そこで本記事では、クラウドファンディングの手数料はいくらかかるのか、CAMPFIRE関連サービスをもとに比較・紹介します。また、手数料の安さだけで選んだときのデメリットやクラウドファンディングサービス選びのポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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クラウドファンディングの手数料とは?
クラウドファンディングの手数料とは、契約したクラウドファンディングサービスに対して支払う「サービス利用手数料」と「決済手数料」を合わせたものです。まずは、クラウドファンディングの手数料の相場や内訳、支払うまでの流れを説明します。
クラウドファンディングの手数料の相場と内訳
クラウドファンディングの手数料は、原則集まった金額に対する「割合」で決まります。たとえば、手数料10%のクラウドファンディングサービスを利用し、2000万円の出資金が集まった場合、200万円を手数料として支払い、残りの1800万円が手元に残ります。 そのためクラウドファンディングの目標金額は、手数料が差し引かれることを考慮し、設定する必要があります。
またクラウドファンディングでは、以下2種類を合わせたものを手数料として設定するのが一般的です。
- サービス利用手数料
- 決済手数料
クラウドファンディングで手数料が発生するまでの流れ
クラウドファンディングの手数料は、募集期間の終了後に集まった支援金を、プロジェクトオーナーが受け取るタイミングと同時に引かれます。また、担当者への相談時やプロジェクト掲載時は、手数料をはじめ費用がかかりません。そのため、もし目標金額を達成できなくても、集まった資金は支援者に返還され、手数料の支払いも発生しません。
クラウドファンディングの募集方式による手数料の違い
クラウドファンディングの募集形式によっては、目標金額に達成しなかった場合でも支援金が受け取れるうえ、手数料の支払いが発生するケースもあります。具体的には以下2つの形式に分けられます。| 形式名 | 手数料が発生する条件 |
| All-in方式 | プロジェクトの成立(1円でも支援金が集まったとき) |
| All-or-Nothing方式 | プロジェクトの成功(目標金額を達成したとき) |
一般的には、金額に関わらず支援金を受け取れる状態を「プロジェクトの成立」とし、目標金額の達成にともない支援金を受け取れる状態を「プロジェクトの成功」と呼びます。
- All-in方式
All-in方式であれば、目標金額を高く設定しても、プロジェクト成立によって支援金が受け取れるのがメリットです。目標金額の100万円に対し99万9000円集まったときなど、目標金額にあと少し届かなかったときも安心です。 一方で、支援金が少なかった場合でもリターンを提供しなければならず、かえってコストがかかる可能性もあります。
- All-or-nothing方式
プロジェクトが成功すれば目標金額以上を受け取れるので、リターン制作費用を含めコストを気にせず事業を進められます。
【CAMPFIRE関連】クラウドファンディングの手数料一覧
日本最大級のクラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」では、それぞれ異なるカテゴリやジャンルに特化したサービスを提供しています。CAMPFIREのクラウドファンディングサービスごとの特徴や手数料は、以下の表のとおりです。
| クラウドファンディングサービス | 特徴 | 手数料(別途消費税) | サポート |
| CAMPFIRE | 国内最大手のクラウドファンディングサービスで、ユーザー数は570万人以上。支援資金総額1100億円超で、様々なジャンルで成功事例のある初心者などにおすすめのサービス。 | 完全成功報酬で17% | プロジェクト作成時に専任スタッフがつき、ページに対するフィードバックなども有 |
| CAMPFIRE for Social Good | 社会課題の解決に取り組む起案者が支援金100%を受け取れるクラウドファンディングサービス。 | なし ※対象プロジェクトの手数料は支援者とCAMPFIREが全額負担 | 負担ゼロで専属スタッフによるサポート有 |
| CAMPFIRE Creation | クリエイターが商品化したグッズをクラウドファンディングを活用して多くの方に届けるクラウドファンディングサービス。 | 個別契約により決定 | 企画からグッズの商品化、発送までの一貫サポート有 |
| CAMPFIREふるさと納税 | ふるさと納税の制度を活用し、「好きな地域を応援する」という想いを実現するクラウドファンディングサービス。 | 個別契約により決定 | 自治体様向けに担当スタッフによるサポート有 |
