【個人向け】クラウドファンディングのやり方を徹底解説!成功事例も紹介

クラウドファンディング初心者向け!個人での始め方と成功事例をわかりやすく紹介。
個人で新規事業を始めたい、または既存事業を拡大したいけれど、資金が集まらずなかなか進まないケースがあります。そんなときは、資金調達方法の1つである「クラウドファンディング」がおすすめです。

しかし、どうやって始めればいいのか分からず困る場合もあるでしょう。

そこで当記事では、個人でクラウドファンディングをおこなう方法や成功のコツを、成功事例とともに一挙紹介します。

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そもそも「クラウドファンディング」とは?

クラウドファンディングとは、群衆(Crowd)と資金調達(Funding)を組み合わせた造語です。金融機関等に頼らずに資金調達できるので、個人や中小企業でも気軽に挑戦しやすい方法といえます。まずは、クラウドファンディングの概要や種類を説明します。

クラウドファンディングの概要

クラウドファンディングとは資金調達方法の1つで、不特定多数から資金を援助してもらう仕組みです。自分の夢や活動をクラウドファンディングサイト上に掲載すると、共感した人や応援したいと思った人が資金を提供してくれます。目標金額に達すればプロジェクトを実施・実現できるうえ、資金提供者は金額に応じたリターンを受け取れます。

なお、商品開発がしたい・自分の店を持ちたいなど、プロジェクト実現に向けて資金を募る人は「プロジェクトオーナー(発案者)」と呼ばれます。

一方で、新商品を使ってみたい、店を訪れてみたいなど、様々な理由で資金提供をする人は「支援者(賛同者)」と言います。

クラウドファンディングの種類

個人でおこなうクラウドファンディングは、おもに以下3つに分けられます。

(1)融資型
事業者が仲介して資産運用したい支援者から小口の資金を集め、大口化してプロジェクトオーナーに融資する仕組みのクラウドファンディングです。
融資型は個人から集めた資金を「融資」する性質を持っているため、支援者は金銭的なリターンを得ることができます。
融資型クラウドファンディングのイメージ画像(2)寄付型
プロジェクトに必要な資金を寄付してもらう方法で、おもに被災地の支援や学校の設立など、社会課題の解決に関するプロジェクトに多く用いられます。
基本は支援者へのリターンがなく、プロジェクトオーナーは公益法人や学術機関といった団体だけでなく個人も含まれます。
寄付型クラウドファンディングの図解(3)購入型
支援者がリターンとして商品やサービスを受け取れる方法です。
購入型は「All or Nothing型」と「All In型」の2種類に分けられ、それぞれ目標金額に達しなかった場合の支援金・リターンの扱いが異なります。
購入型クラウドファンディングのイメージ画像

個人でのクラウドファンディングのやり方

クラウドファンディングは以下の手順でおこないます。クラウドファンディングを成功させるためは、それぞれのフェーズを理解することが重要です。

  1. 起案前の準備をする
  2. プロジェクトを立ち上げる
  3. 募集を開始する
  4. プロジェクトを実行する
  5. 支援者へのお礼やリターンをする

起案前の準備をする

クラウドファンディングの土台となるフェーズで、具体的には以下4つの項目を決めます。

(1)実施目的や目標金額

まずは、クラウドファンディングを実施する目的を明確にしましょう。商品やサービスを作って何を成し遂げたいのか、社会問題を解決してどんな影響を与えたいのかなど、支援者に共感してもらえるよう深掘りして考えましょう。また目標金額とは、プロジェクトの実行だけでなくリターンの提供資金や、クラウドファンディングの活動自体にかかるお金を指します。

特に個人で行うクラウドファンディングでは、目標金額を高くしすぎると不信感を抱きかねないため、慎重に設定しましょう。もし目標金額の決め方に不安があれば、CAMPFIRE主催で無料相談や勉強会をおこなっていますので、ぜひ活用してください。

> CAMPFIRE:説明会・相談会 はこちら

(2)クラウドファンディングの形式

先述したクラウドファンディングの種類から、プロジェクトの実施目的に合う形式を選びましょう。なかでも購入型は以下の2つに分けられ、それぞれの特徴を理解したうえで選ぶ必要があります。

All in方式All-or-Nothing方式
1円でも支援金が集まったらクラウドファンディングが成立します。
集まった資金はすべて受け取れますが、支援者へのリターンが必ず発生するのが特徴です。
目標金額に達した場合のみクラウドファンディングが成立します。
目標に届かなければ、リターンが発生しない代わりに支援者へ全額返金となり、プロジェクトオーナーは支援金を受け取れません。

