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はじめまして。「こども禅大学」代表、大竹稽です。2024年4月までに、教育関連・哲学関連の書籍を21冊、出版しています。

大学では哲学研究を続けてきましたが、2014年の中退以降はお寺でのリアル寺子屋を神奈川や東京、京都で開いてきました。

この教育活動の中、我が子が「障害」診断されたことで悩んでいるお母さん達とつながるようになってきました。お母さん達は、我が子の特性に気づいています。その特性は決して学習や仕事の「障害」になるものではありません。ただ、決められたスピードと平均的な成果を要求される集団での学習システムに、どうして子供がなじめないのです。そして転校や不登校を「選ぶ」ことになったり、あるいは中退を「選ぶ」ことになったりします。

確かに、どの子供達も生きづらさを感じています。しかしそれ以上に、お母さんの悩みは大きいことを、生々しく知りました。そしてその悩みは、子供の才能を「束縛」「制限」させる方向に働いてしまいます。「困らないようにする」「できないことをなんとかする」という意識は、「出過ぎないようにする」へと導いてしまうからです。そしてさらにお母さんの悩みは深くなってしまいます。

私は、著作や講演を通して、即効性だけを求めるテクニックに警鐘を鳴らし続けてきました。失敗や道草の大切さを伝えてきました。「秒速」「爆速」などと形容されるようなテクニックは、むしろ長い目で見れば手枷足枷、思考の歪みになることを誠心誠意、警告しています。

しかし、相変わらず、成功やキャリアに縛られた即効性と成功実績をうたう学習塾がもてはやされています。でも、当事者のお母さん達は、それが本物の学習でないことに気づいています。当事者ではなくても、本物の学習を模索する大人達も増えてきました。


今は時代の潮目です。未来を憂えるならば、この潮目に動かなければなりません。2024年の春、「こども禅大学」という看板を掲げ、お母さん達の悩みと心をお手当てし、どの子供にも備わっている自発力と向学心を開花させる活動を開始します。私の地盤である神奈川の知己に声をかけました。活動の賛同者・監修者として、信頼する禅僧や議員達が集ってくれました。

そしてこのクラウドファンディングを介して、さらに多くの賛同者に出会えることを願っています。


こども禅大学では以下3つの学びの会を開催いたします。

①失敗かい?

「失敗かい?」は、著名無名を問わず、カッコつけずに話せるゲストスピーカーたちによって子供に自身の失敗談を語ってもらい、子供たちには「失敗を恐れず」お母さんたちには「成功に縛られない」考え方を身につける会です。


「失敗かい?」は、著名無名を問わず、子供に自身の失敗談を、カッコつけずに話せるゲストスピーカーたちによってリレーされていきます。


トーマス・エジソンは言いました。

「I have not failed. I've just found 10,000 ways that won't work.」

このメッセージには、子供達へのエールが潜んでいます。

「君、それは失敗かい?ただうまくいかなかっただけだよね?」

エジソンの言葉を掲げた「失敗かい?」教室には、二本柱があります。


1「失敗」:失敗から逃げず失敗を活かす考え方を身につける。しっぱいを「失」「敗」にしない

2「多様性」:これまで知らなかった仕事と人生の多様性を知る


不安不確実不安定の時代に、これまでの必勝パターンは通用しなくなります。そして、この時代の趨勢は自らの「障害」を認めた子供たちによって動かされるでしょう。もう近いうちに、ポジティブ・シンキングがまがい物であることもバレてしまいます。これからの時代は、「いかに成功するか?」よりも「それは失敗か?」の方が大切。「失敗かい?」は、親子に自身の失敗談を通して人生の豊かさを伝えるゲストスピーカーたちが繋いでいきます。


●「失敗かい?」会場

横浜市:戸塚区萬松寺・栄区正安寺

横須賀市:満昌寺・貞昌寺

三浦市:福泉寺


②思考塾

「思考塾」は受験のためだけに通う塾ではありません。学力だけでなく、思考力・判断力・想像力・倫理観まで、天授の才能すべてを高める事を目的とした塾です。教育者であり哲学者である大竹稽との個人セッションが思考塾最大の特長です。「現代の不安を生きる」「私はネガティブなまま幸せになることにした」の2冊を使った読書会です。


