2011/11/10 16:54
では前回に引き続き、石巻で出会った人のお話をポストします。

石巻で、とある女の子にお会いしました。
その女の子は絵を描くのが大好きで、一緒にお絵描きをしたり、学校の話をして遊んでいました。

でも、周りに人が居なくなった時に小さな声で

「あのね、実はね、私の誕生日は、3月11日なんだ。」

と、つぶやきました。

彼女は、誕生日に何が起こったのか、ぽつりぽつりと話し始めました。

でも、すぐに

「この話はおしまい!だって、みんな暗くなっちゃうんだもん!
そんなの駄目!」

と、とびっきりの笑顔で言いました。

ケーキは食べられなかったけど、おいしいものは食べられたよ!と、私たちに笑って言いました。



その後、しばらくはその女の子の事が頭から離れませんでした。
多分、彼女はそうとう周りの大人に気を使っているのだろうなと思いました。

でもそれは彼女だけでなく、被災地にいる多くの子供たちがそうなのでは無いかなと思います。


何ができるかはわかりませんが、一刻も早い心の復興を願っています。