【完全ガイド】クラウドファンディングで起業する全ステップ:成功例から学ぶ秘訣

起業資金をクラウドファンディングで集める方法とメリットとは?成功事例からそのポイントを解説します。
クラウドファンディングの認知度が高まるにつれ、利用方法が多様化しています。 
近年は、クラウドファンディングで資金を集め起業を試みる方も珍しくありません。 起業を検討している方にとっては、起業資金をクラウドファンディングで集められれば金融機関から融資を受けることとは別に、多くのメリットがあります。 

しかし、いざ!クラウドファンディングをトライしようとしても、 

「本当にクラウドファンディングで起業資金を集められるのか?」 
「クラウドファンディングで起業資金を集めるコツを知りたい」 


といった疑問や悩みを抱えている方もいるでしょう。 

そこで本記事では、 

  • クラファンで起業資金を集める方法 
  • 成功のためのコツ 
  • クラファンで起業資金を集めるメリット、デメリット 
  • 融資などの他の資金調達と比較 などを解説します。 

プロジェクトを成功させるポイントも紹介するので、プロジェクトの企画等に悩んでいる方は参考にしてください。

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クラウドファンディングは起業に活用できる?

クラウドファンディングは起業に活用できるイメージ画像まず起業資金を集めるためにクラウドファンディングを活用する事例が非常に増えています。 クラウドファンディングの基本は、 

  • 実現したい事業や商品化したい製品等の計画をネット上に公開する 
  • 支援をしたくなるようなリターンを設定する 
  • 計画に賛同した方、リターンに魅力を感じた方が出資を行う 

と言う形です。 

店舗の開業や、新商品のアイデアを元に事業を始めたいといったプロジェクトも多数成功しており、起業の資金調達として注目を集めています。

起業時にクラファンをやるべき5つの理由

起業資金や運転資金の確保にクラウドファンディングが盛んに利用されている理由には、以下のような点が挙げられます。 

  • 返済義務のない開業資金や運用資金が調達できる 
  • 見込み顧客の要望が分かる 
  • 事業計画の改善点が見つかる 開
  • 業前にテストマーケティングができる 
  • 優良顧客の獲得に効果的


返済義務のない開業資金や運用資金が調達できれば事業に集中できる

開業資金や運用資金が自己資金では賄えずに金融機関から融資を受けると、返済しなければなりません。 
最初から事業が順調ならばよいのですが、軌道に乗るまで時間がかかる場合、返済が大変です。 

クラウドファンディングで資金を集めれば、リターンは必要ですが、集まった資金の返還義務はありません。返済を気にせず事業に集中できることは、起業時にクラウドファンディングを活用すべき大きな理由です。


見込み顧客の要望が分かる

支援者と意見交換ができれば、プロジェクトに興味を持ってくれた方の希望や要望も分かります。 
起業する際に最も重要なのが、市場状況の確認です。 
昨今ではSNSなどで競合の口コミをチェックするなど市場を確認する方法はありますが、実際に自社の事業を事前に評価してもらう機会は、クラウドファンディング以外ではほぼありません。 

このように見込み顧客の声を知ることができるのも、起業時にクラウドファンディングを活用すべき大きな理由です。

事業計画の改善点が見つかりやすい

上記のようにプロジェクトを公開すると賛同だけでなく疑問や質問なども寄せられます。 それを分析することで、事業計画の改善点がみつかります。 
開業前に事業計画や商品の改善点が見つかれば、よりよい事業や商品にブラッシュアップができるでしょう。 

プロジェクトをブラッシュアップすれば、クラウドファンディング後の事業発展に向けた計画もより精度が上がります。 
この点も起業時にクラウドファンディングを活用すべき理由の一つです。

開業前にテストマーケティングができる

またクラウドファンディングを通して事前にテストマーケティングが可能です。 
具体的には、 

  • クラウドファンディングサイトに掲載することで認知度拡大が図れる 
  • 具体的に支援してくれる人からターゲットを見定めることができる 
  • SNSなどの媒体を使って配信し、事業開始前にターゲットにアプローチできる 

