はじめまして。古白川 真(こしらかわ しん)と申します。
世界遺産アンコールワットのある街カンボジアのシェムリアップでものづくりをしています。
Instagram
https://www.instagram.com/shinkoshirakawa/
▼私達がこのプロジェクトで実現したいこと▼
「ものづくりを通して、挑戦する人が増える社会、
大きな失敗をした人でも再挑戦できる社会をつくること」です。
具体的には、
学力やスキル、経済力が原因で教育を受けていない、まともな職に就けないなど、一度社会からドロップアウトしてしまったような人でも、実務を通して専門性の高い技術=生きる力が身に付けられるよう、職人を育成する職業訓練校を作ります。
・家が無い人、優秀な人は無料で住み込み可能とし生活の負担を減らし、その間に専門性の高い技術を習得
・一定レベルに達した者はスタッフとして雇用し、収入を得ながら実務経験を積むことができ、最終的には指導者としての道や独立のためのサポートが受けられる
▼プロジェクトをやろうと思った理由▼
カンボジアに移住し若い人達と接する中で感じたいくつかの問題・課題の中には、中卒で15歳から働いていた私自身の経験と大いに重なる部分がありました。
学歴もスキルも何もなかった自分でも未来を切り開くことができたのは、一生懸命取り組みたい事を見つけられる「選択肢」と、それを実践できる「環境」があったからです。
「ものづくり」にはモノだけでなく未来をつくる力があります。
環境さえあれば選択肢ができる。
私たちには革細工という得意分野がある。
しかもカンボジアにはシェムリアップが発祥と言われる影絵「スバエク」という革細工があり、伝統工芸にも関わらず夜市で安く叩き売られている。
そんな状況を覆すことに面白みとやり甲斐を感じたことから挑戦することにしました。
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カンボジアで感じた「見える問題」と「見えない問題」
・学校は確かに必要
・一度死んだものづくり
・ボランティアでは何も変わらない
・持続可能なモデルの必要性
・貧困=飢餓ではない
・生活はできるが現金収入が少ない
・専門職が少ない
・目立てば殺された社会
・産業が育たない理由
・足りないものが多い=伸び代が多い
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<LINK>
・あしたのジョーみたいに
・「誰かのために」は続かない -自己犠牲について-
・「だって、日本人だもんね」と「え、日本人なのに!?」
・国際展示会in台湾とプレゼン大会優勝!
・へたりこんだ五反田駅で見えた景色
・「未来は僕らの手の中」〜なかよし学級の志村君の話〜
・先生が言った「絶対ムリやぞ」
・「俺のアディダス」
・「できるかな」
▼これまでの活動▼
初めてカンボジアに来て約9年、ものづくりをはじめてもうすぐ3年、現在の主な事業は2つ
<レザークラフト事業>
大量生産大量消費とは違い、長年使える良い物をひとつずつ手作りしています。
使い込む中で生活の記憶が染み込んでいくよう、記憶と結びつきの強いと言われる嗅覚に作用する香料を使い革に匂いをつけるなど、新しい挑戦をしています。
shippos leather works Instagram
https://www.instagram.com/shippos.jp/
<ブラス事業>
地雷撤去活動に励む友人達に得意分野のものづくりで寄与できないかと始めた活動です。
「銃器を什器に」を合言葉に、武器の象徴である弾丸の薬莢を溶かし、フォークやスプーン、服飾雑貨等に変え、1本売れる毎に地雷撤去隊員の1食分に変える活動を通じて、隊員に注目や応援が集まるよう啓蒙するという内容です。
活動を取材して頂いた記事
https://www.ganas.or.jp/20180413forks
現在この活動で「40億人のためのビジネスアイデアコンテスト」のファイナリスト選考にも残っており、活動拡大の可能性を大いに秘めています。
forks for folks Instagram
https://www.instagram.com/forks_for_folks/
今回のプロジェクトは私たちが約3年続けてきた革細工の職人育成と基本的な裁縫に焦点を絞ります。
▼一緒にやる人▼
Sok Reach/ソク・リー(23)
カンボジア人の革職人
彼を取材して頂いた記事
https://www.ganas.or.jp/20180414shippos/
彼もまた経済的な事情で高校に通えず、17歳からタイに出稼ぎに出ていました。
タイで3年、私たちの元でスタッフとして2年半革細工に励んでおり、スクールでは講師を務める存在です。
Sok Mey/ソク・マイ(19)
Reachの弟。夜遊びをしたりタトゥーを入れたり、ヤンチャな一面がありますが、一生懸命革細工を勉強しています。
Vicheka/ヴィチェカ(18)
「革細工を習いたい」と言って工房を覗きに来る子供たちが多い中で、一番真面目に習いに来ている青年。
ホーさん率いる裁縫チーム
約3年近く委託先として付き合いのあるトンレサップ湖近くの縫製工房。
中央左カンボジア人のホーさんが近隣の女性の雇用支援として始めた場所です。
16歳〜65歳の、学校に行っていないまたは他で働き先がないなどの女性が働いています。
▼資金の使い道とスケジュール▼
・設備投資 9720$(110万円)
