2011/11/24 22:30
前回のポストに引き続き、今回も思い絵を紹介したいと思います。
これはプロジェクトメンバー山崎が描いた思い絵です。
8月12日。大地震が起こってから5ヶ月というところで、宮城県亘理町のボランティアセンターはその役目を終えていようとしていました。
その日、亘理町のボランティアセンターを訪れた私は、一人の女性にお話しを伺いました。
その方は亘理町に住んでいらっしゃる方で、自宅も被災したにもかかわらず、ボランティアセンターにほぼ毎日のように訪れ、お仕事されている方でした。
「自分も被災をしたけれど、わざわざ遠い土地からやってきて、ボランティアしてくれる人たちをみていると、自分もなにかしなきゃ!という気持ちになる」
ボランティアセンター内は日本各地からの応援メッセージでいっぱい。表にはひまわりの絵と「ありがとうございました」の文字。
この5ヶ月間の多くの人の亘理町への思いがぎゅっと凝縮されているような空間でした。
ボランティアセンターがなくなるということは、需要が少なくなってきた、ということです。
つまりは復旧が進んでいるということ。
当然喜ばしいことなのですが、すこし寂しくも思えました。

その日の夕方、最後のバーベキュー大会にまぜていただいても感じた、亘理町とボランティアの方々のあたたかさ、この土地への愛着。
「このボランティアセンターを描いてほしい」といってくださった方の思いと、私が感じたことをこめて、描いたのがこの思い絵です。

これはその場所にいかなくては、人と触れ合わなければ、描くことのできなかった絵。
まさに『思い絵』だと思っています。