本気で挑戦するプロジェクトオーナーの背中を押し続けて。CAMPFIREパートナー株式会社R-pro岡本ナオト氏。

「RPRO CROWD FUNDING」という名前で名古屋を中心に活動している株式会社R-pro岡本氏。現在は名古屋に限らず全国各地域でチャレンジするプロジェクトオーナー様をサポートし、2024年4月末日現在、200を超えるプロジェクトと、2億5000万円ほどの流通額、そしてのべ26000名を超える支援者を輩出。本記事は岡本氏自身によるパートナー活動紹介記事です。

CAMPFIREパートナー 株式会社R-pro岡本ナオト

こんにちは!RPRO CROWD FUNDING(株式会社R-pro)の岡本ナオトです。僕がCAMPFIREの公式パートナーになったのは2017年のことでした。最初は僕の会社のまちづくり事業部の一つのメニューとして最適なのでは?と思ったのがきっかけです。

つまり、クラウドファンディングをやってみようという人は、必ず何かにチャレンジをする人なわけで、そういった人たちをサポートし、具体的に背中を押すことは「=まちづくり」なのでは?と思ったわけです。

思い立ったが吉日。早速旧twitterでパートナーに興味があることを呟いたら、関係者から連絡をいただきアレよアレよという間に公式のパートナーとなることができたのです。

今では「RPRO CROWD FUNDING」という名前で名古屋を中心に活動していますが、オンラインでサポートできるようになった昨今、全国のチャレンジする皆さんと関わらせていただいており、2024年4月末日現在、200を超えるプロジェクトと、2億5000万円ほどの流通額、そしてのべ26000名を超える支援者を輩出することができました。

引用:https://rprocf.com/

ご両親が葡萄を育てていた畑をストリートのバスケットコートに

プロジェクト名:ジャパニーズ・フィールド・オブ・ドリームス!
募集期間:2020年3月30日~2020年5月27日(59日間) 
調達金額:12,763,555円 
支援者数:1379人 
プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/245102

ナゴヤではラジオDJ、プロバスケットボールクラブのアリーナDJとして有名な小林拓一郎さん、通称「コバタク」さん。実家の愛知県豊川市にある葡萄畑が、お父さんが突然亡くなられたことにより、思い出の詰まったその土地を売却することになったそうです。

しかし、コバタクさんのかねてからの夢であった「子どもたちが自由に使えるストリートバスケットコートを作りたい!」という想いが再燃し、その土地を受け継いだところからこのプロジェクトの物語は始まっています。そしてつけられた名前が「Grape Park Court (グレープ・パーク・コート)」ご両親からのバトンを引き継いだ、素敵なネーミングだと感じました。

写真:コバタクさんとお母様

・・・とは言え前途多難!本当に完成するのだろうか!?

考えてみてください。誰でも無料で使えるコートを作るということは、公園を作るようなもの。民間が、というよりコバタクさんという個人が公園を作るわけです。一筋縄にはいきません。「資金」の目処をたてなくてはいけない、整地してコートを建設しなくてはならない、土地の用途変更も必要!などなど、「本当にできるのだろうか・・・!?」と並走しながらハラハラしていました。

しかし、僕のハラハラ感はあっという間に払拭されるのです。なぜなら、コバタクさんには「やりきる覚悟」が最初から固まっていたからでした。自分が借金してでもやる。やり切るという熱意が僕に伝わり、できるのだろうかとハラハラしていた自分を後悔し、コバタクさんに対して申し訳ない気持ちになったことを覚えています。


そしてそれは僕だけではありません。その覚悟は徐々に周りに伝わっていき、整地作業を手伝う人は回を追うごとに増え、ついには重機で作業をしてくれる方も現れたそうです。
どんどん仲間が増えていく様子から、コバタクさんは「このプロジェクトは必ず成功する」と思うことができたそうです。

写真:葡萄畑を整地する作業に集まってくれたコバタクさんの仲間のみなさま

私たちRPRO CROWD FUNDINGはこのプロジェクトで
  • キックオフミーティング
  • チャットでの質問・相談
  • テキスト本文添削
  • リターン内容のアドバイス
  • メイン画像等の作成アドバイス
  • プロジェクトスタート後のプロモーションアドバイス
等のサポートを行わせていただきました。

最終的には、まるで個人blogのような書き振りの熱いプロジェクトページが完成し、無事に公開。目標の2000万円には届きませんでしたが、総額12,763,555円、支援者数1,379名という素晴らしい結果を残されたのでした。

カフェが併設されたストリートバスケットコートは地元のランドマークに

完成後、僕もコートにお邪魔させて頂いたのですが、まさに「グレープ」の名の通り、綺麗な紫のバスケットコートが印象的で、素晴らしい環境が出来上がっていました。(僕もバスケが好きなので、少し遊ばせていただきました。ちなみに得意なプレーはスリーポイントシュートです!)

コバタクさんにお伺いすると、大きなリスクを取って始められていますので大変な状況は続いているそうですが、今ではプロのバスケットボール選手も訪れたり、普段は子どもたちの笑顔あふれる場所となっているとのことでした。

また、このプロジェクトは非常にクラウドファンディングを有効活用してくださっていて、日常的には「CAMPFIREコミュニティ」というオンラインサロンを活用し、活動資金を獲得している他、メンテナンス費用に関しても毎年クラウドファンディングで資金調達されていて、新しい支援者も獲得していらっしゃるのが素晴らしいと思うポイントです。中々ここまで継続的に有効活用している事例はないのではないでしょうか?

