本業である「集客支援」と「パートナー活動」のかけ合わせで、地域の挑戦を後押し【株式会社ファーストイノベーション・安田 早智子氏】

ホームページ制作や集客支援など、マーケティング支援を手がける株式会社ファーストイノベーションで、取締役副社長兼COOを務める安田早智子さん。全国各地を訪れ、地域の事業者と直接つながる「つながり応援」事業をきっかけに、クラウドファンディング支援を本格化させました。パートナー加盟から約2年で34件、総額4,700万円超の調達を支援し、2025年12月には「CAMPFIREパートナーアワード新人賞」を受賞。本業とクラウドファンディングのかけ算で、継続的な支援関係を築いています。

プロフィール


株式会社ファーストイノベーション
取締役副社長/COO、つながりファンディングのプロジェクト統括、Next Link合同会社代表
安田 早智子(やすだ さちこ)
サイト:https://tsunagari-funding.com/

神奈川県横浜市出身。美容専門学校卒業後、美容師、パーソルキャリアでの営業サポート、弁護士事務所秘書を経て、知人の紹介で現職に入社。Webディレクション、マーケティング、クラウドファンディング支援を担当。全国各地を実際に訪問するなど、地域の事業者との「つながり」を大切にしている。クラウドファンディング支援を活用した、地域創生・社会課題の解決に力を入れている。

集客支援 × 地域活性化から、クラウドファンディング支援へ

- まず、株式会社ファーストイノベーションとして、クラウドファンディング支援を始めた経緯を教えてください。

きっかけは、弊社代表が副理事を務める一般社団法人つながり応援の活動にあります。コロナ禍中に、沖縄に住んでいた代表の親族から「SNSの力で沖縄を活性化できないか」という相談を受けたんです。そこで始めたのが「つながり応援」という、WebとSNSを活用した地域応援キャンペーンでした。沖縄から始まり、山口、宮城、そして現在は愛知県で展開しています。

実際に各地を訪問する中で、「やりたいことはあるけれど、お金がない」という声をたくさん聞きました。その悩みを解決する手段として、クラウドファンディングが最適だと考えました。当時在籍していた社員がCAMPFIREのパートナー制度を見つけてきてくれたことがきっかけに、加盟に至りました。

- もともとホームページ制作や集客支援を行なっていて、そこに新しくクラウドファンディング支援事業が加わったのですね。

そうなんです。本業で培ったライティングや集客支援、HP制作のノウハウが、クラウドファンディングのページ作りにも生きています。

ホームページ制作でも、クラウドファンディングのプロジェクトページでも共通して、記事の上部で「目的」を明確に伝えることを意識しています。タイトル、概要文、最初の挨拶を見ただけで、ページの目的が分かるようにするのがポイントです。パッと見で離脱されないように設計する。これは本業のホームページ制作で学んだことです。

パートナー加盟後、初めてのプロジェクト支援から始まった、本業への広がり

- パートナー活動が本業にどのような影響を与えていますか?

クラウドファンディングは、私たちにとって単独のサービスではなく、地域や事業者との新しいつながりを生み出す入り口になっています。

具体的には、パートナー加盟後に初めて支援した「震災支援への恩返し!「台湾ランタン祭SENDAI2024」を盛り上げたい」のプロジェクトでは、プロジェクト終了後にイベントのホームページの新規制作受注や、関連会社のサイトのリニューアル制作を受注しました。
 

他にもたくさん、プロジェクト終了後に「集客についても相談したい」「ホームページも改善したい」という声をいただくことが増えました。その結果、本業であるWebマーケティング支援や集客コンサルティングにもつながっています。


- クロスセルの提案など、積極的な営業活動をされているのですか?

実は全くと言って良いほど、プッシュ型の営業活動はしていません。クラウドファンディングでご一緒した企業さんから、数ヶ月後に自然な形でご連絡をいただくことが多いです。プロジェクト中も終了後も継続してやり取りをしているので、必要なタイミングで、先方から自然に声をかけてもらえる関係ができています。

クラウドファンディングで一緒に目標に向かう過程で信頼を得て、その後も指名でお声がけいただける。これが私たちの強みです。WebやSNSの力で地域を応援したいという想いと、クラウドファンディングという手段が自然につながっています。
 

- 「本業とクラウドファンディング支援の相乗効果」が、とてもよくわかりますね。他にも印象的だったプロジェクトはありますか?

印象的なプロジェクトとしては、「火災で全焼【再建費2000万超】ハヤテノフクノスケを輩出した牧場を再建したい!」です。SNS経由でご相談をいただき、目標2,000万円に対して最終的に約2,600万円の支援を集めました。元々このプロジェクトに関してはX(旧Twitter)でのインプレッション数が多かったため、そこを活かすために、毎日のSNS投稿、週2回以上の活動報告、プレスリリース配信、メディア露出の強化など、本業である集客ノウハウを総動員しました。


開始直後に700万円まで集まりましたが、そこから1,000万円を超えるまで約1ヶ月かかりました。中高価格帯リターンの追加、騎手やインフルエンサーによる発信など、さまざまな施策を実施した結果、最終的には目標を大きく超える成果につながりました。

このプロジェクトを通じて、2,500万円超の大型案件を成功させた実績とノウハウが蓄積され、今では自信を持ってご提案できるようになりました。

他力本願では支援は集まらない。成功の秘訣は起案者自身の行動力

- 「公式パートナー」として活動をはじめた際の感想、ギャップなどはありますか?

