【クラファンレポート】「一つのボールから始まる夢」——日本ラグビーフットボール協会が挑む、子どもたちへの18,000校の贈り物

「ラグビーボールがもっと身近にあれば、もっと多くの子どもたちが楽しめるのに」。その思いから、公益財団法人日本ラグビーフットボール協会(以下、日本ラグビーフットボール協会)は全国約18,000の小学校にラグビーボールを届けるプロジェクトに挑戦しました。目標金額300万円に対して、432人の支援者から約500万円の支援を集めた彼らの物語には、スポーツを通じた子どもたちの成長と、「One for All, All for One」の精神を社会に広げていくための試行錯誤と情熱が詰まっています。ボール一つから始まる、未来へのパスの軌跡をたどります。

プロジェクトオーナー関連リンク

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日常に足りないもの——ラグビーボールのない風景

まずは、このプロジェクトを始められた背景を教えていただけますか? 日本ラグビーフットボール協会として、どのような現状に課題を感じていたのでしょうか?

日本ラグビーフットボール協会さん:公園や校庭で子どもたちが遊んでいる光景を思い浮かべてみてください。 サッカーボールや野球のグローブを持った子どもたちはよく見かけるのに、ラグビーボールで遊ぶ姿はあまり見かけないと思いませんか? 


2019年に日本で行われたラグビーワールドカップで日本中が熱狂したのに、その熱が日常に根付いていないんです。 ラグビーは「走る」「投げる」「蹴る」「捕る」と全身を使う素晴らしいスポーツなのに、子どもたちの選択肢に入っていない。 その原因の一つが、単純に「ボールがそこにない」という環境の問題だと気づいたんです。


なるほど、身近にボールがないから遊べない…という単純だけれど本質的な問題だったんですね。子どもたちのスポーツ環境において、ラグビーの立ち位置はどうなっていたんでしょうか?

日本ラグビーフットボール協会さん:現在、小学校の体育では「タグラグビー」が取り入れられてはいるんですが、 授業の一環としての体験にとどまっていることが多いんです。 


ラグビーには「One for All, All for One(ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために)」という素晴らしい精神があります。 この価値観は、スポーツの枠を超えて子どもたちの成長に大きな影響を与えると信じています。 


でも、それを伝えるための入口が少ない。 他のスポーツと違って、ラグビーは「身近な大人がやっている姿」を見る機会も限られていますから、 子どもたちにとって「選択肢」として存在していないことが課題だったんです。


18,000校へのパス——ボール一つからの革命

そこで、全国の小学校にラグビーボールを届けるという壮大なプロジェクトを考えられたわけですね。この「18,000校」という具体的な数字にはどのような思いが込められているのでしょうか?

日本ラグビーフットボール協会さん:「18,000校」というのは全国の小学校のほぼすべてを網羅する数字なんです。 「一部の学校だけ」ではなく、「すべての子どもたち」にチャンスを届けたかった。 地域や環境によってスポーツの選択肢に格差があってはいけないと思ったんです。


もちろん、すべての学校に届けるには数億円の予算が必要で、一度のクラウドファンディングで達成できる規模ではありません。 だからこそ、まずは第一歩として300万円を目標に設定し、できるところから始めようと決めました。


壮大な夢かもしれませんが、「ラグビーボールが身近にある日常」を当たり前にしたい。 そのビジョンに共感してくれる方々の力を借りながら、少しずつでも前進していきたいと考えたんです。


クラウドファンディングという方法を選んだ理由はなんだったのでしょうか?

日本ラグビーフットボール協会さん:このプロジェクトは単なる資金調達以上の意味があると考えたからです。 私たちが目指したのは、「ラグビーの価値を社会と共有すること」でした。 


もちろん、協会の予算や企業スポンサーからの支援という選択肢もありました。 でも、クラウドファンディングなら、プロジェクトの意義を広く社会に伝え、 「ラグビーの未来を一緒に作る」という参加感を多くの方と共有できると考えたんです。 


CAMPFIREを選んだのも、「挑戦を応援する」というプラットフォームの理念が、 私たちの「子どもたちの新たな挑戦を応援したい」という思いと重なったからです。 また、リターン設計の自由度が高く、元日本代表の五郎丸さんや桑井さんといったアンバサダーの協力も得られたので、 支援者の方々に喜んでいただけるプロジェクトにできると確信しました。


※注釈:日本ラグビーフットボール協会とCAMPFIREはラグビー領域に特化した「JAPAN RUGBY CROWDFUNDING」サービスを2025年7月9日(水)より開始しました。


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ボールを届ける先にある課題——共感を広げる難しさ

プロジェクトを進める中で、最も難しかった課題は何だったのでしょうか?クラウドファンディング特有の苦労もあったのではないかと思います。

日本ラグビーフットボール協会さん:最も難しかったのは、「ボールを届けるだけで何が変わるの?」という疑問に対して、 説得力のある答えを示すことでした。


 単にラグビーの普及という自己目的に見えないよう、「子どもたちの成長」や「地域コミュニティの活性化」など、より広い社会的価値を伝える必要がありました。


 クラウドファンディング特有の難しさとしては、プロジェクトの進捗を定期的に発信し続けることでしょうか。 支援者の方々に「このプロジェクトは確実に前に進んでいる」と感じていただくための情報発信と、実際のボール寄贈準備を並行して進めるのは想像以上に労力を要しました。


