18歳で初挑戦、32回のCAMPFIRE歴!謎の箱「フォーチュンボックス」2万個を売り上げた若手起業家 クラウドファンディングの舞台裏

CAMPFIREクラウドファンディング起案者インタビュー、2023年12月14日開催ゲストは坂内綾花さん。“謎の箱”フォーチュンボックスの販売において過去30回を超えるクラウドファンディングを行うことで得た知見と想いをお伺いしました。
この記事は2023年12月14日に開催されたCAMPFIREのオンラインイベント「18歳で初挑戦、32回のCAMPFIRE歴!謎の箱「フォーチュンボックス」2万個を売り上げた若手起業家 クラウドファンディングの舞台裏」の様子をレポートとしてまとめた記事です。 

CAMPFIREではこれからクラウドファンディングの起案を検討している方に向けて定期的に無料のオンラインイベントを開催しています。 ぜひお気軽にご参加ください!

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最新のプロジェクトデータ

プロジェクト名:
95個限定!"謎の箱"フォーチュンボックス号外版「在庫調整SP2023」をお届け

募集期間:2022年12月22日~2022年12月31日(10日間)
調達金額:949,120円
支援者数:95人

プロジェクトURL:
https://camp-fire.jp/projects/view/646984
プロジェクトオーナー: 坂内綾花さん @FortuneFactory1
2017年末にクラウドファンディングで販売開始以来19,000個以上の販売実績を持つ"謎の箱”フォーチュンボックス。

過去32回の販売プロジェクトを通して得られた成果はなんだったのか。
なぜ一貫してクラウドファンディングを通して販売を行ったのか、そしてクラウドファンディングだからこそ得られた成果についてお伺いしました。
以下、インタビュー形式にてお送りします。
プロジェクトオーナー:坂内さん
CAMPFIREモデレーター:高橋(敬称略)

買うものを選ぶ必要がない通販事業「フォーチュンボックス」

高橋:本日はお時間ありがとうございます。まずはじめに、自己紹介に併せてフォーチュンボックスプロジェクトについてお伺いさせていただいてもよろしいでしょうか。


坂内さん:はい、私は18歳のときにフォーチュンボックスを販売する「フォーチュンファクトリー株式会社」を創業しました。そして現在は機能性の高い衣料を製作販売する「日本機能性衣料株式会社」も合わせて2社を運営しています。

フォーチュンボックスは「買うものを選ぶ必要がない通販事業」として販売する、1箱1万円の福袋といったようなイメージの商品です。
普段の生活では出会えないような商品をメインに、新しい出会いができることをはじめとして独自の商品説明文なども含め「学べる通販」として販売を行っています。

初回の販売から一貫してクラウドファンディングでの販売を行った理由

高橋:ありがとうございます。坂内さんは2018年の初回プロジェクトからこれまで、数多くのプロジェクトを起案されてきたと思います。
改めてなぜ“謎の箱”フォーチュンボックスの販売をクラウドファンディングで行おうと思ったのでしょうか。

坂内さん:はい。フォーチュンボックスの企画を思いついた当時の17歳のときは、実績も人脈もお金もないような状態でした。

そんな状態で普通に自社でネットショップを開いても新規開拓は難しく、広く浸透することはないと思ったんです。

そこで世の中にある販売方法をとにかく網羅して調べた上で、「商品を選べない」というトリッキーさ自体が一番相性が良さそうだと思ったのがクラウドファンディングでした。

また、クラウドファンディングで物を購入されるユーザーさんが一定層サイトの中を回遊してくださっていたり、「応援」の目線を持ってくださっているところも魅力的に感じたポイントです。

高橋:謎の箱という性質を考えた上でクラウドファンディングだったんですね。
数あるプラットフォームの中でもCAMPFIREを選んでいただいた理由はなんだったのでしょうか。

坂内さん:はい。初回のプロジェクトを開始するにあたってのプラットフォームを選びにおいて、各社の特徴を調べていたんです。
そもそも「謎の箱」の販売でOKしてもらえるプラットフォームでないと販売できないので。

そして実は最初、謎の箱でもOKと言っていただけた別のプラットフォームでページの製作を進めていたのですが、最後の最後に「少しだけでも中身を公開してください」と指摘されてしまって…

そのとき私は19歳の誕生日を迎える10日前ほどのタイミングだったのですが、18歳のうちに販売を開始したいと思っていたんです。

そこでCAMPFIREさんにご相談させて頂いたところ、謎の箱のままで公開させていただくことも問題なく、非常にスピーディに対応していただけたのでCAMPFIREさんで初のプロジェクトに挑戦しました。

ページ作成のポイントは「とにかくリサーチ」


高橋:実際にページを作る際に取り組んだこと、意識したことなどはありますか?

