日本の縫製技術の高さを一般の人々に知ってもらうために、工場見学ツアーを開催したい!!

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こんにちは、(株)NASU夢工房です。私達は栃木県大田原市でフォーマル・スーツやブランド・スーツの生産を行っています。

皆さんは普段スーツを着られていますか?会社勤めの方の多くは毎日着用されているのではないでしょうか。ところで皆さんはスーツの良し悪しを見分ける自信がありますか?ブランドタグや値札以外からスーツの価値を判断するのはとても難しいのではないでしょうか。そうゆう私も会社に入って色々な研修を受けるまで「スーツなんてどれも一緒」と思っていました。でも違うんです!

生地のグレードももちろん大切ですが、それ以外にも目に見えない生産工程にスーツの見栄えや着心地を左右する秘密が隠されているのです。

しかしこればっかりは実際に見て・触って・着てみないとなかなか理解出来ません。造り手としては製品の良さを世間にアピールしたいのですが、工場からはお客様に直接訴える機会がありません。一度商品が店頭に行ってしまうと、デザインやブランドに目が向けられてしまいます。そこで今回工場見学&採寸ツアーを企画しました。

少しでも多くの皆様にこだわりスーツの生産工程を見て頂きたいと思います。そして良いスーツを見分けるポイント、良いスーツの着心地の良さなどを知ってもらいたいのです。

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NASU夢工房のこだわりポイントを写真で分かり易いものを選んでいくつかご紹介します。

(1)衿

スーツの衿づくりの方法は大きく分けると “棒衿”と“カマ衿”のふたつがあり、当社では“棒衿”を採用しています。今回はこの2種類の衿にどのような違いがあるのかを説明したいと思います。

【棒衿】
棒衿は首廻りに吸い付き、背骨に重心が掛かるようにつくられているので服の重さを感じさせません。当社の棒衿はお取引様より頂いた衿のパターンを一度大きく作り直し、クセ取りで縮める(縮めた時の寸法が規格寸法となる)ことにより伸縮自在の衿をつくります。これにより、どのような首の太さのお客様が着用されてもきちんと首に吸い付く衿にすることができます。

【カマ衿】
カマ衿はパターンを設計する段階で衿ぐりの大きさを決めてしまうので首の細い方や太い方が着用すると衿が首にきちんと吸い付かず、服の重心が肩に乗ってしまい、長時間着ていると重く感じる服になってしまいます。

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【縫製-地衿】
弊社の衿には棒衿仕立ての他に、見えない部分にもこだわりがあります。それは、衿芯の地の目が左右対称になるよう2枚を縫い合わせている点です。

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写真は「1枚裁ちの衿芯(上)」と「2枚を縫い合わせた衿芯(下)」で、それぞれに色を付けて地の目(織物の縦糸と横糸)を分かり易くしたものです。

赤が縦地の目・青が横地の目なのですが、上の1枚裁ちの衿芯では常に横地(青線)が左下から右上に向かっています。それに対して下の2枚を縫い合わせた衿芯では地の目の方向が左右対称(逆)になっているのが分かるかと思います。何故このようなことをするのでしょうか。

実は生地は縦地と横地では伸び方が違うのです。一般に横地の方が伸びやすく、クセ取りを行ないながら衿を仕上げる場合は地の目を左右対称にして衿芯を作らないと製品になったときに左右で衿の形状が変わってしまいます。

この手法は職人が丸縫いをするようなフルオーダースーツではポピュラーですが、コストや手間が掛かってしまう上に見えない部分なので既製品では省かれてしまうことが殆どです。

【縫製-衿付け】
スーツの衿付け処理には「本割り」と「片倒し」の2種類の方法があります。
それぞれのメリットとデメリットとしては

- 本割り -
とても技術が必要となる方法ですが、本割りで仕上げられたゴージ線(衿と身頃の縫い目)は薄く軟らかいのでシャープな線になります。

- 片倒し -
生産性に優れ手間の掛からない方法ですが、片倒しで仕上げられたゴージ線は厚みがありシャープな線にはなりません。

当社のスーツは勿論、“本割り”を採用しています。
見分けることが難しいと思われるでしょうが、ゴージ線を触り比べると一目瞭然です。
そして本割りのスーツの方が全体で見てもシャープな印象を受けるはずです。

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写真は本割り(左)と片倒し(右)