コミュニティ名:グレパーオンラインサロン
メンバー:48名
月額会員費:1000円/月
プロジェクトURL:https://community.camp-fire.jp/projects/view/306874
プロジェクト名:日常に溶け込んだ「居場所」としての『グレープパークコート』を応援してください!
募集期間:2023年8月17日~2023年8月28日(12日間) 
調達金額:2,028,500円 
支援者数:145人 
プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/693809

今回、この記事を書くにあたってコバタクさんご本人からもメッセージをいただきましたので、
下記ご覧ください。

ーーーーーー
「子供たちが自由に使えるバスケットコートを作りたい」

そんな途方もない夢をもったのも、自分がバスケットに救われた人間だったからです。


バスケットをやっていなかったら留学もしていないし、留学もしていなかったら、間違いなく今のラジオDJ&バスケットのアリーナMCの仕事もしていませんでした。グレープパークコート(以下グレパー)は僕のバスケットへの恩返しです。

そして、プロジェクトが進めば進むほど、バスケットとは関係無い地元の人たちからの応援もたくさんいただくようになり、ああ、これは地元、豊川市への恩返しでもあるんだなと思うようになりました。

今もたくさんの地元の子供たちが学校終わった後や、週末に遊びにきてくれます。


そして、そんな子供たちが健全にバスケットを楽しめる場所を支えるのが、僕ら大人の役割だと思っています。クラウドファンディングを今も毎年やらせてもらっているのは、僕らの想いを知ってもらい、共感してくれる仲間を増やすためでもあります。


支える大人が多いのはとっても良いこと。


そして、今、グレパーで汗を流してバスケットを楽しんでいる子たちは、思いっきりこの環境を享受してもらいたいです。そして、彼らが大人になった時に、グレパーにではなくて良いから、彼らが受け取ったバトンをむた次の世代に渡していって欲しいなって願っています。


小林拓一郎

ーーーーーー



有名だから応援されるのではなく、本気だったから応援される

冒頭でご紹介した通り、コバタクさんはラジオDJもされていますし、プロバスケットボールクラブのアリーナMCを務めていらっしゃいます。それを見て「有名だから応援されるんでしょ」と思ったり、発言したりする方もいらっしゃるかと思います。

それに対する僕の回答としては、「ある意味正解だけれど、そんな甘いものじゃない。」です。

実はコバタクさん、最初にあるクラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げた時、50万円の目標金額をやっとの思いで達成された過去をお持ちです。正直僕は「コバタクさんなら楽勝だろう」と思っていました。

でも実際は違ったのです。やはり、プロジェクト自体に対する思い入れやご本人の熱量など、「本気かどうか」がやっぱり伝わるのだろうな、と。(※もちろんその時も片手間でやられたわけではないのですが相対的な話です。)

コバタクさんはそれに気づいたのか、プロジェクトの文章を以降「blog風」に書かれています。その方がご本人の本気度が伝わると感じたからだそうです。賛否両論あると思いますが、本人の気持ちが乗るのが一番。僕もサポートする過程でそれに賛成しました。それが功を奏したのか、プロジェクトはとても良い結果を得ることとなりました。僕自身、その後様々なプロジェクトをサポートさせてもらっていますが、「型にハマらなくてもいいんだ」という発想を与えてくれた、大変勉強になった事例の一つです。

写真:とある現場でご一緒した時の岡本ナオトとコバタクさん

これからクラウドファンディングにチャレンジしたいとお考えの皆さんへ

クラウドファンディングは「簡単ではない」とも言えますし、逆に「簡単」とも言えると思います。前者は誤解を恐れず言えば「適当にやって応援されるわけない」という意味で、後者は「誰でもチャレンジできる仕組み」だとう意味です。

前述の通り、一番大切なのはチャレンジしようとしているあなたの「本気度」だと僕は思います。なぜなら、僕はノウハウを提供したり、並走して励ますことはできますが、「本気度」を上げることはできないと考えるからです。その熱量だけはご自身で高めていただければ嬉しいです。

わからないことがあって不安かもしれません。そんなみなさんをサポートするために僕たちのようなパートナーが存在しています。本当にひとつひとつのチャレンジは尊いと感じています。どんな結果でも、きっと今までとは景色が変わるはずです。

金額の大小に関わらずサポートさせていただきますので、「やってみよう!」の気持ちで一歩踏み出し、ぜひどんどんチャレンジしていきましょう!


RPRO CROWD FUNDING / 株式会社R-pro
代表 岡本 ナオト
引用:https://rpro4dp.com/
1977年、神奈川県大和市生まれ。高校までプロ野球選手を目指すが挫折。部室の片隅に書いてあった落書き、「人生のレギュラーになれ!」が今でも座右の銘。

株式会社R-proでは「明日が少し、優しい世界になるように」というPolicyを掲げ、社会課題の解決・改善を目的とし、デザイン・ボウサイ・マチヅクリ・スポーツ・クラウドファンディングの5つの事業に取りくむ。

2019年に廃校をインキュベーション施設にリノベーションした「なごのキャンパス」の運営団体の1社としてジョイン。2021年からは一般社団法人シェアリングエコノミー協会東海支部長を務める。