当たり前のことではありますが、ページを作るだけでは支援が集まらないということです。CAMPFIREの資料にある「支援の内訳は知り合いが3割、知り合いの知り合いが3割、その他知らない人が4割」という話をよくします。まず知り合いに周知できなければ集まらない。知り合いから良いと思ってもらえないクラウドファンディングは、知らない人もよく思わない。これを伝えると、意外と納得してもらえます。

最終的には起案者さん自身の行動や発信が非常に重要なので、マインドセットづくりが成功の大きなポイントだと実感してます。私たちパートナーにとって、起案者さんに寄り添うことは大事なことです。しかし、起案者さんが他力本願では失敗するので、お互いに不幸にならないためにも、言うべきことは言うということを心がけています。 
 
- 安田さんにとって、パートナー活動のやりがいとは?

一番のやりがいは、プロジェクトの成果が「支援額」という形で見える化されることです。

私たちは普段からWebマーケティングや集客支援を行っていますが、クラウドファンディングは取り組みの結果が「数字」として非常に分かりやすく表れます。もちろん支援額だけがすべてではありませんが、起案者さんと一緒に目標に向かって取り組み、その成果が支援額や支援者数として積み上がっていく過程を見るのは大きなやりがいです。

また、プロジェクトを通じて新しいファンや応援者とのつながりが生まれたり、地域や事業者の新たな挑戦につながったりする点にも魅力を感じています。
 
- 起案者の集客はどのように行っていますか?

主に紹介とWebサイト経由のお問い合わせです。既存クライアントからのご紹介に加え、「つながりファンディング」というクラウドファンディング専用サイトや「つながり応援」を運営しているので、そこから月に3〜4件のお問い合わせをいただいています。広告は出さず、SEOとSNSで集客しています。

もしこれからパートナーに加盟される方がSNSを活用するなら、画像制作が得意ならInstagram、頻度高く更新できるならXがおすすめです。
弊社もSNSはXとInstagramがメインとなっており、Instagramは若年層でラフにDMでご相談いただく機会が多く、Xは40代前後の方から多く相談をいただいております。

-  CAMPFIREのパートナー制度の魅力、強みはなんだと思いますか?

担当者の方に気軽に相談できることです。困りごとや相談事項に柔軟に対応していただけるので、とても心強いです。単なるサービス提供者と利用者という関係ではなく、「一緒に良いプロジェクトを作っていきましょう」という姿勢で伴走していただける点に大きな価値を感じています。
 

集客支援とパートナー活動のかけ合わせで地域の挑戦を後押し 

- 今後の展望を教えてください。

本業である集客支援を活かし「地域創生×クラウドファンディング」をさらに推進していきたいです。地域には魅力的な商品やサービス、文化や活動がたくさんありますが、十分に発信できていないケースも少なくありません。クラウドファンディングは単なる資金調達ではなく、地域の魅力を発信し、共感や応援を集める仕組みだと考えています。

これからも全国各地とのつながりを広げながら、地域課題の解決や新しい挑戦を後押しできるプロジェクトを増やしていきたいです。

- パートナー加盟を検討している方へのメッセージをお願いします。

まずは挑戦してみることが大切です。実際にやってみることで初めて見えてくることや学べることがたくさんあります。迷っているなら、まずは一歩を踏み出してみてください。

- 最後に、安田さんにとって「クラウドファンディング」とは何でしょうか?

「人と人、地域と人をつなぐきっかけ」です。

資金調達の手段として注目されることが多いですが、私たちはPRとしての効果も非常に大きいと感じています。どれだけ多くの人に想いを届け、共感や応援を集められるか。その過程で新しいつながりやコミュニティが生まれていきます。

一方で、綺麗ごとだけではなく、実際に何かを実現するためには資金も必要です。やりたいことがあっても、資金がなければ前に進めないことは少なくありません。

だからこそクラウドファンディングは、想いを共感に変え、共感を支援に変え、そして支援を結果に変えることができる仕組みだと思っています。私たちはこれからも、たくさんの方の挑戦や想いを形にするお手伝いをしていきたいです。

- 本日は貴重なお話、ありがとうございました!
 
【編集後記】
安田さんの強みは、本業のホームページ制作・集客支援コンサルのノウハウをクラウドファンディングに生かし、さらにクラウドファンディングを入り口に本業へと自然につなげている点にあります。信頼関係を築きながら継続的な支援を実現している姿が印象的でした。 編集部では今後も、パートナー企業様の活動をお伝えしていきます。少しでも興味を持っていただけましたら、下記のページをご覧ください。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 ▼つながりファンディング お問い合わせ先
https://tsunagari-funding.com/ ▼「CAMPFIREパートナーシッププログラム」紹介ページ https://camp-fire.jp/partner