■序章
『サウナ用の薪ストーブのご注文が多くなってきている。これまで何件ものサウナのお客様に自分たちがつくった薪ストーブを納入してきた。』
『だけど、単にご注文いただいた薪ストーブを作って取り付けするだけでいいのか・・・』
『お客様とコト・モノに関するサウナ全体を共に検討することはできないか。それこそが真の薪ストーブビルダーではないのか・・』
『そのためには、もはや本場フィンランドに赴き自らの目で本物を確かめるしかない・・』
■ご挨拶
はじめまして。
私は長野県佐久市で薪ストーブの製造/販売/設置をしている
サトーステンレス代表 佐藤哲郎と申します。
1981年2月生まれ。この仕事を始める前は、東京で14年間、IT企業のエンジニアとして従事しておりました。
※なぜITエンジニアから薪ストーブビルダーに??と不思議に思われた方は長文になりますので『最後に』をご覧ください。
趣味は読書と数学を勉強することです。
現在、4人家族(妻、娘二人)で楽しく毎日を過ごしております。
■当社の薪ストーブについて
当社の薪ストーブについてご紹介させていただきます。
~その1~ あらゆるサイズの薪ストーブ
ひとつめの特徴であるゆるサイズの薪ストーブがあると言うことです。
①一番小さいもので6畳~10畳程度の部屋を暖められる世界最小クラスの薪ストーブ。
②15畳~20畳程度の部屋を暖められるうえ、オーブン室がある薪ストーブ。
③20畳~50畳程度の部屋を暖められる大型サイズの薪ストーブ。大型薪ストーブの中でも薪が45cm未満まで入るもの、55cm未満まで入るもの、オーブン室がある合計3種類ございます。
部屋の広さは実にさまざまあり、あらゆへ広さの部屋にご対応可能です。
~その2~ すべて自社工場で製作
当社では一枚の鉄板、あるいは一本のパイプを切って曲げて穴をあけて溶接して磨くと言う工程を自社で行っております。
4.5mmの鉄板を切って曲げて、曲げた部材同士を溶接で組み立てます。しかし、溶接の跡がそのまま残ると重厚感と言うより、野暮ったくなります。
そこで、溶接の跡が綺麗な円弧になるように徹底的に研磨します。こうすることで、厚い鉄板で質感を出し、さらにスタイリッシュにするために研磨してようやく重厚感がある薪ストーブと化けます。
取っ手の位置や形を変えて欲しいと言ったご要望やオプション品のヒアリング/設計/製作もワンストップでご対応します。
その他の導入実績や性能につきましては、専用サイトをご覧いただけたら幸いです。
大型薪ストーブ専用サイト(画像をタップいただくサイトをご覧いただけます)
小型薪ストーブ専用サイト(画像をタップいただくサイトをご覧いただけます)
■サウナ薪ストーブの導入実績
住宅向けや昨今ブームとなっているタイニーハウス(小屋)向けの薪ストーブを作っておりますとサウナ用薪ストーブのご相談もいただくようになりました。
最初にご注文いただいたのは、とある法人のお客様の敷地に建てられた福利厚生用のサウナ小屋で使う薪ストーブでした。
その後、個人のお客様のプライベートサウナや店舗用のサウナストーブのご注文をいただき納入した実績がございます。
しかし、同じ薪ストーブでも住宅用とサウナ用とでは全然異なります。見た目は同じですが、ストーブ本体にかかる負荷が天と地ほどの差があります。
住宅用の薪ストーブ部屋を暖めるの対し、サウナ用の薪ストーブを部屋を熱くします。特にサウナ店舗の場合、1日16時間ほぼ毎日です。
住宅用薪ストーブと同じ構造ではすぐに壊れてしまいます。そこでどうしても壊れる部品は容易に交換可能にし、本体については強力な補強を入れる工夫を施しております。
現場での経験やお客様のご意見を積極的に取り入れ、サウナ店舗のお客様から支持をいただいております。
また、ご紹介による新規のご注文も増えております。大変ありがたいお話です。
ご参考までにこれまで納入したサウナ店舗、サウナビルダーのお客様をご紹介させていただきます。
Sauna Space TOJIBA 様
湯屋 FUROBAKKA様
㈱Laatikko様
■問題提起
しかし、
『単にご注文いただいた薪ストーブを作って
取り付けするだけでいいのか・・・』
『お客様と共により良いサウナを検討するべきではないか。それこそが真の薪ストーブビルダーではないのか・・』
このような葛藤をするようになりました。
薪ストーブは何かしらの目的でその建物を利用する方々にとって建物と言うシステム全体の一つの要素にすぎません。
住宅、店舗、サウナいずれにしてもシステム全体が最適化される必要があります。
薪ストーブと言うひとつの要素のみで全体を最適化することは不可能です。
サウナの場合は
・温度
・湿度
・空間の演出
