プロジェクトデータ
プロジェクト名:日本社会のお金の呪いを解く!10万人の女性に「お金の真実」を届けたい! 募集期間:2023年7月1日~2023年7月31日(31日間) 調達金額:125,628,422円 支援者数:2388人 プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/678540 プロジェクトオーナー:小田桐あさぎ「女性が楽しく仕事と育児を両立できる社会」の実現を目指し、8年前に子育てをしながらたったひとりで起業。
以降、多くの女性の魅力解放と自己実現をしてきた株式会社アドラブル代表の小田桐あさぎさん。
特別な才能や裕福な実家もなく長年お金に苦労したあさぎさんは、日本社会にはびこる「お金の呪い」に向き合い、今までの自身の常識とマインドを変えて人生を切り開いてきました。
その姿に多くの人が共感し、あさぎさんが開講する女性の魅力を開花させる「魅力覚醒講座」は延べ4300人以上の女性が受講。
今では一大コミュニティとして参加者によるアウトプットや交流が盛んに行われています。
今回のクラウドファンディングもスクール生たちと一致団結した総力戦により、開始からわずか3時間で目標金額の4000万円を達成。
最終的にはCAMPFIRE歴代で個人での最高額となる1億2500万円超えの支援につながり、今回のCAMPFIREアワード2023総合賞2位(想いとお金がめぐった部門でノミネート)受賞に至ります。
当対談ではCAMPFIRE代表取締役の家入一真と共に、クラウドファンディングに至った原体験からプロジェクトを通して得られたものについて自身の体験をお話頂きました。
以下、対談形式にてお送りします。 プロジェクトオーナー:小田桐あさぎさん(以下:あさぎさん) CAMPFIRE代表取締役:家入(敬称略)
1度の失敗で諦めない、CAMPFIREの研究を重ねて挑んだ大規模プロジェクト。
家入:この度は「CAMPFIREアワード2023総合賞2位」受賞おめでとうございます。今回はクラウドファンディングの話だけに限らず、あさぎさんをはじめとしたコミュニティのみなさんのことについてもお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
まずはじめに小田桐さんの活動についてお伺いしてもよろしいでしょうか。
あさぎさん:はい。この度はCAMPFIREクラウドファンディングアワードに選出して頂きありがとうございます。
私は今起業して9年目、ずっと女性向けのマインド改革講座を開講していて、これまでの卒業生は4300人になりました。
卒業生は“アサギスト”という名前をつけてコミュニティ活動も行っていて、今回もそのアサギストたちとの総力戦で取り組んだ結果が出たのかなと思っています。
家入:過去の書籍部門の中でも類を見ないような規模感の大きいプロジェクトでしたね。
2018年にもCAMPFIREでプロジェクトを実施していただいたと思うのですが、その時より今回は規模感がかなり大きくなったかと思います。この結果に至るまでの背景についてもお伺いできますか。
あさぎさん:はい。私が座右の銘にしている言葉のひとつに、矢沢永吉さんの「一度目はさんざんな目にあう、二度目で落とし前をつける、三度目は余裕。」というものがあって。
新しいチャレンジをする時はだいたい1回目ってうまく行かないけど、そこでめげないというのを自分に課しているんです。
まず、本を出版した際の初回となったクラウドファンディングでは、目標金額30万円に対して7倍以上のご支援を頂けたんです。
引用:「嫌なこと全部やめたらすごかった」出版記念プロジェクト
一方で、2回目の出版の時にはCAMPFIREさんを使わずに、全て自分でLPなどを作ってクラウドファンディングをしたことがあったのですが、目標金額の10分の1くらいしか集まらずで全く盛り上がらなかったという背景があったんです。
一緒に動いてくれるメンバーの数や、自分の影響力は明らかに数倍にも増えたのにも関わらずそのような結果だったので、CAMPFIREさんがいかに考えられたプラットフォームなのかを実感しました。
改めて「CAMPFIREさんってすごいな」って感動して。そこからCAMPFIREというプラットフォームの研究を始めたんです。
そうしたら、やっぱりすごく緻密にできていて。
支援人数がバーで表示されたり、リマインドシステムがあったり、「⚪︎時間以内に⚪︎人支援した」と表示が出たり、すごく支援しやすい設計がされていて。
その他にも、ページを読み込む際の時間が短いとか、支援者へのお知らせが定期的に入るとか本当にすごくて。
細かい積み重ねや日々の改善があって、初回プロジェクトに挑戦した数年前から比べてプロジェクト制作画面の使いやすさも変わっていて、とても使いやすくなっていました。