| Machi-ya | デジタル家電、小物などのガジェット関連のプロジェクトに特化したクラウドファンディングサービス。 | 25% | プロジェクトごとに担当スタッフによるサポート有 SNSに商品レビュー掲載有 |
| CAMPFIRE for Entertainment | クリエイティブな活動を行う方々がより創作活動に専念できるよう、誕生したエンターテインメント特化型クラウドファンディングサービス。 | なし~17%(最大) ※プロジェクトオーナーは、CAMPFIRE for Entertainmentの手数料について、プロジェクトオーナーと支援者の手数料をそれぞれ設定することができる | プロジェクトページの制作からリターンの準備と配送にいたるまでのフルサポート有(有料) |
| CAMPFIRE for Sports | スポーツ領域に特化したクラウドファンディングプラン。各主要なスポーツ団体とも連携しており、手数料の優遇もある。 | 基本プラン:17% サッカー関連:15% ラグビー関連:15% ※ それぞれのページからの申込みが必須。 | (1)おまかせ初期原稿作成 (2)クラウドファンディング企画書作成 (3)専任スタッフによる実施支援 |
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.CAMPFIRE
事業のカテゴリや規模に関わらず、誰もが利用できるクラウドファンディングサービスです。資金調達以外にも商品・サービスの販売や宣伝、ファンづくりや開業、テストマーケティングなど、各々の目標に向けてクラウドファンディングを利用できます。 CAMPFIREの手数料は「成功報酬手数料17%+税(決済手数料5%を含む)」です。 プロジェクトの検討・実施・成立は無料で、掲載料もかかりません。支援額を受け取る時点で手数料が発生するため、まとまった元手がなくてもクラウドファンディングに挑戦できます。All-in方式とAll-or-nothing方式どちらも選択可能です。
なお、クラウドファンディング実施前は専任スタッフへ相談しサポートしてもらえるため、初めての方でも安心して利用できます。公開したページに対するフィードバックもおこなってくれるので、募集終了後のページ作りにも役立つでしょう。
<CAMPFIRE のページはこちら>
2.CAMPFIRE for Social Good
みんなの寄付で社会課題の解決を支えることを目的とした、新たなクラウドファンディングサービスです。支援者と運営先である株式会社CAMPFIREが手数料を全額負担するため、プロジェクトオーナーは支援金を全額受け取ることができます。 ただし、利用できるのは非営利で活動している団体や個人に限られます。また、プロジェクトの内容も「社会課題の解決を主目的とする」もののみです。
たとえば「大災害の発生にともない被災地に支援物資を送りたい」というプロジェクトは、支援対象として認められます。なお、こちらのサービスも専属スタッフによるサポートが受けられるので、まずはご相談ください。
<CAMPFIRE for Social Goodのページはこちら>
3.CAMPFIRE Creation
クリエイターのアイデアを商品化するためのSPA(製造小売)型クラウドファンディングサービスです。目標金額に到達すると、CAMPFIRE側がアイデアを商品化して支援者に届けます。プロジェクトの立案からリターンの提供まで、クラウドファンディングに関する費用は一切発生しません。 ただし一般的なクラウドファンディングとは異なり、プロジェクトオーナーの手元に資金は渡らない点に注意が必要です。アイデアを形にしたいけれど具体的な方法がわからない、または資金がなく実現できずにいる方におすすめのサービスです。完成した製品がヒットすれば、新たなチャンスに恵まれる可能性もあります。
<CAMPFIRE Creationのページはこちら>
4.CAMPFIRE for Sports

CAMPFIRE for Sports(スポーツ)はファンマーケ・遠征費調達・練習環境の設備投資などのスポーツ課題をクラウドファンディングで解決するために、日本を代表するスポーツ団体とCAMPFIRE(キャンプファイヤー)によって立ち上げられたサービスです。
2025年8月現在で提携しているスポーツ団体は以下の4団体となっており、サッカー・ラグビーに関しては手数料が通常17%→15%になるなど特典が用意されています。
その他にも、以下の3つのサポートが用意されており、プロ・アマチュア・保護者・支援団体などスポーツに関わる人であれば、誰もがクラウドファンディングを簡単に実施できます。
サポート1. おまかせ初期原稿作成
プロジェクト紹介文の下書きをCAMPFIREが作成。支援者の心に届く文章設計をサポートします。