坂内さん:はい、プロジェクトページ作成に着手する前に、とにかくまずは過去のクラウドファンディングの事例を300ページくらいは見たと思います。

商品販売で類似していると思うプロジェクト、成功したプロジェクト、失敗したプロジェクトなどを見て、成功した要因を考えてみたりリターンの価格や内容についてもとにかく調べ込みました。

あと、支援者のコメントなんかも見ていると、支援者の方がどういったことに興味があって支援してくださったのかなども参考になったと思います。

そのくらい見ているとなんとなく感覚がつかめてきて、「自分のプロジェクトだったらこんな風に作ったほうが良さそう」というようなイメージが湧きやすかったです。

高橋:まずはとにかくリサーチを重要視されていたんですね。フォーチュンボックスは中身を伝えられない分、通常の商品販売プロジェクトよりも魅力の伝え方が難しい部分はあったと思います。
ページを作成するにあたって実際に気をつけていた部分などについてもお伺いできますか。

坂内さん:はい。まさにおっしゃる通りだと思っていて。
商品の中身が見えない以上、せっかくプロジェクトページを見てくれた数少ない貴重な人には離脱されないよう、疑問や不安を抱かれないようなページ設計を心がけました。

2回目以降のプロジェクトでも相変わらず商品の写真を載せることはありませんでしたが、1回目に支援してフォーチュンボックスを手にとってくださったお客様の声を、許可をいただき掲載しています。

その他にもたとえば、商品内容をご紹介できない以上は中身の選定に関して安心していただけるように、フォーチュンボックスには入れない「7つのルール」というものを記載ました。
お客様をガッカリさせないために、さまざまな人の意見を参考に、次に該当するようなものは売らない(フォーチュンボックスには入れない)という「7つのルール」を作っています。

・ルール1「ありふれたものは売らない」
・ルール2「品質実感が難しい、品質が低いものは売らない」
・ルール3「自己満足で熱くなって冷静になったら後悔するようなものは売らない」
・ルール4「自分が知らないだけでみんなが知っているものは売らない」
・ルール5「理由もなく売れ残りや在庫処分品は売らない」
・ルール6「法律違反や公序良俗違反になるものは売らない」
・ルール7「宗教や思想、個人的趣味が強いものは売らない」
引用:あなたに「謎の箱」が届く!【特別お試し版】フォーチュンボックスお届けプロジェクト

あと、私自身の実際の活動の様子を見て頂けるように、応援してくださる方と一緒に撮った写真を掲載したりもしています。
坂内さん:CAMPFIREの機能として起案者に質問できたりもすると思うのですが、やはり購入前に質問をするだけでもハードルが高いと思うのであくまでページ内で全ての不安や疑問を払拭することが重要だと思っています。

複数回のクラウドファンディングによる実績と信頼

高橋:坂内さんは2018年の初回プロジェクトからこれまで32軒、フォーチュンファクトリーとしてのフォーチュンボックスプロジェクトと併せて日本機能性衣料株式会社の衣料品販売のプロジェクトも行われてきたと思います。
複数回プロジェクトに挑戦したからこそ感じたことなどはありますか?

坂内さん:1回目と2回目のプロジェクトを経て感じたことなのですが、初回のプロジェクトを支援してくださった方がリピートして買ってくださったことが嬉しかったです。

あと、初回のプロジェクトでは買ってくださらなかった方が2回目のプロジェクトのときに購入してくださったりもして。

複数回継続してプロジェクトを行ってゆく中で「謎の箱って勇気でないけどこんなに回数重ねて支援集めてるんだからきっと大丈夫なんだろう」というコメントがあったんです。

謎の箱という商品を広めていく上では、数を重ねているということは過去の実績も全てみえるからこそ重要だったと思っています。

高橋:クラウドファンディングのページはネットに残り続ける「実績」ともいえます。
終わった後も閲覧できることが後の信頼に繋がって規模が拡大していったんですね。

坂内さん:はい。ネットに残り続けているという点では、プロジェクト回数や支援人数と金額の全てがみえるからこそメディアの方からの取材依頼も過去のクラウドファンディングページを見てご連絡をくださいました。

「目標金額を達成するかどうか」という視点だけで考えない

高橋:これまでのプロジェクトの中で達成に至らなかったプロジェクトもあると思うのですが、こういったプロジェクトについても思うことはありますか?

坂内さん:はい、私はこれまでの各プロジェクトを点として考えるのではなく線として捉えるように考えていて。
なので、未達成に終わったプロジェクトにおいても素直にテストマーケティングとしてデータが取れてよかったと思っています。

フォーチュンボックスプロジェクトは毎回、辛い食べ物、麺類、父の日、母の日、新潟特産品などさまざまなものを売ってみて需要を調べていました。
結果として、結局テーマを絞らない謎の箱が一番需要があることがわかったんです。
これもまさに複数回のプロジェクトを重ねてきたからこそ得られたひとつの結果なんじゃないかなって。

高橋:おっしゃる通りですね…クラウドファンディングに挑戦するときどうしても「目標金額を達成したかどうか」で考えてしまいがちですが、達成したかどうかで全てを測るのではなくテストマーケティングができてよかったって思えるのもとても大切なことだと思います。

高橋:さいごに、これからクラウドファンディングの起案を検討されている方にメッセージをお願いしてもよろしいでしょうか。

坂内さん:はい。全ての挑戦においてクラウドファンディングという手法が合っているのかはわかりません。
でも、メリットとデメリットをしっかりと調べて考えた上でもしメリットが上回ったのであればぜひ挑戦してみていいのではないかと思っています。
私もまた次のフォーチュンボックスを販売する際は起案させていただきますので今後もよろしくお願いします。

高橋:ありがとうございます。こちらこそ今後もよろしくお願いします。

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