プロジェクトオーナーの手数料の負担は一切なく、支援者さまからのご協力費(12%+税)により運営しています。

センターを持続させるためには皆様のご寄付が必要です!

残り1ヶ月、ようやく目標の3分の1を達成しました。センターの運営には年間約2,500万円かかり、まだまだセンターの運営資金は不足しています。今回、中高生向けの教育プログラムの実績を作り、その価値を社会に訴えることで、センターが持続可能になるよう努力してまいります。是非、ご寄付でのお力添えをよろしくお願いします!


★虹色ダイバーシティへのご寄付は、税控除の対象になります★


[目次]
■LGBTQセンターって、どんな場所?
■「中高生にもセンターに来てほしい! 」
 −なぜ「中高生」に向けた取り組みが必要か?
 −「修学旅行」は絶好のチャンス!大阪から学びを全国へ
■居場所を維持していくために
 −LGBTQのための場所が、どれだけ大切か
■今こそ、「Remedy for all」!!


■「LGBTQセンターって、どんな場所?」

LGBTQ等の性的マイノリティやその周囲の人が集まり、安心して過ごせる場所。必要な時に相談できる場所。それがLGBTQセンターです。

大阪のLGBTQセンター「プライドセンター大阪」は、2022年4月に設立されました。このセンターは当事者だけではなく、すべての人に開かれた場所として運営されており、家族や友人、教職員や企業の人事担当者など、当事者の周囲の人たちの利用も多いのが特徴です。

入場は無料で、500冊以上のLGBTQに関する本やコミック、絵本があり、情報を得たり、スタッフや来場者同士で話したり、必要に応じて個別相談を受けることもできます。

今回のクラウドファンディングでは、【①中高生向けにLGBTQやジェンダー平等、SDGsなどの社会課題を学習できる場を提供し】【②LGBTQセンターについて知ってもらい、センターを持続可能にすること】にチャレンジします!


■「中高生にもセンターに来てほしい! 」

私たちは、全国の学生たちがセンターに来て欲しいと思っています。

プライドセンター大阪 マネージャー 長野 友彦

LGBTQに関しては、まだ日本では新しい人権課題と言われており、学校でちゃんと習った経験のある大人はほとんどいません。特に地方ではまだまだです。

「私自身も地方の出身なので、地方でLGBTQに関する情報にアクセスしづらいのは、よく分かります。LGBTQについてちゃんと教えられる先生も少ないし、LGBTQの支援団体やイベントも少ない。インターネットだけを見ていると、間違った情報や古い情報も多くて、何が正しいのか分からない。こんな状況では、まだまだ地方の子ども達が自分らしく、その街で生きていけるとは思えないんじゃないでしょうか?(長野)」


−なぜ「中高生」に向けた取り組みが必要か?

LGBTQであること、自分が周囲の子どもたちと違うということを自覚するのは、学齢期が多いと言われています。日本では小学生、中学生、高校生の時期です。だからこそ「中高生」に向けた取り組みが必要なのです。

2023年に行われた研究グループの調査(https://www.ipss.go.jp/projects/j/SOGI2/index.asp)では、もし、自分の子どもが同性愛者や性別を変えた人だったら「嫌だ」という回答は47%でした。小学校から高校時代に、不快な冗談・からかいを受けたことがある人は全体では58%ですが、同性愛者等では81%、トランスジェンダーでは84% です。不快な冗談・からかいは、大人になっても多くの当事者が経験しています。


−「修学旅行」は絶好のチャンス!大阪から学びを全国へ

「関西には、京都や奈良があり、元々、修学旅行の行き先として人気です。さらに2025年には、大阪・関西万博があり、2,820万人の来場者を見込んでいます。全国から子どもたちが集まるこの機会に、是非センターに立ち寄って欲しい。センターでLGBTQについて学んだ生徒たちが、家や学校でその話をしてくれたら。生徒たちの力で、地方の雰囲気をもっとLGBTQも生きやすいように変えていけるんじゃないかな、と思います。(長野)」


■居場所を維持していくために

虹色ダイバーシティ代表の村木は、学びの場としてのセンターに可能性を感じています。

「現在の学習指導要領では、LGBTQや性の多様性について明記されていません。しかし、一部の教科書に記載があったり、Eテレで特集されたり、同性婚(婚姻平等)に関するニュースを見たり、友達からカミングアウトされたり、憧れのアーティストがLGBTQであることをカミングアウトしていたりすることで、LGBTQの課題を身近に感じる若者、学びたいと思っている若者が増えている気がします。」

認定NPO法人虹色ダイバーシティ 理事長 村木 真紀

「プライドセンター大阪は、すでに開館時間以外で累計約500名の見学や学校の授業を受け入れてきました。SDGsに関する学習、探究の授業、修学旅行、大学のゼミ、医療福祉系の専門学校の実習、当事者へのインタビューなど、様々な切り口があります。」

