2012/08/07 23:22
はじめまして!今号に寄せられた素晴らしい記事の数々に、校正しながらいつも興奮している、編集部の湯浅です。はやくこの興奮を読者のみなさまとも分かち合いたい!ということで、現在、編集部一同、鋭意制作作業中でございます。

さて、このコーナー(?)では、そんな素晴らしい記事たちを毎回少しずつ紹介しているわけですが、これまでイラン、アフガニスタンとまわってきた記事の舞台、今回はさらに東へと足をのばします。

パキスタンとインドにまたがる、肥沃な五河川地帯・パンジャーブ。この地の音楽・文化には、今号の特集である「スーフィズム(イスラーム神秘主義)」の思想が密接に結びついています。そんな大衆化したスーフィー文化に焦点をあてて記事を書いてくださったのは、立教大学および中央大学で教鞭をとっていらっしゃる村山和之先生。村山先生は本雑誌の2号・3号にも寄稿してくださっているので、Oarファンのみなさまにはもうすっかりおなじみかもしれませんね。

今回の記事では、実際にパキスタンで村山先生の訪れたとある聖地をとおして、彼の地の民間伝承の世界へと私たちをいざなってくれます。現地の風が、色が、息遣いが、感じられるような文章です。民間伝承と神秘主義思想が、いったいどのように溶け合い広く一般に浸透しているのか。リズミカルな村山節で味付けされたパンジャーブの悲恋物語も、この機会にぜひご賞味あれ。

ちなみに村山先生は、この他にももう一本、今号に記事を寄せてくださっています。こちらの舞台は、イランと国境線を共有するパキスタンの西方・バローチスターン。同地方の勇壮な詞と音楽について、おなじく旅情ゆたかな文章でつづられています。

どちらの記事も、要必読!発行まで、いましばらくお待ちくださいませ。


編集部 湯浅友絵
※本日は2代目編集長に代わって、スタッフがお届けしました!