2017/12/19 13:22
ご支援ありがとうございます!!

プロジェクトをスタートしてから4日が経ちました。

これまで雪が地域外の方々の足を遠ざけ、壁になっていることを実感していたため、雪を活かした人のつながりを創りたいという想いが、皆さんのもとに届けられるのか不安も多くありましたが、初日から皆さんのあたたかいご支援をいただき、嬉しく思っております。

同時に、皆さんからの想いにご期待以上の形で応えていきたいと、改めてこのプロジェクトへの想いを強くしているところです。

雪がどんどん降ってきました!!

今年は例年より早く雪が積もりはじめました。雪が降り続く高根…今は積雪30センチほどになっています。

いつもは…少しでも雪が少なければ良いのにと願いますが、今年はこのプロジェクトがあるので、雪がある程度は積もって、皆さんにお届けするお酒が美味しく貯蔵できればと思えるようになりました。

写真右奥にあるのが、お酒貯蔵する小さな倉庫です。もうすぐ完全に雪の中へ埋まります。

とはいえ豪雪は避けたいのが本音です。

雪が降って一番大変なのが屋根の雪下ろし雪掘りです。屋根に50センチ以上の雪が積もってくると、部屋の襖や扉の開け閉めがしづらくなり、位置によっては全く動かなくなる襖もあります。

雪の重さは1立方メートルあたり新雪で約50kg~150kg、雪が積もり締まってくると約250kg~500kgと言われており、雪が積もれば積もるほど家には負荷がかかります。

雪下ろしをしないでいると、単に襖の開け閉めが不便というだけでなく、建物が歪んでしまったり、屋根の雪がだんだんずり下がって、一気に落ちてくるという危険さもあるのです。

地上から5メートル以上ある屋根にのぼり、雪に足が埋まるような状態で屋根の雪を下ろすのは命がけの重労働です。

加えて、積もってきた雪がある上に屋根の雪を下ろすので、家の一階部分は完全に雪に埋まってしまいます。雪がたくさん降ると屋根の雪と、地上の雪がつながってしまうのです。そうなると屋根の雪が下ろせなくなり、雪の重みが建物にのしかかります。そのため、締まって固くなった家の周りの雪を掘って、どかす作業も必要です。

雪がなければしなくても良い苦労が多く、不便さもあります。しかしこの高根で生きるため雪と格闘をしながら暮らしています。

そんな苦労を吹き飛ばしてくれるのが、一ヶ月に1,2度見ることができるとても美しい幻想的な景色です。

まるで水墨画のような世界。

雪をかぶった木々と、そこに差し込む光がきらきらと輝きます。「きゅっきゅっ」という自分の足音だけが響く、無音の空間。ひんやりとした風に包まれると心地よく、全てのことを忘れてこの景色とひとつになったような錯覚を起こすほどです。

暮らしているからこそ見られるこの光景は、雪の苦労を忘れさせてくれる最高の宝物です。

雪中貯蔵イベントを開催する2月は晴れの出現率が3日程度。イベント当日にこの雪のきらめきを見ていただける確率はとても低く残念ですが、雪と生きる高根の風景を是非見にいらしてください!!

引き続きご支援、そして情報拡散へご協力のほど、どうぞよろしくお願い致します!!