【CAMPFIRE解説】クラウドファンディング15個のメリットデメリット【完全版】

クラウドファンディングの始める前に必ずおさえて欲しいメリット・デメリットを国内最大級のクラウドファンディングサイトを運営するCAMPFIREが徹底解説します。
クラウドファンディングは、起業家やクリエイターにとって革新的な資金調達手段です。 
銀行融資と比較すると返済などがなく、リスクが低いうえ、マーケティング施策としても有効です。 

そんなクラウドファンディングを実施しようか迷っている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、クラウドファンディングのメリット・デメリットについて詳しく解説します。 特にクラウドファンディングを立ち上げたいと思って五方(以下起案者)目線で気になるデメリットなど、自分はやるべき?と考えている方にぴったりな内容です。 

また後半には、クラウドファンディングの成功に効果的なアプローチ方法や具体的な戦略なども紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 

クラウドファンディングの起案者とは

本題の前に、少し定義を整理します。 

クラウドファンディングの起案者とは、新しい商品開発やビジネス立ち上げから、社会問題の解決に繋がる社会奉仕プロジェクトの活動費用など、様々な資金調達手段として、クラウドファンディングのプロジェクトを起こす人のことです。 自身のアイデアや商品、サービスに賛同してくれる支援者から資金を集め、プロジェクトの実現を目指します。 

一方でクラウドファンディングでプロジェクトを応援する人、投資する人を「支援者」と呼びます。 この点を勘違いしてしまうと、この後のメリット・デメリットの解説が分かりづらくなってしまうので注意してください。 今回は「起案者」目線で、メリット・デメリットを解説していきます。

起案者向けクラウドファンディング10のメリット

クラウドファンディングのメリットイメージ先述した通り、クラウドファンディングは、資金を集める側の「起案者」と、資金提供でプロジェクトを支援する「支援者」、両者の協力によって成り立っています。 

今回は特に起案者側の目線から、メリットを10個紹介していきます。

メリット1.誰でも挑戦できる

まず、クラウドファンディングには、申し込みの条件はほぼありません。 
クラウドファンディングサイトにも様々な種類があり、ハードルが低いものから、特化型サイト特有の強みがあるため、あえて厳しくしているサイトなどがあります。 

国内最大手のCAMPFIREは、チャレンジャーを可能な限り幅広く応援できるように、カテゴリなどの縛りがなく、基本的に誰でも挑戦できるサービスになっています。 

そのため、自己資金の少ない起業家やアーティストはもちろん、すでに事業をやられている法人が新規事業を立ち上げるとき、個人がなにか夢を叶えるための資金を集めるなど、銀行融資などの従来の資金調達方法を利用できなかった人々でもチャレンジできます。 

資金が理由で諦めかけていた方も、アイデアや情熱があれば、誰もが自分の夢を実現させるチャンスがあります。

誰もがクラウドファンディングを通して、新しいプロジェクトの実現や事業拡大の可能性を広げられるチャンスがあるのが、大きなメリットの一つです。


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メリット2.金融機関で断られても、資金調達できる可能性がある

従来の銀行や投資家からの融資は、厳格な審査基準や保証要件を満たさなければなりません。自己資金の有無や、過去の信用情報、担保や保証人が用意できないなど、様々な条件がクリアできず、融資は諦める方も多いでしょう。 
しかしクラウドファンディングは、支援者からの共感・応援・支援があれば、上記の条件を満たさなくても資金を調達できます。 
一度金融機関で断られても、もちろん挑戦できますし、実際に金融機関の審査を通過できなかった方が立ち上げたプロジェクトが成功しているケースもあります。

メリット3.目標金額に上限がない

クラウドファンディングでは、通常の資金調達方法とは異なり、目標金額に上限が設けられていません。 
もちろん闇雲に高額な設定をするのは逆に支援者を不安にさせるので、成功しづらくなりますが、本当にプロジェクトに必要な資金であれば、いくらでも設定することができます。 

またはじめに目標として設定した金額も「上限」になるわけではありません。 
実際にプロジェクトが多くの支持を受け、目標金額の300倍の資金調達を成功させたケースもあります。 

