2018/03/18 10:52

基本原理


今回は、開発した技術の最も基本となる回路の動作原理を説明します。
電子書籍で書こうと思っている内容の一部です。

過充電防止回路、過放電防止回路の基本判定回路は、図のようなものです。
直列接続された複数のLEDは、両端の電圧に対し、電流I1が指数関数的に増加します。
その電流を、バイポーラトランジスタで増幅コピーしI2になり、
それを抵抗器で受け、電圧V1に変換します。
こうすることにより、過充電防止回路の自己消費電流5uAを達成しました。

LEDの両端の電圧に対し指数関数的に電流が増加する特性を用いていること、
非常に小さい電流I1が流れるかどうかを、判定基準に設定できることが、
自己消費電流を小さくできる本質的理由です。

当方で開発したチャージコントローラの試作基板ですが、
過充電防止回路、過放電防止回路、DCDCコンバータ、USB充電回路のうち、
過充電防止回路と過放電防止回路にこの技術が使われています。
本技術によりチャージコントローラ全体での消費電流を120uA程度に抑えることができます。

私が初めて購入した市販のチャージコントローラは、消費電流が60mAもあり、
10Wの太陽電池を用いた場合、電力的に赤字になってしまいました。
でも当方の開発したチャージコントローラなら問題なく使えます。
自己消費電流は重要なのです。