【クラファンレポート】「あとひとつ」の涙から掴んだ夢の舞台――36年目にして初の全国大会、小学生バレー部・最後の挑戦

「挫折を乗り越え、クラウドファンディングで実現した全国への道。88人の支援者が叶えた小学生たちの最後の挑戦」―長野県上田市の小学生バレーボールクラブ「塩田VBC」が、創設36年目にして初めての全国大会出場権を獲得しました。中学進学後はバラバラになる6年生たちの夢を叶えるため、クラウドファンディングに挑戦した保護者の金井さんに、その舞台裏と成果について語っていただきました。

チーム初の全国大会出場!6年生最後の夢の舞台への応援をよろしくお願いいたします!のアイキャッチ画像
プロジェクトページ:https://camp-fire.jp/projects/819255/view         

プロジェクトオーナー紹介

セゾンフットボールクラブ・今村 公治 GM     
塩田VBC保護者・金井 唯さん
長野県上田市で活動する小学生バレーボールクラブ「塩田VBC」の選手の保護者。チーム創設36年目で初の全国大会出場が決まった際、遠征費用調達のためクラウドファンディングを企画・実施。

36年の歴史に刻む、待望の全国大会出場権 

― 塩田VBCの歴史と、今回の全国大会出場の意義について教えてください。

金井さん: 私たちの塩田VBCは長野県上田市で活動する小学生バレーボールクラブで、創設から36年の歴史があります。現在は男女合わせて50名ほどの団員がいて活気あるチームなんですが、数年前は状況がまったく違いました。息子が2年生になった頃は男子11人・女子7人と人数ギリギリで、チームの存続すら危ぶまれる状況でした。それが今では男子15人・女子35人まで増えて、SNSでの発信や体験会の開催などの努力が実を結んだんです。

今回の6年生メンバーは、小学校1年生から継続してきた子や、所属していたチームが解体して転入してきた子など、様々な経緯で集まった6人です。このメンバーで「T-FIVE CUP2024北信越大会」で準優勝し、チーム創設以来初めての全国大会出場権を獲得しました!

全国大会は6年生たちにとって、小学生バレーボールの最後の舞台になります。彼らはそれぞれ違う小学校から集まっていて、中学進学後はバラバラになります。このメンバーでチームとして戦えるのは、全国大会が行われる3月9日が最後なんです。だからこそ、「最高の笑顔で全力バレーボールをしたい」という思いが強かったのです。

塩田VBCの歴史と、今回の全国大会出場の意義について教えてください。のイメージ写真

全国への夢と、クラウドファンディングという新たな挑戦 

―クラウドファンディングに挑戦したきっかけを教えてください

金井さん:
クラウドファンディングに挑戦したきっかけは、12月20日の「T-FIVE CUP」北信越大会で準優勝し、全国大会に行けることになったことです。全国大会の会場が宮城県で、長野県からはかなり遠いんです。監督から「クラウドファンディングをやってみたらどうか」と提案がありました。

正直、私自身はクラウドファンディングについて「聞いたことがある」程度の知識しかなく、何からやればいいのか、すべてが不安でした。12月20日に「やろう」と決まってから1月10日の開始まで、準備期間が本当に短かったんですが、CAMPFIREの担当者に助けられました。何からはじめたらいいかも教えてもらい、参考事例も送ってもらいました。レスポンスも早くて、わからないことを色々教えてもらえたおかげですぐに始められました。

全国への夢と、クラウドファンディングという新たな挑戦 のイメージ画像

挫折の涙と、叶わなかった最初の全国への夢

― 全国大会を目指す過程で、最も大きな試練はどんなことでしたか?