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予想以上に成功した場合でも、その支援金をしっかり受け取れるのがクラファンのメリットの一つです。

メリット4.返済リスクがない

クラウドファンディングでは、支援者に対して資金を返済する必要がありません。 代わりに「リターン」と呼ばれる、支援に対する「お返し」で感謝の気持ちを伝えます。 

多くの場合、リターンは商品やサービスです。 そのため性質としては「発注されてから必要な分だけ用意する」ことになるため、金銭的リスクや在庫を抱える心配が軽減されます。 

また起案者が自由に資金を活用できる点でも、従来の融資より優れています。 
特に融資・補助金・助成金などは資金の使い道が決まっていたり、報告が必要なケースがありますが、クラウドファンディングの場合は最大限にプロジェクトを実現するために、自由に使うことができます。 

この制限がない点も、クラウドファンディングのメリットの一つです。

メリット5.成功すると信用度が増す

クラウドファンディングでの成功は、起案者、そして商品やサービスの信用度向上にもつながります。実際に「クラウドファンディングに成功した」と聞くと、「何となく良いものなのでは?」とイメージしませんか? 

このようにプロジェクトの成功は、一つブランドイメージを向上させる働きもあります。 このようにクラウドファンディングの成功は、現在の資金面でのプラスイメージもそうですが、将来のビジネスやプロジェクトの成長にも、プラスの影響を与えてくれるでしょう。 

またクラウドファンディングは繰り返しプロジェクトを立ち上げることもできます。 
そのため一度成功したプロジェクトは、支援者に信用されやすく、より2回目の資金調達も成功しやすくなります。

メリット6.販売前に認知度拡大できる

クラウドファンディングは、プロジェクトや製品を販売する前に、広範囲の支援者に向けて認知度を高められるきっかけとしても有効です。 

プロジェクトページでは、商品開発の裏側や、開発者の努力や苦労など、ストーリーを伝えられます。このストーリー性があるプロジェクトほど、支援者の応援したいという想いを促進し、ファン化を促します。 

また支援者は、購入者ではなくプロジェクトに興味を持って支援する想いを持っている方が多いです。そのため、製品やサービスをもっと色んな人に広げたいと、口コミを広げてくれやすい傾向があります。 

クラウドファンディングを通して、認知度を向上し、かつ口コミなどの貴重な意見を得られるのは、本格的なプロジェクト開始後においてもプラスの影響を与えるでしょう。

メリット7.ユーザーの反応が見れる(テストマーケティング)

製品やサービスに対するユーザーの反応を、リアルタイムで確認できるのも、クラウドファンディングのメリットです。 

支援が多ければ、このプロジェクトにはニーズがあると判断できますし、支援者が選ぶリターン内容やフィードバックを見れば、何が人気で、どの製品やサービスに課題や改善点があるのか、明確にできます。 

例えば、リターンは一緒で、支援額は段階別に設定すると、販売価格のリサーチに使えますよね。 このように資金調達しながら、より良い商品・サービスを提供するためのヒントを得るテストマーケティングができるのも、クラウドファンディングの大きなメリットです。

メリット8.失敗しても手数料はかからない

また万が一、プロジェクトが目標金額に達しなかった場合(プロジェクトが成立しなかった場合)、CAMPFIREへの掲載手数料は発生しません。 失敗した場合の金銭的負担を心配する必要がないため、低リスクで挑戦できます。 

もちろん金銭以外の時間や労力、広告費などはかかってしまいますが、これ以上にリスクなくトライできる資金調達は他にありません。

メリット9.失敗してもそこから改善のヒントを得られる

クラウドファンディングでの失敗は、商品やサービスを改善するための貴重なヒントとなります。特に支援者からのフィードバックや市場のトレンド情報が手に入るため、改善点や課題を見つけられるでしょう。 

またプロジェクト実績を分析すると、次回のプロジェクトやビジネス展開に活かすべき点も見つけられます。 PDCAを回して仮説や検証をくり返せば、より良いプロジェクト、事業に発展させられる可能性があります。 

