プロフィール

SION北陸project
代表 梅井 新(うめい あらた)
サイト:https://sion-hokuriku.com/
1980年、大阪府堺市生まれ。酪農学園大学を卒業後、乗馬クラブの指導員に就職。前職では宝石の訪問販売を10年間続け、累計20億円の販売実績を持つ。2020年に石川県金沢市で起業、現在はデザイン事業・イベント事業を本業としながら、2023年からCAMPFIRE公認キュレーションパートナーとして活動。
2021年、はじめて携わったプロジェクトで100万円以上の支援を集めたが、準備の大変さと孤独感を身をもって知る。その経験を原点に、「心が折れないクラウドファンディング」を提唱し、起案者が自走する力をつけることを重視した伴走支援を展開している。能登半島地震後は「地域復興プロジェクト」の認定サポーターとして、地元の復興に力を注いでいる。
初めてのクラウドファンディングで感じた孤独。「二度とやりたくない」からパートナーへ
-梅井さんが、クラウドファンディングに関わるようになったきっかけを教えてください。
2021年、当時行っていた営業代行事業の一貫でサポートさせてもらった「蜂蜜のプロジェクト」が原点です。その時ははCAMPFIREではなく他社での挑戦でしたが、137名から110万円の支援をいただきました。軽い気持ちで始めたんですが、ページ制作や支援集めの大変さを身をもって知りました。正直、「二度とやりたくない」と思いました。笑
- そうだったんですね。特にどういったところが大変だったのでしょうか?
正直にお伝えすると、全部大変でした。ライティングも、動画制作も、プロジェクトの案内も、全部が全部、大変でした。私は蜂蜜作りの専門家ではないので、依頼主である養蜂担当者や販売担当者と意見が合わず、途中で先方が「もういいです」と、プロジェクトが中止になりそうになった時もありました。
そこを乗り越えて、何とかページができたと思ったら、今度は案内が待っていました。周囲の人にお願いしてもお願いしてもさっぱり反応がなくて、プロジェクト開始からしばらくは「支援額0円」だったんです。そこから立て直して、何とか目標金額である110万円を達成できたんですが、とても大変でした。
- 0円から110万円まで、支援を伸ばすために具体的に何をされたのでしょうか?
「お金」よりも先に、まずは小さな「イエス」を集めることを心がけて、「あえて、支援をお願いしない」アプローチで支援者を集めました。具体的には、蜂蜜を試食してもらい、その食レポをFacebookに投稿し拡散してもらったんです。その投稿を見た知人の方が試食して投稿、さらにその投稿を見た知人の方が。。。と蜂蜜を食べる動画が少しずつ話題になり始め、そこからどんどんと支援者が増えていきました。
- 最初のプロジェクトの成功から、2年間はクラウドファンディングの相談を断っていたと伺いました。
そうです。「クラウドファンディングの人」として認知されて相談が増えたんですが、当時は今のようにメソッドが体系化できておらず、教えることができなかったのでお断りしていました。でも2023年に、どうしても断りきれないご相談があり、それをきっかけにあらためて「クラウドファンディングの支援を仕事にできないか」と検討し始めました。そのタイミングでたまたまCAMPFIREのパートナー募集ページを目にして、パートナー制度を知りました。
- 他社ではなく、CAMPFIREのパートナーに加盟した理由はありますか?
起案をする挑戦者に対する向き合い方や、本部社員の手厚いバックアップに深いリスペクトを感じて、CAMPFIREに加盟を決めました。CAMPFIREは「プラットフォーム」・「パートナー」・「起案者」が対面でしっかり関わり合える環境があるのが、圧倒的な強みだと感じています。
「お願いしないクラウドファンディング」が信頼につながる
-本業のデザイン事業と、クラウドファンディング支援はどんな関係にありますか?
本業のデザイン制作で培った「ストーリーを通じて想いを伝える技術」は、そのままクラウドファンディングのページ設計に生きています。また、クラウドファンディング終了後にホームページ制作を含めたデザイン事業への依頼をいただく機会も少しずつ増えてきています。
クラウドファンディング支援を行う中で定期的なミーティングだったり、何度も電話で相談を受けたりするので、関係値が深まり信頼関係を作れるので、次の仕事の話をいただきやすい状態になるのかなと思っています。
- クラウドファンディング支援を通じて、信頼関係が深まるんですね。
そうですね。クラウドファンディングが本業を知っていただく良いきっかけになると思っています。クラウドファンディングの支援を通して起案者の方との信頼も高まり、私自身も「クラウドファンディングの人」としての認知も広がっていく。この相乗効果により、ご相談が増えています。
前職の宝石販売で学んだ「高額商品は一発のテクニックでは売れない、信用関係の積み重ねが必要」という教訓が、私の提唱している「お願いしないクラウドファンディング」の根幹になっています。
- 「お願いしない」とは、具体的にどういうことでしょうか?
先ほどお伝えした「蜂蜜のプロジェクト」が良い例かと思います。クラウドファンディングで支援をお願いするだけだと、関係値の切り売りになってしまうんじゃないかと思うんです。「お願いします」と言われたから買うという関係だと、次にまた頼まれた時に「またかよ」となる。「お願い」をするのではなく、プロジェクトに対する想いを「発信し続ける」ことで、「これは応援したい」と思ってもらう。小さなイエスを積み重ねて、共感や応援を集めてチームを作っていくんです。
- 特に「お願いしないクラウドファンディング」が上手くいったプロジェクトはありますか?
輪島市町野町の『総額2億円 被災過疎地に “防災×観光”の 拠点をつくりたい』ですね。このプロジェクトでは、想いを発信する「数」と「頻度」にとにかくこだわりました。先ずはプロジェクトのお気に入り登録をしてもらい、、その方たちに向けて毎週水曜日の夜8時にオンライン交流会を開いて、現状を報告し続けました。その結果、オープンチャットには200人が集まり、交流会には20人が毎週参加してくれました。支援のお願いは一切せず、発信を継続した結果、累計904名もの支援者が集まり支援金額11,961,500円を集めることができました。
起案者である本谷さんから「梅井さんがいなかったら途中で諦めていた」と言っていただけたことは、伴走者としての最大の喜びです。このプロジェクトは、想いで繋がる絆の尊さを教えてくれた、生涯忘れられない大切な思い出となりました。