(3)クラウドファンディングサイト

日本には数多くののクラウドファンディングサイトがあります。掲載サイトの選び方に失敗すると資金調達がうまくいかない可能性があるため、プロジェクトに最適なサイトを選ぶのも重要です。それぞれサービス内容や得意ジャンルなどが異なるため、きちんと比較・確認しましょう。

なお、「CAMPFIRE」は日本最大級のクラウドファンディングサイトで、オールジャンルご利用いただけるサイトです。これまで累計9.9万件以上のプロジェクトが立ち上がり、1200万人以上の支援を受けて950億円以上の資金が集まりました

会員数が多く、いろんな人の目に留まるチャンスがあるほか、初めての人に向けたサポートも充実しています。
詳しいサポート内容は後ほど紹介します。

(4)リターンや広報活動の計画

より多くの人にプロジェクトへ興味を持ってもらうには、支援者にとって魅力的なリターンの設定 や、SNSを効率よく利用した宣伝が大切です。

宣伝用のSNSを開設し、プロジェクトやリターンの内容をアピールするのはもちろん、募集開始前から友人・知人に声をかけてみるのもおすすめです。

このあと、個人でクラウドファンディングを実施した事例を紹介いたします。実際のリターンや広報活動の計画を立てる際の参考にしてみてください。

プロジェクトを立ち上げる

具体的な計画を立てたら、プロジェクトを立ち上げます。
CAMPFIREの場合、以下のような手順でサイトに登録してください。 会員登録後は手順に沿ってプロジェクトを申請し、審査を受けることになります。

  • STEP1:「新規会員登録」をクリックする
  • STEP2:メールアドレスを入力して「確認メールを送信」をクリックする
  • STEP3:「本人確認のお知らせ」というメールを開き「メールアドレスを認証する」をクリックする
  • STEP4:アカウント情報の登録画面にて必要事項を入力する

もし申請の際に不明点があったらヘルプページを確認してみてください。
よくある質問と回答例が記されているほか、クラウドファンディングの準備やページ作成のコツも公開中です。

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募集を開始する

審査が通り、プロジェクトページが公開されたら広報活動を本格的に開始します。X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSはもちろん、ホームページやブログがあれば積極的に活用し宣伝しましょう。 
自治体や商店街に協力を仰げるなら相談してみるのもおすすめです。 

プロジェクト開設前から支援者が集まっているなら、支援者にも宣伝を依頼しましょう。また、個人でクラウドファンディングを実施する際は、支援者との信頼関係を築くためにも、法人よりも細かな対応が求められます。 

新商品やサービスの説明や質問への回答を丁寧におこなったり、支援者の知りたい情報を分析・発信したりしましょう。資金が集まってきたタイミングで「現時点でいくら集まり、目標まであといくらで達成できます」と進捗報告するのも重要です。 

プロジェクトを実行する

目標金額に達したら、支援金をもとにプロジェクトを実行します。このときもSNSやホームページ、クラウドファンディングサイトなどで随時進捗を報告し、支援者に安心感を与えて信頼関係を築きましょう。 

もし、募集期間を大幅に残して目標金額に到達した場合は、さらに次の目標を設定して支援を募る「ネクストゴール」の活用も視野に入れましょう。 

ネクストゴールを決める際は、設定理由や支援金の使い道をきちんと説明しましょう。目標を達成しなくても資金は受け取ることができるため、プロジェクトのさらなる充実・発展が望めます。 

支援者へのお礼やリターンをする

目標金額に達したかどうかに関わらず、募集終了後は支援者へのお礼や報告をおこないます。 
目標金額に到達した、またはAll-in方式で資金調達をおこなった場合は、リターンを用意し、発送などで順次お渡ししていきましょう。 

また、今後の活動を見据えて、SNSや公式LINEなどで支援者とのコミュニティを構築・継続するのも大切です。自社のプロジェクトに興味を持ち、資金提供してくれた支援者との関係性を丁寧に扱えば、商品やサービスの固定客になってくれる可能性が高くなります。 

またクラウドファンディングが失敗しても、事業やプロジェクトを別の形で実現していくのであれば、支援者とのつながりはとても重要です。そのため目標金額に届かなかった場合も、必ず支援者向けに連絡を入れましょう。 支援者への報告・リターン完了後は課題や改善点を明らかにして、事業のさらなるブラッシュアップに向けて活用したり、再挑戦するときの参考にしたりしましょう。

