力だけでは写真集を作ることができません。
費用概算(91万6950円)
※↓自己負担分↓
■取材その他(61万6600円)
・撮影取材費 43万6860円
・納本関係費 5万7060円
・キャンプファイヤー手数料 5万1060円
・諸経費 7万1620円
※↓ご支援いただきたい費用です↓
■制作・印刷・発送費(30万0350円)
※もしも募集金額を上回った場合は、さらに高い目標(ストレッチゴール)を設定し、賢治の行程により近い取材経路(サハリンの鉄道を活用、津軽海峡を船で渡る、函館本線経由で長万部-札幌を移動するなど)や、写真集の増ページ、紙質の向上等より魅力的な写真集を作る費用に充てさせていただきます。
宮城県出身の私は東日本大震災の時、仕事で気仙沼に出向いており被災。
海が黒い壁となり線路・道路を消し去り、飲み込まれる人・車・家。「ババが流された」と泣きながらズブ濡れで海からはい上がった老父。闇夜で地獄のように赤く燃え上がる炎。そんな状況の中で写真を撮る人間を当時の私は許せず、決して震災の写真を撮りませんでした。
時が経ち震災の記憶が風化するなかで、当時の事を話して欲しいと頼まれる事が多くなりました。震災を経験したものとして、惨状を口で伝えきれないもどかしさから「被災地の写真を撮り、自分が見たものを伝える必要があったのでは」と考えるようになり、当時の判断は後悔へ変わりました。そこから一歩ずつ「目を背けない」写真を撮り始めるようになりました。
今回、本当に伝えたいもの・伝える価値のあるもの「樺太×宮沢賢治」の写真集を作りたいと思い、作成を決意しました。今まで、多くの事を経験し見てきましたが、それを作品にして伝えることはしませんでした。仕事上、人から依頼を受けて紙面を作ることはありましたが、そこに自分が「本当に伝えたいもの」があったのか悩んできましたが、今回自分の意志で一歩を踏みだそうと考えております。
どうぞ力を貸していただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。
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