やっぱりインターネットを育てた家入さん率いるCAMPFIREさんならではだなって思うところがたくさんあったんです。
なので3冊目を出す時は絶対にまたCAMPFIREさんを使って「今度はなんとか活かし切って落とし前をつけに行こう」と思っていたので、こういった結果が出て本当に嬉しいです。
個人の枠を越えた総力戦、コミュニティの後押しで超えた1億円の壁。
家入:すごくCAMPFIREのことを見て頂いて嬉しいです、ありがとうございます。まさに試行錯誤と研究の結果としての今回の成果だったんですね。
1回目のプロジェクトと比べ、今回は支援金額の桁が一気に2つも変わっているのはものすごい変化だと思います。実際にどのような取り組みを行った上での結果だったのでしょうか。
あさぎさん:ありがとうございます、一番の変化は周りの環境で。1回目のプロジェクトは全部ひとりで取り組んでいたんです。
起業してから7年目くらいまで、クラウドファンディングに限らず、ずっと事務局1人との二人三脚で全ての業務をやっていたのですが、一昨年くらいからようやくビジネスパートナーたちとチーム戦で行うことができるようになりました。
なので今回はクラウドファンディングの起案に当たり、クラファンチームを結成しました。チームの総力で挑戦したプロジェクトだったので、一気に規模が変わったんだと思います。
実際に取り組んだこととしては、リターンの設計段階からコミュニティメンバーと一緒に考え、どんなリターンが欲しいかメンバーの意見を取り入れたりしました。
価格についても「これだと安すぎるかな」とか「もう少し高くてもいいんじゃない」というメンバーのリアルな声を採用していったりして。
追加のリターンに関してもコミュニティ内で何度もミーティングを重ね、クラファンチームがそれを具体化するという感じで連動していたんです。
シンプルにひとりでやるか何百人でやるかで、一緒に取り組む人数が違っていたというのが直接結果に結びついたんだと思います。
引用:小田桐あさぎOfficial Site
家入:人を巻き込むことからはじめたことが今回の結果に繋がったんですね。
今回のプロジェクトでは、コミュニティのみなさんからかなりの支援が集まっていたと思うのですが、こちらについてあさぎさんからの視点で感じることはありますか。
あさぎさん:はい。ありがたいことに、今回の支援額1億2500万円のうち、だいたい8000万円くらいがうちのコミュニティメンバーだけで集まりました。
うちのスクール生は、みなさん最初は人間関係とかにすごく悩んで私のコミュニティにいらっしゃるんですけど、大体それがひと段落すると自分でもお金を稼げる人になっていこうねっていうのをやっているんです。
なので経済力をつけた女性がとても多いのもひとつの特徴で。
「あさぎさんのおかげで稼げるようになったので、感謝の気持ちをこめて」というご支援がたくさんありました。
あとは、リターン自体を彼女たちが更に稼げる仕組みにしていて、何倍にもなって回収できるようなものを用意しました。
この数年間、コミュニティのみんなは私との企画に参加しておくと、最低3倍多ければ10倍に返ってくるという成功体験を積み上げてきていたんです。
プロジェクト終了後に感謝の気持ちを込めて支援額ランキングを発表したのですが、20位で130万円とかだったので、100万円以上支援してくれたメンバーがすごくたくさんいました。
なので今回、1ヶ月かけて目標金額4000万円集めようと思っていたんですけど、開始からわずか3時間ほど、メンバー優先枠だけで支援額が達成してしまったので、急いでストレッチゴール1億円というものを考えました。
周りの後押しが生み出す、ファーストペンギンという存在。
引用:日本社会のお金の呪いを解く!10万人の女性に「お金の真実」を届けたい!家入:ストレッチゴール1億円の想定は後から来たものだったんですね。
ストレッチゴールでは交通広告やテレビCMの制作など、より外部への発信力の強いものが設定されてたと思うのですが、元々そこまでの構想はなかったということなのでしょうか。
あさぎさん:全くなかったです。 最初は4000万円の目標金額でJR広告を出すっていうゴール設定だったんですけど、「JR広告よりインパクトのあるものって何?CM?テレビCMいっとく?」みたいなノリでメンバーと10分くらいで決めました。
ただ、「CM出します!」と言ったものの正直どうやって出すのかも分からない状態で。
でも、ちょうど支援額が1億円を達成したくらいのタイミングで、めざましテレビの枠を持っている広告会社さんから連絡が来てCMを出せることになったんです。 そんな奇跡の連続をCAMPFIREさんを通じて体験させて頂きました。
家入:クラウドファンディングが盛り上がったからこその反響だったんじゃないかと思います。