・出力
・操作性
・メンテナンス性
が非常に重要です。
これまで煙突を含めた薪ストーブ全体のノウハウを活かしお客様にご提案してまいりました。
しかし、サウナを造るお客様あるいはサウナを利用されるエンドユーザー様は薪ストーブだけではなく、サウナ小屋全体についての知見を求められております。
日本では、この辺りが試行錯誤の手探り状態であると言わざるを得ません。
それは、私自身に最も言えることでありお客様やエンドユーザー様にとっての真価を問われる局面に立たされていると痛感しております。
■資金の使い道
資金の使い道は
『フィンランドへの渡航費 669,000円』
です。※円安の影響なのかとても高額です。
今回の渡航は
『5/31発 べべさん&あやなさんが選ぶ、今体験しておくべきフィンランドサウナツアー2024夏 8日間』
と言うツアーです。
本当は以下の費用も発生し、総額で806,520円かかります。
・追加代金/一人部屋利用追加代金 60,000円
・燃油サーチャージ 70,600円
・日本国内空港使用料 3,010円
・国際観光旅客税 1,000円
・海外空港税等諸税 2,910円
私の想いに共感いただけた方、リターンに魅力を感じていただけたら是非ともご支援をお願いいたします。
しかしながら、こちらをご覧いただいている方々に上記全額を支援いただきたいとは考えておりません。
今回の出費は私自身への投資と考えております。
そして、自分自身へ投資したアウトプットとして日本のサウナ文化発展へ寄与したいと考えております。
よって、今回のプロジェクトの支援金が数パーセントないしは0%であったとしても身銭を切って臨む覚悟でおります。
■このプロジェクトで実現したいこと
以下に申し上げます。
①薪ストーブビルダーとして自分の目で本物を確かめるためにサウナの本場フィンランドに渡航する。
②本場フィンランドのサウナ文化、楽しみ方(コト)を体験しサウナ小屋の造り、薪ストーブの位置づけ及び構造(モノ)を日本に持ち帰り、サウナ店舗のお客様とエンドユーザー様に最善な提案をするためのノウハウを学ぶ。
③学んだノウハウのアウトプットとして、現在ご相談いただいているお客様やこれから出会うお客様に対して薪ストーブを含めたサウナ全体のご提案を実施し、日本のサウナ文化発展に寄与する。
上記、3点です。
■現在の準備状況
先行してツアーへの申し込みと同時に渡航にかかる全額806,520円を支払いました。
あとはフィンランドに渡航するのみです。
■リターンについて
以下、ご支援いただいた金額に応じたリターンの概要をご紹介させていただきます。
詳細は是非ともリターン一覧にてご確認ください。
①お礼のメール
支援金 1,000円
②X(旧ツイッター)でのご紹介
支援金 3,000円
③ニュースレターの送付
支援金 5,000円
④鉄板切り抜きによるフラワーオブライフのご提供
支援金 8,000円
⑤フィンランド渡航のフィードバック
支援金 10,000円
⑥溶接ワークショップ
支援金 10,000円
⑦薪ストーブ導入コンサルティング
支援金 50,000円
⑧小型薪ストーブのご提供
支援金 150,000円
⑨サウナ用小型薪ストーブのご提供
支援金 200,000円
⑩クッキングミニ薪ストーブのご提供
支援金 250,000円
⑪サウナ用クッキングミニ薪ストーブのご提供
支援金 330,000円
⑫住宅用大型薪ストーブのご提供
支援金 350,000円
⑬大型サウナ用薪ストーブのご提供
支援金 500,000円
■スケジュール
2024年 4月下旬から5月初旬 クラウドファンディング始動
2024年 5月31 クラウドファンディング終了
2024年 5/31~6/8 フィンランド視察
2024年 6月 フィンランド視察レポート作成
2024年 7月~25年6月 順次リターン発送
■最後に(自己紹介)
ここまでご覧いただき誠にありがとうございます。最後に私が薪ストーブを作ることになった経緯について綴りたいと思います。
◎父が倒れ、受け継ぐ意志
私が今のように自分たちの手で薪ストーブを作り、お客様にお届けする仕事は始めるまで紆余曲折でした。
2015年3月に東京から地元の佐久市に戻り、父が創業したサトーステンレスと言う屋号の工場を継ぎ、現在、鉄を加工してサトー薪ストーブを作って販売しています。
元に戻るまでの14年間は、東京のIT企業で、エンジニアの仕事をしておりました。
一方、地元佐久市望月にいる父は一人で工場を営んでおりました。
私の家は3人兄弟で男は私一人です。後を継ごうなどとは考えていませんでした。
しかし、私も人の子です。
