2016/07/14 00:44

7/11はラジオ生放送でした!次回生放送は7/25(月)です。

ゲストに「fla-fula」さんをお迎えします。CDとコミケ参加の宣伝ため、八王子からお越しいただきます。

さて、ライブによく来てくれるお客様、支援を考えてくれているという方々からご質問がありましたので、こちらに書かせて頂きます。

「支援で集まったお金は、何に使われるのでしょうか?」

プロジェクトページには、資金の使い道として以下のように記載しています。

 

▼資金の使い道

音源制作

映像制作

全国ツアー資金

各種イベント資金

 

今回は、この詳しい内訳について書いていこうと思います。

▼音源制作

今回の音源ですが、レコーディングは自分のスタジオで実施します。スタジオは、7/2に床・壁・天井等構造の設置が完了(まだドア部分が完成していない)しており、仮録を進めているところです。つまりレコーディングにかかる費用は0円です。

レコーディング機材やソフトへの投資・防音室の資材・工事の人件費などについては、こちらで持ち出しで行いました。今後の仕事のこと、プロジェクト後の活動のことも考えて、レコーディングスタジオが必要と判断したからこその投資です。

このスタジオは、地元の若いミュージシャンやこれから楽器をはじめたいと考えている人たちに、練習やレッスンなどに使ってもらいたいと思い設立しました。

アレンジについては、栃木県足利市で一緒に仕事をしているミュージシャンの「翔」にお願いしています。主にサポートギタリスト・作曲・編曲等の仕事をしており、地元足利市ではエレキギターの講師などもしています。

編曲の仕事をプロの方に通常依頼すると、安くても1曲あたりおよそ15000円〜の費用がかかります。今回収録曲が4曲なので、そこで最低60000円〜、トラック数(使用音源の数)が増えれば値段も上がります。また、生楽器の演奏などを加えると、その人件費、ギャラなども発生します。

また、レコーディングした音源をCDにするためには、データをプレス業者に納品し、音楽CDにしなければなりません。プレスは安く見積もってもだいたい3000枚で23万円程度(一般的なCDケースでの出荷)、今回は「桐生織(絹織物)」を使用した布製の特殊ジャケットでの依頼になるため、CDプレスとジャケット制作で60万円を超えます。

▼映像制作

今回、映像関係についてはウルフラットの「進藤キーチ」氏に制作を依頼しています。「水と魚」の世界観を描いたショートムービーを撮影・制作するために、たくさんの人・物・そして場所代などがかかってきます。具体的には、

脚本・監督

カメラマン

編集、照明

音声

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キャスト

エキストラ

これら全員の管理とギャラの支払い、機材レンタル費、ロケ地の選定、場合によっては貸与代、そしてスタッフキャストのお弁当などでお金がかかります。おそらく撮影は一日では終わりませんので、数日間の経費がかかります。

この映像作品にどれくらいの金額がかかるのか、まだ計画段階で詳しい金額が定まっておりませんが、だいたい40万円程度の予算で計画を進めています。

▼全国ツアー資金

今回のプロジェクトで桐生織をジャケットに使用したCDを提げてのツアーを計画しています。

ツアーは全国規模を考えています。「水と魚」そして群馬県桐生市の伝統工芸「桐生織」を、より広い地域の方に知ってもらうためです。

ツアー資金については、ある程度持ち出しをする前提でプロジェクトの目標金額を設定しています。ただ最低限の交通費、宿泊費だけでもこちらのプロジェクトでご支援頂けたらと思います。

▼各種イベント資金

今回のプロジェクトに伴い、様々なイベントを計画しています。具体的には、リターンにあります限定イベントをはじめ、上映会・トークショー・ライブイベントなどです。これらにも場所代、人件費、準備費用などがかかります。こちらはある程度持ち出しを前提とした計画で進めています。

 

以上のように、このプロジェクトにはたくさんの人がかかわり、進めています。

 

▼なぜ「水と魚project.」でなければいけなかったのか?

この「水と魚project.」は、自分が抱いたひとつの疑問からはじまったものです。

今まで計3枚のミニアルバム、1枚のフルアルバムをリリースしてきましたが、今回新作をリリースするにあたり、ひとつ疑問を持ちました。

「CDをリリースする意味とは」

今、音楽を聴く媒体は、CD以外にもたくさん登場してきました。具体的には、iTunesなどデータでの配信、最近ではアナログレコードが再度注目されたり、カセットテープを販売するミュージシャンも現れました。このような音楽シーンの流れや自分を取り巻く環境の中で、「CDでなければならない意味とは」と考えるようになりました。CDでなければできないこと、CDのメリットとデメリット、そしてその魅力と、自分がCDにこだわる意味など、この1年間、常に考えていました。

もうひとつ、疑問がありました。

「CDケースは、既存のものでなければいけないのか?」

通常、CDのケースはプラスチック製の「ジュエルケース」「スリムケース」「マキシケース」または「紙製ジャケット」などが主流で、流通盤はほぼこの形でリリースされています。CDのケースには、単に「ケース」という用途としての価値以外に、「芸術(アート)」という価値が付加されています。そういう面でも、既存のプラスチック製以外に面白いアイデアはないか?芸術(アート)として新しい価値を吹き込むことはできないか、とずっと考えていました。

なんどもなんども、アイデアを出してはボツにし、CDという媒体について考えました。いいアイデアが浮かばなければ正直、「CD以外でのリリース」も本気で考えていました。

今回、桐生市の繊維関係・縫製関係に携わる方にご指導・ご協力いただき、このプロジェクトが現実になろうとしています。自分のアイデアや力だけでは、このプロジェクトを立ち上げることすらできなかったと思います。

このプロジェクトが、CDという媒体について考えるきっかけになればと思います。