具体的に、支援を集める過程で工夫されたポイントはありますか?特に、ラグビーファン以外の方々にも共感を広げるために行った取り組みがあれば教えてください。

日本ラグビーフットボール協会さん:一番工夫したのは「ラグビーの専門用語を使わない」ということです。 ラグビーファン以外の方にも伝わるように、「子どもたちの笑顔」「仲間との協力」「挑戦する勇気」など、誰もが共感できる普遍的な価値を前面に出しました。 


リターン設計でも工夫しました。ラグビーグッズだけでなく、「子どもたちへの寄付」という社会貢献の側面を強調し、「1口5,000円で1校に1球のボールを届けられる」という具体的でイメージしやすい支援プランを用意しました。


加えて、元日本代表の五郎丸さんや桑井さんにアンバサダーとして協力いただき、 ラグビーを知らない方でも認知度の高い方々の言葉を通して、プロジェクトの意義を伝えました。


さらに、寄付控除対象のリターンも用意したことで、より幅広い層の方々に支援いただけたと思います。 子どもたちの未来への投資という視点を打ち出せたことが大きかったですね。


支援の輪が広がる瞬間——共感が生んだ予想外の展開

プロジェクト期間中に印象に残っているエピソードや、予想外の反応があれば教えていただけますか?

日本ラグビーフットボール協会さん:最も印象深かったのは、ラグビーとは全く関係のない方々からの支援が予想以上に多かったことです。 特に「子ども時代にラグビーに触れる機会がなかった」という大人たちからの反響が大きく、「自分の子どもや孫の世代には、より多くのスポーツ選択肢を与えたい」という思いでの支援が多かったんです。


ある支援者の方は、「昔、学校でラグビーボールに触れる機会があって、その後ラグビーを始めた息子が今大学でプレーしている」 というエピソードを共有してくださいました。 まさにボール一つから始まる人生の変化を実感させてくれるメッセージでした。


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未来へのパス——ボールが繋ぐ無限の可能性

プロジェクトを通じて得られた最大の成果は何だったと感じていますか?単なる資金調達以上の価値があったと思いますが。

日本ラグビーフットボール協会さん:最大の成果は間違いなく「ラグビーの価値を社会と共有できたこと」です。 資金調達はもちろん大きな成果ですが、432人の支援者の方々と「子どもたちの未来のために何ができるか」を 一緒に考え、行動できたことがかけがえのない財産になりました。


「One for All, All for One」の精神や、多様性を認め合う文化、 そして挑戦を讃え合うラグビーの魅力を言語化し、発信していく重要性を再認識できたんです。 これは今後の協会活動全体にとっても大きな財産になると感じています。


クラウドファンディングを成功させたご経験から、今後同様のプロジェクトに挑戦する方々へのアドバイスがあればお聞かせください。

日本ラグビーフットボール協会さん:まず大切なのは「自分たちの思いを素直に伝える」ことだと思います。 私たちも最初は「もっと洗練された表現で」と考えていましたが、 「子どもたちに楽しさを届けたい」という率直な思いをそのまま伝えることで、 多くの方に共感していただけました。


次に、「リターンは支援者の立場で考える」ということ。 自分たちが提供しやすいものではなく、支援者が本当に価値を感じるものは何かを考え抜くことが重要です。


 そして、「進捗報告を丁寧に行う」こと。プロジェクトの現状や課題を隠さず共有することで信頼関係が生まれ、支援者が「一緒にプロジェクトを作り上げている」と実感できます。


最後に、「クラウドファンディングはゴールではなく始まり」という意識を持つこと。 資金調達後の実行と報告をしっかり行い、支援者との関係を大切にすることで、次のプロジェクトにもつながっていくと思います。


最後に、このプロジェクトの先にある未来のビジョンと、支援者の方々へのメッセージをお聞かせください。

日本ラグビーフットボール協会さん:このプロジェクトは「ボールを届ける」という単純なことから始まりましたが、その先にあるのは「すべての子どもたちにスポーツの選択肢を提供する」という大きなビジョンです。


ラグビーボールを届けた後も、指導者の派遣や継続的なプログラム提供など、より深くラグビーに親しめる環境づくりを進めていきます。 そして将来的には、公園や校庭でラグビーボールを使って遊ぶ子どもたちの姿が当たり前の光景になることを目指しています。


支援者の皆さまには心から感謝申し上げます。あなたの一つひとつの支援が、子どもたちの笑顔につながっています。このプロジェクトは終わりではなく、日本ラグビーの未来を共に創っていく長い旅の第一歩です。


今後も「One for All, All for One」の精神で、子どもたちの未来にパスをつないでいきましょう。引き続きの応援を、どうぞよろしくお願いいたします。


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