テレビCMをどうやって出すのか分からないけど「とりあえずテレビCM」って言ってみるように、新しいことを始める時に手探りのまま動き出すことってありますよね。
僕も10年前に都知事選に出たことがあったんですけど、あの時は60代以上の方ばかり出馬していて若い世代の代弁者が誰も出る気配がなかったんです。
なので僕が「このツイートが1000リツイートされたら都知事選に出ます」って言ったらみんなにリツイートされちゃって。出ざるを得なくなってそのまま都庁に行って出馬表明した感じでした。
人っていろいろ学ぶと考えすぎて動けなくなることもあるから、何かを始めるってすごく綿密に計画することもあるけど、逆に何もわからないからこそ進めることもあると思うんです。
ITスタートアップ界では、新しいことに最初に飛び込んで、できるかどうかを試す「ファーストペンギン」って言葉がよく使われるんです。
でも、実は生物の研究をしている友人曰く、その先頭に立つペンギンは後ろからグイグイ押されて仕方なく飛び込むらしくて。
リーダーになるって、そういう側面もあるんじゃないかって思うんですよね。
「俺についてこい」って引っ張っていくリーダーももちろんいるけど、周りの期待や状況に押されて、生贄にならざるを得ない瞬間があるから先頭に立つ。
でも、その一歩が結局は周りを引っ張り、応援を集めることにつながるんじゃないかと思います。
「目に見える実績」が名刺代わりとなって生み出すきっかけ
家入:クラウドファンディングを終えられてみて、改めて実感したことなどはありますか。あさぎさん:ありがたいことに、支援して頂いた方からは本当に感謝の声ばかりが届きました。
あと、今まさに進めている対談リターンがきっかけでまた別の出版社さんが私のことを知ってくださって次は漫画が出る計画が進んでいたりと、余波も大きいです。
今回のクラウドファンディングをきっかけにすごくたくさんの方に知って頂くことができて、私の名刺がわりになっています。
ビジネスで年商1億円稼いでいるという実績よりも、「クラウドファンディングで1億円集めた」というほうがすごくインパクトがあったみたいです。
家入:確かに、クラウドファンディングで1億円を集めたという実績自体が珍しいので印象に残りやすいのかもしれませんね。
あさぎさん:はい。その一方で、クラウドファンディングってある意味「こんなことをやってみたい」というのをライトに宣言できる場所であるからこそ可能性が広がったんだと思います。
「〇〇万円達成したら〇〇を実現します!」というのも自由で、「1億円目指します」と言って達成しなくても誰も怒らないですし。
家入:従来の銀行から融資をもらうとか投資家からお金を出してもらう場合は、綿密な事業計画書が必要で時間もかかるけど、クラウドファンディングはそこがライトですよね。 応援してもらう形で資金を調達できる仕組みなので。
あさぎさん:普段私を応援してくださっている方たちが、私に直接支援できることですごく喜んでもらいました。
そして、そうやって応援したい人が本当はすごくたくさんいるんだ、ということも分かったので、クラウドファンディングに挑戦してよかったなって思います。
「もっと良い日本社会を実現して欲しい」個人の“想い”から始まった挑戦がみんなの“願い”に
引用:日本社会のお金の呪いを解く!10万人の女性に「お金の真実」を届けたい!家入:今回「想いとお金が巡った」という部門でノミネートさせて頂いたのですが、まさにあさぎさんに対する応援の気持ちや普段の感謝の気持ちがご支援に繋がったのかなと思います。
あさぎさん:本当にありがたいです。実は今回クラウドファンディングを始めたきっかけは、もともと本をたくさん売りたくて、認知拡大のために挑戦しようと思ったんです。
でも、結果的に私が本当に伝えたかったメッセージである「女性がお金の呪いや制限から自由になれば日本がもっと良くなる」という考えに、多くの方が共感してくれて。
そして、そんな社会を実現して欲しいというような、暖かい想いをたくさんの方から頂いたことが結果につながったと思っています。
私が起業を始めたのは、ひとりでワーキングマザーとしての大変さに直面していた時でした。
子育てしながらお金の問題も満たしていくことの大変さ、それをどうにか楽しく豊かに幸せに両立できる方法はないかと悩んでいたんです。
そんな私の模索から始まった起業が今ではこんな風に形になって
「みんなこんな世界を待っていたよね」
「これからも一緒に作っていこうね」
というとても温かい気持ちに支えられています。
やはり想いが勝つんだなとCAMPFIREさんを通じて改めて実感できました。 本当にありがとうございました。
家入:こちらこそ、本当に素晴らしい取り組みのお話ありがとうございます。
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