一発勝負で終わらせない。挑戦者が自走する力を、全国に増やしていく
-現在、起案者さんはどのように集まっていますか?
口コミと紹介がメインです。「クラウドファンディングの梅井」という認知が北陸で浸透してきて、過去にお手伝いした起案者様からの推薦も増えました。特に、2024年1月の能登半島地震でクラウドファンディングの需要も高まり、地元からのご相談が増えています。、また、ありがたいことに評判が評判を読んで、現在では北陸だけではなく、全国から相談をいただけるようになりました。
- 「公式パートナー」として活動をはじめた際の感想、ギャップを教えてください。
相談に来る方の多くは「お金がない」「何とかしてほしい」という相談から始まります。中には「パートナーに頼めば、500万、1,000万、余裕でしょ」という現実とズレた状態から始まります。そこから、起案者のリストアップ力やSNSでの発信力を見て、「50万から始めませんか?」と提案するのが大切だと感じています。達成できたら段階的に目標金額を上げ、一発勝負で終わらせず、起案者自身がクラウドファンディング力を養うことを大事にしています。
受け身から自分事に変えるのが、キュレーターの大きな仕事だと思っています。「いつ気づくか」のタイミングを見極めながら、伝え方を工夫しています。
クラウドファンディングがビジネスを超えた一生の繋がりを作る

梅井さんがサポートしたプロジェクト一覧
- 今後の展望を教えてください。
一発勝負の成功で終わるのではなく、次の挑戦にも活きる「自走するクラウドファンディング力」を持った挑戦者を全国に増やしていくことです。最初は小さな成功でもいい。それをキッカケに、より大きな夢に挑める土台を作っていきたいと考えています。
『総額2億円 被災過疎地に “防災×観光”の 拠点をつくりたい』のプロジェクトも、初回の600万円から、2回目は1,190万円まで伸びました。次は3,000万円を目指せるんじゃないかと話しています。そんな段階的な成長を一緒に描いていきたいです。
- 続いて、パートナーを検討している方への「応援メッセージ」をお願いします。
クラウドファンディングは「お金集め」の道具ではありません。誰かの夢を社会とつなぎ、生涯のファンと出会わせる「三方よし」の素晴らしい仕事です。数字以上の感動を、ぜひ一緒に味わいましょう。
- 最後に、梅井さんにとって「クラウドファンディング」とは何でしょうか?
「自分の想いを表現し、生涯のファンと出会う場」です。資金調達はその結果としてついてくるものであり、本質は「長くお付き合いできる信頼関係」を築くこと。ビジネスを超えた一生の繋がりを作れることこそが、私にとってのクラウドファンディングです。
- 本日は貴重なお話、ありがとうございました!
【編集後記】 梅井さんの強みは、本業で培ったストーリー構成力と、宝石販売で学んだ信頼関係の積み重ね方にある。そのかけ算が、起案者の想いを形にし、心が折れない仕組みを生み出している。クラウドファンディングを入口に、ホームページ制作などの本業の相談へと広がる相乗効果は、「伴走」の価値そのものです。
編集部では今後も、パートナー企業様の活動をお伝えしていきます。少しでも興味を持っていただけましたら、下記のページをご覧ください。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 ▼SION北陸project お問い合わせ先 https://sion-hokuriku.com/contact/ ▼「CAMPFIREパートナーシッププログラム」紹介ページ https://camp-fire.jp/partner







