プロフィール

株式会社KITAICHI
代表取締役 佐近 航(さこん わたる)
サイト:https://kita1.jp/contact/
北海道音威子府村(おといねっぷむら)出身。同志社大学卒業後、大塚製薬を経て25歳から夕張市役所で約9年間勤務。夕張市役所では「ふるさと納税事業」や「夕張高校魅力化プロジェクト」に携わり、初めてのクラウドファンディングを起案し2,200万円の支援を集めた。2020年にトラストバンクへ転職し、全国300以上の自治体クラウドファンディングをサポート。2023年に株式会社KITAICHIを創業。現在は北海道夕張高校の地域留学寮運営を主軸に、クラウドファンディング支援、地域おこし協力隊の活動支援、ふるさと納税募集支援など、地域の新しい挑戦を支える「地域創生事業」を展開している。
夕張市での原体験が、地域のプレイヤーを増やす原動力に

-まず、佐近さんが起業に至った背景を教えてください。
私の地元である、北海道の音威子府村(おといねっぷむら)は人口が非常に少ない「北海道一小さな村」なのですが、帰るたびにお店がなくなり景色が変わっていく様子を見て「生まれ育った音威子府村を盛り上げたい」とずっと考えていました。
経験を積むために、夕張市役所で9年間まちづくり事業に携わり、海外短期留学や公設塾を設置する「夕張高校魅力化プロジェクト」や、「ふるさと納税事業」などに取り組まました。その後、行政経験だけでは地域創生は実現できないと考え、2020年に株式会社トラストバンクに転職し「ふるさと納税型のクラウドファンディング」のサポートをメインに3年間で300件以上のプロジェクトに携わりました。そして2023年にKITAICHIを創業し、CAMPFIREパートナーに加盟しました。
- そうだったんですね。起業当時の起案者集めは順調でしたか?
実は、あまり順調ではありませんでした。「地域の繋がりもあるし、起案者も自然と集まるだろう」と楽観的に考えていたのですが、思ったよりも集まらず苦戦しました。当時は夕張市役所時代の知人や、前職のトラストバンクで知り合った方にご連絡したり、自分でセミナーを企画して集客を行っていました。
そんな中、夕張市役所時代の後輩が声をかけてくれ、起案したのが最初の「#夕張を元気に 全国大会に挑む夕張市役所野球部にエールを送ろう!」プロジェクトでした。
夕張市内に対しては、企業訪問などで直接お声がけを行って「協賛金」を集め、夕張市外はクラウドファンディングを活用し「支援金」を集める、二面作戦を取りました。その結果、合計で600万円以上支援をいただけ、大成功しました。

- パートナー加盟後、初めてのサポートでこの成功はすごいですね!
「長年の目標である、地域再生のための最初の一歩なので、絶対に失敗できない!」という、私の想いを理解してくれた夕張市役所の後輩が一緒になって動いてくれたおかげです。私のパートナー活動を、本気で応援してくれる方々のおかげでなんとか成功できました。
パートナー加盟後1件目のプロジェクトでは、パートナー活動を後押ししてくれる方と一緒に起案することで成功可能性が高まると思います。一緒に切磋琢磨できる起案者さんと、二人三脚でプロジェクトを進めるイメージです。経験を積んでベテランになれば、自信を持って自分からリードできると思うのですが、最初の一歩目はパートナーとしての活動ごと応援してくれるような、一緒に頑張ってくれる人と起案すると成功しやすいかなと思います。
- 成功の秘訣を教えていただきありがとうございます。
地域創生×クラウドファンディングで広がる可能性
-現在のメイン事業とクラウドファンディング支援の関係性を教えてください起業の目的である、地域創生に関する事業をを複数行っています。「高校生の地域留学」をメインに、「クラウドファンディング・ふるさと納税の募集支援」「地域おこし協力隊の活動支援・起業支援」の三本柱です。
メインの「高校生の地域留学」では、夕張高校に他の地域からやってきた高校生を受け入れる寮の運営を行なっております。また、過去には夕張高校に関する、クラウドファンディングのプロジェクトサポートも行いました。
そのため、学校・教育機関に関する「事業運営」「クラウドファンディング」の両方の経験をご評価いただき、今では「学校のクラウドファンディングなら、KITAICHI。実務経験があるので、理解度と信頼度が違う」と、県内外問わず、多くの教育機関からクラウドファンディング起案のご相談をいただく機会も増えてきました。ありがたい話です。
※KITAICHIさんがクラウドファンディング支援を行った教育機関のプロジェクト
また、「地域おこし協力隊の活動支援・起業支援」では協力隊の方々が地域創生のプレイヤーとして活躍しやすいように行政との中間に入って伴走を行ったり、最終的に起業されていく方も多いのでクラウドファンディングを活用した起業サポートも行っています。
- 印象的なプロジェクトがあれば教えてください
印象に残っているのは、北海道上川町の夫婦で地域おこし協力隊を行っている方で、カフェ&フォトスタジオを開くプロジェクトの「北海道上川町に 「人生をちょっと好きになれる」カフェ&フォトスタジオを作りたい!」です。私が主催したクラウドファンディングセミナーで出会ったのですが、お二人ともSNSを積極的に活用し、600人の友人・知人にへDMなどで個別に声をかけるなど、熱心に動いてくださいました。その結果、プロジェクト公開前にお気に入りを300件以上集め、公開後すぐに目標金額を達成、最終的に400万円以上集めることができました。

