■はじめまして、「パペットでShowぶ10」です。

「パペットでShowぶ10(パペットデショウブテン)」は、人形劇団プーク劇団員を中心に人形劇に携わって生きている者が集まって、普段のシゴトでは諦めざるを得ない「時間のかかること」「実験的なこと」「無謀なこと」などに挑戦して人形劇を作り上げ「経験したことのない人形劇」を上演する自主公演です。

今回は若手とベテラン、人形劇の中でも舞台と映像、またはダンス、所属の人数の多い人形劇団の劇団員と1人で活動している人形劇人、といった、「普段 は 組まない」 メンバーで作り上げられる人形劇の企画が6本、2014年3月8日〜9日の公演に向けて動き出しています。

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▲実行委員会メンバー(一部)。各作品の準備と平行して、集まった作品を公演として成り立たせる為に、話し合いを重ね準備を進めています。

■実行委員会を代表して、実行委員長をご紹介します。

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児玉真理(こだままり)プロフィール
人形美術家。2003年に人形劇団プーク入団、美術部に所属。2007年から1年間ブルガリアに留学しNATFIA国立映像演劇アカデミーで学ぶ。プークでの人形美術作に「ダンボールくん」「ピーターと狼」など。日本ウニマ機関紙「人形劇のひろば」で、日本の人形劇スポットを訪ねスケッチでお伝えする記事を連載中。

■公演日時・会場

とき 2014年3月8日(土) 18:30〜
         9日(日) 11:00〜/15:00〜
ところ 人形劇団プーク アトリエ (東京都西東京市芝久保2-21-29)

■参加作品6本を簡単にご紹介します(上演順ではありません)

「パペットでShowぶ10」で上演する人形劇はすべてこの公演のために創られる人形劇です。再演の予定もありません。冒険心、探究心に富んだ作品をご覧いただきます。

【人形劇 vs アニメーション】 ・・・・ 『Mitten』 ミトン
原作/ロマン・カチャーノフ監督・映画「ミトン」©MITTEN+PROJECT
スクリーンから生まれる人形劇。みどころはミトンが子犬になるところ!

【舞台人形劇 vs 映像人形劇】 ・・・・ 朗読人形芝居『やまなし』
原作/宮沢賢治
いま、やっておかなければならない人形劇。いましかできない(かもしれない)あれこれ。

【ロングセラー絵本 vs 人形劇】【ソロプレイヤー vs アンサンブル】 ・・・・ 『どうながのプレッツェル』
原作/マーグレット・レイ文 H・A・レイ絵 渡辺茂男訳 福音館書店刊
脚本演出/くすのき燕(人形芝居燕屋)
アピールポイントは、生演奏でのマーチング!?

【人形劇 vs 舞踏・ダンス】 ・・・・ 『ゼレファンタンケルダンス』
原作/スズキコージ絵 別役実文 架空社刊
下司尚美氏(小野寺修二助手を経て2010年 泥棒対策ライト を立ち上げ。主な出演作に野田地図「ザ・キャラクター」「南へ」ほか)を演出にお迎えして、人形劇で踊りまくるという未知の舞台を目指します。

【古参人形劇人 vs 若手絵人形劇人】 ・・・ 『ちャんバら』
人形劇で殺陣。人形劇だからこそできる、人形劇でなきゃできない。だから面白い!オリジナルストーリーでちゃんばら劇をご覧に入れます。

【60年来のライバル劇団から】 ・・・ 『井の子』
人形劇団ひとみ座から、そういう企画があるなら自分たちにも上演させろと若手3人組がエントリー。もちろん受けて立ちますよ、かなりアウェーですが、OK? 原作は狂言「蚊相撲」。

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▲「やまなし」ラフスケッチ

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▲作業の風景

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▲工房の一角、種類別に分けられた布の箱。ここから人形が生まれます。

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▲表現技法も試行錯誤の連続。

各上演作品については http://blog.goo.ne.jp/puppet_10 でも製作状況をご紹介していきます。

■なぜ?「パペットでShowぶ!」をいま!

