プロジェクトオーナー関連リンク
●公式HP|https://pablos.co.jp/
●プロジェクトページ:https://camp-fire.jp/projects/848752/viewマーケティングの巨匠が見た「葬式状態」の日本
―神田さんは累計400万部のベストセラー著者で、マーケティング界に多大な影響を与えてこられましたが、なぜ今回「UN'LOCK JAPAN」という教育プロジェクトを立ち上げようと思われたのでしょうか?
神田さん:私が見ている日本の現状は、正直に言えば「葬式状態」なんです。職場では無色透明で声を上げられない。波風を立てずに卒なく振る舞う。これが何かというと、日本の未来の葬式への参列なんですよ。
でも、まだ終わっていないんです。私たちには「終わらせない問い」がある。「なんでだろう?」「このままでいいのか?」「もっとできることがあるんじゃないか?」という問いです。この問いに答えはいりません。大事なのは、その問いを封じ込めずに表に出すこと。その瞬間、声が戻ってくる。色が戻ってくる。
私たちの大きな未来が再び動き出し、”問い”を解き放つためのプロジェクトが「UN'LOCK JAPAN」なんです。
―プロジェクトの構想に至った背景について、もう少し詳しく教えていただけますか?
神田さん:AI時代に入り、「答え」は1円の価値にもならなくなりました。むしろ価値を生むのは「問い」そのものなんです。問いがあるからこそ人は考え、動き、未知の可能性が切り拓かれていく。
ところが、日本全国の学校現場で「探究学習」という形で実装・実践がスタートしているにもかかわらず、子どもたちが生み出した価値ある問いが、学期の終わりとともに記録もなく忘れられてしまっている。これは未来を生み出す源泉が静かに失われているということなんです。
私はマーケティングの世界を牽引してきた経験から、「問いの力は本当にバカにならない」と強く感じています。ビジネスであれ教育であれ、常識を覆すブレイクスルーはいつだって「なんでだろう?」という素朴な疑問から生まれてきたんです。だから、「問いを育むインフラ」を整えたいと考えました。
“問い”を社会とつなぐ仕組みを、デジタル図書館PABLOSを通じて全国に実装しています。教育現場と企業・自治体をつなぎ、次のイノベーションを生み出す“問いの経済圏”づくりを進めています。

マーケティングの第一人者が教育変革に全力投球する理由
―神田さんの教育分野における取り組みについて教えていただけますか?
神田さん:実は私はマーケティングと同じくらい、教育分野にも力を入れてきました。フォトリーディング、マインドマップ、ジーニアスコードといった思考ツールを日本に導入し普及させ、さらにフューチャーマッピングという未来をつくる思考ツールも開発しました。
これまで官公庁、大手企業、老舗企業、スタートアップ、中小企業、フリーランスなど、ありとあらゆる人たちが、私が海外から持ち込んだり開発したメソドロジーを駆使して現代に活躍しています。

―このプロジェクト「UN'LOCK JAPAN」の核心となる考え方と目指す未来について教えてください
神田さん:「UN'LOCK JAPAN」という名前には「日本を解放する」「日本人の心の鍵を外す」という意味を込めました。そのツールとなるのが先ほどからお伝えしている”問い”なんです。
このプロジェクトでは、メタバース美術館を舞台に、誰もが自由に発信できる仕組みをつくり、世界のステージでその成果を披露しようとしています。問いは必ずしも大きなテーマである必要はなく、人から与えられた答えに安易に飛びつくのではなく、「なぜ?」「どうして?」と首をかしげることから世界は変わり始める。
目指す未来は、問いを守り、問いを育み、問いを社会に届けるプロセスによって、日本全体のエネルギーを呼び覚ますこと。そして私たち一人ひとりの人生もきっと今より彩り豊かになるでしょう。黙って衰退に向かうにはまだ早い。ここから再スタートする道は確かにあるんです。

