資金調達は「信頼」の可視化。政治資金収支報告書データベースがクラファンで可視化したお金以上の強力な支援者コミュニティ。西田尚史インタビュー | Non Filter(ノンフィルター)by CAMPFIRE

CAMPFIREの番組「Non Filter(ノンフィルター)」でクラウドファンディングを実施した一般社団法人政策推進機構・代表理事の西田尚史さんへのインタビュー記事。誰でも使える「政治資金収支報告書データベース」で政治とお金の可視化に挑むチャレンジャーの実像と背景に迫った。

全編インタビューの動画はこちら


Non Filter (ノンフィルター) by CAMPFIREでは各種SNSで最新情報を発信しております。ぜひフォローをお願いいたします。
Non Filter (ノンフィルター)公式 YouTube:https://www.youtube.com/
Non Filter (ノンフィルター)公式 Instagram:https://www.instagram.com/nonfilterbycampfire/
Non Filter (ノンフィルター)公式 TikTok:https://www.tiktok.com/@nonfilter_by_cf
Non Filter (ノンフィルター)公式 X(旧Twitter):https://x.com/nonfilter_by_cf



西田尚史さんのプロジェクト



ゲストとインタビュアーの紹介

一般社団法人 政策推進機構 代表理事 西田 尚史
ゲスト

一般社団法人 政策推進機構 代表理事
西田 尚史

1989年大阪生まれ。4歳から18歳まで米国テネシー、英国ウェールズ、タイで育つ。東京大学法学部卒業後、経営コンサルタント、エアアジア・ジャパン経営企画室長、VR教育スタートアップCOOを経験。現在は一般社団法人政策推進機構代表として政治資金収支報告書データベースを運営し、データの力で政治の透明性を高め、政策議論の土台づくりに取り組んでいる。

XXアカウント(旧Twitter)
X政治資金収支報告書データベース
Xデジタル民主主義2030
株式会社CAMPFIRE 代表取締役 中島 真
インタビュアー

株式会社CAMPFIRE 代表取締役
中島 真

アクセンチュア、ディー・エヌ・エー、リブセンス取締役などを経て、2018年3月CAMPFIRE取締役に就任し、2024年11月代表取締役CEO就任。ギフティ社外取締役、Inspire High社外取締役、社会変革推進財団理事等。

XXアカウント(旧Twitter)


アメリカ、イギリス、タイでの生活――「日本を良くしたい」という原体験

海外で過ごした幼少期


——まず自己紹介と、これまでされてきたことについて教えてください。

西田尚史さん:西田尚史と言います。今は「政治資金収支報告書データベース」というものを運営しています。国会議員約700人の政治団体の収支報告書をまとめて、1人の政治家が1年間でいくら寄付を受け、何に支出したのかというお金の流れを客観的に見られるデータベースです。


——幼少期から振り返ると、どのような生い立ちだったのでしょうか?

西田尚史さん:1989年生まれで、4歳まで大阪、そこから10歳までアメリカのテネシー州にいました。当時はアジア人の受け入れが初めてくらいの田舎でしたね。その後12歳まで大阪に戻り、16歳までイギリスのウェールズ、18歳までタイと、親の仕事の都合で海外を転々としていました。


——海外での生活を通して、日本に対する思いが芽生えたのでしょうか?

西田尚史さん:そうですね。海外にいれば日本人として扱われますし、外から日本を見ていると「もっと日本のいいところを発信しないといけないな」「自分なりに関わっていきたいな」という思いが強くなりました。


政治家・官僚志望からコンサル、そして事業の当事者へ

日本をよくするため官僚・政治家を目指す


——日本に帰ってきてからのキャリアはどういった流れだったんですか?

西田尚史さん:純粋に「日本を良くしたい」という思いから、最初は政治家になろうと思って帰国し、官僚になった方がいいんじゃないかと考えて東大に入りました。しかし大学2年生の時にNPOでインターンをして、社会起業家の方々と接する機会があったんです。


行政や政治が取りこぼしている課題を、当事者意識を持ってビジネス的な仕組みで解決しようとする彼らに感銘を受けました。「ビジネスの手法を用いて解決すべき課題が増えていくのではないか」と考え、1社目はコンサルタントの道を選びました。


——コンサルタントとしてはどのように働かれていたんですか?

西田尚史さん:むちゃくちゃ働きましたね(笑)。朝3時くらいまで働いて7時に出社するくらい没頭していました。クライアントである大手企業の課題解決が、結果として社会貢献に繋がると感じていたので楽しかったんです。ただ、ふと振り返った時に「日本を良くしたいという本来の志に、直接的には関われていないな」と思うようになりました。


——そこからキャリアがまた違う方向へ進むんですね。

西田尚史さん:はい。第三者的な支援ではなく、社会課題に対して確たる理由(原体験)を持ってコミットし続ける「当事者」になりたいと思いました。そこで入社4年目に、名古屋でエアアジア(LCC)を立ち上げるプロジェクトに参画し、その後はVRを使ってスーパーやコンビの店員さん向けの教育ソリューションを提供するベンチャー企業に転職しました。


忙殺される日々の中で気づいた「一番やりたいこと」

忙殺される日々の中で気づいた「一番やりたいこと」

——そこからどう政治資金収支報告書データベースに繋がっていくのでしょうか?