などの効果が期待できます。


優良顧客の獲得に効果的

支援者(リターンを購入した方)は事業に共感し、出資しています。 
つまり事業のファンとなってくれる可能性が非常に高いです。 
リターンで満足度が高ければ積極的な口コミ拡散を期待できますし、本人もリピーターに繋がるでしょう。 
事業の本格始動の前に優良顧客を獲得できる可能性があるのも、起業時にクラウドファンディングを活用する大きな理由です。

起業時のクラウドファンディング3つの成功例

ここでは、起業資金や運用資金調達にクラウドファンディングを利用して成功した事例を3つご紹介します。集まった資金の使い道やリターンの内容も紹介するので、これからプロジェクトを企画する方の参考にもなるでしょう。

観光施設による設備投資のための資金調達成功事例1

観光施設による設備投資のための資金調達成功事例1のアイキャッチ画像

・支援者数:335人 
・支援総額:23,890,640円 
・実施期間:2021/01/22〜2021/02/27(37日間) 
・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/372527 
沖縄県石垣島の「THIRD石垣島」が、コロナ期に挑戦したプロジェクトです。 
ホテルにプライベートサウナスイートを増築しようという企画で、 

  • フィットネスルームのリノベーション費用(約1000万円) 
  • ご支援へのリターンの生産 
  • ホテルの運転資金 

などの設備資金と運転資金を調達しています。 

元々の目標は500万円ですが、約485%の2,389万円調達できています。
さらにリターンも宿泊券のため、顧客獲得にもつながっています。

最新技術に合わせた工場設備投資のための資金調達成功事例2

最新技術に合わせた工場設備投資のための資金調達成功事例2のアイキャッチ画像

・支援者数:69人 
・支援総額:5,799,500円 
・実施期間:2021/10/29〜2021/12/31(64日間)
・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/484524 
高度化する自動車の安全システムの裏で、整備不良が原因で事故が起きている問題に立ち向かうため、最新技術に対応した工場設備を整えるための、資金調達の成功事例です。 
こちらの大きな特徴は、支援金額のうち580万円程度のうち395万円(約70%)が法人からの支援という点です。 

この技術力の向上で、既存の取引先だけでなく新たな顧客獲得にも繋がりを作っています。 資金調達に加えて、法人とも関係性を深めることに成功している事例です。

事業再生のための資金調達成功事例3

事業再生のための資金調達成功事例3のアイキャッチ画像
・支援者数:364人 
・支援総額:5,448,000円 
・実施期間:2023/10/13〜2023/11/20(39日間) 
・プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/700806 
1981年の開業以来、40年以上スキー・スノーボード好きを魅了している安比高原スキー場です。
年間150万人が訪れた安比高原スキー場ですが、ゴンドラ・リフトの老朽化に課題を抱えていました。 

そこでさらに50年後の未来もスキー場として活躍できるように、設備資金の調達としてクラウドファンディングを活用しています。

共通している成功のポイント

ご紹介した3つのプロジェクトは、以下のような点が共通しています。 

  • プロジェクトの内容が具体的 
  • プロジェクトに信頼性がある 
  • リターンが魅力的で支援者が参加できる 
  • 目標金額が高すぎない 
  • 少額から出資可能 

まず全てのプロジェクトの支援金の使い道が、 

  • プライベートサウナの建設 
  • 工場の建設 
  • ゴンドラの改修 

など明確になっています。 
またそれぞれのプロジェクトページが、ここまでの歩みや時代の流れなどを解説しており、必要性がわかるような内容になっています。 

さらにリターン内容も、宿泊券やリフト券など実際に支援者が参加できるものになっており、プロジェクトの内容が具体的かつ出資者が参加可能になっています。 

さらに、目標金額が高すぎないのも共通しています。 
どのプロジェクトも自己資金をある程度用意しており、どうしても足りない部分だけ出資を求めていて何にどのくらい資金を使うのか、説明も具体的です。 

そして全てのプロジェクトが、1,000〜3,000円のリターンから用意しており、料金の幅を広く用意しています。 
「応援はしたいけどそこまで積極的に参加できない」という方から、「できるだけたくさん応援したい!」という方、「法人として支援したい」という方まで、参加できるリターン設計になっています。 