人形劇はその時代その時代に生きる人々の喜びや悲しみを汲み上げて生きてきました。時代の流れの中で、第一回の「パペットでShowぶ!」が1990年に開催されました。以後、人形劇を上演することで生活の糧を得ている私達が、表現者として本当にやりたい人形劇は何だろうか、いま世の中に必要な人形劇は?と考えはじめ、ふつふつと熱が高まってくると発生する「パペットでShowぶ!」は、驚きや輝きに満ちた人形劇を世に送り出し続けてきました。その後リメイクされ十数年にわたって日本全国で上演されている人形劇も生まれています。

「パペットでShowぶ10」でも、今しか出来ない、このメンバーでしかできない、これぞ人形劇!という作品を必ずやご覧に入れたい!と熱く熱く思っています。

■頂いたご支援は?

上演する人形劇に関わる出演者、スタッフは、外部からお呼びする方にも催しの趣旨に賛同していただき、全員手弁当で芝居作りに取り組みます。このサイトをご覧の皆様からのご支援は、「パペットでShowぶ10」を公演として成り立たせるためにどうしても必要な経費(会場費、舞台設営費、裏方人員交通費、宣伝費など)のうち、入場料収入やカンパだけでは足りないと思われる費用に使わせていただきます。
西東京市にある人形劇団プークのアトリエ(稽古場)を会場に借ります。元々劇場ではないところに客席を設営しますので、資材と安全対策に特に費用がかかることが見込まれます。

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▲会場となるアトリエはこんな建物です。1Fが美術工房、2Fが稽古スタジオ、屋上プレハブは倉庫です。

■ここでしか手に入らないリターンをご用意しました。

リターンには「パペットでShowぶ!」でしかてに入らないものをご用意しました。
・公演をご覧頂くための観劇券。3回の公演のうち、ご希望の回にご来場頂けます)
・公演終了後にどんな人形劇が生まれたのかをお知らせする実施報告パンフレット
・キーホルダーやポストカードなどの記念グッズ。

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▲記念グッズの一例。上演作品にちなんだキーホルダーやポストカードなどを考案中です。

・パペてん君モバイルケース

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・劇中に使われた小道具や小さな人形のうち、生ものなどを除いた、お渡しできる状態のもの (ご希望が多い場合は抽選とさせていただきます)

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・たくさんのご支援をくださった方にはオーダーメイドのオリジナルパペットを製作いたします。本公演に関わった人形美術家がデザインのご希望や使用目的などをうかがって、ハンドメイドでお作りします。(オリジナルパペットは、「パペットでShowぶ10」終了後に電話やメールなどで打ち合わせ/製作のお時間をいただきます。お待たせいたしますがご了承ください。)

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▲オリジナルパペットの一例。この人形は手を入れて遣い、口が動きます。

■おわりに・・・人形劇漬けで生きているのに、さらに人形劇を追求せざるを得ないひとたち

どれだけ人形劇が好きなんだ!?と他の業界の方には言われます。それでも、人形劇に向かい続けてしまう。人形劇が大好きなんです。そんな私達の願いは、いまを生きる子どもと大人たちにとって人形劇が楽しく、希望に満ちた、生活の良き友であることです。これからもこれぞ人形劇と皆様に気に入っていただけるような人形劇を作り続けていくためのチャレンジである「パペットでShowぶ10」を、たくさんの観客の皆様にご覧いただき公演を成功させたいと考えています。どうぞご期待ください!

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▲(左)前回の公演より『靴のエチュード』
▲(右)稽古の風景。それぞれ仕事の後に集まって演出、美術、音響、照明、出演者が意見を戦わせ、人形劇を創っていきます。当日はここに幕が張られ舞台と客席を作り、劇場空間となります。

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▲(左)前回の公演より『のろまの半助』公演の様子。
▲(右)ひょうたんで作られた人形、半助。

  • 2014/03/05 22:46

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2014/02/20 18:17

    公演2週間前になりました。 稽古場では、各作品、上演の準備を進めています。 現場から「『チャンバラ』ったり『やまなし』ったりしているよ」と実況中継が届きました。 おかげさまで、「サクセス」で期限を迎えることができました。 ありがとうございます!! 皆様の応援を胸に、がんばりま...

  • 2014/01/27 08:59

    何本かの上演作品の台本読み合わせが始まっています。 立ち稽古(実際に台本どおりに動いてみながらお芝居を作っていく)に先立って、 人形やセットの「仮もの」を作って、大きさなどを調整していきます。 …ダンボールで出来たセットが、そのまま本番で使われるわけではありません(。-_-。) ...

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