1億1千万円超の支援を集めた「問い」の可能性
―クラウドファンディングでは目標金額の20倍以上となる1億1千万円以上の支援を集められました。これほどの支援が集まったことについて、どのように感じていますか?
神田さん:5月26日からスタートしたプロジェクトが、オープン初日に当初目標の500万円を達成し、その後当初の20倍以上となる1億1千万円ものご支援を賜ることとなりました。これはひとえに我々のプロジェクトに共感くださった方たちからのお気持ちと期待だと受け取っています。
クラウドファンディング案件としてはかなり大風呂敷を広げた印象があるかもしれません。相当な巨額の目標ではありますが、本プロジェクトが指向する大目標は日本の教育への大きな提言となるようなムーブメントづくりです。
現時点では果てしなく大きな構想ではありますが、現実的な各ステップごとに設定したストレッチゴールと、それを達成した際の資金用途についても明確に設定しています。皆さんの期待に応えるべく、しっかりと取り組んでいきたいと思います。
―プロジェクト実施にあたり、どのような課題や困難に直面されていますか?
神田さん:今回、プロジェクト実施においては、CAMPFIRE公式キュレーションパートナーである原田翔太さん、そして原田翔太さん率いるチームUN’LOCKの仲間たちにご協力をいただきました。その点、クラウドファンディングを実施すること自体は非常に楽しく進められたと感じています。心より感謝いたします。
今後の課題としては「教育」という領域の保守性と、既存のシステムへの新たな提案の難しさですね。どんなに素晴らしいアイデアでも、従来の教育システムに組み込むには様々なハードルがあります。
もう一つの難しさは、「問い」という目に見えない価値をどう可視化し、社会に認知してもらうかということ。「問いの力」を説明するのは簡単ではありません。クラウドファンディングで多くの支援をいただけたのは心強いですが、この考え方を広く社会に浸透させるには、まだまだ時間がかかるでしょう。
そして技術面での課題もあります。メタバース美術館は現時点ではWindows・iOSから入場可能です。Meta Quest等の環境は開発中で、アクセスが集中した場合のログイン人数や操作速度の制限など、まだまだ解決すべき技術的な問題があります。
子どもたちの「問い」が企業と社会を動かす瞬間
―具体的にどのような形で子どもたちの「問い」が社会に影響を与えているのか、実例を教えていただけますか?
神田さん:素晴らしい実例があります。あるとき、コニカミノルタのDXチームが学校の授業で「100年後の印刷って、どうなってるの?」という問いを投げかけたんです。すると10歳の少女が「笑顔が見える印刷ってあったらいいな。だって、ママが笑えば、パパも笑う。パパが笑えば、みんなが笑顔になるから」と答えたんです。
その言葉に企業の担当者は思わず息をのみました。「これは印刷の意味そのものを再発明する視点かもしれない」と。たったひとつの「なんでだろう?」が、企業パーパスの刷新や、次の30年をつくる事業の「火種」になりはじめたのです。
このような子どもたちの純粋な問いが、ビジネスの世界だけでなく、社会全体の見方を変える可能性を秘めています。小さな問いが企業を動かし、世界を少しずつ変えていくんです。こうした企業との共創プログラムは、『探究アウトリーチプログラム』として展開中です。
メタバース美術館 ── Web3.0時代の“探究×表現×社会”をつなぐ場
―「メタバース美術館」を含めたWeb3.0を活用した探究学習支援の取り組みについてもう少し詳しく教えてください。
神田さん:我々は、デジタル図書館PABLOS、そしてPABLOSメタバース美術館を通じて、 子どもたちの「問い」や「探究」の成果を社会につなぐ―― “次世代の学びのプラットフォーム”を提供しています。メタバース・AI・NFTといったWeb3.0技術を活用し、子どもたちの探究教育を“社会とつなげる”新しい学びの形を実現しています。
どんな状況にいる子どもでも、自由に想いを表現し、社会とつながるきっかけを生み出す──。そんな想いから、小児科医・教育学研究者・NPO代表らによる「チームWonderMeta」と主催で、長期にわたり医療的ケアや治療を必要とする小児慢性特定疾病の子どもたちを対象にしたアート展示企画「WonderMeta×PABLOS美術館」を2025年9月に実施しました。
子どもたちが描いた絵がメタバース空間に展示され、来館者(アバター)から「すごいね」「感動したよ」と声が届く。その瞬間、彼らは“自分の想いが社会に届いた”ことを実感します。
また本企画では、子どもたちの自由な発想を称える「パブロス賞」を設け、9歳の男の子の作品「ひよこばら」が受賞。医療と教育、そしてテクノロジーを横断するこの取り組みは、子どもたちが社会とつながり、社会に向けて自身の想いを表現できる可能性の拡がりを示しています。
万博会場から広がる、全国の“探究の輪”
神田さん:2025年7月18日、大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」プログラムの共創パートナーとして、「TEAM EXPOパビリオン」にて 「共創チャレンジ」の一環として、全国の小・中・高・大学・教育委員会の6団体が探究リンクプロジェクトの成果発表を実施しました。
同日にその探究学習の成果を発表する 「探究リンクカップ表彰式~問いでつながる未来への対話」を開催しました。その記念レセプションでは、PABLOSメタバース美術館でも同時展示を実施。 探究の成果をリアルとデジタルの両面から社会に発信することで、世代や地域を超えた対話が生まれました。
さらに、発表を行った朝日塾小学校探究科チームは、万博最終日に博覧会協会主催の「TEAM EXPO 2025 MEETING」にて、「みんなで選ぶ!TEAM EXPOアワード」で『学校賞』を受賞されました。
教育×アート×テクノロジーによる社会共創のモデルが、今、全国へと広がっています。

問いが生み出す日本再生のロードマップ
―最後に、このプロジェクトが成功した先にある日本の未来像について、お聞かせいただけますか?
神田さん:私が思い描く未来の日本は、一人ひとりが自分の「問い」に誇りを持ち、それを社会に解き放つことで互いに刺激し合う社会です。そこでは子どもたちの純粋な問いが大人たちの固定観念を揺さぶり、大人たちの経験に裏打ちされた問いが子どもたちの可能性を広げる。
この循環が日本全体に広がれば、企業は新たなイノベーションの源泉を得て、学校は「答え」を教える場所から「問い」を育む場所へと変わり、社会全体のエネルギーが呼び覚まされると確信しています。
問いで、つながる。問いで、変わる。問いで、ひらく。あなたの問いが誰かの人生を変え、誰かの問いがあなたの才能を目覚めさせるかもしれません。すべては「なんでだろう?」というつぶやきから始まります。どうかその問いを失わないでほしい。
一緒に未来を解き放ちましょう。それが日本の再生につながると、私は強く信じています。
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