これらの要素が成功に繋がる要素です。

起業時クラファン8つのメリット

起業時クラファン8つのメリットのイメージ画像ここでは起業する際にクラウドファンディングを利用するメリットを8つ、詳しく紹介します。クラウドファンディングは単に資金調達だけでなく、ビジネスを成長させるヒントがたくさん得られます。

資金に関する3つのメリット

クラウドファンディングを資金調達に活用すると以下のようなメリットがあります。 

  • 返済不要の資金調達が可能 
  • 成功時の更なる資金調達 資金調達の
  • 担保が不要 

リターンの必要性はありますが、担保も返済も必要ない資金を得られれば事業が軌道にのるまで時間がかかっても安心です。また、早々に目標が達成できれば、NEXTゴールを設定してさらなる資金調達にもチャレンジできます。 
使える資金が増えれば、将来的に実現したかった事業の早期実現もできるでしょう。

事業計画に関する3つのメリット

クラウドファンディングを行うには、プロジェクトページを作成して事業のアピールが必要です。人目を引ける魅力的なページを作ると、支援者を多く集められるだけでなく以下のようなメリットもあります。 

  • 事業計画のブラッシュアップができる 
  • サポーターがフィードバックを実施してくれる 
  • 事業にかかるコストの明確化 

不特定多数の方から資金を集めるのですから、計画は具体的で実現可能なものでなくてはなりません。
プロジェクトページを作成してる間に、事業計画の曖昧な部分が具体的になるなど、ブラッシュアップができるでしょう。また、集めた資金を何にいくら使うのか、具体的に考えることにより事業を運営していくうえで必要なコストの明確化ができます。 
さらに、プロジェクトに興味を持った方や資金を提供してくれたサポーターからの疑問や質問、提案はフィードバックとして活用できるのもメリットです。

顧客獲得に関する2つのメリット

クラウドファンディングを行うと、プロジェクトに興味を持ってくれた方や、実際に出資してくれた方が将来の顧客になってくれる可能性があります。また、以下のようなメリットもあります。 

  • サポーターの数で売り上げ見込みがある程度わかる 
  • リターンを価格リサーチに使える   

プロジェクトに興味を持ってくれた方の数は見込み顧客の数とほぼイコールといってもいいでしょう。おおよその売り上げ見込みが分かれば、事業の規模をもう少し縮小してスタートすればいいのか、反対にもう少し大きくしても大丈夫なのか、見当がつけられます。 また、リターンを自社製品にした場合、出資してくれた方の人数で価格が適正なのかもわかるでしょう。

起業時クラファンの3つのデメリット

起業時にクラウドファンディングを利用することは、メリットだけでなくデメリットもあります。代表的なものは、以下のとおりです。 

  • 目標金額に届かない可能性あり 
  • アイデアが流出する可能性あり 
  • クラウドファンディングの実施中に活動が必要 

これらのデメリットの詳細と、対策を紹介します。

目標金額に届かない可能性あり

クラウドファンディングは、必ず成功するとは限りません。 
目標金額に届かないプロジェクトもたくさんあります。 

クラウドファンディングにはAll in方式とAll or Nothing方式があります。 
All or Nothing方式を選ぶと、目標金額に達しなかったらクラウドファンディングは不成立となり、資金は出資者に返金されます。 
一方、All in方式1円でも支援金が集まったらクラウドファンディングが成立します。 

もちろんAll in方式が必ず良いわけではありませんが、All in方式をうまく活用し、目標金額に届かなくても資金調達できる計画にすることができます。

アイデアが流出する可能性あり

アイデアに著作権はないので、プロジェクトページを読んだ方がそのアイデアで先に起業するリスクもあります。 
そこで模倣されたくない部分の情報公開を制限しましょう。 

あくまでクラウドファンディングの支援者にとっては「技術的な話」よりも、そのプロジェクトの結果、社会がどう変わるか、応援したい内容になっているかが重要です。 

信頼感を失うほどの情報制限はお勧めしませんが、模倣されないためのアイデアを一部企業秘密にしても良いでしょう。

クラウドファンディングの実施中に活動が必要

クラウドファンディングは審査を待つだけの融資などとは異なり、支援募集中は様々な活動が必要です。 

  • SNSで広報活動をする 
  • 進行状況を発表する 
  • サポーターからの質問や疑問などに答える 

などが予想されます。 

確かに広告費などの「金銭的リソース」はどうしようもできませんが、CAMPFIREの様々なサポートを利用すれば、時間や手間を削減できます。
特に、初めてクラウドファンディングにチャレンジする方は、積極的にサポートを活用すれば、成功率も高まります。

