2014/06/20 00:26
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6月18日(水)
山口くんを差し置いてカメラマンディレクター今井より。どうしても伝えたかったので。

本日は台南で素敵な人に出会えた。
辻真樹さん。プロのオートバイレーサー。

Facebookで辻さんのほうから「良かったら台南で会いますか?」と声をかけてくれた。
たいへん失礼な話ですが、私はオートバイには詳しくなく辻さんの活動履歴を後に知って恐れ入りました。

2006年より台湾を主戦場に変え9年(それ以前は韓国)。
年間20戦〜25戦を戦い続けている。

はじめての交流は辻さんの方からメッセージが数日前に飛んできたところから。

「大変、不躾ですが山口くんには注目しておりまして、気づいた点があります。スチールの写真では純朴であどけない良い表情なのに、動画となるとやや緊張しているのか表情にゆとりがないように感じます。自分自身が走りきるという事だけじゃなく、人に見られている期待されているという自覚と自身が、この旅で育んでいただけたら幸いです」と。

「確かに不躾だ(笑) 誰なんだ?この人…。」が私の第一印象でした。

そう。私たちは山口くんのがんばれ日記を記録しているわけではない。

山口くんというフィルターを通じて台湾人の優しさや、触れ合いなどを記録し、「何か別の形でもいいから、ぼくも私もやってみたいな」そんな風に日本人、台湾人の双方に思って欲しい。それが願いです。

辻さんには、ある意味、見抜かれているかのように指摘され、興味が湧き本日、台南で会う事にしました。

会ってみると、やはり物腰の優しい、しかし一本筋が通ったビジョンをお持ちの人物で、たいへん勉強になりました。

今夜は辻さんと、辻さんの台湾人友達が15人から20人集まっての会食。

辻さんは山口くんにいろいろなアドバイスをしました。山口くんも海外で孤高に闘うプロレーサーのありがたい話に耳を傾けます。

辻さんのアドバイスは、台湾ロケーションのドライビングテクニックとかではありません。

「どこに気づきを感じ、何を持ち帰れば良いか。」

台湾ありがとうと言うだけなら簡単です。すでに数百、数千の日本人がいろんなアクションを起こしているし、被災から3年も経過した今ことさら焼き直す必要もありません。

何を感じ、何を持ち帰れるか?
これが重要なんだなと私自身も痛感し、山口くんも確実にそれを理解したと思います。

この旅でいろんな事を学びました。日程としてはまだ3分の2が残ってきます。

高雄を過ぎれば東海岸。台湾先住民の方々や、大自然に触れて、何を皆様にお伝えできるか?
今まで以上に目を凝らし、耳をすまし、あらゆることを吸収したいと思います。

本日、走行はオフだったので臨時にわたくし今井が筆をとりました。

(写真、黄色のシャツが辻真樹さん)