上記で解説した通り、失敗したら手数料がかからないようにしておけば、低リスクで失敗から学びが得られる点も、クラウドファンディングのメリットです。

メリット10.何度も挑戦できる

たとえ失敗しても、クラウドファンディングは何度でもプロジェクトに挑戦できます。 
先述したように、失敗しても手数料はかかりませんし、ペナルティを受けることもありません。 

新しいアイデアや改善点を取り入れながら挑戦すれば、成功の可能性を高められるでしょう。成功に向けて学び続け、挑戦し続ける姿勢が重要です。

起案者向けクラウドファンディング5つのデメリット

一方でクラウドファンディングにも、少なからずデメリットがあります。 知らずに挑戦してしまい、後で後悔したとならないように、デメリットもしっかり抑えておきましょう。

デメリット1.原則成功した際に手数料がかかる

基本的にクラウドファンディングで成功した際には、支援金額の一部を手数料として支払います。 

例外的にソーシャルグッドやエンタメなど一部のカテゴリーでは手数料がかからないものもありますが、基本的に事業で使う場合は手数料がかかると考えた方が良いでしょう。 

特に手数料の注意点をまとめている記事もありますので、挑戦する前に確認しておきましょう。 

CAMPFIREの手数料を確認する

デメリット2.基本プロジェクト内容の変更や中止はできない

プロジェクトの開始後、基本的に内容の変更や中止はできません。 

過去に、 
  • 想定外の支援数で管理が追いつかない 
  • リターンの見積もりミスによりリターンが集まれば集まるほど損失が大きくなった 

などの事態が発生したケースもあります。
そのため事前にしっかり計画を立てておく必要があります。 

ただし、メイン画像や概要文、リターンの追加など、一部の変更は可能です。 ユーザーからのリクエストや、想定以上の評判があった場合などは、リターンを追加して満足度を上げましょう。 

しかし、以下のようなリターン追加は認められない可能性があります。 
  • すでに設定しているリターンと同じ内容 
  • 既に支援した支援者が不利益をこうむるようなリターン 
よって、リターンを追加する場合は、次のような対策を取りましょう。
  • 設定価格を上げる 
  • お届け時期を後ろ倒しする 
  • 内容を変更する
なお、リターンの追加には再審査が必要となります。 
詳しくは下記のリンクにてご確認ください。

審査に関しての詳細はこちら

デメリット3.All in方式では赤字になる可能性がある

クラウドファンディングには、2種類の募集方式があります。 
「All-or-Nothing」方式と「All-In」方式です。 All-or-Nothing方式では、目標金額まで資金を集められなかった場合、支援金を受け取れません。 
一方でAll in方式では、支援金が目標金額に達しなくても、支援金を受け取れます。 

一見All inの方が良いように見えますが、注意が必要です。 

Allinの場合、一人でも、1円でも集まった場合は、プロジェクトは実施しなくてはいけません。 プロジェクトによっては、支援の数が100以上で黒字になる、というケースもあるでしょう。 
しかしAll inの場合、少額で赤字になるケースでもリターンを用意しなければいけません。 

そのため、All in方式を選択する場合は、十分な調査や計画を立てましょう。 

もちろん少額の支援金でもプロジェクトの推進に有効な場合や、別の資金調達方法がある場合は、All in方式が有効です。 成功の可能性やリスクをよく理解した上で、適切な方式を選択しましょう。


形式名
 All in方式 
All or Nothing方式
概要
1円でも支援が集まれば「成立」し、支援金を受け取れる。
目標金額を達成して初めて「成立=成功」し、支援金を受け取れる。
手数料発生タイミング
成立したら手数料が発生する。 
目標金額を達成すると、手数料が発生する。

デメリット4.SNSや広告などを駆使しないと簡単には成功しない

SNS拡散のイメージ

 
クラウドファンディングの成功には、マーケティング施策が不可欠です。 SNSやWeb広告などを活用し、積極的に広報活動を続ける必要があるでしょう。 

支援者を引きつけるためには、魅力的なコンテンツも重要です。
狙うターゲット層を明確にし、強力に訴求する必要があります。 

とくに競争が激しいカテゴリーでは、効果的なマーケティング戦略が成功の鍵となるでしょう。

デメリット5.アイデアを盗まれるリスクがある

クラウドファンディングでのプロジェクト公開には、アイデアやコンセプトが競合他社に盗まれるリスクがあります。 
特許や商標などの法的保護を受けていない場合は、とくに注意が必要です。

