2012/08/02 22:25
さて、記事紹介の第2回は、イランからお隣アフガニスタンへ足を伸ばします。

「えっ、イラン・スーフィズム特集なのに、アフガニスタン?」

はい! アフガニスタンです。
この二つの国は、お隣同士。
アフガニスタン音楽の根底には、楽器にも、詩にも、音楽の構造にも、
イラン発祥の音楽が脈々と根付いています。
Oarがここでアフガニスタンを取り上げなかったら、
「国境知らずの音楽雑誌」の名が廃ります。笑

案内人は、日本人初のアフガニスタン音楽デュオ「ちゃるぱーさ」を主宰する佐藤圭一さん。
ギターに始まり、ウード(中東の弦楽器)やルバーブなど、
数多くの弦楽器を弾きこなされています。

佐藤さんの生演奏を見た人は口々に「かっこよすぎる…!」とおっしゃいます。笑
神業的な手元に目が釘付けです。


ライブもよく開催されています。是非、生でもお楽しみくださいませ!!
デュオのお二人の魅力が全開です。
(ライブ情報は http://rubab.web.fc2.com/chalpasah.htm で。)

さて、そんなイケメン佐藤さんが書き下ろされた本号の記事。
一目見て、編集長(修行中)の身である私もオロオロでした。。。。

「濃すぎる…!」

そう、濃すぎるんです。教科書か本にでもなっちゃいそうな原稿です。

多くの民族が暮らすアフガニスタンの音楽は、
様々に新たな要素を加えられ、塗り替えられ、そして政治的事情で閉じ込められ、
多くの要素が複雑に絡み合ったカタチをしています。
佐藤さんの文章はそれらを丁寧に取り上げ、
芸術音楽、民族音楽、更には大衆音楽まで、
そのルーツやスタイル、演奏家たちの背景、社会、言語までを紐解いてゆきます。

まさに永久保存版! 中東文化ファンならずともマストバイ!!
しかし、如何せん濃過ぎるので、現在編集スタッフたちが校正作業に絶賛苦悩中です。笑


アフガニスタンへの愛が詰まった本記事。
どうぞ、出来上がりをお楽しみに!


2代目編集長 並木麻衣@横浜駅のタリーズコーヒー