『叫び』で有名なノルウェーの画家エドヴァルド・ムンクには、その名も『不安』という作品があります。背景は『叫び』と同じような設定ですが、大きく違うところもあります。『不安』では、複数の人間が喪服のようなものを着て、どうにも血の気のない顔つきで、こちらに向かってゾロゾロと迫ってくるのです。何かに取り憑かれたように歩みを止めない人々。その何かこそ「不安」なのでしょう。

哲学には、「不安」こそ人間の証明になるという考えがあります。ドイツの偉大な哲学者マルティン・ハイデッガーもその一人です。

彼の主著である『存在と時間』には、「現存在の際立った開示態としての不安という根本的心境」という節(40節)があります。ここでハイデッガーは、不安こそわたしたちの「存在」を成り立たせるのに不可欠であること、そして、わたしたち人間にとって最も重要な課題である「自由」も「未来」も「可能性」も、不安によって確かめられると論じています。

「不安」はネガティブを代表する心情です。ムンク『不安』の人たちは、ネガティブを忌避する人たち。つまりポジティブシンキングに毒された人たちです。彼らは「不安」をなくそうとするから、生気を失ってしまっているのです。そんなところにエネルギーを使わず、「不安はあるものだ」と腹を括ってしまいましょう。そして、「なんともならない」ことでエネルギーを消尽させるのではなく、「なんとかなる」ところに転回させる考えを身につけていきましょう。

推薦図書として、大竹著作『現代の不安を生きる』『ネガティブのまま幸せになる』を使います。


●「思考塾」会場

保土ヶ谷区福聚寺(偶数月・第一土曜)

戸塚区海蔵院(奇数月・第一土曜)


③作文堂

一般的な学校になじめない。集団生活が苦手。平均点以下の成績ばかり。そんなこどもたちには、評価されないまま眠っている表現力があります。その力を開花させます。自己表現を通して、本来の考える力と書く力が高められていくでしょう。


●「作文堂」会場

鎌倉正統院

港区龍源寺


●教育システムの三つの課題

これからの時代に不安を感じていますか?

これまでとは違う苦難を予感していますか?


予想外のパンデミックに、宗教と人種の対立。そしてAIの登場。これまで通りの勝利のテクニックが通用しなくなることを、予感しているお母さんたちも多いでしょう。そして今、発達障害と診断される児童が増え続けています。

先が見えない不安の時代に、親として様々な悩みを持っているのではないでしょうか。


「子供には予想できない苦難や障害が襲ってくるはず。それらに対処するのは、学力でも学歴でもない。しかしそれはどんな力なのか?」


「子供には、現行の教育システムでは評価できない力がある。しかしそれをいかに認め開花させればいいのだろう?」


「自分にはネガティブな考えや気持ちがある。それらは消そうとしても消えない。いったいどのように付きあえばよいのか?」


これらの悩みは、親として健やかで自然な感性の証です。既定路線から外れてしまう児童は身を以て、私たち大人に克服すべき三つの課題を示しています。


「自発とは?」「学びとは?」「ネガティブとは?」


これら三つの人間教育の根本は、既存の教育システムではなおざりにされてきました。このシステムの弊害が、「障害」という形で暴かれているのです。

さて、「障害」という現代の課題に対して私たち親は、どのように対応しているでしょうか?ある一つの問題ある家庭だけに起こる特殊な出来事として、見て見ぬ振りをしていませんか?既存の教育環境に馴染めない子供たちの感性こそ、未来への道標となるでしょう。

こども禅大学の主眼は、目先の損得優先の私塾とは真逆です。この活動の利益は金銭ではありません。時代への拭い去れない不安を感じていながら奮闘するお母さんたちが悩みに素直になる場です。悩みや苦しみを受容し、健全でリラックスした子育てができるようになる「お母さん自身の気づきの場」です。



世の中の課題を逆転させる「こども禅大学」発足へ

私たちは、この活動において子供たちを襲う苦難を三つ抜粋しました。


1「障害」という社会からのネガティブなイメージ

2「失敗」

3「不安」などのネガティブな気持ち


それぞれに対応する学びの会を開催していきます。

社会からのネガティブなイメージに対しては「思考塾」

「失敗」に対してはその名も「失敗かい?」

ネガティブな気持ちに対しては「作文堂」


それぞれの会で、世間が押し付けるネガティブなメッセージやフレームワークと対峙し、それらを排除したり抑圧したりすることなく、それらを子育てへの活力とする逆転の気づきができるでしょう。



●なぜ「禅」の「大学」なのか?