→業務用ミシン、クリッカー、プレス機、革漉き機など必要な機材購入費
・物件改装費 2750$ (31万円)
→改装費、大看板製作費、デザイン外注費、内装業者発注費など
・その他 2500$ (28万3千円)
→web・パンフレット・テキストブック制作費、広告費、機材輸送費など
※中古で代用可能なものは中古価格での見積もり
現在はタイからある程度の段階まで加工したものを輸送して使用していますが、その殆どの工程をカンボジア国内で自前で賄えるよう必要な機材を購入します。
今後はカリキュラムを組み授業として体系的に学べる仕組みを作ります。
見習いの職人がワークショップの際に同時に学べるようにするため、講師分合わせて最低3-5セットのクラフトセット(菱目打ちなど)を想定しています。
これは私たちが一部モデルにしている職業訓練型バイク修理店の電気配列の授業風景です。
プロジェクトのイメージに非常に近い活動をしています。
ここは運営母体が欧米系のNGOということもあり、講師が地雷被害者や先天的な欠損などで身体の不自由な方が多く障害者雇用の側面もあるようでした。
(回路図の授業の後昼寝するヤツ)
今回は建物自体をゼロから建設する余裕はない為、建物は現在ある物件を改築、物置スペースなども活用して拡大させ、建物よりも設備を充実させることを優先します。
▼リターンについて▼
【基本コース】と【プロジェクト応援コース】の2種類を設定しました。
詳細はリターンの部分をご覧下さい。
※色やデザイン、柄等は変更になる場合がございます。
特別なご希望がある場合はお先にお知らせ下さい。
同額で選択肢のある場合はA〜Gなどご希望のアルファベットやコース名を備考欄にお書き下さい。
▼今後の可能性▼
現在この活動には、日本のアパレル、エシカル関係の企業やいくつかのメディアが関心を寄せており、具体的な話し合いを進めているところです。
成功モデルができれば同じようなチャンスを掴める人達が増える突破口になります。
▼なぜものづくりなのか▼
それは、ものづくりが「失敗と再挑戦の繰り返し」だからです。
最初はいびつでも、諦めず続ければいつか必ず形になる。
ただの生地だったものに機能ができ役割を持つことで、
人を殺す武器が人を生かすものに変わることで、
人は変われるという事を伝えられると思っています。
作る人も手に取る人もお互い意味を感じられるようなものづくりができると信じています。
世の中の流れの速さについていけなくて
社会から弾き出されてドロップアウトした人
夢や生き甲斐、
何か大きな事を諦めた事がある人
大切なものを失くしたり
大切な人を失くしたことがある人
立ち上がるのも疲れてしまって
全部辞めてしまおうか
逃げてしまいたい、と思ったことのある人
失敗を知っている人だからこそ
わかること、できる事があるはず。
過去にどんな辛い事があっても、
死なない限りやめない限り
いつか絶対に再起のチャンスは来る。
ものづくりを通して、そんなメッセージを伝えていきます。
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産業や教育は急激に変化しにくい分野であり、その分長期スパンで取り組んでいく事が必要です。
ただ、どれだけ気持ちがあっても資源が限られている以上、自己犠牲だけで成り立つ「誰かの為に」は続きません。
私たちはあえて「自分たちが好きだから、楽しいからやる」と言います。
ものづくりは、私たちが心から好きなことです。
「心底好きなこと」と「誰かの為に」がイコールで直結している。
それこそが継続の一番の力だと思うからです。
好きなことなら全力でコミットできる。続けられる。
沢山の人が様々な分野で挑戦する中、
だから私たちは「ものづくり」という分野を選びました。
何度失敗しても、止まっても、再挑戦する気概があります。
湧き出てくるものがあります。
フルコミットしますので、どうぞよろしくお願い致します。
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▼最後に▼
<活動の写真とこれまでの失敗>
1年前、運営していた革細工ショップの横にトレーニングスクールを併設するという今回のプロジェクトと同様のチャレンジをしていましたが、完成直後に強制立ち退き、移転後も契約時の5倍という急激な家賃上げにより頓挫したことがあります。
資金が尽きそうになった時は、私が日本に帰り出稼ぎをし、職人たちに仕送りしながら、培ってきたものが途絶えないようにと活動を続けてきました。
今回はしっかりと地力を付け、初のクラウドファンディングで再挑戦です。
当時の写真
スタッフみんなで自分たちの手で改装しました。
<立ち退きと2度の取り壊し>
外国人大家の鶴の一声で、月450$だった家賃が600$になり、
終いには2500$(25万円)になりました。
改装の予定が、立ち退きになりました。
みんなで自力で作った場所を、自分たちの手で取り壊さなければならなくなりました。
何も無くなり、誰もいなくなった時の悔しさは今でも忘れることができません。
<現在の様子>
小さな工房から再スタートし、地力をつける為日々鍛錬しています。
「あしたのジョー」みたいに、カンボジアのこの埃だらけの工房から、世界を目指せる人材が出てくる日を目指しています。
このプロジェクトに関わる全ての責任は自分が負います。
どうか応援して頂けませんでしょうか。
どうぞ宜しくお願い致します。
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