【個人向け】クラウドファンディングの成功事例3選

はじめに、実際に個人でクラウドファンディングを行って成功した3つの事例を紹介します。 
成功したプロジェクトに共通する特徴など参考になることも多いので、チェックしてみましょう。 

個人のクラファン成功事例①:めちゃくちゃ美味しいビリヤニをみんなに食べさせたい。

めちゃくちゃ美味しいビリヤニをみんなに食べさせたい。のアイキャッチ画像
・支援者数:963人 
・目標金額:5,000,000円 
・支援総額:13,592,111円 
・実施期間:2021/05/12~2021/06/30(50日間) 
・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/416010
はじめに紹介するのは、東京・神田に開店したビリヤニ専門店「ビリヤニ大澤」の運営資金を集めるプロジェクトです。

ビリヤニとは、肉・米・スパイスを長時間煮込み、炊き上げるインド料理です。プロジェクトオーナーは、ビリヤニの美味しさに胸打たれた当時のエピソードや、専門店を開く決意をプロジェクトページにて熱く語っています。またビリヤニへのこだわりや愛情が伝わる写真が数多く掲載されています。

支援可能額は3,000円から受け付け、募集から約1ヵ月半で目標金額の271%を達成しました。 2021年に無事ビリヤニ専門店をオープン。2023年には無事に2周年を迎えて記念イベントを開催しました。

個人のクラファン成功事例②:ヘアケアマイスターや毛髪診断士だけで日本全国に本物だけを取り扱った美容室を作る

ヘアケアマイスターや毛髪診断士だけで日本全国に本物だけを取り扱った美容室を作るのアイキャッチ画像
・支援者数:129人 
・目標金額:3,000,000円 
・支援総額:4,828,700円 
・実施期間:2021/03/17~2021/04/26(41日間)
・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/381860
次は「ヘアケアマイスター」の称号を持つ美容師の専門技術を提供するために、店舗拡大を目標に掲げたプロジェクトを紹介します。

プロジェクトオーナーは、ヘアケアマイスターの称号を持ったスタッフのみで運営する美容室「恋する毛髪研究所」を、東京都に2店舗構えています。創業当時から、薬剤や毛髪に関する知識やノウハウをもとにお客様一人ひとりに最適な選択を提案しつづけることを大切にしています。

今後も、ヘアケアマイスターだからこそ提供できる本物の美容師技術を多くのお客様に届けたい。そんなプロジェクトオーナーの思いやコンセプトに共感した支援者が数多く集まり、募集期間前の時点で目標の300万円に到達。ネクストゴール設定後は約480万円となり、目標金額の160%を達成しました。

当プロジェクトのリターンは、店舗で使えるカット・カラーチケットや、お客様に合うスタイルを提案するカウンセリングチケットなどです。実際にサービスを体験してもらえるようリターンを工夫したのもポイントです。

個人のクラファン成功事例③:【地域活性化】YouTuber×高校生が牛舎のリノベーションに挑戦!

【地域活性化】YouTuber×高校生が牛舎のリノベーションに挑戦!のアイキャッチ画像
・支援者数:136人
・目標金額:1,000,000円 
・支援総額:1,933,500円 
・実施期間:2023/10/01~2023/11/30(60日間)
・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/689467/view
続いて紹介するのは、宮崎県えびの市の魅力を暮らすYouTuberと高校生が協力し、牛舎のリノベーションで地域活性化を目指すプロジェクトです。

えびの市の魅力を発信するYouTubeチャンネル「えびのさるき」の運営者でもあるプロジェクトオーナーは、敷地内に築80年の牛舎を持っていました。骨組みがしっかりしているため、リノベーションで何とか有効活用したいと考えていましたが、お金や時間の問題で手つかずの状態でした。

そんなとき、県立飯野高校で地域活性化の探究活動をしているグループ「NECTION」との共同プロジェクトとして、コワーキングスペースを作る計画が実現。募集開始から1ヵ月もたたずに100万円へ到達し、ネクストゴール設定後は目標金額の193%を達成しました。

現在は支援金を活用してリノベーションを進め、YouTubeチャンネルを通して経過報告をおこなっています。

当プロジェクトでは、支援者に伝わるようコワーキングスペース完成後の活用例をきちんと説明したり、牛舎の外部・内部画像を数多く掲載したりしています。また、えびの市の概要やNECTIOの活動内容も画像つきで紹介しており、クラウドファンディングを通して地域活性化につなげる工夫がなされています。