父に何かあった時にあの工場はどうなってしまうのだろうかと言った事はいつも心に引っかかっていました。
※若かりし両親と幼き私の写真
日々、葛藤しながら、父と工場のことに目を背け、東京での生活を謳歌しました。
そしてある日。母からLINEで連絡がありました。
そこには、
「お父さんが心筋梗塞で倒れた。」
とありました。
実はこの連絡を受けた時「まあ少し具合が悪くなって病院に行ったのだろう」と、それほど動揺しませんでした。
半ば、のんきに新幹線に乗って地元佐久の病院に赴き、そこで目の当たりにした光景はうつろな目でぼーっと天井を眺め、何もしゃべらない変わり果てた父の姿でした。
私は決断しました。
「俺が工場を継ぐ」
と。
それが使命感なのか父を想う気持ちからなのかは今でも分かりません。一つ言えることは、この決断は自ら茨の道を進むと言う事でした。
◎お客様の優しさと初めての製作
工場は父一人で切り盛りされていて、従業員は誰もいない。それは工場を継ぐにあたり誰も教えてくれる人がいないと言う事です。
自分で仕事を覚えるしかありませんでした。
その当時は、先代の頃からの事業であった建築設備関連の特注ステンレス製品をはじめ、あらゆる用途や業界向けの特注品製作を請け負っておりました。
お客様からご依頼いただいた製品が朝7時から夜中の1時までかけても上手に作れず、心が折れた時もありました。疲れきって操作を誤り、機械を壊してしまった事もありました。
しかし、お客様は
「佐藤君が作れるようになるまで待っているから」
と言ってくれました。
だからできるまでやり続けました。
2ヶ月ぐらい経って自分でも納得いくものが出来上がり、お客様に見てもらったところ
「うん。まあ大丈夫じゃねーか」
この言葉を聞いた時、嬉しくて涙が出ました。
地道に仕事を覚えて、既存のお客様を守り、実戦を経て、少しずつ自信を付けましたが、一年ほど経って父は他界しました。
父が倒れてから他界するまでの間、一言も会話することができませんでした。少しの間だけでも良いから、父から仕事を教わりたかった。
私の心にぽっかり穴が空いた時期が続きました。
※父の写真
◎自社・自己分析を経て薪ストーブでリスタート
後を継いでも先代の頃のように仕事がたくさんあったかと言うとそうではありませんでした。私が事業承継する数年前から、特注ステンレス製品の請負は少しずつ需要がなくなっていました。
このことに気づいたのは後を継いでから5年後でした。
借入れした現預金の底が尽きそうで、このままではサトーステンレスが倒産してしまうと言う凄まじい焦りを感じ、夜も眠れませんでした。そこで、創業した1978年から2019年までの業績を徹底的に分析しました。
分析の結果、以下の事に気づきました。
・ステンレスや鉄の特注品と言っても用途も違えば業界も異なる。
・すべての用途、業界客層のプロフェッショナルになるのは現実的に不可能。
・そもそも幅広い鉄やステンレスの特注品製作と言うビジネスモデルは破綻しているのでは?
このように考え、当社は今この時に選択と集中をするべきでは?と仮説を立てました。
そこで目を付けたのが薪ストーブでした。
先代の頃から、薪ストーブを手がけており、お客様からの支持もいただいておりましたが、主力製品ではありませんでした。
前述した通り、ステンレスや鉄製品と言っても用途も違えば業界客層も異なり、私一人で全ての分野のプロフェッショナルになることは不可能です。
であれば、自分の性格や好きなこと、これまでに納品したお客様の笑顔や喜びが最も大きかった薪ストーブに一点集中し主力製品にしようと決断しました。
◎薪ストーブの進化のために
それからと言うもの、薪ストーブに関する製作技術、煙突や建築知識、サトー式薪ストーブを好きになって下さるお客様に対してどのようにアプローチするかを徹底的に研究しました。
この研究は今でも続いております。
冒頭で趣味が数学と述べましたが、これは薪ストーブに関連する物理学(流体力学、材料力学、熱力学)の専門書には数式が記述されており、より良い薪ストーブを作るために、物理学の言語となる数学を習得せねばならないため、勉強しております。
それが仕事の勉強から趣味へと移り変わり、現在でも毎朝5時に起床して1時間、数学を勉強しております。しかし、私にとって一番勉強になるのはお客様のご要望や現場での体験です。
これに勝る勉強はありません。
このような姿勢で未来永劫に渡り、サトー式薪ストーブを好きになって下さるお客様のために精進する所存です。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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