西田尚史さん:スタートアップで働いて4〜5年経った頃、そのタイミングで社会人大学院(至善館)に通い始めました。修了課題で自分の関心があるテーマを選ぶことになり、そろそろ政治に向き合いたいなと思ってプロジェクトを立ち上げたのがきっかけです。


忙しい日々の中で選挙に行っても、パッと見て選べるくらいしか判断材料がないことに情けなさを感じていました。そこで、有権者が政治家を選ぶ際の判断基準として、経歴やお金の流れがまとまって見られる仕組みが必要だと考え、「政治資金収支報告書」に着目しました。


週末の趣味から始まった「政治資金収支報告書データベース」が大きな話題に

週末の趣味から始まった「政治資金収支報告書データベース」が大きな話題に

——最初はどのようにデータベース構築を始めたんですか?

西田尚史さん:大学院を修了して少し時間があり、コロナ禍も重なって家にいる時間が長かったので、まずは趣味のような形で始めました。コンサル時代の同期のエンジニアに声をかけ、彼がテクニカルな部分を、私が業務フローや人が確認する品質管理のプロセスを組んで、二人三脚で作っていきました。


——そこから本格的な活動にスイッチしたのはいつ頃ですか?

西田尚史さん:最初の1年くらいである程度データが構築でき、メディアの調査報道などにデータ提供で協力していました。そして2023年末に派閥のパーティー券の不記載問題が起き、国会でも「政治とカネ」の議論が大きな割合を占めるようになりました。


しかし、政治とお金の全貌を誰も把握できておらず、ファクトがないまま議論が進んでいる状況に危機感を覚えました。そこで、皆が検索して確認できるデータベースがあればモヤモヤが払拭されるかもしれないと思い、急いで準備を進めて政治資金収支報告書データベースを2025年4月に一般公開しました。


クラウドファンディングで得た「お金以上の支援」

クラウドファンディングで得た「お金以上の支援」

——CAMPFIREでクラウドファンディングを実施されたきっかけは何だったのでしょうか?

西田尚史さん:サイトを運営していくためのサーバー代など固定費がかかるというのもありましたし、この反響を一つの形として残したいという思いもありました。何より、国会議員だけでなく地方議員の政治とカネの問題もデータベース化して見えるようにした方がいいと考え、そのための活動資金としてお願いしました。


——実際にクラウドファンディングをやってみていかがでしたか?

西田尚史さん:とてもありがたかったです。資金面だけでなく、寄せられたコメントや、昔の職場の同僚、そして全く私のことを知らない方々からの応援が大きな励みになりました。お預かりした以上はきちんと形として続くものを作っていかなければという強い思いに繋がりました。


——今後CAMPFIREに期待することはありますか?

西田尚史さん:お金の支援だけでなく、一緒にプロジェクトを作ってくれる仲間や、専門的なアドバイスをくれる人など、リソースや人手を募集できるような仕組みがあると、発信側としてはもっと活動を広げやすくなるかもしれないですね。


データを土台にした「デジタル民主主義」への挑戦

クラウドファンディングで得た「お金以上の支援」

——政治資金収支報告書データベースのさらに先のビジョンについて教えてください。

西田尚史さん:政治資金にとどまらず、政治家がこれまで何をやってきたのか、議事録の解析なども含めて、投票所に行った時に少しでも参照できるようなサイトを作っていきたいです。また並行して、非営利セクターの財務情報や、全国1,700ある地方自治体の公会計データなどもデータベース化し、横比較ができるようにしたいと考えています。


——データを可視化することで、どのような社会を目指しているのでしょうか?

西田尚史さん:透明性がすぐに社会を良くするとは限りませんが、社会を良くするための前提条件の1つだと思っています。私たちがデータを蓄積・整備して公開することで、シンクタンクや市民がそれに基づいて正確な議論や反証ができる、そんな土台を作りたいです。


——現在関わられている「ストップ詐欺広告」のプロジェクトもその一環ですか?

西田尚史さん:はい。「デジタル民主主義2030」という団体で、有名人なりすまし詐欺広告の問題に取り組んでいます。被害をサイトで通報・可視化し、それに基づいて市民の意見を募り、政策や法律に反映させていく。テクノロジーを使って民主主義をアップデートし、課題解決のワンサイクルを回すことを目指して、現在もクラウドファンディングに挑戦しています。


クラウドファンディングへ挑戦したい方へ

CAMPFIREでは、クラウドファンディングを実施されたい方をいつでも募集しております。

皆さまの想いや、挑戦したいという気持ちを我々は全力で応援します!
少しでもチャレンジしたいことがあり、資金調達でお困りであれば、以下のリンクからお気軽にお問合せください!

皆様からのご相談、お待ちしております!

スタッフに相談する


▼勉強会に参加して知識を深めたい方
https://camp-fire.jp/academy/seminar

▼成功に必要な資料が欲しい方
https://camp-fire.jp/academy/articles/po-success-support

▼プロと一緒にページを作成したい方
https://camp-fire.jp/readyfor-support