サポート2. クラウドファンディング企画書作成
成功するための要点をまとめたオリジナル企画書をCAMPFIREがご提供。初めてクラウドファンディングに挑戦する方でも、何をどの順番で進めればよいかが明確になります。
サポート3. 専任スタッフによる実施支援
プロジェクトページ作成や広報アドバイスまで、専任のCAMPFIREスタッフが一貫して伴走支援。「やってみたい」を「やってよかった」に変えるサポート体制を構築しています。
<CAMPFIRE for Sports(スポーツ)のページはこちら>
5.CAMPFIRE for Entertainment
音楽やゲーム、映画やアニメ、書籍やアートなど数々のエンターテイメントに特化したクラウドファンディングサービスです。 CAMPFIRE for Entertainmentでは、プロジェクトに賛同した支援者からの「ご協力費」によって、手数料の一部またはすべてが賄われます。プロジェクトオーナーはご協力費の割合を0〜17%で自由に設定できるため、事前審査を通過すれば支援金を全額受け取れる可能性もあります。
また別途オプション料金を支払えば、プロジェクトページの制作からリターンの準備・配送までCAMPFIREの支援を受けられる「フルサポートプラン」も利用可能です。大まかなイメージや希望を伝えれば、プロジェクトの設計からビジュアル制作、リターンの制作や配送まで、すべてCAMPFIREで代行できます。
<CAMPFIRE for Entertainmentのページはこちら>
6.CAMPFIREふるさと納税
クラウドファンディングの仕組みを活用し、ふるさと納税の「好きな地域を応援する」を実現するサービスです。自治体がプロジェクトオーナーとなり、集まった支援額を使ってプロジェクトを進めたり、主催者をサポートしたりできます。 募集するときは実施内容や経緯、支援金の使い道やビジョンなどのプロジェクト情報を発信できるので、多くの共感が得られる可能性があります。なお、手数料はそれぞれの個別契約により決定します。
<CAMPFIRE ふるさと納税のページはこちら>
7.machi-ya
デジタル家電、小物などのガジェット関連のプロジェクトに特化したクラウドファンディングサービスです。魅力的な商材があるのに開発資金が足りない、テストマーケティングを実施する場が欲しい、PRによってさらに知名度を上げたいなど、さまざまなニーズに対応可能です。 machi-yaの初期費用は0円で、手数料は成功報酬型で25%+税です。ほかのサービスと比べればやや高額ですが、プロモーション費用も含まれているため十分なメリットが見込めるでしょう。
machi-yaでは1つのプロジェクトに対して、1人の担当者が専任でサポートします。商品写真を改善したり訴求ポイントを洗い出したりと、ページ制作に関するアドバイスを詳細までおこないます。
また、プロジェクト期間中は、machi-yaの運営会社「メディアジーン」のメディアにて、プロジェクトの紹介記事を掲載し、SNSでの自動発信が可能です。商品の魅力をアピールできるため、より高い集客効果を見込めます。
<machi-yaのページはこちら>
クラウドファンディングを手数料の安さだけで選ぶとどうなる?
支援金をなるべく多く受け取れるように、手数料の安さでクラウドファンディングサービスを選びたくなるかもしれません。しかし、手数料の安さだけで選ぶとデメリットが生じるだけでなく、プロジェクトが失敗するおそれがあるため注意しましょう。ここでは手数料の安さで選んだときの3つのデメリットと、プロジェクト失敗を引き起こす原因をそれぞれ紹介します。
別途費用がかかる可能性がある
クラウドファンディングサービスのなかには、手数料以外にサポート費用がかかるところもあります。クラウドファンディングサービスを選ぶ前に、まずは自身が求める機能やサポート内容をもとにプランを選択し、手数料を含めた合計金額を算出しましょう。なおCAMPFIREでは、X(旧Twitter)やFacebookなど各種SNSと連携し、効果的な広告配信や効果計測を無料で行うことができます。また、Google Analytics4での詳細なWeb分析や、ライブ配信ツール「CAMPFIRE Fireball」でのリアルタイム表示も可能です。
さらに、オプションとして、リターン品の制作サポートや特集ページの作成などの有料サポートも幅広く用意しています。
サポートサービスを詳しく知りたい方は、こちらからご確認ください。
プロジェクト成功率に影響する
クラウドファンディングサービスのユーザー数が多いほど認知してもらいやすく、プロジェクトの成功率が高まります。手数料が相場よりも安いと、ユーザー数が少なく支援金が集まりにくい可能性があります。 また、クラウドファンディングサービスごとに取り扱うジャンルやカテゴリは異なります。手数料の安さに惹かれて自身のプロジェクトとミスマッチなサイトを選ぶと、費用や時間をかけても十分な効果が得られません。利用する前にしっかりとチェックしましょう。
