目標金額の設定でおさえたい3つの視点
目標金額の設定には「プロジェクトに必要な金額+経費」「信用・共感を得られる金額」「支援が見込める金額」の3つの視点が必要になります。それぞれ下記で解説します。
視点1:プロジェクトに必要な金額+経費
クラウドファンディングの募集終了後は、リターンの発送(履行)が必ず必要になります。(All-or-Nothing方式で、未達成となった場合を除く)物品としてのリターンを発送する場合には、送料や梱包資材などの経費がかかります。
こういった経費を忘れずに加味して、目標金額を設定しましょう。
また、クラウドファンディングの手数料も考慮が必要です。
したがって、
目標金額は、「プロジェクトに必要な金額」+「リターン発送(履行)にかかる経費」+「クラウドファンディング手数料」で設定しましょう。
視点2:信用・共感を得られる金額
支援を集めるためには、目標金額の到達率によるプロジェクトの見え方も重要になりますので、目標金額を設定する上で「支援総額がいくらのときに、到達率が何パーセントになるか?」を確認しましょう。例えば、目標金額を1,000万円に設定した場合、100万円の支援金額が集まった時点で、到達率は10%になります。
一方で、目標金額を200万円に設定していた際に、同様に100万円の支援金額が集まった場合、到達率は50%になります。
同じ支援金額でも、目標金額の設定次第で到達率が異なってきます。
到達率が10%の場合と50%の場合では、50%の方がプロジェクトが盛り上がって見え、資金が集まっているように感じられます。
プロジェクト自体の信用・信憑性が向上するため、到達率によるプロジェクトの見え方を意識した上で、目標金額を設定しましょう。
また、プロジェクトの目標金額達成には、「何人からいくらの支援が必要なのか?」を考えていただくことをおすすめします。
最初からあまりにも高い目標金額を設定してしまうと、「支援しても、どうせ達成しないのではないか?」と共感を得られず、支援が集まりにくくなる可能性があります。
なお、CAMPFIREでの平均支援金額は1万円前後となっております。
統計データページもご参照いただけますので、目標金額設定の際にご活用ください。
CAMPFIRE統計データ
視点3:支援が見込める金額
クラウドファンディングには、3分の1の法則があります。3分の1の法則とは、支援者の3分の1は「自分の直接の友人・知人」、次の3分の1は「自分の友人や知人の友人・知人」、残りの3分の1が「サイトなどを通じてプロジェクトを知る、全く知らない人」になることが多いと言われている法則です。
したがって、まず自分の周りの友人・知人からどのくらいの支援が見込めそうか?を考え、最終的な目標金額を設定することをおすすめします。
ネクストゴールの設定について
ネクストゴールとは、掲載期間のうちにプロジェクトが目標金額に到達した場合に、より高い次の目標金額を設定することです。設定した目標金額自体の変更はできませんが、メイン画像や本文などを変更することで、さらに高い目標金額に継続して挑戦していることをアピールできます。
ネクストゴールを達成した場合に何ができるか?もあわせて本文内に追記しておくことをおすすめします。
残りの掲載期間を有効活用していくためにも、目標金額に早く到達した際はネクストゴールを設定しましょう。
まとめ:まずは見込めそうな支援金額を目標に設定しましょう!
上記3つの視点を踏まえて、いきなり高い目標金額を設定するのではなく、まずは支援が見込めそうな金額を目標として設定することをおすすめします。募集期間内に目標金額に到達した場合、または到達しそうな場合に、次の目標金額となるネクストゴールを設定しましょう。