2016/10/31 13:59
米子八幡神社 1300年前に創建の大社

鳥取県米子市の八幡神社は、社記によると養老4(720)年9月創建で、古来より地方の大社として朝廷の崇敬を集め武門武将の信仰も篤く、社殿は鳥取県内有数の大きさです。

スサノオノミコト降臨の鳥髪山(船通山)から流れだす一級河川日野川のほとり、霊峰伯耆大山がよく見える場所にあるのが米子八幡神社です。

氏子さんからの激励に思わず泣きそうに・・・

その米子八幡神社が昨日10月30日に正遷宮を迎えました。

正遷宮祭では、神楽を舞わせていただいたのですが、氏子さんからたくさん声をかけていただきました。

以前から応援していただいているTさんからは、「クラウドファンディングがんばってるね!○番目に支援させてもらいました。応援している」と激励をいただき、思わず感激で泣きそうになりました。

あと半月ほどですが、がんばりたいと思います。

平安時代のものを含む神像群が発見された!

数年前に遷宮の準備で開かずの宝物庫を開けたところ、そこから大量の古文書や神像が見つかったのです。僧形八幡神坐像や女神坐像などが見つかったのですが、鳥取県内の神像は三仏寺宝物館にある女神像と八幡神社の神像群だけです。さらに調査の結果、片膝を立てる神像は全国で十二例ほどしか発見されていない珍しいものであることがわかりました。

1.女神坐像(52.2センチ 平安時代10世紀)
2.女神坐像(33.2センチ 平安時代12世紀) 
3.僧形神坐像(34.8センチ 平安時代12世紀)
4.女神坐像(30.3センチ 平安時代12世紀)
5.男神坐像(29.0センチ 平安時代12世紀)
6.男神坐像(27.7センチ平安時代12世紀)
7.不動明王立像(37.2センチ 平安時代12世紀)
8.女神像(34.8センチ 江戸~明治時代 19世紀)
9.男神立像(54.6センチ 江戸~明治時代 19世紀)
10.神像断片(19.3センチ 年代不詳)
11.神像断片(24.8センチ 年代不詳)
12.童子形立像(24.8センチ 年代不詳)
13.如来坐像(18.0センチ 年代不詳)
14.如来立像(56.8センチ 平安時代)
15.観音菩薩立像(59.6センチ 平安時代)
16.天部立像(38.4センチ 平安時代)
17.菩薩立像(33.2センチ 平安時代)
18.破損仏像(38.2センチ 時期不詳)
19.如来立像(17.0 時期不詳)
20.地蔵菩薩立像(20.6センチ 時期不詳)
21.如来立像(19.5センチ 時期不詳)
22.木彫片(19.8センチ 時期不詳)
23.木彫残片(16.5センチ 時期不詳)

八幡神社正遷宮では、その貴重な神像や棟札などが行列として一般公開されました。また、写真撮影とブログ等での掲載も許可されました。

その時の写真です。


また、今週一週間の間は、大屋根見学会として社殿の周りに組まれた足場に登って、宮板金の匠の技や本殿彫刻などを眼前に見ることができます。

なかなか見られないものが、宮司さんの好意で公開されていますので、是非、見学にいってみてください!