2013/08/06 13:52
手すき紙のレターセット、一筆箋(ブラックジャック)、ノート(レオ)を生産する工房は、ダッカから車で約6時間のフェニという町にあります。
この工房では、縫製工場から出た余剰ジュート(黄麻)を使用した手すき紙でさまざまな製品をつくっています。

ジュート繊維はとても固くしっかりしているのが特徴です。このジュートを紙に加工するために、まずは細かくくだきます。
この日の気温は40度。汗を流しながらひたすらジュートを細かくしていきます。

細かくなったジュートはふんだんな水でよく洗い、細かいごみや埃を落とします。

手すきの様子。熟練者で、一日に一人250枚ほどの紙が漉けるそうです。

手すきをした紙は数日間天日干しにし、アイロンなどの行程を経て紙ができあがります。


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ここで働くのは、フェニ近郊に住む経済的に恵まれない女性たち。夫と離散した後に近所の人から誘われて働き始めたという人や、夫が仕事をしていないので自分が働いて家計を支えているという人もいます。

生産者の一人、ベグンさん(写真左から4人目)は、「この仕事のおかげで子どもを育てることができる」と誇りに満ちた顔で話してくれました。将来もずっとシュクタラで仕事を続けて、自分たちの家を建てることが夢だといいます。


女性たちがひとつひとつ想いをこめてつくりあげる紙製品に手塚治虫氏のデザインを載せて皆様のもとにお届けしたいとスタッフ一同願っています。

以上、シャプラニールよりレポートでした