「プライドセンター大阪は、週に4日、15時から20時まで開館しています。逆に言えば、それ以外の時間は空いています。しっかりプログラムを作ったら、LGBTQについて学びたい中高生の受け入れがもっとできるのではないか? 今こそチャレンジすべきだ、と思いました。」


−LGBTQのための場所が、どれだけ大切か

プライドセンター大阪には、2022年4月から2024年3月の2年間で、2,605人が訪れました。個別相談は151人、LINE相談は914名が利用しています。特にLINE相談は、10代や20代、若者からの相談が多いです。

(写真は増床前のセンターの様子)

センター来館者の中で、多くの人が求めているのは「安心できる居場所」でした。「安心できる居場所」があることは、LGBTQ当事者にとっては、決して当たり前ではありません。

とても悲しいことですが、家も、学校も、職場も、LGBTQにとって安全な場所ではありません。だからこそ、このセンターは大事な場所なのです。


■今こそ、「Remedy for all」!!

プライドセンター大阪のミッションは「Remedy for all」。Remedy(レメディ)は、「救済、治療、解決策」という意味です。国連等で、「人権侵害があった際の救済手段(Remedy)を確保する」等の文脈で使われる言葉です。新型コロナウイルスのパンデミックからの傷も癒えないうちに、相次ぐ紛争・戦争、頻発する自然災害。今、Remedyはますます重要です。

LGBTQのメンタルヘルスは、一般のデータと比較して、2倍から3倍は悪い、と言われています。この10年余り、企業や行政の取り組みは進み、LGBTQのニュースは増えました。しかし、LGBTQのメンタルヘルスは、残念ながら、まったく良くなっていません

今年の3月14日、札幌高裁は、同性婚(婚姻平等)のできない現状は、憲法14条、24条に違反するという判決を出しました。素晴らしい判決でしたが、いつ日本で同性婚(婚姻平等)が実現するのか、まだ分かりません。そして、そのニュースがSNSに載ると、ネガティブなコメントが沢山つきます。LGBTQやその周囲の人々は、いいニュースにも、悪いニュースにも、心が揺さぶられる日々が続いているのです。

私たちは、プライドセンター大阪でNPO法人QWRC(クォーク)と連携して個別相談をおこなっています。原則予約制ですが、相談の枠はすぐに埋まってしまい、対応しきれていません。当事者にかかるストレスに対して、圧倒的に支援のリソースが足りない、それが今の状況です。

LGBTQが生きやすい社会とは、友達や先生、親や周囲の大人たちが「男らしさ、女らしさに縛られなくていい」、「みんなと違いがあっても、そのままで大丈夫」と肯定のメッセージを出せる社会です。それはLGBTQに限らず、国籍や民族、言語の違いや障害の有無など、様々な「違い」に関しても言えることです。「あなたは、あなたのままでいい」、それを保証する、家庭、学校、職場、地域の「しくみ」と「雰囲気」をつくらなくては、LGBTQのメンタルヘルスは改善しません。

LGBTQも安心できる社会の「しくみ」と「雰囲気」をつくるには、まずはLGBTQの直面する社会課題を学ぶことが必要です。マイノリティの目線から社会を見ることで、気付けることが沢山あります。LGBTQやジェンダー平等に関心の高い中高生がセンターに来て学び、それを地元に持ち帰って、地域を変える力になって欲しいというのが、私たちのアイディアです。

このセンターは、天井から本棚まで、虹色に飾られています。センターの存在そのものが、「あなたは一人じゃない」というメッセージです。私たちは、全国の中高生に、この場所を知ってほしい、体験してほしい。

すべての若者が生きやすい未来を。大阪のLGBTQセンターを中高生の学びの場に!

是非、私たちのチャレンジを応援してください。


■ご支援の使い道

プライドセンター大阪は、家賃と水光熱費(約35万円/月 × 2フロア)、オープンスペース運営の人件費、相談業務の委託費、図書購入費など、年間で約2,500万円の維持費がかかっています。

今回のクラウドファンディングでは、中高生向けプログラムの開発費、教育旅行を誘致するための教職員や若者向けのイベント実施の経費、図書購入費、センターの維持費に使いたいと考えています。(クラウドファンディングの手数料も約25万円かかります。)

クラウドファンディングで満額を達成しても赤字ではありますが、虹色ダイバーシティの他の事業から補填しつつ、今回、中高生向けのプログラムの実績を作り、その価値を社会に訴えることで、センター単体で持続可能になるよう、努力してまいります。

※本プロジェクトへのご寄付は特定非営利活動法人虹色ダイバーシティ(認定NPO法人)への寄付となり、寄付金控除の対象になります。寄附金控除を受けるためには、個人の方の場合、確定申告の際に、虹色ダイバーシティが発行した「寄付金受領証明書」が必要です。寄付金受領証明書は2025年1月に発送する予定です。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


■応援メッセージ



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