(2)ボタンホール

【縫製-穴かがり】
ボタンホールにはメスを入れてから穴をかがる「先メス」と、穴をかがってからメスを入れる「後メス」の2種類があります。

「先メス」は先にメスを入れてから穴をかがる為、口が開いたようなボタンホールになってしまいます。それに比べ「後メス」は穴をかがった後にメスを入れる為、全体的に細く、目が揃ったボタンホールになります。しかし、後メスはメスの落ちる位置が少しでもずれてしまうと糸が切れてしまうリスクが高くなるので穴かがりミシンの管理がとても重要になります。

この糸切れのリスクを避ける為に先メスで穴をかがることが多いのですが手かがりのような綺麗なボタンホールにするには後メスでないといけません。
画像を見ていただければその差がハッキリと分かるかと思います。

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写真は先メス(左)と後メス(右)の比較

写真でも分かる点だけをご紹介しましたが如何でしたか?私達のこだわりはもちろんこれだけではありません。肉眼で直接見ないと分からないラペルの立体感やシルエットの美しさ、着てみないと分からない肩の動かしやすさや着用感の軽さ、そしてそれらを生み出す舞台裏の縫製工程を一人でも多くの方に工場見学ツアーを通じて知ってもらいたいと思います。


NASU夢工房作業風景

工場見学について

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開催日時: 2/22・3/1・3/15・5/31 13:10(那須塩原駅)~18:00(那須塩原駅)
(リターン選択の際に見学日をお選び下さい。)
アクセス: 那須塩原駅までお迎えに参ります。駅までの交通費については自弁願います。

リターンについて


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500円   サンクスメール&ファミリーバザール招待状

5,000円  国産ネクタイ

10,000円  オーダーシャツ及び工場見学

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(参考画像)

工場見学当日に生地見本からお選び頂きます。
(※シャツに関しては提携工場での生産となります。)

38,000円  限定アウトレット生地パターン・オーダースーツ及び工場見学

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(参考画像)

数量限定のアウトレット生地、思わぬ掘り出し物があるかもしれません。
工場見学当日に生地見本からお選び頂きます。

48,000円  国産高級生地パターン・オーダースーツ及び工場見学

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(参考画像)

国産高級生地、百貨店等にて10万円~20万円で販売されているグレードのスーツです。
工場見学当日に生地見本からお選び頂きます。

※工場見学に行けなくなってしまった場合
今回の企画はあくまでスーツ工場を見学して頂くことがメインなのですが、万が一工場見学当日に来られなくなってしまった場合は東京本社にて採寸させて頂きます。東京での採寸も難しい場合は返金も含めて個別に対応させて頂きます。

NASU夢工房から皆様へ

最後までお読み下さり誠にありがとうございます。私達は「本物のスーツ」にこだわり続けています。良いスーツを着ることの喜びを皆様に知って頂きたいと思い今回の企画を組みました。今回のリワードに設定しているスーツは何れも店頭に並べば10万円~20万円の商品と全く同じ工程で生産されます。スーツの値段というのは流通ルートやブランド、生地のグレードで決まってしまうものなのですが、本来着心地の良し悪しを決めているのは縫製や採寸なのです。工場見学を通して洋服の本質に触れて頂ければ幸いです。

私達について

NASU夢工房は1974年からスーツを主力に紳士・婦人服の製造及び販売を行っています。
親会社カインドウェア製品の他、大手アパレルブランドの生産も行っております。
母体である(株)カインドウェアは1894年(明治27年)に創業しました。英国セヴィルロウに店を構えるHUNTSMAN社と1971年に技術提携する等、本場の技術導入に努め、今日まで確かな技術を磨き続けて参りました。

  • 2014/02/07 18:30

    募集期間が終了し、無事目標金額を達成出来ました。 本当に参加者が集まるのか企画担当者本人も半信半疑でしたが、、、 目標としていた人数を大幅に上回る方々にご支援を頂き、大変感謝しております。 パトロンになって下さった方にはこれからツアー当日の詳細についてご連絡を差し上げます。

  • 2014/01/27 15:10

    【スーツ工場見学ツアーに関する問い合わせ先】株式会社カインドウェアIMC事業部mktg@kindware.co.jp

  • 2014/01/23 18:15

    工場見学の同伴者についてご質問が有りましたので、こちらにも回答を載せさせて頂きます。 パトロンの方のご家族やご友人が一緒に工場見学に来られることは事前に人数の連絡を頂ければ可能です。興味のある方がいらっしゃれば是非ご一緒にどうぞ。 ※小学生以下のお子様や大人数の場合はお断りすること...

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