カフェ&フォトスタジオのオープニングイベントでは、50人の支援者さんが集まりました。当時は、夫妻から「これからが本当のスタート」という決意表明、支援者さんからの激励のメッセージもあり、参加者全員で人生を賭けたチャレンジを始める二人の背中を押す感動的なイベントとなりました。そんな、大きな一歩を踏み出す貴重な場面に立ち会え、私自身も関係者の1人として、非常に感激しました。
このプロジェクトをきっかけに、自治体へ協力隊の起業支援プログラムを提案中で、クラウドファンディングだけでなく、補助金申請や事業計画の立案まで支援できる体制を目指しています。
- 本業とクラウドファンディングのかけ算が、新しい事業につながっているんですね。
地域の新しい取り組みをプロデュースする仕事として、クラウドファンディングは必須コンテンツの一つになっていて、本業との相乗効果で相談の幅がどんどん広がっています。
クラウドファンディングの実施は、地域外のより多くの人々にも知ってもらえる良い機会になると思います。地域活性化を考えると、もはや選択肢から外すことはできないコンテンツです。
感動の瞬間に立ち会える。人生を変える伴走の価値
-パートナー活動のやりがいは何ですか?
人生を変える瞬間に立ち会えることです。先ほどお伝えした、夫妻のオープニングイベントで、起案者である夫妻も支援者さんも泣いていて、「これからがスタート」という決意表明を聞いた時、大きな一歩を踏み出す感動的な場面に立ち会えたことに本当に感激しましたし、夫妻からもとても感謝されました。
仕事でこんなにストレートに感謝される場面ってなかなかありません。夕張市役所時代に起案をサポートした方も、今でもずっと感謝してくれていてこんなにやりがいのある仕事はないなと思っています。
- 「公式パートナー」として活動をはじめた際の感想、ギャップなどを教えてください
本当に支援が集まるかは毎回不安ですね。プロジェクトオーナーが頑張ってくれないと、どうにもならない部分があります。戦略を立てても、それを実行してもらえないと支援は集まらない。そこが一番難しいところです。
モチベーションのコントロールを大切にしていて、毎日LINEでやり取りしたり、先輩起案者を紹介してプロジェクトの話をしてもらい、情熱を持ち続けられるように工夫しています。夫妻のオープニングイベントに、次にプロジェクトサポート予定だった起案者も来ていて、すごくモチベーションが上がっていました。プロジェクトオーナー同士をつなぐことも非常に効果的ですね。
北海道・東北エリアで一番を目指す
- 今後の展望を教えてください。
北海道・東北エリアで一番になりたいです。地域で起こす小さな起業やチャレンジがメインなので、大きな支援金額にはつながりにくいのですが、一つ一つのプロジェクトの支援額を最大限伸ばして、そして地域のプレイヤーをどんどん増やしていきたいです。
もう一つ、クラウドファンディングのイメージを変えたいという展望もあります。直近で、「そんなのやめなさい」「応援できない」と言われて、起案を諦めた方がいました。クラウドファンディングはお金集めだけの手段ではなく、事業を知ってもらう手段であり、みんなで応援する手段です。お金だけでなく、つながりやファンが生まれるサービスだと伝えたいです。そういうプロジェクトをたくさん成功させて、地域の中でのイメージも変えていきたい想いで活動していきたいです。
- 続いて、パートナーを検討している方への「応援メッセージ」をお願いします。
一番はやりがいです。仕事にやりがいを持てることってなかなかありません。感謝されたり、感動する場面に立ち会いながら働けるって本当に貴重な体験なので、ぜひ挑戦してほしいです。
- 最後に、佐近さんにとってクラウドファンディングとは何でしょうか?
地域で一生懸命頑張っている人を全国に届ける、地域発の挑戦を世に送り出す手段です。クラウドファンディングをきっかけに、地域の頑張りを全国に届けることができる。それが、私たちの仕事の本質だと思っています。
- 本日は貴重なお話、ありがとうございました!
【編集後記】 佐近さんの強みは、地域に根ざした信頼と、行政・民間双方の経験から生まれる伴走力です。 地域の小さな挑戦を応援し、感動の瞬間に立ち会い続ける。その姿勢が、北海道から全国へと広がる新しいプロジェクトを生んでいます。 編集部では今後も、パートナー企業様の活動をお伝えしていきます。少しでも興味を持っていただけましたら、下記のページをご覧ください。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 ▼株式会社KITAICHIへのお問い合わせ https://kita1.jp/contact/ ▼「CAMPFIREパートナーシッププログラム」紹介ページ https://camp-fire.jp/partner