金井さん: 最大の試練は、本命だった「全日本バレーボール小学生大会 長野県大会」での敗退でした。準優勝までは行ったものの、勝ち切ることができず、メンバーみんなの一番の目標だった全国大会への夢が絶たれてしまったんです。

子どもたちは沢山泣きました。「何が足りなかったんだろう?」「あの時のサーブ1本が...」「あの時のミス一つが...」と、「あとひとつ」に手が届かなかった悔しさで、なかなか立ち直ることができませんでした。メンバーたちの苦しみは痛いほど私たち保護者に伝わり、どう声をかけていいのか、どう励ませばいいのか、本当に悩みました。

その後も苦しい時期が続きましたが、「T-FIVE CUP2024 北信越大会」の当選通知メールが届いたんです。これは元日本代表の山本隆弘さんが主催する大会で、6年生最後の大会が延長されることになりました。これはもう一度チャンスをもらえた奇跡のように感じました。

挫折の涙と、叶わなかった最初の全国への夢のアイキャッチ画像  挫折の涙と、叶わなかった最初の全国への夢のアイキャッチ画像

アクシデント続きの北信越大会と、クラウドファンディングの成功

― 北信越大会とクラウドファンディングの結果はいかがでしたか?

金井さん: 「T-FIVE CUP2024 北信越大会」では、メンバーの体調不良やエースの負傷など、アクシデントが続きました。それでも子どもたちは最後まで諦めず、持てる力を出し切りました。結果として準優勝し、全国大会への出場権を獲得できたんです。この時の喜びは、本当に言葉では表せないものでした。

クラウドファンディングでは、おかげさまで目標金額の45万円を超えるご支援をいただくことができました! 88名もの方々が応援してくださり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。特に10,000円のリターン(メンバー直筆のメッセージカード)を選んでくださった方が24名もいらっしゃったことに驚きました。

目標達成の知らせを子どもたちに伝えた時の喜びの表情は忘れられません。「こんなにたくさんの人が応援してくれているんだ!」と、責任と嬉しさが入り混じった表情をしていました。

SNSの活用も積極的に行いました。インスタグラムを通じて、練習試合でお世話になっているチームが支援してくれたり、拡散してくれたり、応援メッセージをもらったりしました。驚いたのは、会ったことのないチーム、岡山や香川のチームからも応援をいただいたことです。周囲との絆を再確認できたことは、このプロジェクトの大きな財産になりました。

北信越大会とクラウドファンディングの結果はいかがでしたかのアイキャッチ画像


― 実際の全国大会はいかがでしたか? その経験から得たものを教えてください。

金井さん: 全国大会は、目標としていた決勝トーナメント参加は果たせなかったのですが、2日目は一勝をあげる事ができました。全国大会で一勝できたことは本当に大きな喜びでした。会場の雰囲気は県大会とはまったく違い、高校バレーの「春高」のような熱気でした。

特にこの全国大会が行われた「カメイアリーナ」は、アニメ「ハイキュー!!」の聖地として知られていて、2025年5月から改修工事に入るため、改修前に見られる最後の機会でもありました。子どもたちにとっても、私たち大人にとっても一生の思い出になる大会でした。

最後にメッセージとしては、迷っている方には一歩踏み出してほしいということです。私たちも不安だらけでしたが、CAMPFIREの担当者の方に相談しながら進めることができました。チャレンジすることで得られるものはとても大きいと実感しています。

実際の全国大会はいかがでしたか? その経験から得たものを教えてください。のアイキャッチ画像


金井さんのストーリーは、「挫折を乗り越え、諦めなければ夢は叶う」という普遍的なメッセージを教えてくれます。塩田VBCの6年生たちは「あとひとつ」の涙を乗り越え、最後のチャンスをつかみ取りました。そして、クラウドファンディングという新たな挑戦を通じて、88人もの支援者と出会い、目標を上回る支援を集めることに成功しました。


「子どもたちのために」という思いが多くの人の心を動かし、クラウドファンディングが単なる資金集めを超えた絆を生み出した事例です。あなたの団体も、挑戦する勇気を持つことで、新たな可能性を見つけられるかもしれません。CAMPFIREは、そんなあなたの挑戦を全力でサポートします。

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