 類似品や上位互換品が出回ると、当初のマーケティング戦略にも影響がでる可能性があります。 

プロジェクトを公開する際には、法的保護対策を徹底しましょう。

クラウドファンディングを成功させる4つの戦略

戦略のイメージクラウドファンディングは、金融機関からの融資が難しい人にとって、非常に有益な資金調達手段です。 
もちろんリスクやコスト面でのデメリットもあり、すべての人に適しているとは限りませんが、活用の仕方によっては資金以外にも様々なメリットを得られる点は、非常に有効です。 

資金繰りの手段としてだけでなく、プロジェクトやビジネスの性質と、クラウドファンディングのメリットを照らし合わせたうえで利用を検討しましょう。 

ここからは、クラウドファンディングで成功に繋がりやすい使い方を紹介します。

通常のECではできないお祭り感で盛り上げる

購入型クラウドファンディングは、ECサイトをイメージさせるプラットフォームです。 
気になる商品に対して出資すると、リターンとしてその商品を受け取れるからです。 商品が手元に届くまでの流れは基本的に変わりません。 

大きな違いは、支援者との関係性です。 通常のECとは異なり、クラウドファンディングでは支援者との交流を楽しめます。 
キャンペーンやイベントを通じて、お祭りのような盛り上がりを演出できます。 コミュニティを形成し、支援者同士が交流できるようなリターンを設計すれば、継続的な盛り上がりを生み出せるでしょう。

▼オススメの事例はこちら
「デジタルの時代だからこそリアルを」なめこファンブックで醸成される支援者コミュニティ

リターンを工夫してユーザーニーズを分析する

クラウドファンディングは、ユーザーニーズの分析にも有効です。 支援者に提供するリターンを、複数の商品やサービスに分ければ、どのリターンが支持されるかを調査できます。

CAMPFIREでは、インサイトと呼ばれるデータ分析機能を提供しています。 
インサイトでは、以下3種類のレポート閲覧が可能です。 
  • 支援総額レポート 
  • 日別PVレポート 
  • 参照元別PVレポート 
これら3つのレポートを活用すれば、効果のある施策や広告媒体などの分析が可能。 工夫次第では、さまざまなリサーチに活用できます。 

支援者のニーズや好みを分析できるため、将来の商品開発やサービス改善にも役立つでしょう。

認知度拡大に活用すべき

せっかくクラウドファンディングに挑戦するのですから、認知拡大に活用しましょう。 
クラウドファンディングに挑戦するという名目を使って、SNSやブログなどで大々的に応援を呼びかけられます。 

クラウドファンディングの特性を活かし、応援しやすい環境を整えておきましょう。 
とくにInstagramやX(Twitter)は利用料がかからないうえ、拡散力が強い点がメリット。 各SNSの特性を把握し、上手に使い分ければ、認知度拡大のための工数も削減できます。

固定客の獲得を狙って活用すべき

クラウドファンディングのリターンとして、回数券やリピーター向けの商品を用意するのもおすすめです。 
お得な回数券や定期購入サービスなどを提供すれば、プロジェクト当初から固定客獲得を狙えます。 

支援者にとってどのようなリターンが魅力的なのか、市場調査やアンケートなどを実施して、結果を活用してみましょう。 ターゲットが求めるリターンを見つけられれば、将来的な顧客獲得も期待できます。

クラファンが気になった人にはこちらもおすすめ

クラウドファンディングにはたくさんのメリットがあります。 
金融機関からの融資を受けられない人、低リスクで事業を拡大したい人、テストマーケティングに活用したい方など、特におすすめです。 

もちろんデメリットもありますが、事前のリサーチや対策を徹底しておけば、成功確率を高めることが出来ます。 

すでにやりたいことが決まっている方は、事前にプロに相談することで成功確率を高められます。 

以下のリンクから気軽に相談してみてください。 


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