とはいえ、何より重要なのは起業される方の熱量です。事前発信などをして支援者の方の心を動かすことができれば、成功確率は高まります。


クラウドファンディング作成〜公開までの日数と目標到達率のグラフ

クラウドファンディングお気に入り登録後の支持率のグラフ

必要な準備をしっかりした上で、公開後の発信に力を注げば、成し遂げたい事業の成功も近づくはずです。

起業時のクラウドファンディングで成功するコツ4選

起業する際にクラウドファンディングを利用し、成功する可能性を高めるためには以下のポイントを抑えましょう。 

  • ターゲット・ニーズの明確化
  • リターンとニーズを一致させる 
  • プロジェクトページを具体的に作成する 
  • 広報やサポーターとの交流にSNSを活用する 

クラウドファンディングサイトでは、毎日たくさんのプロジェクトが立ち上がります。 
その中で注目を集めるにはプロジェクトページで、誰に向けたどんなサービスを起ち上げるのか、分かりやすく説明することが重要です。 

例えば、「旅行に訪れて気に入った場所でカフェ作りたい」より、「観光客に地域の魅力を知ってもらうため、地元の食材をつかったランチメニューを看板としたカフェを作りたい」といったプロジェクトのほうが、ターゲットとニーズも明確になります。 

また、リターンにカフェのお食事券、割引券などを設定すれば、「旅行がてらカフェに足を運んでみよう」というユーザーも出てくるでしょう。 

さらに、支援者との交流をSNSで行ってオープンにすれば、クラウドファンディング完了後も繋がりを維持できます。 
これから起業する方には、事前に支援者=見込み顧客との交流があることは大きなアドバンテージになります。またSNSで知った人が魅力に感じるような発信をすれば、「自分もいって利用してみようか」という方も出てくるでしょう。

起業時のクラウドファンディングの流れ

起業時のクラウドファンディングの流れのイメージ画像

起業する際にクラウドファンディングを活用する流れは、以下の4つに分類されます。

  1. 起案前の準備フェーズ:企画の立案・プラットフォーム探し・協力者の獲得 
  2. プロジェクト立ち上げ・審査のフェーズ:プラットフォームサイトに審査を受けプロジェクトページを作る 
  3. プロジェクト運用のフェーズ:クラウドファンディングの実施・進歩報告・Nextステージの利用 
  4. 募集完了後のフェーズ:リターンの送付・リターンの実施・資金の使い道の報告 

この中で最も重要なのは、1の起案前の準備フェーズです。 
アイデアを具体的に出し、必要な資金を企画し、クラウドファンディングを行う審査を受ける準備をします。ここで躓くと、残りのフェーズも失敗する恐れも高まります。 

この1を詳しく知りたい方、失敗したくない方のために、CAMPFIREでは勉強会や個別の相談なども行っています。 
独学でやってみたが分からなかったという場合は、ぜひご相談ください。 


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CAMPFIREは日本最大のクラウドファンディングのプラットフォームサイトです。2024年現在、会員数は400万人、累計プロジェクト数は9万件以上起ち上げられており、その中には起業のプロジェクトも豊富です。 

また、CAMPFIREはクラウドファンディングを実施したい方に向けて、メイン画像・応援動画の作成、プレスリリースの利用などさまざまなサポートを行なっています。 

アイデアの段階でもCAMPFIREにご相談くだされば、担当者がついてプロジェクト達成までのサポートを行います。 
「起業にクラウドファンディングを検討しているが、本当に活用できるか不安だ」 という方は、ぜひ一度ご相談ください。


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失敗したからといっても諦める必要はなく、何度でも挑戦して成功できるように頑張りましょう!

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