2022/05/11 18:46
ご支援者の皆さま


大変お世話になっております。

プロジェクト代表の生方です!


SHATTER - (SHORT.VER) 公開から3日、

皆様お楽しみいただけましたでしょうか?


僅か1分28秒と時間では短いですが、ここには半年近く考察する事でようやく実施できた様々な撮影法や編集技術が詰め込まれています。こうして見ると電車やテレビ、YouTubeで流れている短いCMがどれだけ制作が大変かが少しは伺えるのではないでしょうか。

ここで、

少し今回の映像の拘りを振り返らせていただきたいと思います!

今回の映像で最も拘った要素は二つ

「カメラワーク」「振り付け」

です。


・カメラワーク:

カメラワークにおいては世界的に数少ない撮影法である「カメラをジャグリング道具に取り付けて投げる」というかなり高難度でリスクが高い方法を実施しました!

時間で言うとこの部分

・18秒~20秒

皆さん気づきましたか?

そして時間はナントたったの2秒・・!

桔梗ブラザーズの定番プロップである「クラブ」に小型カメラをマウントで密着固定し、そのままそれを付けた状態で投げ→キャッチしたところで次のシーンと切り替える

当然キャッチし損ねればカメラごと地面に落下し、落ち方次第ではカメラも破損してしまいます・・!

加えてカメラが付いている分、一本だけ重心もバランス加減も他と大幅に異なってくる

事前の練習もさることながら、本番も20回ぐらいテスト投げをして最も良いシーンを選抜しました!

これを実施した映像はあのシルク・ドゥ・ソレイュでも極めてレアと言えます。


・振り付け:

次にこだわった要素は最後のシーン

・44秒~1分17秒

ここのシーン、実はノーカットなんです・・!

つまり、一回の撮影で最初から最後まで完全に通しで撮影したシーン

ノーカットシーンの最大の難点はなんと言ってもミス、1つでもあれば全てを撮り直さなければいけない事・・!

これは舞台本番の感覚に似ていますが、撮影後半になってくれば疲労も蓄積され集中力も底がつき、些細な事でミスがおきやすく易くなります。

また、

ここでは誰がどの位置で、どのタイミングで技をやるかもかなり正確に調整しており、

スローモーショーンで撮っている為音はミュート化していますが、実際は私がカメラを回しながらそれぞれのタイミングに合わせて掛け声を出しています。

そして、

シーンの一番最後ではPESTRiCAと天平を中央に、桔梗ブラザーズが左右に、そして配置したクラブが窓ガラスに反射する事で二重に投影されるように、これも全て準備と当日の段取りによって実施できた事

つまり、このシーンは

「振り付け」と「カメラワーク」の両方が組み合わさって初めて完成するシーン!


私もJVもPESTRiCAも、「クラブカメラ取り付けのシーン」の次に最も緊張し消耗したシーンでした・・・!

特に、

桔梗ブラザーズのお二人には息の合った二人ならではの大技とも言える「飛び越えてクラブをキャッチ」をやっていただいたので、体力的にも中々しんどかったに違いありません。

しかし、

映像の鳳でもあるラストシーン、ここで大技を入れないでいついれる?

その全てを通しで綺麗に画角に収められるか?

私の映像クリエイターとしての技量が一番求められたシーンでした。

実際本番では4回撮り直しをし、その中で最も良いシーンを選抜させていただきました!


・最後に:

如何でしたでしょうか?

正直に申し上げますと、これは全体における拘りとそれに伴う苦労のホンの一端に過ぎませんが、撮影現場に来れなかった皆様に実際の現場の感覚を少しでも知っていただければと思い、共有させていただきました!

個人的に悪天候と言った大きなハプニングがあった中、やれる限りの事はやり、自分の中でも誇りに思える映像が創れたと言い切れる自信があります。

ただ、

野外撮影が実施できなかった以上、東京タワーの外観を入れたシーンを撮る事ができなかった

東京タワーだからこそ創れる映像として一秒一句構成を考えていた身としては、言うまでもなく私の中には口惜しさがあります。


二回目の撮影をどうするか?

正直、二度目の東京タワー撮影を実施する事は容易ではありません。


予算、スケジュール、構成の微調整や組み直し、

どれをとっても今すぐやり直しができる状態ではない。


これだけの規模を実施するには相応の準備を整える必要性があります、そして大舞台にふさわしい映像に臨んでいるからこそ、雑に終わる事だけは私の責として絶対にないように務める所存です。

今後どういった形で「ロングバージョン」に臨んでいくか

まずは、今回仕上げた「ショートバージョン」をフレッシュな状態でしっかり振り返るところから始めていこうと思います。

そこから次のステップが必ず見えて来るでしょう。

どうかその時に改めてご報告させていただくという事で、ご支援者の皆さまにはご理解いただければ幸いでございます。


どうぞよろしくお願い申し上げます。


生方洋佑