2017/05/21 18:03
■ ペーパーフレームケース製作 奮闘記

今回ご紹介していましたポストカードセットに含まれるクラフト紙製のフレームケースがようやく完成致しました!!

100個を目処に製作を進めていたものの、カットミスや塗装ミスなどあり結局2つほどロスを出してしまう結果にはなってしまったのですが、ようやく袋詰めも終わり全部で98個ポストカードセットをご用意出来ました。

こちらのケースなんですが当初ある程度簡単に作れるのではないか?と高を括っていたんですが、実際に製作を始めてみると恐ろしいほどの手間が掛かる事が判明し(汗) ある種の苦行のような状態を乗り越えて、どうにか完成まで漕ぎ着けた感じです。

作業を振り返り感想を述べると『もう二度と作りたくない!』と云うのが正直な所です(笑)

それくらい手間を掛け 愛情を込め作ったケースなので、私の中では単なるケースを超えた一つの作品と感じてしまうくらいの物に仕上がったと自負しています。
(例によって私のデジカメが画質悪過ぎなのでよく判断のつかない写真になってしまってますが、実物は相当可愛らしく、見栄えが良いのでご安心下さい)

 

そのような過程を経て出来上がったフレームケースなのですが、今回その製作過程をより詳しくお伝えしていこうと思いますのでお付き合い下さい。

フレームケース完成までの作業工程 —

前回の活動報告の中でもお伝えしましたが、市販の郵送用梱包箱をカット加工して そこから今回の一連の作業に繋がっていきます。前回までのカット作業は割愛し、それ以降の工程を順を追って説明していきます。

 

① 塗装作業

カットが完了した梱包箱に塗装を施していきます。
そのままの状態ですと表がクラフト紙(茶色)裏が白紙の箱になっているんですが、この箱の表部分に蠟引きをした紙のような、古紙風塗装を入れていきました。

アンティークさを出すために、あえてムラや汚しを入れていきながら表情を付けていきます。一つ一つ風合いの違う仕上がりになるので機械的ではない手作りの温もりが出ます。

 

② 乾燥

陰干しをして一日乾燥させます。

 

③ 鞣し(なめし)作業

完全に塗装が乾いたら、色移りしないように余分な浮き塗料を拭き上げ、同時に箱の表面を鞣す(なめす)作業をしていきます。表面を鞣していくことで紙の凹凸が減り、革のような光沢のある仕上がりになっていきます。

 

④ 捺印作業

鞣し終わった箱にオリジナルスタンプを押していきます。スタンプの幅が4mm×90mmのサイズなので非常に押しにくいです(笑)出来る限りまっすぐに、そして中央にスタンプを押していくんですが、あまりきっちりになってしまうと雰囲気が出ないので荒い感じを出しつつ、微妙なバランスで捺印していきます(わざと かすれさせたり、にじませたりしていってます)

 

⑤ 拭き取り作業

スタンプが乾いたら塗装の時と同様、色移りを防ぐ為に当て紙をしてローラーで浮いてしまっているインクを拭き取っていきます。拭き取った結果 色が薄れ にじみも増し、より古びた感じが出てきます。

 

⑥ 組み立て作業

全塗装を終えた箱を組み立てていきます。箱が小さいので折り曲げる際、折り角が潰れやすいので慎重に折っていきます。

 

⑦ 箱詰め作業

出来上がった箱にポストカードを入れていくのですが、箱内寸の厚みに対してポストカード5枚の厚みが1/3程度しか無く中がスカスカしてしまうので、丁度良いサイズに合わせて切ったダンボールをポストカードと共に箱の中に収め、大きく隙間が空かない様にしました。

 

⑧ 袋詰め作業

こうして仕上がったポストカードセットを一つ一つ透明の袋に入れ封をして完成です!

 

こういった作業を経て出来上がった訳なのです(涙)
手作業で進めているのでどうしても個体差が出てしまい、荒い仕上がりの物や汚しが過ぎてるかも知れない物などもあるのですが、ご理解頂いて手に入れて下されれば助かります。

(裏面の白紙部分に塗装が広がり汚れてしまっていたりもします。。。お許し下さいませ)

 

そんなポストカードセットですが、是非この愛らしい一品をあなたの宝物の中に加えてあげて下さい♪

 

・・・と云う事で今回はフレームケース製作 奮闘記でした。
いよいよ来週土日はデザインフェスタに出展です!明日からは出展ブース作りに没頭致します。