2012/02/09 11:15
SOTTENの見どころ・特徴について。


SOTTENにご興味をお持ちいただき、ありがとうございます。
SOTTENの見どころ・特徴についてです。


SOTTENの特徴(従来の卒業展示と違う点)は、主にふたつあります。それは、
☆発信したいという強い気持ちを前提にしていること。
☆キュレーションにおいて、秩序の在り方を変えること。
のふたつです。


★発信したいという強い気持ち
「卒展」を名前に持つSOTTENは、大学主催で行われる卒業展示への問題提起から生まれました。
従来の卒業展示の、
"広報やプロモーションをあまり行わず関係者のみの内輪展示に終わりがちである"
という点に課題を感じ、
自分たちの手で関係者以外にも強く発信していこうと企画したところからSOTTENは始まったのです。

「展示内容の質は従来通りに、訪問の敷居を低く」。
それが、今年度SOTTENの目標のひとつです。

例えば、当日会場での私たちの決まりがあります。
それは、運営と出展者がどちらも常に会場にいるようにすることです。
私たちは、会場に訪れた皆様が関係者とコミュニケーションを取れるようにすることで、
皆様の訪問に責任を持ちたいと考えています。
又、それがSOTTENの魅力のひとつであるとも思っています。



★キュレーションにおいて、秩序の在り方を変える。
SOTTENは、科の垣根を取り払ったクロスジャンルな展示を特徴としています。
日本画作品の隣に工芸科の立体作品、その向こうにはデザイン科のインスタレーション、
その正面では声楽科学生がミニ・リサイタルを開いている…そんな彩り豊かな会場において、
あなたはあなたの知らなかった芸術のおもしろさ・美しさと新たに出会うでしょう。

「芸術といえば平面作品!」と思っているあなたは、
彫刻作品の量感に圧倒されてしまうかもしれません。
「実用と美を兼ね備えた工芸作品こそ芸術の至高!」と思っているあなたは、
日本画作品の繊細な色彩と筆遣いに一目惚れしてしまうかもしれません。
又、美術作品を見にきたつもりが、
音楽のすばらしさに魅了されて帰路につくことになるかもしれません。

しかし、彩り豊かなクロスジャンルの展示は、ともすれば無秩序な空間になってしまいます。
そんな会場を統括するのがキュレーションです。
SOTTENでは、「見せたい環境」をひとつの軸として会場構成を行っています。
暗めの環境で見せたい作品、開けた空間で見せたい作品…
それらの「見せたい」で作品を分類することで、全体を"見えない秩序"で統括します。

作品媒体で分類するのではなく「見せたい環境」で分類することで、生まれる新しい出会い。
私たちはそういう出会いに期待しています。そういう出会いを用意しようと思っています。



SOTTENは、SOTTENにしかできないやり方で、皆様に「藝術」を発信いたします。

是非、ご来場くださいませ。
会場にてお会いできるのを、運営・出展者一同、心より楽しみにしております。

そして、どうか、ご支援をよろしくお願いいたします。