サポート内容が少なくなる
サポートの種類を最低限にして、手数料を抑えているクラウドファンディングサービスもあります。初めてチャレンジする方や成功率を上げたい方は、手数料の安さで決めるのではなく、手厚いサポートが受けられるかによって選ぶと安心です。安さに注目しがちな初心者がよくある失敗例
クラウドファンディング費用を抑えようと意識しすぎると、プロジェクト失敗の可能性が高くなります。失敗のおもな原因は以下の2つです。トラブルの発生時に柔軟な対応ができない
リターンは送料や制作コストを加味したうえで、価格や付与スケジュールを適切に設定する必要があります。予想以上の支援金が集まり、リターンの制作・付与に多くの費用や時間がかかった場合は、支援者への迅速な説明や返金対応が求められます。リターン付与がスケジュール通りに進まない、支援者への問い合わせ対応に手が回らないなど、思いがけないトラブルが発生するかもしれません。万が一に備えて、専任スタッフに相談できる環境だと安心です。
宣伝や広告に力を入れられずプロジェクトを宣伝できない
魅力的なプロジェクトだとしても、ユーザーにしっかり情報を届けられなければ成功は難しくなります。まずはプロジェクトページで、プロジェクトの概要や経緯、支援金の使い道やリターン品の詳細などを説明し、内容を充実させましょう。ダイレクトに魅力を伝えられるよう、画像や動画を多く活用するのもおすすめです。 また、プロジェクト開始後はページ内で定期的な活動報告をおこない、支援者との関係構築に努めましょう。
【手数料以外】クラウドファンディングサービス選びで重視すべきポイント
クラウドファンディングサービスを選ぶ際、手数料以外にチェックすべきポイントを3つ紹介します。これからクラウドファンディングを始める方は参考にしてみてください。自分のプロジェクトに合ったサービスを選ぶ
クラウドファンディングは購入型や寄付型など、さまざまな種類に分かれており、それぞれにメリットやデメリットがあります。クラウドファンディングサービス選びの際は、自身のプロジェクトに合った種類が用意されているかを事前に確認しましょう。CAMPFIREの関連サービスを例に挙げると、全ジャンル掲載可能だったり、社会課題やガジェット関連など特定の分野に特化していたりと、取り扱うジャンルはさまざまです。 各サイトのホームページから、強みとするジャンルと自身のプロジェクトを見比べて、合致しているのか確認しましょう。
また、自分と似たプロジェクトの成功事例があるかを探してみるのもおすすめです。
知名度の高いサービスを選ぶ
知名度の高いクラウドファンディングサービスを利用すれば、プロジェクトを知って支援してくれる人が増えるだけでなく、支援者からの信頼も得やすいといえます。 まずはホームページに掲載されたユーザー数や累計プロジェクト数などの実績を確認しましょう。また、より多くの人の目に留まるような宣伝・広告サービスがあるのかもポイントです。CAMPFIREのように、提携しているニュースサイトやSNSでプロジェクトを共有・拡散できるかチェックしましょう。
サポートの手厚さでサービスを選ぶ
クラウドファンディングを実施するだけでは、プロジェクトを知ってもらえる機会がなく、十分な資金が集まらない可能性があります。プロジェクト成功のためには、立ち上げる段階から募集ページの作成やリターンの設計、宣伝・広告の方法やスケジュールなど、さまざまな工夫が必要です。しかし、初めてのクラウドファンディングでどうすれば良いのかわからなかったり、普段の業務が忙しく時間がとれなかったりする場合もあるでしょう。そのため、クラウドファンディングが初めての方はもちろん、成功率を上げたい方はサポートの手厚さで選ぶことも大切です。
まとめ
今回は、クラウドファンディングの手数料はいくらかかるのか、CAMPFIRE関連サービスをもとに比較・紹介しました。クラウドファンディング手数料の相場は支援額の10〜25%で、クラウドファンディングサービスによってさまざまです。手数料の安さだけで選ぶと、プロジェクトの認知度および成功率が低くなる、サポート内容が少ないなどのデメリットに注意しましょう。
クラウドファンディングサービス選びの際は、得意なジャンル・知名度の高さ・サポートの手厚さの3点を重視し、CAMPFIREをはじめ各ホームページや資料をチェックしましょう。
失敗したからといっても諦める必要はなく、何度でも挑戦して成功できるように頑張りましょう!
クラウドファンディングのやり方に迷ったら...

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