禅の教えには、私たちがなおざりにしてきた自発力の大切さが説かれています。中でも、「自由」は最重要項目です。

「自由=障害がないこと」と理解されているかもしれません。しかし、本来の自由はそれとは別次元であることを、禅は教えてくれます。

こども禅大学は、「障害はあるがままに、自由な心で、自由なペースで、自由な好奇心で学べる」場所です。この場は、障害と診断されてしまう才能を救います。




●「障害」があるままに「自由」に学べる

「活発発地」という言葉があります。子供は本来、フレッシュでかつ活発です。でもその活力があり過ぎて、ちょっと困ってしまう「障害児童」、あなたの近くにいませんか?でも、それこそ才能の証ですよね?

過ぎていてもいいじゃないですか!それこそ自由なエネルギーの証拠です!

しかし、「大人の事情の勉強」「生産・効率主義的発想」によって、このようなフレッシュな感性を閉ざしてしまう子供たちが出ています。「こども禅大学」を通してお母さんたちは、子供が自然に授かったら力を、評価や生産性から解放し、そして開花させるための考え方や心のあり方を身につけられるでしょう。


「大学」はそもそも、自由な学びの場。将来の安定のために入学するところではありません。


この活動を通して子供たちは、失敗に苛立たず落ち込まず、失敗にワクワクする力を身に着けるでしょう。そして世の中には多種多様な仕事があることを知り、仕事人たちの失敗談や工夫や知恵を身近に感じ、学力だけでは測れない未来があることを実感できるでしょう。


①リアル寺子屋

1)作文教室

日本昔話を題材に、こども達が自由にテーマを決め、考え、そして書いていきます。例えば、『一寸法師』では「不自由」が多くの場合テーマになり、『三年寝太郎』では「引きこもり」がテーマになります。

正統院(鎌倉)さんでの哲学教室 毎月第二土曜日14時〜 現在開催中

浄智寺(鎌倉)さんでの作文教室(「こども禅大学」へ移行予定)


2)哲学教室

参加者であるこどもや親が月を代表して、自分の好きな本から一冊選びます。主に絵本が選ばれることが多いです。これまでに、「ゴミとは?」「ルールとは?」」「仕事とは?」「幸運とは?」「チャンスとは?」「自由とは?」などがテーマになりました。

龍源寺(三田)さんでの哲学教室 毎月第三日曜日15時〜 現在開催中


②出版書籍

「私はネガティブなまま幸せになることにした」「一寸法師先生!出番です」をはじめ、21冊の書籍出版実績があります。

③講演実績

お寺、施設、記念講演など、さまざまな場所での講演実績があります。


ご支援いただいた資金は、みなさんからの期待と希望と激励の心そのもの。その心に感謝し、大切にいたします。

この活動は、そもそも利益を目的にしていません。お母さんや子供の心と考えの救済が私たちの原動力です。現代は何事も時短に偏っています。じっくり時間をかけた学びよりも、教育ビジネスの大半は短期的なテクニック取得を目指しています。

我々の活動が横浜横須賀地域にしっかり根づくには、相応の時間と費用が必要であると分析しています。




協力寺院、協力者メンバーの皆様です。※順不同




青柳陽一郎さん(衆議院議員)


森山一城和尚(横浜市保土ヶ谷区福聚寺住職)


時枝穂さん(LGBTQ活動)


永井宗寛和尚(横須賀市満昌寺住職)


渡邉祐介さん(弁護士)


朝比奈恵温和尚(鎌倉市浄智寺住職)

小川大介さん(教育者)

加藤昌治さん(作家、広告会社勤務)


弱者にとって最も嘆かわしいことは、「助けて!」の声が届かないことです。そして今、ようやく声が届き始めています。しかしまだまだ声が小さく、その声に応えられる場がありません。場を創る時期としては、声が大きくなってからでは遅いのです。それまでにどれほど声が潰されてしまうでしょうか。

繰り返しになりますが、こども禅大学の志は目先の損得優先の学習塾のそれとは真逆です。利益優先にしてしまえば、まがいものの目くらましもできましょう。しかし私達には、そのような欺瞞がどうしてもできません。

どうぞ、私達の活動に共鳴してください。理屈や打算ではなく心情によって結ばれ、そして子供たちの未来を共に守っていきましょう。

大竹稽拝

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • 人件費

  • 広報/宣伝費

  • リターン仕入れ費

  • こども禅大学運営費、一般社団法人化費用 など

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

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