2018/03/14 19:45

ABC予想は考え方によっては、そう難しいものではないのかもしれません。
もっとも簡単にABC予想を解説してみます。
多くの人による、偉い数学者がたくさんいるのでその内なんとかなるだろう、
と思われたABC予想は、出題から数十年が経過しようとしています。

では盲点であったとも思える、簡単な「初等的」解いてみるとは、或いは
「強ABC予想」「弱ABC予想」とは、何であるかについて簡単に触れてみました。


ABC予想とは A+B=C となる自然数の関係について述べた数学的な問題です。

例えば、
7+23=30 や、
1+63=64 といった具合です。

ここでABC予想には約数とか因数分解とかが関係してきます。
rad(abc)とは、7+23=30をそれぞれ素因数分解して掛け合わせます。

この時、3*3*3となるような数字になった場合は、3*3を省いて*3とします。
すると7*23*2*3*5=4830 となりまして、元のC=30と比べると4830>30であり、

この数値をCに対してのべき乗数εとして、近似値としてのlogで電卓で何乗になるのか計算すると約0.4009615779742 となり、30は4830の約0.4009615779742乗になることがわかります。

おおよその場合は、そのようにA+B=Cを素因数分解した数値の掛け算と、元の
Cの数値を比べると、素因数分解した数値の掛け算のほうが大きくなります。

では、同じように1+63=64 はどうなるでしょうか。
1*7*3*2=42 となりまして、元のCの数字と比べると42<64 で元のCの数字
より小さくなってしまいました。

この場合のεは同様にlogで計算すると、64は42の約1.1126941404922乗で
ある事がわかります。


このような元のCの数字に比べて、分解した素因数の積が小さくなる反例が、
ABC予想におけるABCトリプルとか、ABCヒットと呼ばれます。

このようなABC予想における反例のεの値が1以上2未満の組合せが弱ABC予想、εが2以上となる組合せを強ABC予想といいます。