個人のクラウドファンディングで成功する5つのポイント

個人のクラウドファンディングで成功する5つのポイントのアイキャッチ画像個人のクラウドファンディングを成功させるには、以下4つのコツを実践しましょう。

  • 実施理由やゴールをきちんと説明する
  • 目標金額の設定理由を明らかにする
  • 報告頻度やリターン内容を工夫する
  • サポートが充実したサイトを選ぶ

実施理由やゴールをきちんと説明する

一般的に、個人は法人に比べて知名度や信頼性の担保が少ないため、支援者が「この人のプロジェクトならば出資したい」と思ってくれるよう丁寧に説明しなければなりません。

先ほど紹介したビリヤニ専門店オープンの成功事例でも、大澤さんはお店をオープンさせる動機として、ビリヤニヘの情熱を詳しく説明しています。また、オープン後はどのように運営していくのかといった方針・コンセプトも明確です。

クラウドファンディング実施に至った経緯や目標を分かりやすく伝えて、支援者からの共感が得られるよう工夫しましょう。

目標金額の設定理由を明らかにする

理由を説明しないまま目標金額を高く設定してしまうと、支援者の疑問や不信感につながります。開業にかかる建設・設備費用や、運営にかかる光熱費や人件費など、支援金の用途を明確にして事前に説明しましょう。また、援者がプロジェクトの完成形をイメージしやすいように、具体的な運営方法や店舗のレイアウトを説明するのも大切です。

クラウドファンディング実施となると、どうしても利益率を優先してしまいがちです。しかし、成功事例にあるような「美味しいと喜んでくれる人を増やしたい」「本物の技術を多くの人に提供したい」などの思いを何よりも大切にし、貫く姿勢が大切です。

報告頻度やリターン内容を工夫する

援者との安心や信頼を築くためには、丁寧かつ定期的な進捗報告が欠かせません。 支援金の募集状況やプロジェクトの進行状況、目標達成のお礼などを、クラウドファンディングの募集ページだけでなくX(旧Twitter)やInstagramなどのSNSでこまめに報告しましょう。

支援者と相互フォロワーになりメッセージでやり取りしたり、定期的にメルマガを送ったりと、状況報告の仕組みを作るのもおすすめです。 また支援者に興味をもってもらうには、リターン設定にこだわるのも大切です。

例えばビリヤニ専門店でのリターンは「パクチーの大盛りを回数無制限で提供する」という、ビリヤニ好きな人が惹かれる面白いアイディアとなっています。リターンの付与後、アンケートなどを通じて感想や要望を聞き、ビジネス展開の参考にするのも良いでしょう。

サポートが充実したサイトを選ぶ

個人でクラウドファンディングを実施する際、募集ページや挿入画像の作成方法、広告サービスの活用方法などが分からず困ってしまうケースがあります。そのため、サポート機能が充実しているクラウドファンディングサイトを選びましょう。

たとえば、CAMPFIREでは、プロジェクトの作成・集客に役立つサポートサービスを多く用意しています。 ページ構成や画像制作、メディア向けプレスリリースの実施など幅広くサポートしています。またCAMPFIREで作成したプロジェクトは、X(旧Twitter)やLINEなどでのターゲティング広告が可能です。

さらに、ライブ配信ツール「CAMPFIRE Fireball」を活用すれば、リアルタイムで視聴者とコミュニケーションをとりながら支援を活性化させられます。

CAMPFIREには有料・無料のサポートがあるため、予算や目的に合わせて選びましょう。詳しいサービス資料は以下からダウンロードできるので、ほかのクラウドファンディングサイトと比較・検討してみてください。

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まとめ

今回は、個人でクラウドファンディングをおこなう方法やコツを、成功事例とあわせて紹介しました。
クラウドファンディングは、目的やゴールの設定からプロジェクト完了後の対応まで、手順に沿っておこなう必要があります。

また、個人だからこそ、目的や金額の設定理由をきちんと説明したり、こまめにプロジェクトの進捗報告をしたりと、支援者に安心・信頼してもらうための工夫も欠かせません。

もし、クラウドファンディングのやり方に迷ったら、CAMPFIREの無料相談やセミナー-をぜひご活用ください。

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失敗したからといっても諦める必要はなく、何度でも挑戦して成功できるように頑張りましょう!

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