活動報告

ファンのブログの方が出演者が書いた楽曲報告書より正しい

およそ、人さまのお金をお預かりしてそれをデータに基づいて分配させて頂いて商売してる人が、そのデータに関してこんな風に考えているなんて一体どういうことなのだろう。

JASRACは、(包括契約で集めてブラックボックスに入れたもの以外は)楽曲の使用者からの報告を信じることによって、そのデータに基づいて人さまからお預かりしたお金を分配している。

私も高知市民会館でのイベントに呼ばれ、主催者が「書き方がわからない」と言うから私自身が私がその日に演奏する曲目を書いた。
もちろんJASRACが調べに来るわけでもなく、それを主催者が提出して著作権料を支払い、その楽曲報告書の通りに分配される。

それが、そんなものよりも「ファンがブログにアップした曲目リストの方が正しい」と胸を張って宣言するのだ。

---引用---

原告第3準備書面

これらのブログは、原被告以外の第三者が訴訟上の証拠として有利であるか不利であるかといった考慮とは無関係にライブの直後に作成したものであり、演奏楽曲に関する記載は、客観性及び正確性が高い。

---引用ここまで---

本当にそうだろうか?・・・

実はJASRACは調停の時にも「H24.11.19申立人提出書面資料3ー3」の中で、「梅原“PAUL”達也(44マグナム)アコースティックセッション」において「139」という楽曲を演奏したでしょ、とファンのブログを簡易裁判所に提出した。
さっそく当の本人であるPAULとブログ主に確認したが、実際「139」という楽曲は存在せず、もちろんPAUL自身も歌ったことはない。
ブログ主はMCを聞いて「だいたいこんなタイトルだったかな」という状態でブログにアップしているというのが現実である。

そのことを調停の時にはちゃんと伝えてあるはずなのに、今度はこのブログ記事を「著作権侵害の証拠」として裁判に提出した。

菅沼孝三vsファンキー末吉投げ銭ライブ(ゲスト川口千里)のライブレポート

上記の引用にあるJASRACの発言はその時のものである。

ところがその「侵害楽曲」の中に「あまちゃんのテーマ 2011」 という楽曲名が裁判所に提出された。
現場にいた私としては、私自身はもちろんのこと、菅沼孝三や千里ちゃんがこんな曲を演奏した記憶が全くないのだ。

私はインドにお住まいであるというブログ主に連絡を取った。
そしたら驚くべきことに、JASRACはこのブログ記事を証拠として提出するにあたって、ブログ主に事実確認をすることもななく、連絡を取ったりすらしてないのである。

私はさっそくインドまで飛んで行った。
いや別にお会いしてまでのことではないのであろうが、当時私は法廷内でのJASRACからの個人攻撃が想像以上にひどくて心を病んでいた。どこかの政府の人間は、追求されると反撃として追求した人間の人間性を貶めて矛先をそらす手をよく使ったりする。JASRACも同じような手口で私のブログを隅から隅まで細かく裁判に提出してくるのだが、さすがにそれにも嫌気がさして来たので、「インドなう」というブログをアップすることにしたのだ。血眼になって裁判ネタを探しているJASRAC職員に「あなた方が何の連絡も取ってないブログ主に会いに来たんですよ」と暗にほのめかして、やる気をなくしてやれぐらいに思ってのことである。

ファンキー末吉ブログ「インドなう」

結果から言うとこのブログ主はインドにお住まいのため「あまちゃん」というテレビ番組を見たこともなく、当然ながら「あまちゃんのテーマ」という楽曲を聞いたことはないということであった。

じゃあどうしてブログに「あまちゃんのテーマ」と記入したかについては、「ケロミンというカエルのおもちゃで何かメロディーらしき音が出た時に、恐らく隣に座っていた人が“あまちゃん”みたいなことを言ってたような気がするからそう書いた」とおっしゃってた。その程度の状況で書いたものを裁判所に「著作権侵害」と提出された私もいい面の皮だが、自分の知らないうちに何の連絡もなく「証拠」として裁判所に提出されているブログ主も驚きを隠せないでいる。

兎にも角にも、JASRACはこのようにファンのブログを片っ端から探して来て、事実確認もせずに「絶対的に正しい」とばかり出演者の書いた楽曲報告書の相違を列挙してゆく。
我々に比較的有利であった第一審判決に対して控訴する「原告控訴理由書」の中では

「ウ 第三者のブログに対する矛盾した態度」

などとファンのブログを絶対的に正しいものと位置づけ、

「(1)出鱈目であることが明らかな被告らの主張を採用した誤り」

などと出演者が書いた楽曲リストの全てを否定した。
驚くべきことにこの「出鱈目」という単語はこの文書の中でヒステリックに10回以上使われているのだ・・・

出演者が書いた楽曲リストが「出鱈目」じゃないとJASRACがどれだけ困るかということについては前回書いた。

水増し請求

「出鱈目」なんだから、出演者は今まで一生懸命正しく楽曲リストを作成して、著作権料を自分の作品のぶんもちゃんと自分で払い法務局に預けて来たのに、それが自分には分配されることはない。それどころか、それを立証するために「ファンのブログの方が信頼性がある」なんて言い草は、
「じゃあ一体あなた方はどうやって正しい分配をしているの?」
という大きな疑問となる。

何度も言うが、JASRACは「包括契約」の名の下に集めた著作権料を「ブラックボックス」の中に入れて、その中身を絶対に公開しようとしない。
そんなブラックボックスを持つ団体が「ファンのブログの方が正しい」などと言い出すと、「じゃあ使用者が提出した楽曲リストは出鱈目なんだったら、分配ってファンのブログに基づいて行ってんの?」とでも言いたくなって来る。

JASRACの持つブラックボックスの中身がどんどん怪しくなって来るのだ・・・

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